メールマガジン 新聞拡張員ゲンさんの裏話
第132回 新聞拡張員ゲンさんの裏話
発行日時 2007.2.16
■拡張員列伝 その7 団長スズキの伝説
「ゲンさん、明日で、もう7年になるな」
柄にもなくオオモリが、しんみりとした口調でそう言った。
「そうか、もうそんなになるか……」
ワシらが話しているのは、スズキという先代の団長のことや。
明日、2月17日が、そのスズキの7度めの命日になる。
もっとも、今では団内で、そのススギを知る者は、ワシらを含めて数名だけになったがな。
ただ、その伝説は今も語り草として残っている。
スズキを一言で評すれば「仕事に命をかけていた男」ということになる。
厳しいことにかけては、これほどの男はワシも過去にも出会ったことがない。人に対しても自分に対しても、そうやった。
「死んでもカード(契約)を上げて来い」というのが口癖やったが、それを自ら実践して逝った男でもある。
拡張団の団長というのは、新聞勧誘専門の営業会社の社長のことを指す。せやから、たいていの団では、そう呼ばれることが多い。
しかし、スズキは、その社長と呼ばれることを嫌った。
「社長と呼ばれたら終いや。えらそうに、机にふんぞり返っとらなあかんからな。性に合わん」というのが、その理由やった。
せやから、団では、スズキのことを「親っさん」あるいは「親父」と呼ぶことが多い。もちろん、対外的には「社長」やがな。
スズキは、徹底した現場主義者でもあった。
この世界は、典型的な実力社会や。実力のない団長に人は集まって来んし、傾倒することもない。
せやから、団長と呼ばれる人間は、仕事のできる者と相場が決まっとる。仕事のできん者に務まることはまずないと言うてもええさかいな。
拡張の世界で仕事ができるというのは、いかにカード(契約)を多く上げられるかということに尽きる。
それについても、スズキは数多くの伝説を残した男と言えた。
1日で50本もの契約を上げたとか、月に300本以上コンスタントに上げたというものや。
残念ながら、ワシはスズキとは半年足らずしか一緒に仕事をしたことがなかったから、その実績ほどを確認はできんかったが、それでも、他の団員と比べ図抜けとった存在やったのは間違いない。
スズキの拡張は押しの営業が主体や。この男には、頼まれたら断りにくいという独特のオーラ(雰囲気)のようなものがある。
せやからというて、特別、強面(こわもて)するタイプやとか、喝勧のように人を脅すようなことをするわけやない。
むしろ、客に対するときは、終始、にこやかな笑顔と愛嬌をふりまいとるような男やった。
一見すれば、善良そうに見える。
「ご主人、そんなことを言わずにお願いしますよ」
この程度のことは、拡張員なら誰でも言う。
ただ、このスズキの違うのは、そう言うと同時に、満面の笑みを浮かべながら、人指し指で脇腹あたりを軽く突くことやった。
いかにも、冗談半分という仕草なのやが、される方は、何となく圧迫感のようなものを感じてしまうようや。
それが、スズキの雰囲気と相まって、断り切れずに契約してしまう客が多かった。
これは、ワシらの団では「指鉄砲」と呼ばれとったものや。
もっとも、こんなやり方は誰がやっても成功するというものやないがな。
そのスズキにしても、一朝一夕にして会得したものやないということや。長い紆余曲折を経て完成したと本人の口から直接、聞いたことがあった。
それを開眼したのは、拡張していたときやなく、電気店でテレビを買うときに値切り交渉をしていたのが、そのきっかけやったという。
スズキも関西人やが、関西人というのは、定価で物を買うということが少ない。
「これ、何ぼになるねん」と、普通に聞くという習性がある。
それが、電気店なら当然のことやと考える。
大阪の浪速区に日本橋(にっぽんばし)という電気店ばかりが集まった一帯がある。通は「ポンバシ」と呼ぶ。
ここらの店では、一応、値札はついてあるが、そんなものはただの飾りのようなもので、大半の客は、交渉次第やと思うてやって来る。
店側も、心得たもので、その対応に長けた者を店頭に配置させる。そこでは、常に虚々実々の駆け引きが毎日のように繰り広げられとる。
他の地方では、値切る客というのは、あまりええ印象として持たれることはない。
しかし、ここでは、その値札通りに買う客の方が馬鹿にされやすいというのがある。
ワシも、値引き交渉をして買うのが当たり前やというのが、子供の頃から常識のように体に染みついとるから、それは良う分かる。
スズキは、並の交渉では、他の人間と同じ程度の値引きしか勝ち取れんというのは分かっとるから、少しでも何とか得をしようとしてやったのが、この方法やった。
それが、意外に功を奏したという。
「なあ、もうちょっと、どないかなるやろ?」
スズキは、まるで友人にするかのような感じで指で脇腹あたりを笑いながら突いた。もちろん、最初は冗談半分や。
しかし、それがすぐ効果的やと知った。
その店員は、何となく追い込まれた状態になるのか、結果として、かなりの値引きを引き出せた。
スズキは、これを拡張に応用できんかと考え、そのスタイルを完成させたということや。
「ゲン、お前は、見込みがあるから、この方法を教えたろか?」
「いえ、遠慮しときます。ワシには、とても、親っさんのような芸当は無理ですから」
これは、本音や。
人には、それぞれ営業スタイルというものがある。
人が成功した方法が、他の人間も必ず成功するとは限らん。特に表面的な真似ならせん方がましやと思う。
もし、真似るのなら、その考え方だけにしとくべきやというのが、ワシの持論でもあるさかいな。
スズキのような方法がええと言うのなら、どう客を追い込めば「しゃあないな」と思わせられるかということを自分なりに考えるわけや。
そういう意識になれば、その方法は必ず見つけられるはずやと思う。
拡張員の団長になるためには、仕事ができるということ以外にも高いハードルが要求される。
まず、新聞社から認められるための信用がいる。もちろん、単に信用を得るというても簡単なことやない。
たいていは、特定の拡張団で長年に渡り実績を残し、そこの団長に引き立てられ、その後押しがないと難しい。
その上で、新聞社が適任やと判断し、その該当地域に必要やということになって初めて、団として認められ業務委託取引契約書が交わされる。
つまり、単に拡張団を結成したいからという理由だけで手を上げても、簡単にできるもんやないわけや。
拡張員の中には、確かに氏素性の怪しい人間がおるのも事実やが、こと信用ということに関して言えば拡張員の団長には間違いのない人物は多い。
もっとも、そうやからと言うて、人間的にええかどうかというのは、別のことやがな。
どこの営業会社でも厳しいのは同じやが、中でも拡張団のそれは群を抜いとると思う。
特に、スズキの率いる団は厳しいことでは業界でも有名やった。
団員のしつけにそれが表れとった。
先輩や目上の者に対する挨拶が満足にできんようやと、スズキにその場でドツキ(殴り)倒されるというのも、そう珍しい光景やなかったからな。
せやから、団では、いつもピリピリしていて、先輩や目上の者に対しては、必ず「おはようございます」と大きな声で言うてたもんや。
それが、例え、自分より年若い者であろうと女性であろうと関係ない。上下関係にはうるさかった。
良く世間では「拡張員の言葉遣いがなってない」「拡張員は挨拶もろくにできん」と言うてるのを耳にすることがある。
しかし、そういう拡張員でも、団内では、直立不動で「おはようございます」「お疲れ様でした」と言うてることが多いはずや。
その辺は、ヤクザの形態と似通ったところがある。
ワシは、ヤクザは嫌いやけど、その部分に関しては否定せん。それ自体は悪いことやない。規律と節度は必要なことやと考えるさかいな。
それが、なぜ、客に対しては、ぞんざいな口調や対応になる者がいとるのか?
それには、対面営業の基本を知らんということもあるが、当時は主流やった脅し主体の拡張方法にその一因があったのも確かや。
その頃は、今ほど法律が整備されとるという状況でもなかった。
新聞の拡張と言えば、押し売り営業というのが昔から根強くあった。その押し売り営業の先には、脅してでも契約を取る「喝勧」というのがある。
それをする拡張員は、普通に拡張しとったんでは、契約なんか取れるわけがないと思い込んどる。
この新聞営業というのは、あらゆる営業の中でも難しい部類に属するものやというのは確かや。
他の訪問営業と比べても、評判は最悪の部類やから、ほとんどの客から満足に応対もして貰えず断られることの方が圧倒的に多い。
少なくとも、そう思うとる拡張員が大半なのは間違いない。
そして、そう思い込んどる限りは、そういう拡張に走りやすくなる。とても、営業とは呼べんような、やり口がまかり通ってたわけや。
特に、自分より年若い人間に対してそれが向けられる。
拡張員の多くは、団内で厳しく規律を叩き込まれとる分、目下と思える若い人間には、年上である自分を敬えという姿勢になる者がいとる。
加えて、押し売り、喝勧をしてでもと考えとれば、口調や態度も最初から、どうしてもそうなる。舐められたらあかんと思うわけや。
対して、客は、拡張員というのは、タカが新聞の営業員やないかと、最初から見下した気持ちになりやすい。優位性は買う側の客にあると信じて疑わんからな。
そこへ、ぞんざいな口調や横柄な態度をされると、どうしても嫌悪感を抱いてしまう。そして、そのお互いの感情はお互いに届く。
トラブルは、起こるべくして起こるということになるわけや。
もちろん、それが仕方ないと言うてるのやない。
どちらが悪いのかと言えば、文句なく、そういう営業をする拡張員が悪いに決まっとるからな。
ただ、理解を示せないまでも、そういう思考があるのやということが分かって貰えたらええ。
言うておくが、拡張員というのは、何も特別な人間がなるわけやない。もとは、どこにでもいとる普通の人間が大半なんや。
あらゆる業界から流れてきた者が多いというだけのことにすぎん。
早い話が、隣の人間が拡張員になったとしてもおかしくはないし、これを読んどるあんたもそうなる可能性もある。ええ悪いに関係なくな。
実際、喝勧されていた側から、拡張員になったという話も聞くし、逆にそれをしてた立場の拡張員から他業種に転職して、その喝勧をされる羽目になったという報告もあるからな。
おそらく、すべての業界中、最も、過去の職歴の雑多な者が集まった世界やないやろかと思う。
そういう意味では、一般人と変わりがないとも言える。せやから、本来は善良な者も多い。
ところが、人間は哀しいかな「朱に交われば赤くなる」というように、その環境に染まりやすいという性質がある。
つまり、拡張の仕事はこんなものやと教えられれば、こんなものやと思うてしまうわけや。
当然やが、そういうのを繰り返しとればトラブルになることも多い。
もっとも、喝勧自体は、そのトラブルを前提にしとるものやから、むしろ、望むところということになるのやがな。
しかし、世の中は、それがいつも上手くいくほど甘くはない。
中には、とんでもない人間を喝勧の標的にすることもあるからな。
ターゲットを若い人間に絞るのは、世間知らずで何とでもなるということがあるからや。危険が少ないと考える。つまり、舐めてそうするわけや。
それが、時としてとんでもないことになることがある。
ある日、事務所に数台のベンツが横付けされ、10名ものヤクザ者が乗り込んで来たことがあった。
「おい、イワタちゅうガキはどいつや」
いきなり、スキンヘッドの大男が、大声でそう喚いた。
一瞬、朝礼中の団内が凍り付いた。
「何や、あんたらは?」
スズキが、その喚いた男に歩み寄りながら言った。
「誰や、ワレは?」
「ここを束ねとる、スズキという者や」
スズキに臆したところは見られん。
「社長か。それなら、ワレんとこにおる、イワタちゅうガキを出せや」
「理由は何や」
「そのイワタいうのんが、うちの親っさん(組長)の若(息子)を脅しよったんじゃい」
「おい、イワタほんまか?」
スズキに呼ばれたイワタは、すでに顔面蒼白になっていた。小刻みに全身が震えとる。
どうやら、そのヤクザの息子を喝勧したらしい。その息子が親に泣きついて、こうなったということやろうと思う。
喝勧のようなことをしとると、いつかは、こういうことも起きる。ワシも何度か、これに似た現場を見とるしな。
スズキも、イワタの素振りを見て、事実やと察したようや。
昨日、イワタは、ある有名大学のある地域で、学生専門に拡張していた。
学生は脅すに限る。それが、イワタの信条やった。
その日も、順調?に喝勧を続けとった。
その中に、えらく強気で言う学生がおった。
「僕から、脅して無理に契約とったらお父さんが黙ってないから大変ですよ。あきらめて帰った方が身のためだと思いますけどね」
「何をいっちょ前に、えらそうに言うとんねん。親やろうと誰やろうと言うたらええがな。その前に、ごちゃごちゃ言わんと、これにサインせえ」
「どうなっても、知りませんよ」
その学生は、そう言いながらサインしたという。
イワタも喝勧をするくらいやから、少々のトラブルは覚悟の上やったとは思
う。
それでも、その当時、今もそうかも知れんが、拡張員はヤクザと同類のように世間では見られとるということもあるから、例え、その息子が親に言うたとしても、文句を言うてくるはずはないとタカをくくっていた。
例え、言うてきたとしても、逆に脅し上げたらええというくらいにしか考えてなかった。
せやから、まさかこんなことになるとは、およびもつかんかったわけや。
「あのガキが、イワタか」
その大柄のスキンヘッドが、そのイワタに向かおうとしたのを、スズキが止めた。
「待ってくれ。どうやら、そのイワタが不始末をしたようやが、どんなにできの悪い者でも、ワシにとっては息子も同じや。落とし前は、ワシがつける」
スズキも、こういう仕事をしとるから、それなりに修羅場はくぐり抜けとる。こいつらに、対抗するヤクザの知り合いもいとるから、その気になれば、喧嘩もできる。
しかし、それをやってしもうたら、それで終わる。騒ぎが大きくなれば、新聞社の耳にも届く。届けばヘタをすると、団を潰されかねんからな。
事は、なるべく小さいうちに収めなあかん。
「もちろん、それは当たり前やが、その前に、そのガキに、けじめを教えたらなあかんねや」
このケースに限って言えば、このヤクザの言うてることの方に理がある。脅した人間に何の正義もないさかいな。
もっとも、せやからというて、暴力でカタをつけるというのは頂けんがな。
「ここで、イワタを引き渡すわけにはあかん言うとるんや」
スズキは、そのヤクザ相手にも、本来の押しの強いところを見せた。
こういう修羅場で、その団長の真価というのが分かる。団員のために体を張れんような団長では話にならん。
ただ、そうは言うても、この状況で、どれだけの人間が踏ん張れるかというのは、はなはだ疑問ではあるがな。
「何やと!!ワレ、やろうちゅうのんかい!!」
スキンヘッドとススギが、睨み合った。
「もう、ええ、タカダ」
「へえ、分かりました。親っさん」
後ろから、恰幅のええ、もの静かな組長らしき人物が、そのタカダと呼ばれたスキンヘッドを押しのけ、その前に立った。
「済まんな。うちの若い連中は、血の気が多うて……」
一転して、その組長は、もの分かりの良さそうな雰囲気で話す。
こういうのは、ヤクザ特有の演出というやつや。
最初は、事を荒立てる役の人間が喚き散らす。その頃合いを見て、格上の者が現れ、話をまとめるという寸法や。
古典的な手法やが、未だにヤクザの間ではポュラーなやり口として通っとる。それなりに、効果的なのやろう。
因みに、二人で組んで喝勧する連中は、これに似たことをする。
まず、若い者に、そこの住人を脅して、揉めて喧嘩になっても構わんように仕向けさせる。
揉めた頃合いを見計らって、年長の貫禄ある人間が、諭すように現れ、結局、契約せなあかんように持って行くという手口や。
言えばコンビ技やな。
「ワシも、息子のことになると、親バカでな」
こう言われると、スズキの方は、理がない分、突っ張るわけにもいかん。
結局、手打ちということになる。
ヤクザとの手打ちは、金の絡んだ話し合いでしかない。
もちろん、息子が脅されたという怒りは親やからあるやろうが、ヤクザは、それ以上に金で解決しようとする。
それに支払う金額が、誠意の表れやと受け取る。何のことはない。言えば、それも、ヤクザにとってはビジネスの一つなわけや。
もっとも、ヤクザでなかっても、一般人が民事裁判に訴えるというのも、結局のところ慰謝料請求の金絡みでしかないわけやから、それほど、大差ないと言えば言えるのやけどな。
法律ですら謝罪は、金でしろというのが日本の社会なわけやから、その意味では、何もヤクザが特別な存在でもないということになる。
要は、そういう突っ込まれるような落ち度を冒した方の負けということや。
この場合の決着が、どの程度の金になったのかは、スズキが公表してないから何とも言えんが、組員を10人も引き連れて来とるのやから、そこそこの額にはなっとるはずや。
ただ、このとき、一歩も引かんかったというスズキの姿勢は、多くの団員に評価されたのだけは間違いない。
しかも、スズキは、それを引き起こしたイワタに対しては、一切お咎めなしとした。
「ワシは、死んでも契約を取って来いと、普段から言うとるのに、あそこで、それが、あかん言うたら、誰も言うことを聞かんようになるがな」というのが、その理由やった。
もっとも、その喝勧自体は、スズキも奨励しとるわけやなかった。それでも、この頃の拡張は、それも許されるという風潮にあったのは確かや。
しかし、幸か不幸か、そのことがあったおかげで、団からは、その後、喝勧のような真似をする者がピタリと止まった。
やはり、どこにどんな関わり合いを持った人間が、おるかも知れんというのが、皆の実感として伝わったということやろうと思う。
後日、分かったことやが、乗り込んできた組は、そこそこの大組織やったというから、よけいそのことが、伝説的に語られることになったわけや。
7年前の2月17日の朝。
その日は、暖冬の今年と違い、記録的な大雪に見舞われた日やった。
スズキが、病院に担ぎ込まれたという一報が団に入った。
病名は急性心筋梗塞。心臓発作であっけなくこの世を去った。享年、56歳。あまりにも若すぎる死やった。
スズキは前日まで、それまでと変わりなく、ある団員に激を飛ばし、ある団員にはビンタをくれていた。
誰も、そんな兆候は気づかんかったという。おそらく、スズキ自身も気づいてなかったのやないやろうか。
奇しくも、ハカセも同じ病気で病院に担ぎ込まれた経験がある。
その経験で言うには、やはり、その直前までは、兆しらしきものを何も感じることがなかったと話す。
思えば怖い病気や。いつ、誰の身に起こっても不思議やないのやからな。
それで、助かるかどうかというのは、どうやら、単に運次第ということでしかないようや。
確かに、スズキは一流の人間やったのは間違いないが、死んだことによって、それが、より伝説化された感がある。
特に、スズキのような男は、あういうこともあった、こういうこともあったと、いくらでも尾ひれがつくもんやさかいな。
ただ、それも、時間と共に知る人間が減っていくのも、また事実やけどな。