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Q&A有意義情報集
その6 新聞販売店の経営者に必要な要件
NO.34 新聞販売所について教えてください より
@ この新聞販売に携わることで、一番重要なのは人材や。特に経営者の手腕次第で決まると言うても過言やないと思う。
手腕とは経営能力だけやなく、人間関係を上手くまとめる力量のことも含まれる。そのためには自身が魅力的な人間かどうかということも重要な要素になる。優秀な従業員や客の確保に直結するからな。
もちろん、やる気と覚悟も必要や。もっとも、新しい事業に挑戦しようというのやから、そのくらいは承知しとるとは思う。
A 新聞販売業界には精通してた方がええ。新聞社の経営者募集広告では、素人でも研修期間を終了したら大丈夫のようなことを書いとるが、ずぶの素人では厳しい。
自身が精通してない場合は、必ずそういう人材を確保しておくことや。その人間と信頼関係にあり、店長に据えられるようでないと成功は難しいと思うてた方がええ。
新聞販売所では、トップが先頭で常に仕事する姿勢が重要になる。トップの仕事ぶりがそのまま他の従業員の仕事ぶりに影響する。
あの人には頭が下がると従業員に思わせるくらいで普通なんや。特に、初期において、それは重要な要素や。
一番危険なのは、すべてが出来上がった状態の店に、経営者としてだけ入ることや。一見、楽そうに思う。現実に、商売が成り立っているように見えるんやからな。
当たり前のことやが、経営に問題がなければ、経営権という利権は誰も手放さん。当然、何かあると考えるべきや。
もちろん、前の経営者が、ずさんやったということもあるから、一概にその店の状況が悪いとは言えん。経営者が変わって立て直した所は何ぼでもあるさかいな。
それには腹心の部下は欠かせん。前の従業員が、新しい経営者を歓迎するとは限らんからな。軋轢が生まれればそれで終いや。それを補える人材がどうしても必要やと思う。
B 商売やから、資金力も重要な要素や。どの程度の資金力が必要なのかと聞かれても、これだけあればええとは言えん。新聞社、地域、販売所の規模によっても大きく違うからな。
せやから、ワシとすれば、あればあるほどええと答えるしかない。少々の失敗は支えられるくらいにな。
どんな商売でもそうやが、最初から順風満帆とは行かんもんや。その中でも、特に新聞販売店は厳しいと思うといた方がええ。
あんたの質問にもあることやから、ついでに言うが、規模の大小のラインは、大体、公売部数が3000部やというのが一般的な見方や。小さい所やと500部程度の2,3人で配達しとるような所もある。
新聞社の経営者募集広告の中には、資金500万円から可能のようなことを謳っとるものがあるがが、それやと、例え500部の店舗でも無理やとワシは思う。
C それらが、問題なければ、次は実際に募集しとる地域のリサーチをせんとあかん。その新聞販売店がその地域でどの程度にランクされとるかを知ることや。
新聞販売店には、必ずその販売所の販売範囲というものが決まっとる。そこの総世帯数と実際の購読部数との比較や他新聞との比較を考える。
そこで、トップやと有利やけど、常識的に言うてこういう所の募集は少ない。最下位というのも考えもんや。圧倒的にシュアが低ければ、問題も多い。
一番大きなのは、折り込みチラシが少ないことや。これは、勧誘しとるワシらにしても拡張しにくい地域になる。まだまだ、折り込みチラシの多少で新聞購読を決める人間、特に主婦層は多いからな。
地域での、その新聞の評判も調べておいた方がええ。特にその新聞の拡張員の評判が悪いと、後々の部数拡張もしんどいからな。
もっとも、これは、時間がかかることを覚悟の上なら、その悪評の挽回は不可能やないとは思うがな。
D 新聞社からの購入部数と実際の購読部数の開きを、確かめとかんとあかん。その開きが10パーセント以上あるようやと、経営を圧迫する恐れがあるから考えた方がええ。
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