新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.791 拡張員を直接叩きに来させる為には?


投稿者 おーちゃんさん  投稿日時 2009.10.16 PM 3:02


ゲンさん、初めまして!

いつも、ゲンさんの新聞業界のみならず、幅広い分野での博学を網羅された記事を楽しく読ませて頂いております。

さて、今回投稿させて頂きましたのは、標題についてお聞きしたいことがあるからなのです。

と申しますのも私、来週から転職の為、引っ越しで会社の借り上げた寮に住む事が決まっています。

そこで、従来読み続けていたY新聞を読みたいのですが、ただ自分から新規購読の申し込みをするのではつまらなく芸が無いと思い、出来れば拡張員の方からの訪問(白叩き)を待ち、契約したいと思っています。

ところが、春の引っ越しシーズンでも無い中途半端な時期ですから、拡張員の方の目に止まる可能性も少ないと思います。

加えて、その寮と言うのが拡張員の方々も敬遠される様なレオパレスですから、尚更の事だと思います。

まさか、自分から管轄している販売店に連絡をして、拡張員の方に来てくれとも言えませんから…

かなり、お答えの出すのが難しい質問かと思いますし、ある意味で、冷やかしの様に取られるかも知れませんが、どの様な方法で拡張員の方に入居を見つけさせ訪問に結び付ける事が出来るでしょうか?

是非、ゲンさんのお考えを頂きたくお願い申し上げます。

因みに私、短期間ではございますが、専業での経験がある事を付け加えます。


回答者 ゲン


『かなり、お答えの出すのが難しい質問かと思います』と言われるように、確かに難問やな。

拡張員を来させないようにしたいという相談は過去にも多いが、自分から積極的なアクションを起こさず、しかも望みの新聞販売店の拡張員に自発的に来るように仕向ける相談というのは、今回が初めてやと思う。

これは、その地域の状況次第で大きく違うてくる。

勧誘競争の激しい地域なら、「案ずるより産むが易し」という格言もあるとおり、引っ越しすればすぐにでも勧誘員が押し寄せるやろうし、それほどでもない地域、もしくは合配店などのようにまったく勧誘行為そのものがない販売店が宅配をしていれば来る望みは少ない。

確かな事は、引っ越し後、しばらく様子を見てからでしか分からんのやないかと思う。

『ところが、春の引っ越しシーズンでも無い中途半端な時期ですから、拡張員の方の目に止まる可能性も少ないと思います』というのは季節に関係なく、独身で引っ越し荷物が比較的少なく短時間に、しかも午前中に済むような場合、拡張員が、その引っ越しの直後にそれと気づくことは少ないやろうな。

ただ、もともと引っ越し客を見つけるのは販売店の従業員の主な仕事で、積極的な所なら「空き家チェック」を欠かさずしとるから、その引っ越しの最中やなくても、たいていは2、3日後以内に、それと見つけ勧誘に来るはずやと思う。

『加えて、その寮と言うのが拡張員の方々も敬遠される様なレオパレスですから、尚更の事だと思います』

これは、その販売店が、短期滞在者が多いとされるレオパレスような集合住宅を拡禁(拡張禁止)にしていれば、拡張員の意志に関係なく勧誘に来ることはないやろうな。

全体としてそういう所を拡禁扱いにしとる販売店は多いが、この頃は部数が減少傾向気味にあるためか、期間限定、例えば1ヶ月、3ヶ月の期間なら契約を認めることもあると聞くから、勧誘に訪れる可能性はなきにしもあらずやとは思う。

『まさか、自分から管轄している販売店に連絡をして、拡張員の方に来てくれとも言えませんから…』ということなら、基本的には来るまで待つしかないわな。

しかし、それらの事を踏まえた上で尚、『どの様な方法で拡張員の方に入居を見つけさせ訪問に結び付ける事が出来るでしょうか?』と希望する場合、できることは限られたものになるが、その気があるのなら幾つか方法はあるさかい、それを伝える。

1.まず来るまで待ってみる。それで来れば後は条件を交渉するだけやから問題は解消される。

2.そこの入居者に勧誘状況を聞いてみる。それで拡張員が来るかどうかがある程度、判断できる。

3.そこの入居者でY新聞を購読している人を探す。これは、早朝、1階の集合ポストや各部屋のポストなどに新聞が差し込まれていれば、外からでもそれと分かるはずや。

その入居者が拡張員の連絡先を知っていれば、その人に連絡を取って貰う、もしくは連絡先を教えて貰うという手がある。

連絡先を知らない場合でも、契約書には必ず「契約者担当者名」というのがあるはずやから、そこに書かれている名前を教えて貰う。

その際、その入居者には、「そうすることで、貴方も得になりますよ」と言えば頼みやすいのやないかと思う。

それで来た拡張員と上手く交渉できれば、「その入居者の人には何かお礼をしてくださいね」と一言、言い添えればええ。もっとも、心得た拡張員なら言わずともそうするはずや。

ワシには、その手の紹介客が結構いとるから、実際にそういう客へのサービスはぬかりないけどな。

その「契約者担当者名」が分かれば、その販売店に連絡して、新聞を契約したいという事は伝えず「契約の事で○○さんにお聞きしたいことがあるのですが連絡を取って頂けませんか」と言う。

そう言えば、相手販売店も契約の事やと分かるから、その拡張員に連絡を取ってやって来るはずや。

ただ、その名前の人間が100パーセント拡張員かどうかは分からんがな。販売店の従業員の可能性もある。それは、その人間が来てから、あんた自身が確かめるしかないと思う。

4.部屋のドア、または1階の郵便ポストに張り紙をする。

「Y新聞の勧誘の方へ。条件次第で購読を希望しますのでご連絡ください」とでも書いておけば、拡張員が来る可能性はある。もっとも、販売店の従業員ということもあるかも知れんが、それは仕方ない。

あんたが、拡張員に来てほしいのはサービスに差があるからやと思うが、例え、販売店の従業員であっても、サービスさえ良かったらええのやないかな。悪ければ良くなるように交渉するか保留、もしくは断ればええだけの話やしな。

そうすれば、後日、ばりばりの拡張員が来る可能性もある。

これは、そのレオパレスに拡張員が来る場合でも、来ない場合でも結構、効果のある方法やと思う。

来る場合は、今更何も言う必要はないが、来ない場合でも、そこに配達に来るY新聞の配達員がいとるはずで、そういう張り紙は目立つから見る可能性は高い。

見れば販売店にそれを伝えるくらいはすると思う。少なくとも、何もせずじっと待つだけよりかは拡張員の来る確率は上がるはずや。

5.引っ越し前に現住所で新たな契約を結ぶ。

これは、あんたの場合、すでにその販売店には引っ越しすると言うてるやろうから難しいとは思うが、後々のための参考にでもしてくれたらええ。

まず、引っ越しする前にその地域の新聞販売店に電話して、サービスの程度を聞く。「そちらの地域に引っ越しするのですがサービス次第で契約しようと考えています」とでも言えば教えてくれるはずや。

その条件が良ければ問題ないが、悪ければ現在の満足できる条件で契約の継続をしとくわけや。そして、引っ越し先でも、その契約を引き継ぐと言えば、問題なくできる場合が多い。

これは、例え、引っ越し先の販売店がそのレオパレスのような所を拡禁にしていていても応じる可能性は高いと思う。実際にそういうケースも幾つかあるさかいな。

継続契約というのは金銭的な面以外にも販売店にメリットがあるとされとるから、それを断るケースは少ないということや。

もっとも、それでも断る販売店があるかも知れんさかい絶対の保証はできんがな。

以上、ワシが考えつくのはこれくらいやが、あんたが、これはええなという方法があったらやってみられたらええ。

ただ、何度も言うが、その引っ越し先の状況で大きく違うさかい、それ次第やけどな。

何にしても積極的な関与をせず、相手任せにしてそれに期待するというのは難しいことやと思う。


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