新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.925 どんなスタンスで仕事に取り組めばいいかわかりません


投稿者 orewa さん 東京都某YC従業員  投稿日時 2010.7.15 PM 10:07


ゲンさん博士さんはじめまして。

わたしは都内某YCの従業員です。新聞業界は初めてで勤め出して早1年になるところです。

単刀直入に言います。営業の面でかなり困惑しております。

団と従業員の線引きはどこなのかとどこもそうでしょうが店からのノルマもエグイです。

団の方も喰うため必死。それは十分わかります。ただ団様のカードは必ず止まります。でも一呼吸置けばまた同じカードが入ります。

なにが言いたいのかというとそのブランクの期間、従業員にすべてケツが廻って来ることです。

店は団のカードも減らして行く方向だから「人間力で揚げろ」と言い捨てる!

人間力?NO拡材であがる客ハァ〓そんな教祖みたいなのいんのてな具合ではっきり言ってちんぷんかんぷんです。

ぐちですいませんが正直わたしはどんなスタンスで仕事に取り組めばいいかわかりません。幼文ですみませんがアドバイス頂きたくメールしました。長文すいません。


回答者 ゲン


『団の方も喰うため必死。それは十分わかります。ただ団様のカードは必ず止まります。でも一呼吸置けばまた同じカードが入ります』と言われておられる具体的な内容が分からんから断定はできんが、要するに拡張員が「質の悪い契約」を上げて困っているということやな。

その尻拭きに追われていると。

ただ、『店は団のカードも減らして行く方向だから「人間力で揚げろ」と言い捨てる』だけの販売店にも問題はありそうやが、『人間力?NO拡材であがる客ハァ〓そんな教祖みたいなのいんのてな具合ではっきり言ってちんぷんかんぷんです』という悲観的な考えでは、現状を打破することなどできんし、仕事を続けていくこと自体、難しいやろうと思う。

あんたに限らず、拡材のみに頼って契約を上げる、または拡材がなければ契約など上がるはずがないと信じとる業界人は多いが、その考えは改めた方がええ。

拡材はなくても上がる。また少なくとも上げる方法はいくらでもある。

ワシはこのことをサイトやメルマガで、この6年間、ずっと言い続けてきた。

それについては、『第14回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの拡張実践Part2 経験を役立てろ』、 『第84回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■2010年からの新聞営業講座……その2 拡材について』 、『第94回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■2010年からの新聞営業講座……その4 工夫は拡材に勝る』 、『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座 第1章 新聞営業の基本的な考え方 拡材編 その2 拡材に金をかけるな』 など、いろいろある。

これらは、いずれも『客との人間関係』があって初めて成立するものや。つまり、客にあんた自身を気に入って貰うということやな。

特に、ワシらのような対面営業は、それがなかったらどうにもならん。その術を身につけな新聞の勧誘で他より秀でることは難しいと思う。

そのためには、ヨイショしてお世辞を並べるのもええやろうし、雑談に長けるのもええ。

その方法も数多く、このサイトでは示しとるから、気長に探して貰えれば方法はいくらでも見つかるはずや。

『人間力』というと、何か難しく感じがちやが、つまるところ、どれだけあんたがその客の心に入っていけるかやと思う。

昔から、この業界で多くの客を獲得することができた最大の理由に、『あの販売店とは長い付き合いだから』というのがある。

その裏には、その販売店の関係者とその客との個人的なつながり、付き合いが深いということがある。

人間的なつながりができると、サービスの多寡程度は、はっきり言うて大した問題、要素にはならん。

あんたも、何かを買う場合、店に行って対応のええ店員と悪い店員がおったら、対応のええ店員から買いたくなると思う。

対応の悪い、気に入らん店員が相手やったとしたら、例え、それがほしい物であったとしても二の足を踏む、あるいは買わんということが多いもんや。

それが人間や。

サービスをちらつかせて獲得できる客も確かにおるが、そういう人は、他からの誘いにも簡単になびく。もちろん、そういう客の確保もある程度は必要やろうが、それだけを他の販売店と奪い合っても先はない。

それよりも、客に気に入って貰える術を身につければ、それだけで飛躍的に営業力が増すのは間違いない。

少なくともワシは、そういう営業を長年に渡り続けてきた。それが最良の方法やと信じて。

あんたに、その考えが理解できるかどうかで、これから先、どうすればええのかが分かるはずやと思う。

『わたしはどんなスタンスで仕事に取り組めばいいかわかりません』と言われる、あんたへのアドバイスとすれば、それや。

ただ、それには、その販売店の理解と姿勢も不可欠やとは思う。あるいは、その経営者とどれだけ信頼関係が持てるかということもな。

人には頑張れる理由、思いというのが重要になる。あんたにとって頑張り甲斐があるかどうかやな。

頑張り甲斐のある販売店、経営者のもとでなら「やってみよう」という気になるが、そうでないと、「アホらしいて、やってられん」となるやろうしな。

それが人間関係というものや。その人間関係が良好に保てるのか、どうかが、あんたの今後を決める重要な要素になると思う。

その判断はあんたが下すしかない。

あるいは、その人間関係よりも、営業力を磨きたいということであれば、それはそれで、あんたにとっての進むべき道の一つということにもなる。

あんたにやる気があれば、それについて大切なことが見えてくるやろうし、その気がなければ、『人間力?NO拡材であがる客ハァ〓そんな教祖みたいなのいんのてな具合ではっきり言ってちんぷんかんぷんです』ということで終わってしまうと思う。

あんたの人生は、あんたのものやさかい、どう考えるか、どういう選択をするかは自由や。

ただ、やる気があって、それについて知りたい、聞きたいということがあるのなら、ワシのような者で良ければいつでも答えるつもりやさかい、遠慮せず言うてくれたらええ。


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