新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.933 新聞セールスのコツを教えてください
投稿者 カゼミチさん 投稿日時 2010.8.20 PM 5:29
質問ですが、来月から新聞セールスをやってみようと思います。それで、コツを教えてください。
4社程、検討してます。AとYです。Aはカード料は決まってて4千、6千、8千円です。拡材はそれなりにあります。ビールとか米洗剤とかです。
Yはまちまちで、拡材がある店と無い店があり、拡材がある店は6千、8千、1万2千円で、無い店は1万1千、1万3千、1万7千円です。
回答者 ゲン
新聞セールスのコツ(秘訣)を教えてくれと言われても困る。そんな便利なものはないと言うしかない。
まあ、漠然とそう聞きたい気持ちは分からんではないがな。
ワシは他業種での対面営業を20年、この拡張員を16年以上続けとるが、未だに、そのコツ(秘訣)を完全に掴んだという自信もないし、その境地には至ってない。
日々勉強、研鑚あるのみやと考えとる。
極端なことを言えば、昨日掴んだコツ(秘訣)や手法は、明日にはすでに古くなって通用せんようになっとるのが、この新聞営業やと思うとる。常に新しいやり方を考えてないと、やっていかれん世界やと。
新聞営業は、その募集枠さえあれば採用される可能性が高い仕事やさかい、比較的簡単に始めることができる。難しい採用試験というのも特にないしな。
しかし、誰にでも始められるが、誰もが成功するとは限らん仕事や。
あんたが過去に、『新聞セールス』をやっていた経験があって、それなりに自信があると言うのなら、ある程度はやっていけるかも知れん。あるいは、訪問販売などの対面営業に長けているというのなら、モノになる可能性もある。
ただ、その経験も自信もなく、『来月から新聞セールスをやってみようと思います』というのが思いつき程度のことなら、そんなに甘い仕事やないというのは、はっきり言うとく。
まず、厳しい仕事やという認識を持ってほしい。せやないと、何を言うても理解できんやろうと思う。
この世界に10人飛び込んできても成功するのは、ええとこ一人か二人や。後は、たいてい後悔しながら、この業界を去っていくと相場が決まっとる。
もっとも、最初から腰掛け、間に合わせ程度に考えて始める者もいとるさかい、確率的にもそうなるわけやけどな。
まあ、普通に考えて、真面目に拡張員になろう、徹しようとする人間はほとんどおらんから、それも無理はないがな。もちろん、ワシも最初はその口やった。他にすることがなかったから始めたにすぎんさかい、それほど偉そうに言えた義理やない。
ワシについては『新聞勧誘・拡張ショート・ショート・短編集 第3話 命の笑い』 に、その詳しい経緯があるから、それを見て貰うたら分かると思う。
それにもあるように、ワシも最初のうちは上手くいかず散々やった。
ただ、この仕事は個人差の激しいもので、最初からトントン拍子に上手くいく者も数は少ないがいとる。
実際にも、『NO.64 ビギナーズラックでしょうか?』 というケースもあるさかいな。
この仕事には向き不向きという要素が大きく、向いとる者には比較的簡単に思えるかも知れんが、向いてない者にとっては、とてつもない難しい仕事やと感じるはずや。
ワシは、あんたの性格とか考え方などといったものは何も知らんから、この仕事に向いとるのか、向いてないのかというのが分からんし、見当もつかん。
過去に経験があるのなら、そのときの状況を教えて貰えれば、現状と比較したアドバイスはできるやろうが、今回が初めての未経験者の場合は、今何を言うても、おそらく理解することすら難しいやろうと思う。
せやから、あんたのへの直接的なアドバイスをするのは難しいけど、サイトに『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』 というのがあるから、それを見て貰うたら、この仕事の初歩的な心得程度は分かって頂けるのやないかと思う。
それを見られた上で、具体的な疑問点を質問されるのなら答えさせて頂く。
また、あんたの示した各拡張団の条件だけでは、どこが良くて悪いかということは分からんし、何とも言えんと思う。
その参考になる話として、『NO.156 拡張団の雇用形態はこれが普通なのでしょうか』 というのがある。
これは、全国の拡張員さんたちからアンケートを寄せて貰い回答したもので、その質問者の方には、
これらの回答でも分かる通り、この業界は、それぞれやということや。実に、いろいろなパターンがある。
そのどこがええのかは、実際、面接に行った、あんたが自分の目で確かめて決めるしかない。その意味で、条件面を参考にするというのは、ええかも知れんけど、それだけを基準に考えてたら見誤ることになる。
どんな職場もそうやが、これにプラスそこでの人間関係という問題が起きてくる。その職場の雰囲気というものも、人によれば重要やと思う。
ただ、あんた自身が言うておられる通り『骨をうずめる気持ちでやろうと思っております』くらいの姿勢で取り組むべきやろうと思う。中途半端になりそうやというのなら、やめておいた方が無難や。
今回、この回答を寄せて頂いた方々の意見を見て分かったと思うが、誰一人、ええ加減な気持ちでこの仕事に取り組んどる人はおられん。
『手っ取り早く打開する為に拡張を選んだのですが』とか『現状の生活を打開できるのは日払いが早いですし』と言うのが、お手軽という意味なら、すぐ、挫折すると思う。
この仕事は、それほど甘いもんやないということだけは言うとく。あんたが考えとる以上に厳しい世界や。
もっとも、やってみな分からんということも事実やし、あんたの適性、向き不向きということも関係してくるやろけどな。
と言うた。
最後にもう一度。アドバイスを求める場合は具体的な内容で質問された方がええと言うとく。せやないと、答える方も漠然とした事しか言えんさかいな。
いずれにしても、やると決められたのなら、腹を決めてやることや。そこで壁に当たるとか、疑問が生じれば、またここに質問されたらええ。
そのときになって初めて、ワシの言わんとすることが分かって頂けるのやないかと思う。何も、もったいぶって言うてるわけやないと。
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