新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.852 契約時のサービスについて


投稿者 アラフォー.Kさん  投稿日時 2010.2.17 PM 11:11


はじめまして。新聞の契約や勧誘員に関して、大変興味深く拝読させていただきました。

1点質問させてください。

以前、N新聞を契約していたときに、1年契約で料金先払いにする代わりにサービスとして3ヶ月無料+無料でNR新聞を付けていただいておりました。

この度、引越しをしてN新聞の専門販売店(都内)の配達員に来てもらい、交渉をしたのですが、「うちの販売店では、そのようなサービスはしていない。できるのは、今月分をサービスするぐらいです。」の1点張りでした。

こちらとしては、当然安い金額で契約をしたいです。しかし、ただ安くしてくれ!と言うだけでは交渉はできませんので、1年〜2年程度であれば、料金先払いでも構わないと考えています。

長期契約で料金先払いという条件でも販売店によっては、サービスしてもらえないのでしょうか。

販売店からすれば、短期間での乗換えリスク、未回収リスクを回避できるのですからそれなりにおいしい話であると思うのですが・・・

好条件を引き出す秘訣のようなものがありましたらご教示ください。


回答者 ゲン


契約時のサービスは、その販売店毎で違うから、そこが『「うちの販売店では、そのようなサービスはしていない。できるのは、今月分をサービスするぐらいです。」の1点張りでした』と言うのなら、そうなのやろうと思う。

『以前、N新聞を契約していたときに、1年契約で料金先払いにする代わりにサービスとして3ヶ月無料+無料でNR新聞を付けていただいておりました』と、他でそうやったからと言うて、同じN新聞という理由だけで、それに応じる義務はその販売店にはないわけや。

どこの新聞販売店であれ、新聞販売店はそれ自体、独立した企業やさかいな。それぞれの判断、方針が優先される。

一般的に『この度、引越しをしてN新聞の専門販売店(都内)の配達員に来てもらい、交渉をした』という場合、大したサービスがないのが普通やと知っておいてほしい。

言い方は悪いが、自ら飛び込んでくる獲物に、ええエサはいらんということになる。

『好条件を引き出す秘訣のようなものがありましたらご教示ください』というのは、その販売店の姿勢次第という面があって、これといった秘訣、秘策というものはないが、それでも、専属の拡張員が訪れて来た場合には、契約者の意に沿うケースが多くなるのは確かや。

契約時に契約者に提示するサービス、景品のことを業界では「拡材」と言うが、これは「拡張するための材料」という意味の俗語、業界用語で、その契約を確保するためにそうする。

それ以外の客に特別な拡材(景品、サービス)を渡すケースは少ない。

特に、自ら販売店に連絡し招き寄せる場合は、あまり多くを望めんということや。たいていは、その販売店の最下位のサービスになることが多い。

その反対に、拡張員の訪問ということになると、契約を確保せんことには収入を得られんというシステムになっているため、その契約ほしさに交渉の段階で無理をする、つまり契約者の要望を呑む場合も多くなるということや。

せやから、それを望むのなら、そのN新聞の販売店からやって来る拡張員を気長に待って交渉することが、その『好条件を引き出す秘訣』と言えば言える。

もっとも、それやといつのことになるか分からんというのなら、あんたの所にやって来たのが配達員か従業員かは分からんが、その人間よりも上位の責任者の店長もしくは経営者と交渉するという手もある。

あんたの言うように、『長期契約で料金先払いという条件』は、販売店次第ではおいしいと感じるやろうと思う。ただ、それは経営のトップクラスやないと、そう感じることは少ない。もしくは、そこの営業員でないとな。

はっきり言うて、そこの配達員やと、いくらあんたがそうすると言うても何の旨みもないわけや。あんたがそうしたからと言うても、その配達員が得するわけでもないさかいな。

わざわざ、あんたの所まで訪れとるわけやから、どうでもええとまでは言わんが、店の決まりを無視する、変更するような権限まで与えられとらんということで、どうしても杓子定規な返答になる。

これが、その販売店の経営者や責任者、または営業員なら別や。あんたからの契約を上げることが、そのまま収入にも直結するわけやさかいな。あんたからの契約がほしいと思えば、ある程度の無理をすることも考えられる。

交渉するのなら、そういう人間とせなあかん。それなら、望むようなサービスを得られる可能性もなきにしもあらずやと思う。

確かに『販売店からすれば、短期間での乗換えリスク、未回収リスクを回避できるのですからそれなりにおいしい話であると思うのですが・・・』というのは、そのとおりやさかいな。

それに心を動かす販売店の経営者や責任者がおっても何ら不思議やない。

ただ、冒頭でも言うたとおり、そのサービスをするかどうかは、あくまでもその販売店の姿勢、考え方次第やから、そこのトップがノーと言えば、同じ結果にはなるとは思うがな。

そのN新聞の販売店のトップが『1年契約で料金先払いにする』ということに魅力を感じずに、特別なサービスをするつもりはないと言われれば、それまでや。

特別なサービスというのは諸刃(もろは)の剣で、その客からは契約を得やすいが、それをしてない他の客にバレるとクレームの原因になり信用を落とすことにもなりかねん。

それを危惧する経営者は、滅多なことでは、そうせん場合もあるということや。

結論として、そこの販売店から拡張員が来るのを気長に待って交渉するというのが、あんたの希望する条件を引き出せる最良の方法やと考える。

参考までに『NO.111  N経新聞の拡張員の方の紹介をお願いする事はできますか?』 という相談が過去にあったというのを知らせとく。

その相談で、


私は、「乞食読者」なので値引きサービスなどがあると嬉しいので東京都稲城市百村に住んでいるのですが拡張員の方の紹介をお願いする事はできますでしょうか?


と言うておられたので、早速、サイトでN経新聞の拡張員の方に呼びかけてみた。その結果は残念ながら、不発に終わったがな。

理由は、ただでさえ少ないN経新聞の拡張員の方がその地域にはおられず、また『値引きサービスなどがあると嬉しい』という要望に応えられそうもないので連絡を躊躇(ちゅうちょ)された。

あるいは、業界ではそこそこ有名になってきたとはいえ、すべての業界関係者が、このサイトのそのページを見ているわけでもないから、単に見過ごされただけかも知れん。

いずれにしても、あまり効果が期待できそうもないから、その方法も自信を持って、あんたに提示するわけにはいかんわけや。あくまで、参考としてそういう相談もあったと知って貰えたらええ。

あまり、あんたの役に立ちそうもない回答やったけど、ワシとすればこう答えるしかないわけや。悪いが。


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