新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.899 支払い義務について教えてください


投稿者 007さん  投稿日時 2010.5.20 PM 2:43


はじめまして、お世話になります。

支払い義務について教えてください。

契約からの経緯

@約3年ほど前に、インターネット上から購読を申し込み
A支払いはクレジットカードで契約。
B後日、新聞本社?から対象の販売店はクレジット決済に未対応の為直接連絡するようにと文書で通知があり。
C文書のとおり販売店に連絡。
D販売店は事情を承知していないので本社から連絡すると返答。
Eその後、なん連絡も請求書の送付もまったく無く新聞だけが届いている状況。
F新聞の解約を考えている。

料金の精算を考えているが、一度も請求書や連絡が無い状況で過去分全額を支払う義務があるのか?

支払い義務の消滅には当たらないのか?

教えていただけないでしょうか。

基本は、穏便に処理をしたいと考えますが、教えてください。


回答者 ゲン


あんたの話を聞く限りは、お粗末な対応やと言うしかないな。

この場合、新聞社というより、実際に新聞を配達している販売店のミス、落ち度の可能性の方が高いと思われる。

通常、新聞社は、WEBサイトに講読の申込みがあれば、当該地域を担当している販売店に連絡する。連絡のあった販売店は、その申込人宅を訪れ、正式に契約をするというのが一般的な流れや。

その際、その販売店はクレジット払いでの対応ができんというのなら、他の銀行振り込み、または手集金のいずれかにするということを購読者に説明して納得させなあかん。

一般の売買契約は、ネット上でも成立するが、事、新聞講読に関して言えば、ネット上に申込みをしただけでは契約が成立することはない。

新聞社は、個人との直接の契約をせん、できんというのが公の建前になっなっとるさかいな。

新聞購読契約というのは、特定の販売店と購読者との間でのみ交わされる契約なわけや。

新聞社のWEBサイト上の講読申込みコーナーは、単に「販売店を紹介します」というだけにものにすぎん。

もっとも、そこで申し込んだ大半の人は新聞社との契約やと勘違いしとるケースが多いようやけどな。

したがって、一般購読者は、新聞社から連絡を受けたその地域を管轄する販売店と契約をするしかない。

『A支払いはクレジットカードで契約』ということやが、あんたの話を聞く限り、それはあんたの希望のようで、『D販売店は事情を承知していないので本社から連絡すると返答』したまま、その後何の連絡もないということのようやから、あんたの場合は正規の契約そのものが、まだ成立していないと考えられる。

新聞の購読契約とはその契約期間の明記とその支払い方法の明記が不可欠で、契約者の直筆のサインが必要になるわけやが、それが何もないわけやさかいな。

その状態で、『F新聞の解約を考えている』ということなら、「明日から新聞の配達を止めてくれ」と通告するだけで済む。

あんた場合は、期間の決められてない契約ということになり、いつでも解除可能な状態にあるわけやさかいな。

それに対して、その販売店が異論を挟む余地はない。

ただ、『約3年ほど前』から『新聞だけが届いている状況』というのは、その分の新聞の支払いは『請求』があれば、それに応じる必要はあるやろうと思う。

未来は止められても、過去は仕方ない。

あんたの場合、正規の契約は成立してなくても、新聞がほしいということで申し込んだわけやから、新聞そのものは必要やったと考えられる。

必要なものを受け取った限りは、その対価を支払うというのは、当たり前のことやわな。

ただ、『一度も請求書や連絡が無い状況で過去分全額を支払う義務があるのか?』というのは、支払い義務の消滅分があるから、その分を差し引いた代金の支払いでええということにはなる。

新聞購読料の消滅時効は2年とされとる。つまり、『約3年ほど前』から新聞が配達されているということであれば、2年を超過しとる、約1年分は支払う義務がなくなるわけや。

その場合、法的には『時効の援用』と言うて内容証明郵便などでの通告が必要になるが、たいていは口頭で「時効になった分は払いませんので」と言えば通用するケースが多い。

せやから、支払い義務が発生するのは、現在から2年に遡(さかのぼ)る期間だけということになる。

もっとも、新聞の支払いというのは月単位というのが一般的やさかい、その間、まったく『無請求』ということやから、例えその請求があったとしても、その2年間の分も一括での支払いに応じる必要はないやろうと思う。

それに、今まで何の請求もせんような販売店なら、「明日から新聞の配達を止めてくれ」と通告すれば、その請求すらない場合も考えられる。保証はできんが。

当たり前やが、支払いは請求があってから払えばええ。むろん、ちゃんとした請求書を受け取った上でな。

また、その支払いについても、今までまったくの無請求という販売店側の落ち度も大きいわけやから、何も一括での支払いに応じる必要はなく、あんたの方の都合を優先すればええと思う。

まあ、『基本は、穏便に処理をしたいと考えます』ということなら、話し合ってどうするか決めたらええがな。その場合でも、このケースは、あんたには何も落ち度はないから有利に話を進められるはずや。

それで困る、揉めるということがあれば、再度、相談してくれたらええ。その状況に合わせたアドバイスをさせて貰うさかい。

それにしても、あんたのように律儀な購読者を、そんなええ加減な対応で失うことになるというのは情けないと言うしかない。お粗末、ここに極まれりという感じやな。


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