新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.809 東京都内のN経新聞販売店の現状を教えてください


投稿者 K.Tさん  投稿日時 2009.11.29 AM 6:39


Y新聞の販売店に勤めてましたが、拡張のカードノルマの店のプレッシャーに耐えきれず退職した次第です。

しかし、その後の転職が安定せず転々としてしまいました。そこでやはり経験のある新聞屋に戻るかどうか検討していますが、カードノルマがないと思われるN経新聞の販売店の現状を教えてください。

東京都内なら、N経をメインとした販売店がたくさんあるはず。一般紙と違い、それほど拡張はきつくはないと思われ、しかも、それほど部数の落ち込みもないのではないかと思っています。

N経新聞を配る場合の仕事としての安定不安定が、どれだけあるか教えてください。


回答者 ゲン


あんたの質問文からは、N経新聞の専属販売店での仕事は楽やと考えておられるように感じられるが、どこの新聞販売店であれ仕事の厳しさにはそれほど大差ないと言うとく。

厳しいか、そうでないかは、あくまでもその販売店個別の問題、および、あんた自身の捉え方で決まるものやと思う。

N経新聞の販売店といえども経営者にはいろんなタイプの人間がおるのが普通やさかい、その経営者の考え方、方針次第でも違うてくる。

さらに、そのN経新聞の販売店関係者から東京都内の場合、他紙との競合も激しいから、それほど楽ではないという報告もあるしな。

あるN経新聞の販売店の経営者の方から寄せられた話がある。


通常の業務時間に本社からの指示、指導は特になし。

はっきりいって労働基準監督署がぶちきれるような激務をこなさせているお店が多数を占める為、本社は見て見ぬフリが多い。(単純に人を増やせばいいのだが、経費的に厳しい所が多い)


ということのようや。これを見ても分かるとおり、楽やという幻想は捨てといた方がええと言うとく。

むしろ、あんたはそのN経新聞の販売店での勤務経験がない分、戸惑うことの方が多いのやないかと思う。

例えば、集金業務などは他紙が25日くらいから始めるのに対して、N経新聞の販売店では20日頃から始めて、なるべく25日までに終わらせるのやと聞く。

これは、都内のN経新聞の講読客には会社関係が多く、その会社の支払日である25日までに集金を済ませるという販売店が多いためやという。

拡張にしても『カードノルマがないと思われる』ということやが、誰に聞いた話か、あんたの想像なのかは分からんが、このサイトに寄せられる情報からは、たいていどこのN経新聞の販売店でもノルマはあるということやがな。

その厳しさも販売店毎で違うが、一律にそれなりに厳しいと言うてる。

その拡張にしても、会社関係や官公庁関係というのが、主力の顧客やさかい、その難しさというのがあると。

このQ&Aに『NO.115 官公庁への新聞営業について』 というのがあるから、それを見て貰えばある程度、それが分かると思う。

しかも、それは4年以上前の2005年6月に寄せられた情報で、今はそのときよりも確実に厳しくなっとるということや。

特に、現在、民主党政権に変わって、どこの官公庁でも今までのように経費の使い放題というのは激減したというから尚更やと。そして、それはこれからもっと顕著になるのやないかと。

これは、一般の会社や家庭でも言えることやが、経費の節減は新聞からという合い言葉もあるくらいやさかい、真っ先にそうされやすい。

『それほど部数の落ち込みもないのではないかと思っています』というのも、他紙と比べれば、いくらかはマシかも知れんが、顧客に会社関係が多いというのは、この長引く不況がモロに影響する可能性は高いから部数の落ち込みは確実にあると予測できる。

確かに統計的な数字では、現時点でのN経新聞自体の部数減はそれほどでもないし、ワシもそう簡単に人気の落ちる新聞ではないとは思うが、このままの社会状況が続くようやと楽観はできんというか、それをアテにはせん方がええやろうと考える。

『東京都内なら、N経をメインとした販売店がたくさんあるはず』というのは、他紙全国紙の販売店に比べれば比較にならんほど少なくて、その数は99店舗ということや。

一つの区や市に3、4店舗くらいあるのが普通やとされとる。これを多いと見るか少ないと判断するかは、それぞれやとは思うがな。

ちなみに、地方、例えば九州辺りやとN経新聞の専属販売店は全体で23店舗しかないという話や。

地方では、圧倒的にその専属販売店が少ない。一般の人の中には、N経新聞に専属販売店があるということ自体知らんというケースもあるくらいやからな。

地方の多くでは、N経新聞を講読するには他紙の全国紙、地方紙の販売店からの委託販売、宅配が主体になっとるさかいな。

東京都内でのN経新聞の販売店での就職を希望されるのなら、その99店舗の中から決められるしかない。

その求人状況は、N経新聞販売共同組合採用情報 というのがあるから、そこに問い合わせて応募するか、個別に当たれば教えてくれるはずや。

『N経新聞を配る場合の仕事としての安定不安定が、どれだけあるか教えてください』というのは、何度も言うが、その販売店毎でそれぞれ違うから、他紙の販売店と同じく面接するなどして、ご自分で確かめられるしかないと思う。

ただ、ここ最近、この業界も一頃のように求人難というのはなくなりつつあり、世間一般の求人と同じくなかなか就職するのは難しい状況にあるということやから、あんたの希望だけで決まる保証はないのやないかな。

特にあんたの住んでおられる東京方面がより顕著やとのことやさかいな。

NO.804 何故でしょうか?』 で、新聞販売店に何度面接に行ってもなかなか採用されないという相談があったが、その方から、その後も根気よく就職活動を続けられた結果、先頃めでたく「仕事がきまりました」という連絡を頂いた。


店の所長も奥さんも、息子さんの店長も、自分に期待してくれているので、期待を裏切らないように頑張ろうと思っています。

関東では新聞販売店の求人も、不況のせいでかなり厳しくなっています。

競争率が一昔前より、桁違いに上がってますね。履歴書何十枚書いたか・・・、面接交通費でいくら使ったか・・・。

なんとか決まったので、このチャンスを活かして頑張っていきます。


というのが、現在のそちらの状況に近いと考えといた方がええやろうと思う。

しかも、あんたがN経新聞の販売店での仕事は他と比べれば楽やないかというのは、他のそういった求職者の方々も同じように考えるやろうから、かなりの競争倍率やというのも予想される。

その求職活動をされる際には、N経新聞の販売店やからというだけで特別、楽というのはない、それなりの厳しさはどこにでもあると肝に銘じ、謙虚な姿勢で臨まれた方がええと老婆心ながら言うとく。

間違っても、あんたの考えている「そちらのN経新聞の販売店は楽だと思いまして面接に来ました」というのを、そのまま口に出さん方がええ。姿勢を疑われかねんさかいな。

面接者が少ない場合はまだしも、多いとそういう心構えの人間は役に立たんと弾かれる可能性が高いと思う。

実際にも、例え、そのN経新聞の販売店での就職が決まったとしても、甘く考えて勤めれば、あんた自身がまた失望することになるだけやしな。

これは何も新聞販売店に限らず、どこの職場に勤めるにしても、同じように厳しいと覚悟しといた方がええと思う。

厳しいと考えていて思うたより楽やったらラッキーやとなるし、反対にきつい職場であっても、そう覚悟しておけば「仕方ない頑張るしかないか」と、気持ちも入れ替えられやすいやろうしな。

以上が、ワシらの得た情報の範囲や。後はどうされるか、あんた自身が考えて決めるしかないと思う。


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