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その3 新聞販売店の深夜作業騒音対策
第92回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんのトラブル解決法 Part 3 騒音トラブル より
1.迷惑やという意思表示をその販売店にする。しかし、これは、現場の作業員に直接言うのはまずい。作業員からの反発を受けトラブルる場合が多々あるからな。
その意思表示をするのなら、その販売店のトップ、責任者にすることや。たいていの販売店ならそれで済むことの方が多い。従業員に対して近所の住民に迷惑をかけないよう、注意をしてくれと言うのが、普通や。
2.新聞社に苦情を言う。たいていは「注意します」と言うはずや。これで、効果ないとなれば、普通は言うてもあかんと思い二度と言わんようになる場合が多い。
しかし、これは、効果はなくとも二度、三度言う方がええ。実際に、その注意が現場まで伝わってないというケースもあるからな。
あっては、ならんことやが、新聞社から注意を受けた人間が、それを握りつぶしてたということが、実際の相談にあったからな。
これは、二度目に同じ苦情を新聞社に言うたことで分かったという。その相談者の苦情を伝えた新聞社の担当者が不審に思い、直接、その販売店の経営者に連絡したことでそれが分かった。
販売店の規模が大きければ大きいほど、そういう傾向があるようや。
3.よほどひどい場合は、役所や警察などの公共機関に相談や通報をする。その際、具体的な被害状況が示せるようにしとく。
被害者宅や周辺からのビデオ撮影というのも、その証拠になり得る場合もある。但し、その際、役所には繰り返しの相談、通報は2.と同じで効果的な場合があるが、警察への通報は慎重にしといた方が無難やと思う。
新聞販売店のそれは、暴走族辺りが騒いどるのとはわけが違うから、よほどひどいと客観的に思える状況でないと、何度もというのは控えた方がええ。場合によれば、逆効果になるおそれも考えられる。
警察は、あきらかな違法行為しか取り締まることができんというのが原則やと認識しとく必要がある。
深夜の新聞販売店の営業行為というのは、ある程度まで仕方ないという、暗黙の了解のようなものが世間一般にある。また、そう思われとる。それを騒音と認定するのは、かなり厳しい条件、状況が必要になるということや。
1度目は、警察も、出向いた手前、注意はするやろうが、それにしても「深夜やから、ちょっとは考えたって」という程度のもんや。それ以上、警察に要求するのは無理があるということになる。
4.近所で同じような苦情を持つ人間を募り、なるべく複数で苦情を言う。これは、結構、効果的や。
同じように迷惑やと考える人間がいとるとなると心強い。販売店側も複数やと無視もできんやろしな。
但し、こういう相談をされて来られる方は、日頃から近所との付き合いというのが、あまりされとらんというケースが多いようや。
近所と普段からそういう付き合いが密やと、すぐ団体で行動を起こすという発想をするやろから、ワシらのところまで相談するというのは少ない。
5.地域の有力者に相談する。その販売店を管轄する町内会の会長なんかがええと思う。
そういうのに弱い販売店というのも多い。販売店も地域の有力者と揉めるのはまずいと考えるから、かなり効果がある。
販売店は、その地域のみで仕事をしとるわけやから、地域の人間と敵対するようなことは避けるのが普通や。
実際、この騒音問題に関して町内会の会長さんや役員さんが関わったケースはほとんどが解決しとるとのことや。
市会議員、町会議員さんというのも、人により積極的に動いてくれることもある。変わったところでは、地域の民生委員さんの尽力で解決されたとの報告もある。
いずれにしても、地域の有力者に動いて貰えれば解決は早いようや。
6.ただ、解決というても、そこで仕事をするなとは言えんから、どうしてもいくらか音はする。完全に無音というのは仕事の性質上、無理や。
どうしても、気になるのなら、寝室だけでも防音工事をしとくことやな。
住宅における防音対策や防音設備には、防音サッシや防音ドアに代表されるように開口部からの音を遮断するだけでもかなりの効果があるとされとる。
RC住宅(鉄筋コンクリート住宅)なら、それでほぼ完璧やが、在来工法の木造住宅やと、それだけでは不十分やから、防音壁、防音シートまで考えなあかんかも知れん。
費用は多少かかるかも知れんが、一考の余地はあると思う。
7.敢えて、客になるという方法もある。そこから、勧誘員が来れば、それとなく騒音について配慮して貰えれば購読を考えるという趣旨のことを言う。
それを考慮して貰えれば、新聞を取ってもええと言うわけや。勧誘員もそれが条件で確実に客になるということなら、積極的に店にかけ合うことも考えられる。
どんな店も、客が迷惑するとなれば、それを無視することもないやろしな。但し、その場合、他の新聞に切り替えにくいということは覚悟しとかなあかんと思うがな。
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