新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.975 辞めたいのですが、辞めさせて貰えません


投稿者 飛田さん 投稿日時 2011.2. 1 AM 2:23 


新聞販売店で働いています。

辞めたい趣旨を伝えたのですが、人が居ないと辞めさせて貰えません。

俗に言う、「飛んだ」をした場合。

何か、損害請求みたいなのをされるのでしょうか?

入社時には、保証人の書類も書かされてます。

保証人になってくれた人にも連絡がいきますか?

ちなみに、集金のお金を持ち逃げとかはするつもりは、ありません。

むしろ、給料締日から飛ぶ日までの数週間分、タダ働きになって、かまわないとまで考えてます。


回答者 ゲン


『辞めたい趣旨を伝えたのですが、人が居ないと辞めさせて貰えません』というのは、この業界ではありがちなことや。

販売店としては代わりの配達員がおらんと、即、翌日からの配達が困るさかいな。

それでも、たいていの販売店なら、交代要員が確保できるか、求人募集により、新人が入ってくるまで待ってほしいと言う場合が圧倒的に多い。

あるいは、話し合いで辞めるまでの期間について、ある程度の日数を決めて合意をするかのいずれかやな。

もっとも、あんたの辞めたい理由、事情にもよるから、販売店の都合ばかりを考慮せなあかんというわけやないがな。あんた自身の事情を優先するのも、当然アリや。

いくら、その販売店が「辞めさせん」と言うても、労働法上は、あんたの意志だけで自由に辞めることができる。どうしても今すぐ辞めたい事情があるのなら、誰にもそれを止める権利はないさかいな。

ただ、喧嘩別れやなく、すっきりとした気分で辞めたいのなら、あんたの許せる範囲でその販売店の事情を汲むというのも、これからのあんたにとっても悪いことやないとは思う。

どんな仕事であれ、次の職場に勤めることになって前職を逃げるような形で辞めたというのは、あまり聞こえのええもんやないし、あんた自身の信用にも傷がつく。

それよりも、きっちりと辞めたということであれば、あんたの人間性も評価されるさかい損にはならんやろうと思う。

ただ、『むしろ、給料締日から飛ぶ日までの数週間分、タダ働きになって、かまわないとまで考えてます』とまで考えておられるというのは、よほどのことやと思うが、それでもそれはせん方がええと言うとく。

法律的にも給料は最優先で貰えるものやさかい、どんな事情があっても受け取っておくべきやと考える。

それらを考慮しても尚、どうしても辞めたいというのであれば、その方法を今からアドバイスする。

1.まず辞めて落ち着く先を確保しておく。特に現在、販売店の寮のような所に住んでおられるのなら、よけいそうしといた方がええ。

2.その上で、朝刊を配達した後の辞める前日、なるべくその販売店の経営者が出社する時間帯に直接電話をして、「相談しても許して貰えなかったので、電話で心苦しいのですが本日を以て辞めさせて頂きます」とはっきり告げればええ。

できれば、その会話を録音しとくことを勧める。そうしておけば、逃げたということにはならんさかいな。

3.電話をするのが嫌なら、辞める前日、郵便局(JP)の窓口から内容証明郵便で「辞表届け」と題して送達しておくというのも手や。

特にその理由がなければ「一身上の都合により本日を以て辞職致します。尚、そのついでに今月分の給料はあんたの指定する「○○銀行の口座に入金をお願い致します」と口座番号を書き添えてもええ。

内容証明郵便で「辞表届け」を出しておけば、その証拠が確実に残るさかい、後で「無断で辞めた」と言われることはない。

ただ、あんたの口座への給料の振り込みについては、いくら内容証明文に明記してあっても、販売店がそうせんかったら強制力はないので入金がないということもある。特に給料を手集金で渡しているような場合はな。

それについては、入金がなければ後日催促するか、直接受け取りに行くしかないやろうと思う。

もちろん『給料締日から飛ぶ日までの数週間分、タダ働きになって、かまわない』というのなら、ほっとくのもアリやけどな。それは、あんた次第や。個人的には感心せんが。

4.『何か、損害請求みたいなのをされるのでしょうか?』については、『集金のお金を持ち逃げとかはするつもりは、ありません』ということなら、単に辞めたというだけではあり得んことや。心配する必要はない。

まして、あんたの場合は事前に「辞めたい」と通告しとるわけやさかいな。それについて聞く耳を持たん方が責められてしかるべきやと思う。

例え、借金があっても、それを理由に「辞めさせない」ということは法律上はできんことになっとる。法律では職業選択の自由の方が優先する。

借金は借金として別に返済すればええことや。もしくは、その返済計画を示し、借用書なりを書いて、それを守れば済む。

普通、「飛んだ」というのは借金を踏み倒すとか、会社の金を横領して逃げる際に使われる表現やから、そうでなければ、何度も言うが、単に黙って「辞めた」ということにすぎん。

ただ、この業界では何も非がなくて辞めても、おらんようになった人間に、いろんな罪を被せるというケースが希にある。それが嫌なら、やはり堂々と辞表を提出して辞めた方がええと思う。

5.『保証人になってくれた人にも連絡がいきますか?』というのは、無断で逃げるように辞めれば4.で言うたように身に覚えのない罪を被せられ、その保証人に連絡をされる可能性はある。

えぐい販売店なら、架空の損害請求をその保証人にするかも知れん。もちろん、そんなことをすれば犯罪やが、その保証人にすれば、その販売店を方を信用し、あんたに非があると考え、それから以降は、その人からの信用をなくすやろうな。

そうならんためには、辞める事情や顛末は、その保証人の人には、あんたから先に詳しい事情を伝えとくことや。

そして、電話などの連絡先を知らせておいて、もし、その販売店から損害請求がきたら教えてくれと言うておくのも手や。

万が一、そういったケースになったときは、またここに相談されてこられたらええ。

心配せんでも、あんたに非がなければ恐れる必要は何もない。実際、ここに相談された方で裁判沙汰になったケースもあるが、何も非がなければ有利な裁定が下っとることでもあるしな。

以上や。

結論として、どんな形であれ「辞める」という意志は、その販売店に伝えておくことを勧める。

そして、その証拠となるものも残しておく。

せやないと、保証人も含めて、あんたの関係者全員に迷惑がかかる恐れがあるさかいな。

「立つ鳥、跡を濁さず」ということわざもあるとおり、常にそれを心掛けといた方が、何かとリスクが回避でき、得をすることも多く、あんた自身の成長にもつながると言うておく。


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