メールマガジン 新聞拡張員ゲンさんの裏話
第164回 新聞拡張員ゲンさんの裏話
発行日 2007.9.28
■ゲンさんのトラブル対処法 Part
5 その処理は早めに
ある日曜日の昼過ぎ、来客を告げるインターフォンが鳴った。
その家の主、タケダは読書をしていた手を止め、その受話器を取った。
「はい」
「△△新聞ですが、集金に来ました」
「集金? うちは○○新聞で、△△新聞なんか取ってへんで」
「おかしいな。タケダさんですやろ?」
「ああ、そうや」
「お宅へは確か、うちから新聞を配達しているはずやけど……」
「ああ、何ヶ月か前から勝手に入れとるやつか、あれはうちも迷惑してんねん。もう、二度と入れんといてくれ」
「そら、あかんで、配達しとるから、こうして集金に来とるのやないか」
「何やと!! その言いぐさは……、すぐ行くから、ちょっと、待っとれ」
タケダは、その無礼な物言いに頭にきた。
玄関を開け、門の前にいとるその集金人に歩み寄りながら怒鳴った。
「何で、そんな契約もしてない新聞代なんか払わなあかんねん!!」
「そんなこと、オレは知らんがな。オレは、店から集金に行けと言われて来ただけや」
最初から高圧的な態度で、しかも怒鳴り散らすタケダに対して、販売店の従業員、オオツカは気分が悪いということもあり、そう反論した。
「ワシんとこが、契約しとるかどうか、販売店に帰って良う調べてから出直して来いや」
「何で、そんなことオレが調べなあかんねん。あんたは、先月、うちの新聞を読んでたんやろ? その1ヶ月分の新聞代を払うてくれたらええだけのことやないか」
「分からん奴やな。契約してない新聞代は払われへんと言うてるやないか」
「分からんのは、あんたや。契約してるかしてないかは、あんたが店に言うたらええことやないか、オレは、すでに読んだ分の新聞代を払うてくれと言うてるだけや」
「もうええ、お前と話してもしゃあないから、店長、呼んで来い」
「何をえらそうに言うてんねん、このおっさんは。ぐだぐた言うてんと、さっさと新聞代払えや!!」
「払えるかい、そんなもの」
タケダとオオツカは、門を挟んでにらみ合い一触即発の状態になっていた。
「どうしても払うてもらわな、オレが困るねん」
「何でや?」
タケダは、ようやく、この集金人の異常さに気がついた。
そして、その△△新聞の評判の悪さはある程度、噂には聞いて承知していたが、ここまで酷いとは思わんかった。
「何でもええがな。頼むから払うてくれや」
「今から、お前んとこの店長に電話するさかい、ちょっとそこで待っとれ」
タケダは、そう言うときびすを返し家に入ろうとした。
そのとたん「ガシャーン」という大きな音がした。
振り向くと、オオツカが門扉を蹴り飛ばして、そのまま足早に走り去って行った。
タケダは、素早くその門扉を確認した。そのステンレス製の門扉に靴痕がしっかり残っていた。その部分だけがそれとはっきり分かる。
ただ、若干、へこんでいるようには見えるが、壊れた様子でもなかった。
しかし、こんな真似をされてタケダは完全に頭にきた。
家に入るなり、タウンページで、その△△新聞販売店を見つけ電話した。
電話には、事務員の女性が出た。
頭にきていたタケダは、その事務員に向かって怒鳴り散らした。
その事務員曰く、店長はもう1時間ほどで帰って来るとのことやった。
「帰って来次第、すぐうちに来てくれ」と言ってその電話を切った。
結局、その店長がやってきたのは、それから3時間あまり後の午後4時すぎ頃やった。
インターフォンが鳴り、その受話器を取った。
「△△新聞販売店のヤマシタですが」
「ちょっと、待ってや」
タケダはそう言うと、受話器を降ろし玄関を開けた。
そこで信じられん光景を見た。
そのヤマシタと名乗った男が、あろうことか、集金人が蹴り飛ばした門扉を手袋で拭いていた。
タケダには、その痕跡を消しているように見えた。
「ちょっと、あんた何してんねん」
「私、お電話をいただいた△△新聞販売店の店長をしているヤマシタという者です。うちのオオツカが蹴ったというのは、ここですね」
「ああ、そうや」
「なるほど、少しへこんでいる感じですね。分かりました。業者さんに修理の見積もりを取っていただけませんか。こちらで弁償しますので」
タケダは、謝りもせず「弁償したらええやろ」というその店長の態度にむかついた。
「そうさせてもらうが、何であんたのところは契約もしてないのに勝手に新聞を入れるんや?」
「契約してない? それはおかしいですね。ここに、ちゃんと契約書がありますよ。タケダさんの印鑑も押されていますし……」
そう言うて、ヤマシタは、その控えやという契約書を見せた。
確かに、それにはタケダの名前と住所が書かれていて、ハンコも押されていた。
「それは、ワシの字やないで、誰か勝手に書いたものや」
「奥さんでは?」
「家内の字とも違う」
「それでしたら、うちのセールスが代筆したんですやろ。良く面倒がられるお客さんがおられますので、サービスの一環でする場合もありますから」
もちろん、そんなことが法的に許されることはないが、平然とそう言う販売店の人間もおるということや。
その手の法律に詳しくない人間なら、それで丸め込めると思うとるのか、あるいは本気でそう考えとるのかは定かやないがな。
「それにしても、今頃になってなぜそういうことを言われるんです?」
「言おうにも、今まで集金には来んかったやないか」
「それは、この契約が1年で3S(3ヶ月サービスの略)なので、それが終了した今月からが集金月となっているから仕方のないことでけど」
「どっちにしても、そんな契約を認めるわけにはいかんし、金を払うつもりもないからな」
「何やと、こら!! こっちが下手に出とると思うて調子に乗ったらあかんで!!」
店長のヤマシタは、急に態度を変え、そう大声で喚いた。
そして、さらに続けた。
「その契約をした覚えがないのやったら、何で最初にそう言わんかったんや。黙って受け取り続けたということは、それを認めたということと同じなんやで」
一瞬、タケダは返す言葉に詰まった。
正直、タケダは甘く考えすぎていた。
契約もしていない身に覚えのない新聞を勝手に入れとるのやから、集金にきたときに「違うで」と言えば、その販売店が謝って、それで済むと思うてた。
もっとも、その判断は多くの場合、それほど間違うとるとも言えん。
たいていの販売店なら、契約書の筆跡が違うと言えば、それで謝って終わりになるケースがほとんどやさかいな。
むしろ、ここまで強気に出る販売店の方が圧倒的に少ない。
「いずれにしても、払うて貰えるまで毎日でも、今日来た集金人を寄越すからな」
「何や、脅かすつもりか。それやったら、警察に言うで」
「どこにでも言うたらええやないか。せやけど、そんなことをしても無駄やで」
店長のヤマシタは、そう言い残して帰って行った。
タケダはどうにも腹の虫が収まらず、すぐ110番通報した。
ほどなく、一台のパトカーが来た。
タケダは、来た二人の警察官に、契約書を勝手に作られ、新聞を入れられた挙げ句、その新聞の支払いを強要されたこと、来た集金人が門扉を蹴飛ばしたことなどを訴えた。
翌日、その警察署から電話があった。
「タケダさん、今回のことを相手の販売店にも確かめましたが、これは新聞代の支払いに関してのもめ事ですので、警察の関与できる問題ではありません。民事になりますので」
「そんなアホな」
タケダは耳を疑った。そして、即座に「警察もグルか」と思うた。
そう言えば、あの店長は、タケダが「警察に通報する」と言うたときに「そんなことをしても無駄や」と、うそぶいとったな。
あれは、警察とグルやから言えたことやないのか。
タケダには、そう考えるしかなかった。
「ゲンさん、どう思う?」
電話で、タケダにそう聞かれた。
タケダは6ヶ月前に、ワシが契約を取った客やった。
「ゲンさん、あんたやから契約すんのや」というようなことを言われて嬉しくなり、つい、名刺を渡した。
「何かあったら、いつでも言うてください」と言うてな。
その何でもというのが、今回の件ということになる。
「どこの警察でも、そんなもんですよ」
タケダは思い込みの激しい人間で、しかも自分の意に沿わんと機嫌が悪い。冷静な判断ができにくい男というのは、初対面のときに分かっていた。
どこの警察署でも、好んで事件を増やそうとは思わんもんや。事件は少ないほどええ。限られた人員で処理せなあかんのやからな。
警察には、民事不介入の原則というのがあるが、これは多分に警察の積極的な事件介入を避けるための方便として使われることが多い。
今回のような新聞代の未払い問題などは完全に民事やから、そんなものに関わってられんと考えてもおかしくはない。関わっても、せいぜい話を聞く程度や。
民事で逃げられるものなら、なるべくそうしたいと考えるのが警察やと認識しとかなあかん。
はっきり言うて、具体的な暴行や脅迫などの刑事でない限り動くことはない。また動けんのが警察という所なわけや。
警察は、犯罪の事後処理がその主な仕事で、それが犯罪に発展するかどうかの予測まですることはほとんどない。そうせなあかんという識者もいとるがな。
今回の場合、刑事事件と呼べるものは、器物損壊だけということになるが、それも僅かにへこんだ程度やから、警察官の裁量で不問にできる範囲でもある。
しかも、それに関しては、販売店も弁償すると言うてるわけやから、これも完全な民事の範疇ということになる。
タケダのように、それを「警察もグルや」と考える方がおかしいのやが、こういう男は、そう思い込んだら、なかなかそれから離れることができん。
「まあ、それでも警察に通報したという事実だけで、その販売店へのプレッシャーになるはずですから、無駄ではなかったとは思いますよ」
せやから、ワシはそう言うて慰めるしかなかった。
もっとも、そんなものは何の気休めにもならんことやけどな。
その販売店の店長にしたところで、この程度で警察が動くはずはないと思うとるのは間違いないからな。
「そんなことをしても無駄や」と言う裏には、それがある。
「ところで、タケダさん、その△△販売店から本当に勧誘員は来なかったのですか」
「実は、ゲンさんと契約したあと、一度、その△△販売店から勧誘に来たけど、そのときは他と契約済みやからと言うて追い返したんやけどな」
「それやな……」
タケダの話を聞く限り、これは、その勧誘員がでっち上げた、てんぷら(架空契約)に間違いなさそうや。
そして、その店長も、薄々それと気づいとるフシもある。
しかし、てんぷらと認めたんでは、その契約をあきらめなあかんし、金も貰えんから損害が大きい。
ごり押しでも、「取れ」「新聞代を払え」と迫れば、あきらめる客がおるということを経験的に知っとるから、よけい強気で言うてることやと思う。
新聞代程度で済むのなら、トラブルは避けたいという人間はおるさかいな。
よしんば、今回のタケダのように揉めて、その新聞代を払わんとしても、販売店としては、それほど打撃を食らうこともないと考えとる可能性がある。
切り取り行為というのが、その理由やと思う。
販売店の従業員は、配達、集金、勧誘の俗に言う3業務が仕事とされとる。
その中でも、集金というのは特に重要な仕事になる。それに力を注ぐあまり、その切り取り行為というのをする販売店がある。
どこの販売店でも、毎月の集金用に「証券」と呼ばれる二枚綴りの領収証が発行される。
そのうちの一枚は客に渡す領収書となり、もう一枚は店の控えとなる。
通常の販売店では、集金人が集金してきた金だけを店に渡したらそれで済む。
しかし、最初から、その客に渡す領収証の部分だけを集金人に持たせる場合がある。しかも、その集金分の金額を事前に給料から差し引く。
その販売店の給料日が月末やとする。
集金期間というのは、たいていの販売店では、月末25日から翌月の5日くらいまでとなっている。
月末までにその従業員に与えられた集金ノルマをクリアしていたら問題ないが、それまでに集金できんかったら、その分の証券から、残りの客への領収証を切り離して、便宜的に買い取らすということをする。
新聞販売店では、従業員やアルバイトの給料だけやなく、新聞社への仕入れや、その他の支払いも月末に集中しとる所が多い。
その集金が満足にできんかったら、それらが滞るおそれがある。
そこで、従業員には、「給料が欲しかったら自分で回収しろ」というシステムが考案されたわけや。
それを業界では「切り取り」と呼ぶ。
このシステムは、販売店にとっては都合のええものということになる。実質的には、新聞代の取り損ねということがないさかいな。
加えて、従業員への給料の支払いをそれほど心配せんでも済む。
また、その残りの集金をせな、給料もまともに貰えんとなると、従業員も必死になる。
従業員を好きにさせとけば、その集金もせずサボる者も出るもんやと、そういう販売店の経営者は考える。それがなくなる。
しかし、反面、今回のようなトラブルも増える。
集金人のオオツカが「どうしても払うてもらわな、オレが困るねん」と言うたのは、そういう事情を含んでいた可能性が高い。
店長のヤマシタが「いずれにしても、払うて貰えるまで毎日でも、今日来た集金人を寄越すからな」と言うたのにも、そういう背景があると考えれば納得できる。
一般的に悪評の立っている販売店ほどそういう切り取り行為をする傾向にあるようや。
そして、この△△新聞販売店もその例に漏れず、それをしとるとのことや。
もちろん、これは完全な違法行為や。しかし、これが問題化するようなことは少ない。
もっとも、こういうのは、昔は頻繁に行われていたようやが、さすがに今では激減しとると聞くがな。
それでも皆無ということやない。そういう報告や情報が、たまにメルマガやサイトにも届くさかいな。
ただ、このことはタケダには伏せた。推測の域を出んことでもあるからな。
「分かりました。一緒に、その△△販売店に話をつけに行きましょうか」
このタケダの性格やと、おそらく、このことが片付くまでこうして何度でも連絡してくるはずや。
ワシも「何かあったら、いつでも言うてください」と言うた手前もある。
「ゲンさんが、一緒に? 助かりますわ。お願いします」
「ただ、一つだけ条件があります」
「どんな?」
「タケダさんは、4ヶ月間、相手が新聞を入れ続けているのに、相手側にクレームを一切つけてないというのは、やはりまずいですよ」
「何でや? 勝手に入れとるのやから、放っといても問題ないやろ」
「タケダさんには不本意かも知れませんが、その店長の言った『黙って受け取り続けたということは、それを認めたということと同じ』ということにも一理ありますからね」
「すると、どういうことになるんや?」
「その契約の解除自体は問題なくできます。しかし、すでに届いた4ヶ月分の新聞代をまったく支払わないというのは問題を長引かせる可能性があります。もっとも、そこは交渉次第で、こちらの方が圧倒的に有利ですから、全額の支払いは必要ないでしょうけれどね」
もちろん、一切を拒否するという選択肢もある。
いくら、その販売店や集金人が「金を払え」と迫っても、「払わん」と言えば、その支払いを受けるには裁判所に訴え出て、その判決を貰うしかない。
実力行使で金を奪えば、それはどんな理由があれ、ただの強盗にしかならんからな。
しかし、新聞販売店が、新聞代の支払いを巡って裁判を起こしたという例はない。少なくともワシは知らん。
こういうケースでは、お互いの根比べということになる。その集金人の必死さか、絶対に払わんと頑張る人間かということになるわけや。
ワシの経験から言えば、ほとんどは絶対に払わんという人間の方が勝っとる。但し、それには、とことんやると腹をくくる必要があるけどな。
それが嫌で話し合いで決着をつけるつもりなら、折れるべきところは折れなあかん。
タケダにしても、勝手に入れたとはいえ、その新聞がタダのものやないというのは知っていたはずや。
これが、1ヶ月程度ならまだどんな言い訳もできるが、4ヶ月となると、勝手に入れ続けたというのは、どう考えても不自然やし弱いと思う。
その間に、その販売店にクレームをつけようと思えば、いつでもつけられたわけやさかいな。
「分かった。ゲンさんに任せる」
後日、ワシは、タケダと二人でその△△新聞販売店に行った。
ワシが拡張員やというのは伏せた。
立場は、あくまでもタケダの友人としての付き添いや。正体を晒して変に相手を刺激する必要もないさかいな。
店長のヤマシタも、それに対して疑うようなこともなかった。それには、見た目にも、ワシとタケダの歳が近いということもあったと思う。
「すると、あんたは、その契約書にサインしたのはワシやないと認めるのやな」
タケダは、横にワシがおるということで、落ち着いた口調になっとる。
もっとも、事前に相手の言うことに対してシュミレーション(打ち合わせ)はしとったんやけどな。
「前にも言ったとおり、そのサインをしたのは、こちらのサービスですわ」
「すると、新聞社の本社にそう言うてもええのやな。新聞社に確認したら、契約書の代筆なんかはあり得んし認めてないと言うてたけどな」
もちろん、これも確認済みや。まあ、これを正規の契約書やと言う新聞社もないやろうがな。
この頃になって、ようやく様子がおかしいと店長のヤマシタも思い始めたようや。この前と、明らかにタケダの雰囲気が違う。
ヤマシタが、チラリと横に座っとるワシの方を見た。
「何か入れ知恵したな」そんな目つきやった。
むろん、ワシはそんな視線には気がつかんという素振りをしてたがな。
「しかし、何ヶ月も新聞を入れ続けてたのに、それを黙って受け取っていたというのは、あんたが、その契約書を認めてたという証になるんやで」
ヤマシタは、ここは引き下がらんぞという姿勢を見せた。
「契約を認めてはおらんけど、確かに長いこと放っておいたのは、ワシにも落ち度がある」
どんな交渉事でもそうやが、自分の言い分だけを押し通すだけやと、噛み合わん相手とは、どこまで行っても平行線のままで決着することはない。
しかし、こうして、一歩下がったところを見せると、相手も折れやすくなる。
このヤマシタにしても、できることなら新聞社にこんなことを報告されたくはないというのが本音やさかいな。
もちろん、この前のタケダやったら、あのままごり押しすればどうにかなったと思うが、今日は、隣に得たいの知れん男がおる。
「それで……」
ヤマシタが身を乗り出した。
結局、タケダが1ヶ月分の新聞代を払うということで話はついた。
販売店には、てんぷらで上げた契約やというのと門を蹴飛ばしてへこましたということがあり、タケダには4ヶ月間、形の上では「タダ読み」していたというのがある。
双方が納得しやすい落としどころやとは思う。
あっけないようやけど、話がつくときはこんなものや。
「ゲンさん、ありがとうございました」
販売店を出たタケダがそう言うた。
「いや、タケダさんが冷静に対応されたからですよ」
実際、ワシの出る幕はなかった。ただ、横で座っとるだけやったさかいな。
「それにしても、今回、いい勉強をさせて貰いましたわ。次から、こんな場合は早めに文句を言うときます」
「それが、よろしいですよ」
何でもそうやが、こちらに落ち度がないようなケースは、早めにクレームをつけといた方がええ。
タケダが初期の段階で、「勝手に新聞を入れるな」とクレームをつけとれば、一銭の金を払うこともなく、もっと簡単に済んでたはずや。
その処理は早めに……。というところやな。
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