新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.945 昨日、支店から電話がかかってきたのですが…


投稿者 Kさん  投稿日時 2010.10. 6 AM 6:31


ゲンさん、おはようございます。先日、『NO.944 契約期限が過ぎても、新聞が送られ続けてきます』で相談したKと申します。
 
実は昨日、今新聞を取っているY新聞の支社の方から電話がかかってきまして、その時は電車に乗っていたので取ることができなかったのですが、自宅に戻って改めてこちらから連絡を入れてみたところ、電話を入れた担当者が不在だったらしく、こちらは時間を置いて再度連絡を入れてみたんです。
 
するとようやく担当者が出たみたいで、話の内容によると、去年の6月に自分が不在だったことを理由に、送ることができなかった1ヶ月を今送っているというものでした。

向こうもその時の契約書を持っているといい、その代金は立て替えているので新聞代金は取らないと言っていました。

とりあえず今回は様子見でいったん電話を置いたのですが、やっぱり今すぐ投函を切った方が良かったのでしょうか?

それとも1ヶ月様子を見て、来月も送られてくるようだったら改めて連絡を入れた方がいいのでしょうか?
 
正直担当者の話は信用しかねるし、1ヶ月待っていると最悪の場合支払いが発生して、また送られてくる可能性もありますよね。
 
早めに断るべきなら、今日にでも連絡を入れようかと思っているのですが…。


回答者 ゲン


あんたの言われる『Y新聞の支社の方』というのは、話の流れからすると、どうやら新聞販売店のことのようやな。

新聞社と新聞販売店を同一組織と考えておられる方が多いようやが、これはまったく違う組織、企業体やと言うとく。

新聞社は一般購読者とは契約や配達に関して直接、接触を持つことがないというのが、公の建前でありスタンスやさかいな。

一般購読者への契約、配達を含めたサービスは、すべて新聞販売店の仕事で、新聞社はその業務を委託しとるだけということになる。

つまり、新聞社と販売店は一般顧客に対する営業面での業務提携先ということになるわけや。分かりやすく言えば、メーカーと小売店の関係やな。

これを勘違いすると、何でもすべて新聞社の責任と考えてしまいがちになるが、それは違うということや。多くの場合、それぞれの顧客とのトラブルの責任は新聞販売店が負わなあかんとされている。

新聞販売店は、それぞれ独立した企業体やから、新聞社が口を出すのは限られた事柄だけになる。強いて挙げれば、販売店の対応に不法行為などの問題があった場合くらいなものや。

業務提携先の管理責任というところかな。もっとも、これにしたところで法的な縛りがあるわけやないがな。

それ以外は関係のない立場ということになる。

余談やが、逆に新聞記事などに問題があった場合、まれに販売店に苦情を言う人がおられるが、それも場違いな言いがかりということになる。新聞販売店は、新聞を売るのと配達するのが仕事で、記事の中身にまでは責任はないさかいな。

メーカーの製造ミスを小売店に責任持てと言うのと、同じことになるわけや。それがおかしなことやというのは誰にでも分かると思う。

その辺を混同される方がおられるから困る。もっとも、例えそうやとしても、販売店やワシら勧誘員は、客からそう指摘されれれば、「すみません」とは言うてるがな。

あんたの回答に戻る。

その『担当者』という人間との会話を録音でもされとるのかな。

『正直担当者の話は信用しかねるし、1ヶ月待っていると最悪の場合支払いが発生して、また送られてくる可能性もありますよね』と、不審に思うのやったら、念のために、今からでも遅くはないから、そうしておくことを勧める。

そのために再度、こちらから電話をする理由は、「もう一度、確認したいのですが」でええと思う。

『向こうもその時の契約書を持っている』と言うてることからすると、去年の6月前後に契約をしていて購読していたということなのかな。

その契約の間、あんたが帰省などの何らかの理由で『不在だったことを理由に、送ることができなかった1ヶ月』分を、今年の『7月から9月まで契約』の後に配達しとると言うてるのやろうか。

当然、あんたはそんな話を聞いてないわな。、せやからこそ、これだけ不安に感じとるわけやさかいな。

ワシも、この業界で長くメシを食うとるし、数多くの新聞販売店の人たちと付き合いがあり、いろんなケースを知っとるつもりやが、未だかつて、そんなアホな話、聞いたことはないで。

そんなもの、どんな契約書があっても通じる話やない。

確かに、学生さんが契約期間内に帰省されると、3ヶ月契約していたのが、実質的にその分の配達ができず、その新聞代が得られんというケースはある。

そのため、『実質3ヶ月契約』にするため、もう1ヶ月、延長させて貰うという話なら聞くことはある。

しかし、その場合でも、最初の契約時に、その説明をし、契約者に了解を得てから、その分を配達するのが普通というか、当たり前のことや。

それを、一年以上も経った、今時分、勝手にそうしたというのは信じられん話やと言うしかない。そんな愚にもつかんような話をよく言えるもんやと思う。

九分九厘、その担当者がそうした理由は他にあるはずや。

あんたが『正直担当者の話は信用しかねる』と言われるのもよく分かる。

ただ、その担当者は『新聞代金は取らないと言っていました』ということやから、その確認の電話の際には、再度、その点をしっかり聞いて録音し、加えて「1ヶ月だけといういうことでしたが、この10月が終わったら、もう新聞の配達はされないのですね」と、念押ししとくことや。

それで間違いないと言えば、そのまま『1ヶ月、様子見』で、ええのやないかな。

それを言うてて、来月も新聞が投函されるようなことがあれば「話が違うでしょう」と言えばええ。

そのときに効力を発揮するのが、その言質を取った録音ということになる。

今回のことは、どうやら、その担当者という人間が、個人的な理由で何かのごまかしのために『絵を描いた』ということのようやから、その言質さえ取れとれば、それほど心配せんでもええのやないかな。

ただ、ええ加減な人間には間違いなさそうやから、今後の付き合いは考えものやとは思うがな。


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