新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.924 本当の話なのでしょうか?


投稿者 start さん 某新聞拡張員  投稿日時 2010.7.14 PM 4:44


こんばんは 先日のアドバイスのお陰も有り心のワダカマリも取れ拡張に集中出来てる事感謝してます。

6月頭に本社から正常化(及び6・8ルール)に向けての講義が有って参加する様に要請があり(実戦では無く能書き等不要と思ってたので)渋々参加した時の事ですが、[来年から小学校の授業で新聞を使うので各家庭から小学生の児童は新聞を持ってくる必要性が有る]との話を講義で拝聴しました。

(小学生の子供が居る家庭の)未読者への猛烈な後押しに繋がる話とは思いますが、本当の話なのでしょうか?

また本当の話しとしてどの程度(週一回等)の頻度で新聞持参の必要が有るのでしょうか?


回答者 ゲン


『来年から小学校の授業で新聞を使うので各家庭から小学生の児童は新聞を持ってくる必要性が有る』というのは、2011年度から始まる文部科学省の新学習指導要領で、小学校の場合は「公民」の授業などにおいて週一程度の範囲で「義務化」しようという動きのことやろうと思う。

『本当の話なのでしょうか?』というのは、新聞を使った授業が開始されるのは、ほぼ確実なようやが、その方法までは、まだ画一されとらんようやから何とも言えん。

これについては、今週のメルマガ『第110回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞購読へのススメ その1 新聞を読むことで向上する学力について』 でも少し触れたが、それぞれの学校の事情によっても違うさかい、『小学生の児童は新聞を持ってくる必要性が有る』とまでは言い切れんしな。

まず、どの新聞を持ってくるかという問題が起きる。

すべての家で同一の新聞を購読しとるというのなら問題は少ないやろうが、それは考え辛い。

また、公営新聞というものがあれば別やが、日本の場合、すべて民間企業の新聞やさかい、小学校から「○○新聞を持って来い」と特定の新聞を指定するのも難しいと思う。

教材にするのなら、同じ新聞の方が望ましいわけやが、特定の企業だけを優遇するわけにもいかんさかいな。

そうかと言うて、何でもええから「新聞を持って来い」では、その持ち寄る新聞によっては、その「記事がない」、あるいは「少ない」ということになって、混乱が予想され教材として役に立たんことも考えられる。

学校側が、新聞を用意するというなら問題はある程度解消されるやろうが、それやと、拡張員レベルでの個人宅への勧誘は意味がなくなる。

その場合は、学校とその新聞販売店との交渉ということになるやろうしな。

実は、一部の学校では、すでに20年以上も前からNIE(Newspaper in Education)という組織の運動で実際に新聞を使った授業が導入されとる。

NIE(Newspaper in Education)とは、日本新聞教育文化財団が押し進めているもので、今年、2010年度のNIE実践指定校は全国47都道府県で533校に上っているという話や。

それらの学校では、生徒に新聞を持たせるというより、学校側が用意するケースの方が多いと聞く。

これが、大学あたりやと、教授や講師の個人的な好みで、特定の新聞を指定するというケースも多いようやが、小中学校のような義務教育の現場で、そうするというのは問題があるということや。

ただ、これについては、各学校の裁量の範囲ということになる可能性もあるので、あんたが勧誘する新聞が、その教材に使われるということも十分考えられ、その場合なら、それをトークにすれば、それなりに成果が上がるとは思う。

もっとも、「無読」というのは、なかなかそうなっても新聞を購読するかどうかは何とも言えんがな。

その新聞を教材にするとしても、せいぜい週一程度のものやから、それなら、コンビニや駅売りで、その日の分の新聞だけを購入して済ます人も現れるかも知れんしな。

いずれにしても、その地域の学校の情勢次第ということになろうかと思う。

まあ、あんたの所で、それに関しての講義があったというのなら、その新聞が、その地域の学校で教材として採用される可能性が高いということかも知れんな。

それなら、そのトークで何とかなるやろうという気はするがな。


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