メールマガジン 新聞拡張員ゲンさんの裏話

第150回 新聞拡張員ゲンさんの裏話     

発行日  2007.6.22


■新聞の適正価格アンケートで見えてきたもの


第147回 ■新聞代の適正価格って、いくら? アンケート募集』の集計結果が出たので、それを知らせる。

アンケートに協力して頂いた方は、51名。いつものことながら本当に有り難いことやと思う。ご協力して頂いた方々に心よりお礼を言いたい。 

このアンケートを実施する度に思うことやが、いつも予想を裏切られることが多い。今回もそうやった。

何でもそうやが、聞いてみな分からんことというのは多いもんやと今更ながらにそう痛感した。

それらの意見を公開する前に断っておくが、このメルマガ誌上は、スペースの関係で、今回寄せられたすべての意見を紹介するのはとても無理やから、抜粋した意見、およびその一部しか、ここでは掲載せん場合があると理解しておいてほしい。

それら、すべての意見は、サイトの『ゲンさんのお役立ち情報 その7新聞の価格についてのアンケート結果』に掲載しとるので、そちらを見て頂けたらと思う。

それでは、まず、その集計結果からや。


アンケート内容

アンケート募集 新聞の価格について

現在の新聞代について

1.高い……そう思う理由(あれば自由に発言して頂きたい)
      例、新聞代は2000円程度が妥当、など。 

2.安い……そう思う理由(あれば自由に発言して頂きたい)
      例、情報量からして安い、など。

3.今のままで妥当……そう思う理由(あれば自由に発言して頂きたい)

今後の新聞代の値上げについて

1.反対

2.賛成もしくは容認

3.値下げすべき

4.現状を維持すべき

5.その他(あれば自由に発言して頂きたい)

アンケート送付先……Mail  hakase@siren.ocn.ne.jp 管理人 ハカセまで

アンケート募集期間……2007年6月1日〜6月15日まで


アンケート募集 新聞の価格について集計結果

アンケート応募総数  51名

内訳

一般読者 31名
販売店関係者 12名
拡張団関係者    8名

現在の新聞代について   回答数51名


1.高い……24名        47.1%

内訳

一般読者   16名 31.4%
販売店関係者  2名  3.9%
拡張団関係者   6名 11.8%


2.安い…… 7名         13.7%

内訳

一般読者 3名  5.9%
販売店関係者 3名  5.9%
拡張団関係者  1名  2.0%


3.今のままで妥当……
20名   39.2%

内訳

一般読者 13名 25.5%
販売店関係者  6名 11.8%
拡張団関係者    2名  3.9%

今後の新聞代の値上げについて  回答数49名


1.反対……
15名           30.6%

内訳

一般読者   7名 14.3%
販売店関係者   3名   6.1%
拡張団関係者   5名 10.2%


2.賛成もしくは容認……6名    12.2%

内訳

一般読者    2名  4.1%
販売店関係者  3名  6.1%
拡張団関係者    1名   2.0%


3.値下げすべき……10名       20.4%

内訳                                                          

一般読者   5名 10.2%
拡張団関係者  4名  8.2%
販売店関係者   1名  2.0%


4.現状を維持すべき……15名     30.6%

内訳

一般読者  8名 16.3%
販売店関係者  5名 10.2%
拡張団関係者    2名  4.1%


5.その他……
3名                   6.1%


この結果で、最初に意外やと思うたのは、現在の新聞代について「高い」と答えた人が47.1%やったということや。

これを多いと見るか少ないと判断するかは、人それぞれやが、ワシは意外と少なかったのやないのかと思う。

一般読者31名中、「高い」という意見は16名に止まった。約半数という結果や。

その高いという人の主な理由、意見を列挙する。


一般読者

新聞代は2000円ならいいかも! 3000円だと高い気がします! 理論ではなくなんとなく感覚的な意見です!


一般読者
 
インターネットやフリーペーパーが増えたので、情報の希少性は大幅に下がっている。

1部朝刊30円、夕刊10円、宅配家庭には別途宅配料を、月500〜1000円取るくらいが妥当だと思います。(私はこれでもとりませんが)


一般読者

これだけネットで新聞のニュースが流れる時代に、現在の新聞代は高すぎると思います。もっと安くするか無料にする道を模索するべきではないでしょうか。


一般読者

現状ではもう少し値引きしても良いのでは? 1000円程度。


一般読者

1.広告スペースの割合が大きすぎる。
2.新聞本社が経費節減などに努力しているとは思われない。


一般読者

インターネットで記事が掲載される場合、記事にもよりますが、新聞本紙に比べても早くネット上に掲載され、1〜2日遅れてようやく新聞に掲載されるといった事も見られます。

このため、インターネットで新聞記事を見た上で新聞を購読するのはわざわざお金を払って前に見た古い情報と同じ物を見せられる事になってしまいますので、割高感が残ります。


一般読者の高いという反応は、だいたいこんな感じが多い。まあ、ほぼ予想どおりの回答が並んだと思う。

この項目で特筆したいのが、拡張員の高いという意見やった。意見を寄せられた8名中、実に6名が新聞代は高いという言う。

その主なものを挙げる。


関東 全国紙 拡張員

昨今の新聞離れは、新聞代の高さにも一因があると思います。もっと安ければ、防げるのでは。


東海 全国紙 拡張員

昔、この地域でY紙が拡張のためにやった1ヶ月500円という購読料は異常だとしても、もっと値下げしないと、C紙の強い東海ではやっていけないと思います。


関西 全国紙 拡張員

私もゲンさんと同じく、叩いているときお客から新聞代が高いとよく言われます。どのくらいだったらいいのかと聞くと1500円〜2000円だったらと言うのが多いです。

実際、その程度の新聞代でないと売るのは難しいのではないでしょうか。


ワシも拡張員やから、安くすれば売れるのやないかという意見は良う分かる。

安くすれば、確かに新聞は今以上に売れるとは思うし、逃げた客も帰ってくる可能性は高い。

しかし、その反面、ワシらの拡張料が減るおそれがある。新聞代が下がって、今までどおりの報酬というわけにはいかんやろうからな。

それで、考えた以上に成績が上げられんと目も当てられんことになる。

まあ、いずれにしても、買い手、売り手とも新聞代は安いほどええと考えとる人が一番多いようや。

対照的に、現在の新聞代が安いと考えとる人が、13.7%と少ないというのも、ほぼ予想どおりやった。

その意見や。


一般読者

私は全国紙2紙とスポーツ紙1紙を購読して毎日それを読んでいます。おかげで、誰とでも社会情勢について活発に意見が交わせる自信が常にあります。

若い人はもっと新聞を読むべきだと思います。このまま活字離れが進むと日本は深刻な状況になりかねません。

昔から、勉強するなら新聞を読めということがよく言われてましたが、それは真実だと思います。

それが一日わずか130円程度で、できるのですから安いのではないでしょうか。


一般読者

たしかゲンさんも言っておられたと思いますが、朝刊1部には単純計算で400字詰め原稿用紙に換算して約500枚程度あり、B6版の書籍にして300ページ分ほどもあるということですよね。

それを、100円ちょっとで買えるのですから安いものです、しかも、新聞はいい加減な情報ではないと思いますし、私には安いくらいです。


一般読者

安いと思う理由
今時、毎日現物として手元に届くメディアは他に無い。顧客の立地条件で配達料に差を付けていない。


新聞代が高いという意見の多い拡張団関係者の中でも、安いという意見の人もおられる。


拡張団関係者

毎朝どんな天気の日でも必ずポストに配達されている。毎朝お茶を飲みながら新聞を読むのを楽しみにしている。
        
新聞を隅々読むのが日課である。防犯パトロールなどをして地域に貢献している。テレビはあまり好きではない。折込みチラシも楽しい。


現在の新聞代は今のままが妥当やという意見は、39.2%あり、高いという意見とそれほど大差がなかった。


一般読者(元新聞販売店関係者)

新聞はどう頑張っても記事に書かれた情報のみしか入手できないのに対して、ネットに接続すれば某大型掲示板の売り文句ではないが、最新の社会情勢から仕事や趣味の話題まで網羅しています。
 
また、新聞の場合、記事の内容に対しても基本的に新聞社からの一方通行に対して、ネットであれば他者との意見交換や批判をし合える環境にあるのもネットの強みだと思いますね。
 
新聞業界から退いて一般消費者の立場になってしまったので、ネットの優位性を加味すれば新聞代は高いと感じるようになりましたが、新聞販売店に勤務していたこともあり、新聞の価格が安く設定されている事情も知っていますから、現・消費者と元・業界人? との意見を合わせて妥当と言ったところです。


販売店関係者

1日130円という公共料金並の価格。きちんと読めば決して高くはない。デリバリーを考慮すれば相当安いと感じます。


販売店関係者

仮に今の値段より多少安くしたとしても、その必要性を感じない人にとっては、心を動かされるほどの要因にはならないと思います。

それゆえ、売上げ増には結びつかず、結果的に効果は出ないと思います。


一般読者

私はアナログ人間なので、紙ベースでの読み物のほうが、読みやすく、頭に入るような気がするし、いつでも手にとって読めるので、今の価格が高いとは思わない。


一般読者

私にとって新聞は必要なものですから、あまり高い安いというのを考えたことはありません。銀行引き落としで直接払ってないというのもあるかも知れませんが。

できれば、このままの新聞代を維持していただきたいと思います。当然、妥当が答です。


次に、今後の新聞代の値上げについてや。

この設問の答は、かなり割れた。

値上げ反対15名、現状維持15名とそれぞれ30.6%で1位を分け合った。

つまり、61.2%の人は、現状の新聞代より高くなるのは望んでないということになる。

人には固定概念というのがある。新聞代のように、その値段の変動が13年間もないような物は特にその意識が強く働く。

まあ、慣れと言うた方が分かりやすいかも知れんがな。

これが、野菜や魚、肉のような生鮮食料品やと、日々、その値段が上下するから、高い安いということに敏感になるやろうが、固定された価格のものには、それが少ないということや。

その心理が働いた結果やとも思える。もっとも、この数字が多いか少ないかは、何とも言えんところがな。

まず、値上げ反対の意見からや。


一般読者

金券廃止により営業コストを圧縮しているのに、さらに値上げとは理解できません。

新聞の価値が相対的に下がり、さらにサービス縮小、値上げでは、よほどの固定客以外離れていくでしょう。

サービス縮小と値上げを同時に考える商品なんてほかにあるでしょうか?

客は商品の価値を見てお金を出すもので、本を買うにもお菓子を買うにも新聞を買うにも、いちいち原価計算や人件費を計算する人はいません。

自分の都合だけで値上げすればそれだけ客が減って、さらに経営が厳しくなると思います。

それでなくともガソリン代や消費税が上がれば、他の余計な部分をカットするのが普通ですから、そんなタイミングに値上げは自殺行為ではないでしょうか?


一般読者

現在の価格が妥当であると考えているので、値上げには反対である。

仮に値上げを行えば、新聞離れが加速するのではないかという危惧がある。

新聞には社会の木鐸としてもっと頑張ってもらいたい思いがある。

そのためには、広く人々に読まれる必要があるので、新聞離れは好ましくない。


一般読者

値上げするのであればその他付加価値を追加して欲しい!例えば本業以外のもの。


販売店関係者

実際、今でも高いと言われることがあるわけですから、これ以上、新聞代の値上げをすると、確実にお客が減ると思います。

販売店としては、現状で頑張るしかありません。よって値上げには反対します。

しかし、新聞社が値上げと決めたらどうしようもないです。


関東 全国紙 拡張員

新聞代が高いと言っているので、当然、反対です。値上げということになれば、本当に洒落では済みそうもありません。

まったく売れなくなるのではないでしょうか。それでも、ゲンさんだったら、大丈夫と言われるのでしょうが、私にはこのまま拡張員を続けていくのは無理だと思います。


ワシも、新聞代が値上げされて大丈夫やとは思うてない。

13年前、ワシはこの拡張の仕事をやり始めた。

その頃、わずか75円ほど前年から値上げされただけで、客の怒りは相当のもんやったと記憶しとるさかいな。

もっとも、その前年の12月にも、200円の値上げがあったばかりやというのも、あったんやけどな。

その頃も、かなりの客が怒って「もう新聞とるのは止めや」と言うてたさかいな。

何についても、消費者にとって値上げというのは、そう簡単に受け入れられることやないのは確かやと思う。

また、売る方も、値上げになれば、その消費者から目の敵にされるからええことはない。

特にワシら拡張員にとって、値上げは、即、売り上げに響くから、歓迎されることやないわな。

次は現状維持すへきの意見や。


一般読者

私が購読している地方紙はこの4月から値上げをしていますが、値上げをしからといって他の新聞に変えると、例え新聞代は下がっても内容的に割高になってしまいます。
 
値下げは難しいとしても、せめて現状維持をしていただきたいと思います。


新聞販売店関係者

確かに石油など物価の値上がりは厳しく、諸々のコストが上昇している中で、新聞だけは現状維持というのは難しい注文なのかもしれません。

しかし、値上げをするのであれば、まずは、世間に対し、殆どの新聞社の決算が赤字に陥っているとか、または、赤字になりそうな状況であるなど、「値上げいたしかたなし」の理由が必要になってくると思います。


一般読者

我が家は地方紙と全国紙の2紙購読しております。金額にして6,000円ちょっとです。

家計から支出金額としてはこのへんでメリットかな・・・。願わくば普遍的に現状維持でいってもらいたいとおもいます。


新聞代の値上げに、賛成もしくは容認というのは6名で、12.2%で、少なかった。

この数字からも、新聞代の値上げは、そう簡単に理解を得られそうもないというのが見えてくる。

しかし、賛成もしくは容認という意見があるのも確かやから、その主なものを紹介する。


拡張団関係者

ある程度の金額なら仕方がないと思う。


販売店関係者

立場上、新聞販売店は容認するしかありません。


一般読者

諸事の事情により常識的な範囲内であれば値上げでなければ容認してもよい。


新聞代を値下げすべきと回答された方が10名。20.4%やった。

これについては、思うてたより少ないなという印象や。

このメルマガは、無読の人もかなり見ておられるから、そういう意見は多いと予想してたんやがな。


専属拡張員(専拡)

販売店の立場で考えると夕刊がこのままで有れば値上げも考えなければならないと思います(販売店の人件費などの問題で)が、購読者が値上げに納得するかは、正直なところかなり疑問が残ります。
 
現在の新聞を取り巻く環境を考えると4000円以上の価値を見出す事がかなり難しいのでは? と感じます。
 
今ではテレビやインターネットですぐにニュースを見られますし、夕刊が無駄かな? と感じます。
 
それならば逆に夕刊を完全に廃止し毎週休刊日を作り人件費を抑えて値下げする方が今の世の中に合ったスタイルだと私は感じます。
 
金額は2900円ぐらいなら増紙につながるのではないでしょうか?(この金額には利益率などの綿密な計算は全くありません)


一般読者

僕は、今、無読です。新聞社の都合とか販売店さんの事情はよくわからないので、勝手な意見かも知れませんが、やはり、今の新聞代は高いと思います。

学生としては、月1000円くらいだったら読んでもいいと考えています。ゲンさんの話から、新聞をとってもいいかなあと思っています。

でも、今の僕の経済力で、今の新聞代はとても無理です。


一般読者

最近、新聞は止めました。理由は、高すぎることです。「2000円にするんだったら続けてもいい」と販売店の人に言ったら「ふざけるな」と怒鳴られました。

ふざけているつもりはないのですが、私にはその程度が新聞代として払える限度です。

ただ、今は、販売店にあんな言われ方をしたので、この先、何と言われようと契約するつもりはありません。

最後に、その他の意見を紹介する。


一般読者

値上げに関しては「現在の新聞代は、1994年4月を最後に、ここ13年間、価格の変動が一切ない」というのが最大の問題ではないでしょうか。

特に最後の値上げが‘94年というところに注目したいですね。

‘94年の翌年にはwin95が発売し、以後、高嶺の花だったPCが一人に一台という時代の黎明期に当たります。言い換えれば、‘94年の段階ではネットの影響を考慮に入れる必要がなかったのです。

しかし、あれから13年経ちました。

この13年間でPCの普及率が上がり、ネット環境の整備と共に新聞業界はネットに危機感を抱かざるえない状況に追い込まれているのが現状です。

このような状況で値上げを言い出せるのか否かです。

それでも値上げを図るとするならば、ゲンさんも指摘しているように、便乗値上げではありませんが消費税率の引き上げの時でしょう。

ただ、値上げを言い出したはいいが、再販や特殊指定の問題も噴出するのは目に見えてますね。

再販や特殊指定が一般的に認知されるようになり、昔のように「諸事情に鑑み新聞代を値上げさせてもらいます」のあいさつ文でハイハイと聞いてくれた時代とは違い、蜂の巣を突っつく思いで値上げを切り出さないといけない新聞社に同情の気持ちも芽生えてきます。

正直、値上げ云々については何とも言えないところがあるのが自分の意見ですね。


実に鋭い指摘をされる方や。

しかも、新聞の値上げと、パソコンが普及を始めたその時点からないということを結びつけたというのは、ワシには考えも及ばんことやった。

正直言うて、ワシは、何でこんな長い間、新聞代の値上げがないのやろうと、ずっと不思議やった。

単に、世の中がここ10年以上、不景気やから、上げるに上げられんのやろうというくらいにしか考えてなかったからな。

確かに、新聞の最大のライバルは、パソコンのインターネットやというても過言やない。

パソコンのインターネットがこの世になければ、新聞も今ほど追い詰められた状態やなかったはずやさかいな。

そして、もう一つ、再認識させられる意見があった。


一般読者

正直に言うと若者の活字離れが進む現状では、新聞を取り巻く情勢は、非常に厳しいものであると思う。

若い人がどのような意識を持っているのか良く分からないが、社会の仕組みや政治に対して無関心であるように思える。

彼らの意識啓発を行うためにも新聞にはもっと頑張ってもらいたい。

突き詰めて考えると他の新聞との差別化を図り、魅力のある独自の記事を掲載することでしか新聞は生き残れないのではないかと思う。


この方の言われる『魅力のある独自の記事を掲載することでしか新聞は生き残れないのではないか』というのは、ワシも過去に散々言うてきたことやけど、まったく、そのとおりやと思う。

値上げ云々を考えるよりも、まずそれをするべきなんやが、現存の新聞各社にはどうもそれは無理なようや。

もちろん、新聞各社は、ワシの意見には異論があるとは思う。それなりに考えていろいろやってると言うはずや。

しかし、哀しいかな、それは、ほとんど一般には伝わっとらん。

なぜ、そうなるのか。理由は数多くあるが、中でも、最もネックになっとるのは、新聞社自身のプライドが強すぎるからやと思う。

もっとも、それは長くメディアの中心であり続けたからこそ生まれたものやと考える。

プライドは時としておごりになる。その渦中にいとる当人は、それとは気づかずに自然に周りのものを見下す立場になり得るということや。

しかし、見下せるような所から見ても分かることは少ない。

ワシは、底辺の立場しか知らんからかも知れんが、下から上を見れば、結構、いろいろなものが分かるものなんや。

新聞というのは、当たり前やが、一般庶民に必要とされるものやなかったらあかん。

そのためには、最低でも目線は、その一般と同じところになかったら、見えるものも見えんと思う。

それに気づく新聞経営者が現れんことには、残念やが新聞の未来は期待持てんやろうな。

どんなにきれいな川も流れが止まれば、よどんで腐る。

今の新聞は、正にそれやと思えてならん。


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