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Q&A有意義情報集
その7 初心者が新聞店で勤務する際の心構え
NO.46 新聞店の販売スタッフとして勤務するにあたり心構え等を教えて下さい より
@配達について
紙受けと言うて、朝刊をトラックで運んで来るのを受け取るのも、専業の仕事や。時間は深夜1時〜3時の間。店によって時間はまちまちやが、毎日ほぼ同時刻に配達される。
新人の内は、この時間に遅れないこと。出来れば、先輩より5〜10分程度早く待つようにする。逆に5分でも遅かったら印象が全く違うものになる。
何でも最初が肝心で、やる気があるなと印象づけるのと、ルーズやなと印象づけるのとでは、えらい違いや。しかも、その境は僅か10分程度のことなんや。心しといた方がええ。
販売所の従業員の中には、いつも遅くて紙受けが終わってからしか起きて来ん先輩がおると、良うぼやいとる人間がおるが、もし、そういう人間がおっても放っておいたらええ。
ぼやいても、あんたが得をすることは何もない。それよりも、そういう人間がおればチャンスとばかり真面目に文句を言わず仕事をすることや。
心配せんでも、どんな世界でも見てるものは必ずおる。腐る必要はない。そこで、愚痴やぼやきを言うたら、ぶち壊しや。見てる人間かて、不平不満を並べる人間なんか相手にせんもんやからな。あんたが逆の立場でも分かるやろ。
ルーズでさぼる人間がおれば、自分が目立つくらいに思うてたらええ。おそらく、あんたがこれくらいは普通やろと考える程度が目立つ世界なんや。
配達区域は当然やが、なるべく早く覚えるようにする。そのためには、順路帳、業界で「あんちょこ」と言うんやが、それを覚えることや。
順路帳の見方が一通り分かったら、昼間の空いた時間に、空で回ってみることや。そうすれば、配達順路を覚えるのも早いと思う。その時、目印になるようなものをチェックしといたら尚ええ。
この時、配達区域の客、特に配達する家の客に出会ったら、軽くでええから会釈しとくことや。
これは、後で「営業について」で言うが、この癖をつけとると何かと得する。せやから、と言うて、何も声をかけんでもええ。客から、声をかけられたら別やがな。
配達時、特に朝は、客と出会したら必ず「おはようございます」と大きな声をかける。言われた方だけやなく、言うた方も気持ちええもんや。この癖は絶対つける。
客だけやなく、未配達の家の人間にでも挨拶しといて損はない。これも、さっきの会釈と同じで営業に役立つ。
A集金について
集金も大事な業務や。せやけど、この集金業務を嫌がる専業が多い。集金の時、客に嫌みを言われることが良くあるらしい。
しかし、これも考えようで、客の話を良う聞くことで、客とのコミュニケーションを図るつもりやと、それほど苦にもならんやろと思う。
客から嫌みや不都合があると言われた場合は、そのことを取り敢えず謝っておく。ここでその不都合は前任者が悪いなどと言い訳したらあかん。最初の内は、自分はまだ新米なんやから、そんな前のことを言われてもと思いがちやが、そんな考えは捨てた方がええ。
例え、そのミスが前任者の責任であっても言い訳をすれば、悪く見られるのはあんたや。客にとったら、あんたであろうが前任者であろうが同じ新聞の販売店なんやからな。言い訳は客の気分を害する。
せやから、そんな場合は、主任なり店長なりにそのことを伝えて、どう対処するか指示を仰げばええ。最初の内は、問題はなるべく上司に振っといた方が無難や。
客とのコミュニケーションはそのまま人間関係の構築になる。当然、専業の営業には役立つ。苦情も親身に聞けば、客からは必ず気に入られる。文句言われるのもええもんやと考えれば、苦にならんやろと思う。
金払いの悪い客や帰宅時間が遅かったり、留守がちな客がおって、集金が思うようにならんとぼやく人間も結構おる。
せやけど、そんな連中の話を聞いとると、そんな客やからしゃあないと言う。そういう客がおったら、そんな客を少なくすればええことやと思うんやがな。
集金しにくい客は銀行振り込みにして貰うとか、個別に客の都合を聞き、その客に会わせた集金日、集金時間を設定するようにしたらええ。ぼやく人間は大抵、自分のペースや都合で回っとる場合が多い。客側のことを考えんからそうなる。
まあ、確かに中にはどうしようもない客もおるがな。せやけど、今はあんたはそんな心配までせんでもええ。さっきも言うたように、難しい客は教えを乞うという姿勢で上司に振ることや。
B営業について
これが、ワシの一番得意分野やけど、ここで、全部それを説明することは無理やから、考え方だけや。
配達と集金のところで言うたように、日頃から客とのコミュニケーションをとるようにしといたら、それほど難しいことやない。
改めて営業だけで回ろうとすると、慣れん内は緊張してどうしても上手く行かん。専業の営業は止め押しと引っ越し客確保が主や。
止め押しは集金日に調整して話すとしやすいと思う。客は、改めての営業というのはどうしても構えてしまうから、初心者では厳しい。
日頃から何でもええから雑談が出来るようにコミュニケーションが取れとれば簡単や。客もそれほど嫌がることもないはずやと思う。
引っ越し客は、日頃から空き屋チェックをしとく。最初の内は、配達範囲の空き屋を手帳なんかに書き込むようにすることや。新築工事中の家もな。営業するときにそこを確認するようにする。
この空き屋チェックに限らず、手帳なんかに思いついたこと、その日の出来事など何でもええから、常に書き込む癖をつけることや。データ、情報が増えて損をすることはない。
正直言うて最初から、あまり詰め込み過ぎてもどうかと思うから、知識程度に知っておいて、自分がすぐにでも取り入れられると思うことだけをすればええと思う。
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