新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.88 ここのところ新聞の電話勧誘が多いのですが効果あるのでしょうか


投稿者 カタヤマさん 男性 関東在住 投稿日時 2005.4.2 PM11.27 


いつも、楽しくホームページを拝見しています。このゲンさんのホームページのおかげで拡張員さんに対する認識が変わりました。うちは新聞の銘柄は決めていて変える気はありませんので、以前だったら話も聞かずにお引き取り願っていましたが、最近では少しはなしくらいはと思って聞いています。

しかし、残念ですけど、ゲンさんのような方とはまだ巡り会えていません。どこかにおられるとは思うのですが。ゲンさんのような方なら一度くらい他の新聞を取ってもいいかなと思います。

話は変わりますが、電話の新聞勧誘がここのところよくかかって来ます。ゲンさんのホームページではそのことに触れられていませんが、こういうことはよくあることなのでしょうか。今のところ迷惑というほど多くはありませんが効果あるのでしょうか。

それと、新聞勧誘以外でも電話勧誘が多いのですが、それを少なくする効果的な方法を、ご存知だったら教えていただけませんか。


回答者 ゲン


現在、その地域で電話勧誘というのが、かなり頻繁に行われているのは、その辺りからの新聞関係者の方からの話で、以前から聞いて知っていた。

Q&A NO.81でも、関東のある拡張団の団長さんのコメントとして、そのことにも触れとる。それなりに効果もあるようやけど、反対にクレームも多く、クーリング・オフも多いから、減らして行く考えのようや。

これは、どうも販売店などで組織立って行われていることらしい。曖昧な表現やが、ワシらの方ではそういうことはしとらんから、そうとしか答えようがない。

せやけど、ワシはもともとこの電話勧誘に関してはプロやったから、その内容についてはもう少し後で話す。
同じく、この地域の拡張員さんからは、その後の勧誘が大変らしいという投書もあった。それまででも、ただでさえ話を聞いてくれないことが多かったのに、さらにそれが著しくなったと言うことや。やりにくいことこの上ないという話や。評判は良うない。

ただ、同じ拡張員の方でも違う捉え方をされている人もおられる。その方からのメールの一部を紹介する。


その件に関しては,私も良く存じておりますが、すべての事象は光と陰があり、一概に申し述べられません。電話で即答する人もいればそうでない人もいるという事です。

お客さまが契約をしてしまった場合はどうしようもありませんが、アナウンス効果というのでしょうか、返事をしないで躊躇していることもあり、そういう場合に遭遇したことが逆に話が円滑に進み短時間でご印鑑をいただける事があるのです。


というように、勧誘のチャンスとなる場合もあるということや。もっとも、この方やからこその捉え方やとも思う。

「すべての事象は光と陰があり」とは言葉では分かっていても、なかなか即答出来ることやない。常にそういう意識に自分をおいとらん限りな。

ワシが常に言うてる「悪いことが必ずしもマイナスとは限らん。プラスになることもある」ということや。そのことを知っておれば、この人のようにそれをチャンスと捉え、生かせることが出来るという見本やな。

この新聞の電話勧誘については、拡張員バッシングの強烈なインターネット上でさえ、まだ登場してないようやから、一般的に困ってというほどではないのかも知れん。

事実、あんたも特別困るということでもないみたいやしな。まあ、これも頻度の問題もあるやろけどな。しかし、そうかと言うてワシ個人としては、あまり感心した手法やとは思わん。

電話勧誘自体は、他の勧誘業者が盛んに用いている手法で、苦情件数ということにかけてはこれがダントツに多い。その苦情件数は国民生活センターに持ち込まれるだけでも、年間10万件にも及ぶと言われとる。

そんな状況の中へ、タダでさえ評判の悪い新聞勧誘をしても、どうかなと思う。手軽ということとドアホンキックの多さから考えついた方法やろけどな。

実は、ワシはこの電話勧誘というものを、まだ駆け出し拡張員の頃の10年ほど前に実践したことがある。

ワシは以前、建築屋におったから、そのノウハウは熟知しとる。その頃は、建築屋の営業方法しか良う知らなんだから、自然とそうしてたわけや。

建築屋の一般客確保にはやはり、この電話勧誘というのが昔から使われとる手法で一番多い。テレフォン・アポを主体にして、客を選別してから営業をかける。

このことの詳しい手法は「新聞勧誘・拡張ショート・ショート・短編集 第7話 ゲンさんの悪徳業者対処法」の中で紹介しとるから、興味のある人は見てくれたらええ。

ワシは、この建築屋で仕事をしていたから、そのやり方は良う知っていたというより、そこで、ワシ自身が考えた手法も結構ある。昔の仲間から聞く所によると、その頃、ワシが考案した方法をまだ使うとるということや。
結果から言うと、客は確保出来るし、カードも上がった。しかし、効率は悪い。建築屋の成約は契約金額が高いから、週に2本取れたら御の字や。

しばらくして、気がついたことやが、建築屋で100万円の契約を上げるのと、新聞の年間48000円程度の契約を上げるのに費やす労力はほとんど変わらんかった。

むしろ、その頃、慣れとった分、建築屋の営業の方が楽やったくらいや。そのテレフォン・アポ方式でやっても週5本も上がれば、ええ方やった。

せやけど、新聞営業はそれではきつい。少なくとも日に2,3本はないと話にならん。結局、効率の問題で止めた。

むろん、そうやからと言うて、その電話勧誘にけちをつけるつもりはない。別に法律違反ということでもないからな。それで、効率が上がるならそれはそれで一つの営業方法や。ただ、ワシはあかんかったというだけのことやからな。

『新聞勧誘以外でも電話勧誘が多いのですが、それを少なくする効果的な方法を、ご存知だったら教えていただけませんか』

ということやけど、これは、ハカセが自宅で実践しててかなり効果を上げとる方法があるようやから、その方法を言う。

簡単なことや。自宅の電話を常に携帯電話に転送するだけや。携帯電話の機能には、非通知着信拒否や迷惑電話着信拒否のサービスが大抵ある。

電話勧誘の多くは、非通知でかけてくる。客になる人間以外には電話番号を教えたないということや。これは、昔からそういう傾向にあった。建築屋でもそうやったからな。

これは、客の中には、電話をかけられたこと自体に腹を立てる人間が希におる。そういう人間から逆に会社に電話されることによるトラブルを嫌がるためや。

非通知着信拒否にすれば、電話自体がかかって来んし、相手側に応答メッセージが返るから、多くの電話勧誘営業会社でもそれを記録して、次回からその対象から外す。どんな所でも無駄なことはせんからな。

電話番号を通知して来る所も、希にあるが、話を聞いて嫌なら断る。それでも、しつこくかけて来るようだったら迷惑電話着信拒否に、その番号を登録する。

それで、全くと言うてええほど、その手の電話はかかって来んという。これは、今流行の「振り込め詐欺」対策にもなる。ハカセの所はそうしてから、勧誘もそういう詐欺電話も一切ないということや。大体、電話番号も通知出来ん相手と話すこともないやろ。

最後に、結論として、多少無責任やが、新聞の電話勧誘の効果というのは、はっきりとは分からんと言うのが正直なところや。

ただ、止めようという動きにはなっとるようやから、それほど、大した効果はなかったのやないかな。


ご感想・ご意見・質問・相談・知りたい事等はこちら から


Q&A 目次へ                                      ホームへ