新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.793 契約解除を認める公文書が貰えません
投稿者 chi さん 投稿日時 2009.10.23 PM 0:31
『NO.792』での早速のご回答ありがとうごさいました!
その後、販売店の社長にきて欲しいと告げたら今日は無理ですので「明日お伺いします」と言うことだったのですが、次の日に確認の為に約束の時間の確認をしたら社長は会議の為…と約束した話もまったく無視してきました。
代わりにエリア部長が来てくれてあっさり「契約解除します」との事で契約書と貰った粗品を回収してすぐ帰っていきました。
配達ミスについての謝罪もなければ、理由も言わずに帰ったのであっさり過ぎて反対に怖くなり販売店に慌てて契約解除を認める公文書をくださいとお願いしました。
契約書を勝手に処分されて解除されてなかったといい加減な対応されたら怖いので、、、。
販売店側は「いままでにそのような物を発行したことがないのでいたしかねます」と言われましたが、信用がないのは販売店側であってそんな言い分できないですよと強気に対応しました。
少しやり過ぎな気がしましたが、これくらいしとかないとナメられるのも嫌なので。
そこまでしても大丈夫だったのか心配ですが。さらに公文書は発行できないと突っ張られたらどーしようかも心配です。
回答者 ゲン
『契約書と貰った粗品を回収してすぐ帰っていきました』ということなら、解約できたと考えて、まず間違いないと思う。
『配達ミスについての謝罪もなければ、理由も言わずに帰った』というのは、あかんがな。販売店の対応としたら最低や。
しかし、それはそんな程度の販売店やったと考えて、ほっとくしかない。
極端な話、例え殺人事件を犯した罪人に対してでさえ、どんな法律、裁判の判決を持ってしても謝罪する意志がなければ、それを求めることはできんのやさかいな。
業界の人間とすれば恥ずかしい限りの話ではあるがな。
同じように、『あっさり過ぎて反対に怖くなり販売店に慌てて契約解除を認める公文書をくださいとお願いしました』という気持ちは分かるが、それを絶対せなあかんという決まりがないから『いままでにそのような物を発行したことがないのでいたしかねます』と言われたら、無理にとも言えんわけや。
『信用がないのは販売店側であってそんな言い分できないですよと強気に対応しました』と言う分にはええが、それに応じん相手に、いくらそれを求めても無駄やと思う。
こういう場合は『契約書と貰った粗品を回収』しに来たときに、その日時と担当者名と同時に『解約済み』と書いて貰うよう、このQ&Aでアドバイスする事が多い。
その際、景品の返還はしても契約書の控えを返す必要はない。せやないと『解約済み』と書いて貰った意味がなくなるさかいな。
それに、その契約書の返還をその販売店が望んでも「もう無効になった契約書ですから、そちらにも必要ないでしょう」と言えばええし、それでも返して貰わな困ると言えば、何かの紙の切れ端でもええから、「解約済み」と分かる「覚え書き」のようなものを書いて貰うことや。
それがあんたの望む『公文書』の代わりになる。
その場でそれを言えば、たいていはそれに応じるはずやが、その後になると今回のように取り合わんというケースもある。多くは、そうするのが面倒やということでな。
それなら、どうしようもないのかと言うとそうでもない。電話一本で済む。
それには、その会話を録音できるような状態にして、「どうしても心配ですので、もう一度だけ確認したいのですが、10月10日にそちらと契約しました、11月1日からの6ヶ月契約については、10月○○日に来られたエリア部長(名前を示す)さんが解約すると仰って、契約書と景品を引き上げていかれたのですが、それで本当に契約が解除されたのですね」と聞けばええ。
そうすれば、「それで間違いはありません」と、答えるはずや。それを言質として取ることができる。後日、あんたの危惧が具現化したとしても、それで十分争える。
このときのポイントは、「契約日、契約内容、契約解除日、担当者名」などを第三者が聞いて、それと分かるような会話にしとくという事にある。
ここで老婆心ながら苦言を一つ。
『少しやり過ぎな気がしましたが、これくらいしとかないとナメられるのも嫌なので』という気持ちは分からんでもないが、あんたもお気づきのように、そういう姿勢はあまり上策とは言えん。
せっかく、解約になったものでもヘタをすると、こじらせる事になるかも知れんさかいな。
この場合、あんたにとって必要なのはその「公文書の発行」であって、文句を言うて揉める事やなかったと思う。
その強硬な姿勢は、事の善悪に関係なく、一つ間違えば揉め事を誘発する可能性がある。例え、それがどんなに正当性のあるものやと考えたとしてもな。
「何やその言い方は」という事から喧嘩に発展するような事案は、たいていそれや。
何でもそうやが、相手にして貰わなあかんものは、なるべく下手に出て「お願いします」と言うてた方がええ。
どんなにへりくだっていても、結果としてあんたの思いどおりになれば、それで勝ちになるわけやさかいな。
それが大人の対応であり賢い人間のすることやと思う。
正義とか正当性というのは置かれた立場の違いで、まったく真逆の見解になる場合が往々にしてあると知って貰いたい。
今回のケースは、初日から新聞を入れ忘れたということで怒ったあんたが「解約」を申し出たわけやが、それはあんたにすれば正当な申し入れという事になる。
それに対して販売店は「タカが1、2日くらいの配達ミスで何をそこまで大袈裟に言う必要があるんや。それもサービスの新聞での配達ミスにすぎんものやないか」という思いがあったとも考えられる。そうは言えんかっただけの話でな。
そう考えれば、その販売店のその後の態度も理解できるところもあるさかいな。まあ、ええ対応とは言えんが。
事ほどさように、どんな事案でも相手にも相手なりの言い分があるということを分かって、なるべくなら穏便な対応を心がけてほしいと思う。それが、有効かつ賢い人間の対応ということになる。
いずれにしても、今回の質問に関しては電話一本で解決つくはずやから、それほど心配はいらんと思うよ。
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