新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.803 絶対にNo.1になりたく日々頑張っていますが
投稿者 love さん 某地方紙販売店従業員 投稿日時 2009.11. 8 PM 8:15
No.800で相談させて頂いた者です。この度はご指導頂き有り難う御座います。
早速ですが自分の仕事上の詳細が不十分だったので改めましてメール致します。自分は文章で伝えるのが苦手な為失礼がありましたらすいません。
まず自分の販売店は約3000部位の新聞販売店です。一応所員なので朝刊、夕刊などの紙分け業務もやっています。集金やチラシなどはパートがしています。
1日の営業に出る時間は5時間位で固定給+歩合給です。営業内容は継続・新刊(先一・先二)をしています。
自分の管理区域は現読800・未購読3000位です。毎月飛び込みで月初めは試読紙を30件位取り中旬から試読のお客様へ一軒一軒叩いて営業をかけます。
自分の容姿はお客様には経営者に間違えられます。年齢は38才で勿論スーツで営業しています。先日も書きしましたが全国紙と地元紙の競合している地域です。
他紙は商品券や洗剤、米などを営業に使っていますがウチはタオルのみです。自分は入社してから、ようやく一年が経ちました。
以前は営業経験は無く建設業の役員をしていました。性格はとにかく負けず嫌いで日々歩き回って見込みを探しています。
月の営業実績は新刊で8枚から10枚位です。同じ新聞販売店の所員30名中大体いつもNo.3位です。トップで12、3枚位です。
絶対にNo.1になりたく日々頑張っていますが、最近詰まってきていてメールをお送りしました。
どうぞ宜しくお願いします。
回答者 ゲン
『自分は文章で伝えるのが苦手な為失礼がありましたらすいません』というのは気にされる必要はないと言うとく。そう言われる方は多いが、普通はそうや。文章を書くことが得意やと言われる人の方が圧倒的に少ない。
ここは文章講座のような場とは違うから、文章の上手い、下手なんかに囚われず、思ったことや知りたいこと、疑問な点などについてストレートに聞いてくれたら、それでええと思う。文章の優劣によって回答に影響が出るわけでもないさかいな。
少なくとも、このサイトに関しては、そんな気遣いや遠慮、あるいは謙遜は無用にしてほしいと思う。
あんたと同じように考えて、それで躊躇されるのか、たまに空メールだけ送って来る人もおられるので、この場を借りて言わせて貰っておく。まずは、その思いをぶつけて頂きたいと。
『最近詰まってきていてメールをお送りしました』ということやが、営業で行き詰まる人というのは、たいてい、その手法にバリエーションが少ないという事が挙げられると思う。
いつも同じような勧誘だけしかしてないと、調子が悪ければ誰でも行き詰まったと感じて迷うのは仕方のないことや。
営業には絶対これが正しいという方法はない。人によって成功する方法もあれば失敗、あるいはもう一つ上手くいかんというケースはいくらでもある。
勧誘員にも、いろいろな性質や性格、特徴の人間がいとるし、相手の客にしても、実に様々なタイプが存在する。
同じ客に勧誘するにしても、ある者は契約を貰え、ある者は断られるというのは普通にある。断られた者が成功した者と同じような勧誘のやり方をしたとしても、それが必ずしも同じ結果になるとは限らんわけや。
人が違えば、その結果もいろいろやさかいな。もっと言えば、勧誘員の数だけ、またその客の数だけ成功する方法が存在すると言うてもええ。同じように失敗するケースもな。
それを補うには、その勧誘のバリエーションを増やすしかない。
ワシは拡張員として15年、建築屋の営業員として25年、計40年の営業経験があるつもりやが、それでも営業を極めているとはとても言えん。まだまだやという気持ちを常に持っている。
せやから、今でも日々、新たな勧誘法を考えて実践もしとるわけや。おそらく、それはワシの営業人生が終わるまで続くやろうと思う。
『月初めは試読紙を30件位取り中旬から試読のお客様へ一軒一軒叩いて営業をかけます』というのは悪くはない。しかし、それは一つの方法として捉えるべきで、それで行き詰まりを感じるのなら、それ以外のやり方を考えることを勧める。
『他紙は商品券や洗剤、米などを営業に使っていますがウチはタオルのみです』という点については前回の回答でも少し触れたが、確かにきついとは思う。
地元紙としての地方紙の有利さはあっても、拡材になびく人間を落とす、変遷させるのは難しいさかいな。
しかし、どんな状況であっても必ず方法はある。そう信じて前向きに取り組むしかない。
営業が成功するかどうかの分かれ目は、何事も常にプラスに考えられるか、ネガティブにマイナス思考になるかで決まる。それを肝に銘じて貰いたい。
何でもそうやが、ええように考えな、ええようにはならんということや。悪いように考えれば物事は、どんどん悪いように転がっていくだけのことやさかいな。
そのための具体的な提案を言う。
あんたは『建設業の役員をしていました』ということで、その方面には詳しくて自信もおありのことやと思うので、まずはそれを活かした営業にチャレンジしてみられたらどうかな。
旧メルマガに『第14回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの拡張実践Part2 経験を役立てろ』 というのがあるが、それなんかは、あんたにも応用できる方法やないのかなと思う。
営業というのは、その用い方次第で過去の経験が大きな武器になる。もちろん、前回言うた「挨拶」や笑顔で接するという「人間関係を作る」ことも重要やけどな。
このサイトには、他にもその手の話が結構、鏤(ちりば)められとるから、ヒントになることも多いのやないかと思う。
あんたが、このサイトを探し当てられたように、人は強く望めば必ずそのための道が見えてくるもんや。
もっとも、その道は、あんた自身がそうと信じられん限り見えることはないやろうがな。
人生や営業に行き詰まりというものは、本来はないと思う。人生も営業もその終焉の日を迎えるまでは嫌でも続くわけやからな。
行き詰まるのは、その心にある。心が折れれば、そこで終わる。折れることがなければ果てしなく伸びる。すべてはそれで決まるのやと思う。
最後に、ワシがそこまで営業に思い入れができる理由は一つ。この営業の仕事が心底好きやからやということも付け加えておく。
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