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NO.1 『愉快な神父さん』というHPで当サイトの面白い紹介記事がありました。


4月に訪れた某新聞拡張員のお話.普段ならドア越にあしらって終了,となる所です.しかし,まくし立てているサービス内容が少し興味深いものだったので,話を聞いてみる事に.要約すると,「・あと一件の契約でノルマを達成できる・ノルマが達成すれば,私は昇給できる・三ヶ月分契約して欲しい.一ヶ月取った時点で,私が配送を止めるよう手配する.その一ヶ月分の料金は私が支払う.」と.双方利益があるので契約して欲しい,との内容でした.

話が本当なら,一ヶ月タダで新聞が読める事に.ビール券を三千円分ほどくれたので,騙されたとしても支出は数百円程度.騙されたら騙されたで経験になるし,乗ってみるかな・・・と思い,契約.三ヶ月分の契約を交わす事に.念のため,会話はドア越しの時点からボイスレコーダーで記録し,正面から写真を取らせて頂き,販売員証明書,免許書をスキャニングさせて頂き,携帯番号を聞き,親指の指紋を取らせて頂きました.「まったく,信用されてねぇなぁ(ニガ笑い)」と.

結果から言うと,騙されました.一ヶ月で新聞は止まらず,料金も私に請求が来ました.携帯は通じたので,催促を入れる事に.「わかった,言ったことは必ずやっておく」と返事はあるものの,配送がなかなか止まりません.一週間ほどすると,その携帯も通じなくなりました.

そこで担当の販売所に直接電話し,クレームを付けたところ,チーム長らしき方が謝罪に来ました.問題の勧誘員は常習犯で,同じような手口で何件も契約を取っていた,との事でした.私と同様のクレームが何件か来たので,その勧誘員は解雇.謝罪として,2ヶ月分の無料購読と,大量の消耗品(洗剤,ゴミ袋,トイレ紙などお馴染みのアレ)を頂きました.

騙されたとは言え,ほぼタダで三ヶ月分の無料購読が出来ました.損は無いのでOK,と自己完結.しかしまぁ,東京は怖い所です.

さて,次のサイトはある新聞拡張員のお話.仕事の内容,普段の生活,ノルマ等,かなり赤裸々に語られています.拡張員との上手い付き合い方,断り方,少し得する方法など,実質役に立つ知識もちらほら.漫然と同じ新聞を取り続けている方にも,ぜひ読んでいただきたい内容です.

新聞拡張員ゲンさんの嘆き 


コメント ゲン

この話の中に出てくるような拡張員は多いな。ワシも何人か知っとる。誤解のないように断った上で言うが、その時は奴らに騙してやろうとかいう気はそれほどあらへんもんなんや。

もっとも、結果的にはいつも嘘か騙しになってしまうがな。こんなケースを業界用語で後爆と言う。後でバレてすべて吹っ飛ぶという意味や。

この人間のように、3000円分のビール券を先渡ししとるという奴はまだ可愛い方や。騙しにかかる者は、後で持ってくるからともっと美味しい話を並べ立てる。何でもありで喋る。

その時さえ、カードが上がればそれでええと考えるんや。その日凌げれば、後爆でバレても構わんと思う。哀しいことに、こんな先のない考えの拡張員が多いのは事実や。

ただ、購読料が無料だとか立て替えるという話に限っては騙し以外には考え辛いと思う。そういうことがあるとすれば、たった一つのケースのみや。それは、拡張員がその客にその場で購読料金を手渡して「これで支払いしてくれ」という場合だけや。

そんなことあるんかいなと思うやろけど、拡張員を続けとるとそういうことでもせんことには、あかん場面もある。

ほとんどがノルマやが、あと1本がその拡張員にとってどうしても必要な場合はそうすることがある。何を隠そうワシもしたことはある。しかし、ワシの場合は一見の客には頼まん。誰にでもそんなことを頼んでたら、こっちがえらいめに遭うことがあるさかいな。

せやから、購読料の無料、立て替えは嘘というか、ええ加減な話やと思うといたら間違いない。拡張員はカードが上がるまでは必死で喋るが、契約が済めばすべて終わりが基本的な考え方なんや。

このケースのように後の連絡でええ加減なことを言うのはそういうことなんや。まともな拡張員は契約終了時に後々の約束は一切せん。

何でそんなすぐばれるようなことを言うのか。前にも他で説明したが、この場で何としてもカード1本ということしか頭にはないということが大きな要因や。バレたらバレたでしゃあないと思うんやな。

それと、このケースのように1ヶ月ということを持ち出しているように、拡張員は基本的に1ヶ月間、不具合が発覚しなければ不良カードとして、その月のマイナスにならんということがある。

購読料の無料、立て替えを約束していたにも関わらず、販売所から集金に来る。その販売所は何も知らんから当然なわけや。当初、意義を唱える客もクーリングオフが切れてることを知らされ、泣き寝入りすることが結構ある。

本当は騙しの場合は契約そのものが成立せんから、関係ないんやが、ことを荒立てて大騒ぎしたない客もかなりおる。この手口を使う奴は、そのことも計算してるんや。

そして、それだけやないこともある。例えば、6月に100本カードを上げた拡張員がいてるとする。その月内に10本の不良カードが発覚すれば、その拡張員の実績は90本や。しかし、7月になって発覚した場合、6月の成績100本の実績は変わらんのや。

というても、10本分得するちゅうことやない。翌月に精算されるから、実入りとしては同じなんやが、実績ということにかけたらえらい違いになる。

拡張員にしたら100本選手の肩書きがあれば何かと都合がええ。プロ野球選手が3割打者になるようなもんや。翌年、調子悪うてもその選手は3割打者の看板を背負っていけるというのに似とる。

それと、この話のようにその勧誘員が解雇ということになった場合は、その看板は他で生きるんや。

関東のことはあまり詳しい方やないワシやが、それでもワシの知っとる拡張団の数だけでも100以上はある。実数は見当もつかん。そこそこ実績をもった拡張員にしたら解雇など別にどうということはないわけや。

ワシ個人としたら解雇というのはちょっと考え辛いな。おそらく、対外向けのポーズやないかと思う。そんなもんで馘首にしとったら拡張員はおらんようになるんと違うかな。

もっとも、今はかなり厳しいところも増えてきとることも確かやから、そういうこともあるかも知れへんけどな。

それにしても、この話のように『契約.三ヶ月分の契約を交わす事に.念のため,会話はドア越しの時点からボイスレコーダーで記録し,正面から写真を取らせて頂き,販売員証明書,免許書をスキャニングさせて頂き,携帯番号を聞き,親指の指紋を取らせて頂きました.「まったく,信用されてねぇなぁ(ニガ笑い)」と』というのはすごい。

ワシも長いことこの世界でメシ食うて来たがこういうお人は初めてや。聞いたことない。こういう時代になって来たんやなと思う。こういう人が増えたら、ええ加減な奴は住み辛い世界になるかも知れへんな。

追記
管理人のハカセです。この話にある当サイトを紹介して頂いたのは
『愉快な神父さん』 です。様々な情報やショート・ショートなどが満載の面白いHPです。


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