新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.941 雨の日の配達の仕方について、教えて下さい


投稿者 heart さん  投稿日時 2010.9.28 PM 3:18


標題の通り、雨の日の朝刊の配達の仕方について教えて下さい。

当地はそれ程の田舎ではありませんが、専売店がなく合配店から購読し配達されています。

このお店は、合配店であることに胡坐をかいている様で、雨の日でも平気でラッピングをせずに配達して来ます。

今朝も酷い土砂降りで、案の定びしょ濡れでとても読めた様な物ではありませんでした…

クレームを入れてみたのですが、返って来た返事は、ラッピングをする習慣はなく、要望のあった読者にだけラッピングをしているそうです。

同じ料金を支払って購読している以上、全ての読者が同じ状態で読むことの出来る権利を有すると思うのです。

ラッピングをする、しないは販売店の自由なのでしょうか。


回答者 ゲン


特定の銘柄だけ配達している「専売店」やと、今日び、雨の日にラッピングしてないということは、まずないやろうが、「合配店」では、あんたのケースのように、してない所も多いと聞く。

NO.400 新聞販売店が1箇所しかないのですが』 、『NO.584 合配店での連続する遅配、誤配について』 なんかが、そのええ例で、いずれの相談者も、あんたと同じような不満をもっておられた。

そのときの回答と同じようなことを言うようで悪いが、これは、新聞宅配制度の弊害とも言えるもので、そこがその合配店の配達地域やったということが不運やったと言うしかない。

本来、こういうことが頻発しとる販売店に対して、新聞社に苦情を言えば、専売店なら叱責なり指導なりという形で連絡が行き改善されることもあるが、この合配店にはそれも期待できん。

そもそも、何でこういう一軒ですべての新聞を扱う合配店が存在しとるのかと言うと、それらの新聞社が専属に任せることのできる販売店が、その地域に存在せんからや。

もしくは、以前は存在してたのやが、経営難や後継者不足などの事情でつぶれたか、廃業したかして、新聞社も仕方なく販売と配達をその合配店に委託したというケースが考えられる。

必然的に、この合配店に対しては多くの新聞社が低姿勢で臨むことになる。

新聞社は、専属の販売店に対しては新聞を売らさせてやっているという強気の姿勢やが、この合配店に関しては、「売ってください」、「配達してください」となるから、どうしても腰の引けた対応になり強くは言えんということになる。

加えて、この合配店は、「新聞を読みたかったら、うちで取るしかないで」と言うことさえあり、客に対して強気で横柄な態度を見せる所が多いと聞く。

合配店のある地域に住んでいる人は、「新聞を購読するか、しないか」の二者択一しか選択肢はないということになる。

「嫌なら新聞を止めて貰って結構」という姿勢で購読客に接することが多いと。

ただでさえ、年々新聞の部数が落ち込んでいってる状況やというのに、こういった傲慢な合配店の存在が、さらに拍車をかけとるわけや。

ただ、その合配店では『要望のあった読者にだけラッピングをしている』ということのようやから、そう要望されたらどうかな。

それで、そのとおりにしてくれたらええし、そう言うてもあかんというのでは、悪いが、どうしようもない。

『同じ料金を支払って購読している以上、全ての読者が同じ状態で読むことの出来る権利を有すると思うのです』というのは、まったくそのとおりやが、相手が、それができんとなれば、購読者のできる対応は、「それなら購読を止める」としか言いようがない。

新聞販売店は、確実に商品である新聞を契約者に届けるという責務を負っているわけやから、『びしょ濡れ』で読むことのできん新聞の配達をするということは、完全にそれに反する。

完全に契約違反、契約不履行ということになる。

ただ、この契約違反、契約不履行というのは、その契約の解除ができる権利、つまり「止める」と言えるだけのことにしかならん。

相手の違反行為を止めさせることまでは法律ではできんわけや。法律は、その違反行為を罰することができるだけやさかいな。事後処理しかできん。

それが、法律の限界でもある。

まあ、幸か不幸か、合配店の場合は一般の新聞販売店のように、客から新聞を止めると言い出しても、あまり揉めることはないやろうがな。このQ&Aにも、そういうトラブルだけはまだないさかいな。

その合配店が、その購読を止められたら困るというのであれば改善されるかも知れんが、「どうぞ、止めて貰っても結構ですよ」と言う場合は、どうしようもないということや。

それで終わってしまう。

『ラッピングをする、しないは販売店の自由なのでしょうか』というのも、はっきり言えばそうなる。

ただ、雨の日で『びしょ濡れでとても読めた様な物ではありません』という新聞については交換を要求するなり、その分の弁償なりは請求できるが、将来に渡っての改善、善処については、その合配店の善意に任せるしかない。

『ラッピングをする習慣はなく』と言って押し切られたら、それまでや。

そういう店は、そのラッピング用の自動包装機すらない所が多いやろうから、よほどでないと、手入れでラッピングするという手間をかけることはせんと思う。

望みは、あんたが、その『要望のあった読者にだけラッピングをしている』という客として扱われるか、どうかという点や。

最後の望みとして『うちも雨の日はラッピングして下さい』と言うみられることや。

その結果で、どうされるか考えたらええのやないかな。


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