新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.940 姉のとった新聞代金は私が払わないといけないのでしょうか?


投稿者 poko さん  投稿日時 2010.9.26 AM 4:05


姉が新聞を3ヶ月契約し、3ヶ月たつ少し前に、転勤でそのアパートを離れました。今はそのアパートを仕事部屋として私(妹)が使用しています。

集金の人に話した所、「払う気ないんだろう!」とひどい口調で言われたので「本人じゃないので…」と姉の携帯番号を教えました。

数日してまたやって来て「繋がらない番号教えやがって!」と怒鳴り散らします。

結局繋がらないのは姉が携帯料金未納だったからみたいなんですが、「お前が本人なんだろ!」とか「違うなら本人は部屋にいるんだろ!」とか「お前の名前はなんて言うんだ!」とかすごい言葉が悪くて…。

郵便物も覗いていて、正気とは思えず気持ち悪いんです。

姉のとった新聞代金は私が払わないといけないのでしょうか?

代わりに払ってもらえませんか?とかお願いされたら、1万円くらいですから払ってもいいのですが、言動がひどく毎回不愉快な思いをさせられるのでその気もなくなってきました。

払ってあげるのがしゃくに障るくらい腹が立ちます。

どのように対処すればいいのでしょうか?


回答者 ゲン


『姉のとった新聞代金は私が払わないといけないのでしょうか?』ということやが、基本的には兄弟姉妹に債権の代理弁済義務はないから、その新聞代を払うのが嫌なら、そのまま「私には関係ありません」と突っぱねても法律的には通る。

債権者は何があっても、債務者でない者に「金を払え」とは言えんさかいな。

『1万円くらいですから』と言われておられるところからすると、お姉さんは、その3ヶ月の新聞代を全く支払わずに転勤のため引っ越したということなのやろうか。

もし、そうやとしたら、今回の件で一番責められなあかんのは、そのお姉さんということになる。

故意にそうしたことなのか、どうかという点を、まずお姉さんに確かめられたらどうや。

お姉さんにも、それなりの事情と言い分があるとも考えられるしな。その事情次第ではワシの回答も大きく違うものになる。

ただ、現在のあんたの話からだけやと、言い方は悪いが、あんたのお姉さんは新聞代を踏み倒して逃げたということになる。

1ヶ月分程度のことなら、「うっかり忘れた」ということも考えられんでもないが、『3ヶ月契約の3ヶ月分』まるまるというのは、どう考えても故意にそうしたとしか思えんさかいな。

確かに、その集金人の言動は、あってはならん最低の行為やし、あんたが気分を害したというのも当然やと思う。

例え、あんたを、そのお姉さんと勘違いしたとしてもな。

どんな事情があれ、客に対して言葉を荒げて代金の請求をしたらあかん。どこまでいっても「支払ってください」という姿勢を貫くのが、商売人である販売店としての常識であり節度やと思う。

人と人が揉めるのは多くの場合、その言葉のやり取り、言い方次第というケースが最も多い。トラブルはそこから起きると言うてもええ。

人の気分を害して損することはあっても得になることは絶対にないと。

残念やけど、そんな簡単な道理、理屈が分からん人間が新聞販売店におるから困る。

ただ、その言動は責められてしかるべきやとは思うが、業界人として、その集金人の気持ちは分からんでもない。

一般的には、こういった販売店側と契約者との間のトラブルというのは、販売店側の方に問題があると思われがちやが、実際には、えげつない購読者というのも結構多い。

第32回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■拡張員泣かせの人々 Part1 引っ越し取り込み』 、『第63回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■拡張員泣かせの人々 Part4 不払い客 前編』 、『第64回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■拡張員泣かせの人々 Part4 不払い客 後編』、 『第68回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■どっちも、どっちや』などなど、他にも挙げたらキリがないほど、そういった事例がある。

もっとも、それらと比べて、お姉さんがえげつない、悪いと言うてるわけやない。

ワシが言いたいのは、新聞販売店の人間、特に集金人は、その手の購読者と相対することが多いから、あってはならんことやが、そういう金払いの悪い、あるいは踏み倒しに近いことをする者と判断すると、中には、そういった態度に出てしまう者もおるということや。

そういう者からすると、その部屋にあんたがいれば、いくら引っ越しをしたからと言われても、それは、払う気ないから、そんなウソをついていると考えてしまうことも往々にしてあると。

あんたが、その本人やろうと。

その上、つながりもしない電話番号を教えられたという怒りから、よけい、その態度が悪化したとも考えられる。

理解してくれとは言わんが、それらの事情からそういう態度に出たという場合もあるということや。

もっとも、根っから、そういう言動しかできん人間やった可能性も高いから、一概にそれだけが理由とも言えんがな。

ただ、いずれにしても、お姉さんは、その販売店から集金に来るということは知っていたはずやから、あんたがその部屋を使うことを承知していたにも関わらず、その事を知らせてなかった、というのはあかんわな。

当然、今回のような事態になることは、お姉さんには予期できたはずやしな。

ただ、何度も言うが、お姉さんにはお姉さんの事情と言い分があると思うので、それを教えて貰うてから、どう対処するか考えたらええ。

『代わりに払ってもらえませんか?とかお願いされたら、1万円くらいですから払ってもいいのですが、言動がひどく毎回不愉快な思いをさせられるのでその気もなくなってきました』

という気があるのなら、その販売店に、その事実をそのまま伝えて、「そちらの集金人さんでは、いくらその方が来られても姉の新聞代を肩代わりして払う気にはとてもなれませんので、誰かそちらの責任者がこのことについて、ちゃんと謝罪してください」と言うて、実際、その販売店がそうした場合、あんたの気持ちさえ納得できれば、支払ってやってもええのやないかな。

その分は、後であんたがお姉さんから貰えば、ええことやしな。

その新聞販売店が、それに応じず、同じような言動を繰り返すようなら、今度は新聞社の苦情係に文句を言うという手もある。

あるいは、冒頭で言うたように、「兄弟姉妹に債権の代理弁済の義務はないから、私には関係ありません。知りません」と徹底して拒否するというのも方法や。

そう言うた場合、あまり酷い言動で何度も「取り立てまがい」の訪問を繰り返すようなら、その様子を録音するなどして証拠を取っておいて、最寄りの警察署の市民安全課あたりに相談するか、もしくは何度でも新聞社の苦情係に通報することや。

まあ、たいていの場合、程度が悪いのは、その集金人だけやと考えるから、あんたの言うとおり、その販売店が謝罪して事が収まる可能性の方が高いと思う。

いずれにしても、まずお姉さんに、この件の事情を尋ねられることや。それで判断するしかないのと違うかな。

それで、他に問題がある、生じた場合は、またここに相談されたらええ。


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