ゲンさんのちょっと聞いてんか
NO.16 日本人の心に、唇に、ふたたび…
寄稿者 Shishikura さん 投稿日時 2011.4.30 AM 0:27
さきの東日本大震災は、大東亜戦争後の荒廃にも勝るとも劣らない大規模な災禍をもたらした。
坂本久ちゃんの「上を向いて歩こう」が切なさと希望を込めて人々の口に戻ってきた。最近、NHKが松任谷由美さんを起用して、デビュー曲の「春よ 来い」の新バージョンを中心とした企画を立て、<歌の千羽鶴>に祈りを込めようとしている。
しかし、それではまだ終われない。もう、ご年配の人には、察しがついているでしょう。
終戦時の廃墟の街角やこわれそうなラジオなどに、こつぜんと登場して歌われだした並木路子さんのあの「りんごの唄」の透明な声に他ならない。殺伐な、あるいはしおれきった人々のこころにぱっと希望の光をともし、戦後復興の励みとなったのは忘れられない。
東北地方の象徴的な果実の歌でもある、「りんごの唄」の新バージョンを復活させよう。
そして、ふたたび復活のシンボルとしよう。ただ、今度試みるこの曲の新バージョン企画はNHKなどではなく、民間ベースでみんなが寄って推進したいもの。
民間の音楽機関、音楽関係の会社、幅広いNGO、関係地方自治体、被災地に駆けつけているボランティアたち、東北地方出身の歌手連合…などなど。
企画の意図を考えると歌手セレクトが難しいが、お連れ合いが自然食と千枚田の保存に尽くした東大出身のあの方か、沖縄出身でちっともパフォ−マンスも飾らない自然体の若手ナンバーワンと目されるあの子か…うーん、迷うところである。
選抜は企画参加者で考えようではないか。
「リンゴの唄」
サトウハチロー作詞 万城目正作曲
赤いリンゴに 口びるよせて
だまってみている 青い空
リンゴはなんにも いわないけれど
リンゴの気持は よくわかる
リンゴ可愛(かわ)いや可愛いやリンゴ
あの娘(こ)よい子だ 気立てのよい娘
リンゴによく似た かわいい娘
どなたが言ったか うれしいうわさ
かるいクシャミも とんで出る
リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ
朝のあいさつ 夕べの別れ
いとしいリンゴに ささやけば
言葉は出さずに 小くびをまげて
あすもまたネと 夢見顔
リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ
歌いましょうか リンゴの歌を
二人で歌えば なおたのし
みんなで歌えば なおなおうれし
リンゴの気持を 伝えよか
リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ
♪赤いーりんごに くちびーる寄せて〜 だまあって見ている あおいそらぁ〜♪
避難所に希望がわきたち、お年寄りの腰がしゃんと立ってきた姿が見えるようである。
◇ ◇ ◇
★受難の日に 受難の人をー。
現代の「後藤新平」は、岩手に雌伏する大器・小沢一郎をおいてない。ほかに誰が居るというのか。大震災を復活させる復興庁長官かいまの宰相に小沢を選出することが王道であるのを、賢い日本人はまもなく気づくであろう。
白羽の矢を現代日本最大の実力者、東洋の大人の頭上に。この不幸な時代に、サイコロの目はこの方の両肩の上に重なっているのを知るべし。