ゲンさんのちょっと聞いてんか
NO.6 つぶやきジローさんの営業(拡張)法
第2回 「人を好きになること」の素晴らしさと効用
寄稿者 つぶやきジローさん A新聞拡張員 東京都在住 投稿日時 2009.6. 8 PM 0:46
ハカセさん、ゲンさんへ
先日投稿しました東京のA拡張員のつぶやきジローです。
お忙しい中ご返信頂きありがとうございました。頂いたご返事の中に何点かご質問やご指摘があったので、改めてご返信致しました。
正直、ハカセさんとゲンさんは同一人物だと勝手に思っておりました。
そして拡張をしながらサイトを運営しているのではなく、過去の拡張のご経験のある方が、現在物書きとして活動しているのだと思っておりました。
また、ご指摘にもあったように「はじめに」は読んでおりません。もちろん「隅から隅まで」と言っても、メルマガを含む全ページを読破したわけではありません。
拡張員としてのキャリアはたかだか6ヶ月ですが、拡張員のことやその仕組み等については自身が拡張員であるため、「知っている」という自負からか、省いて読まさせて頂きました。
なので「はじめに」〜「拡張員の1日」までは読んでおりません。その下の「拡張の手口」から読み始め、「ゲンさんのちょっと聞いてんか」までを読ませて頂きました。
これでは確かに隅から隅までとは言えませんが、私なりに仕事の合間を縫い、時を忘れ没頭して読んでおりましたので、体感的にそう感じたことが言葉になり「隅から隅まで」と、つい出てしまったのかもしれません。
いずれにしろ、大げさな表現になってしまいました。
先にも触れましたが、「はじめに」を読んでおりませんでしたので、ハカセさんとゲンさんの関係は確認しておりませんでした。失礼致しました。
では、改めまして言わせて頂きます。ハカセさんの文章能力はとても素晴らしいですね。
「物書きなんだから当たり前」と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、同じような内容の本でも書き手によって、その表現方法は様々です。
私は活字が好きなので時代物小説から推理小説、ドキュメンタリー、自己啓発関連など色々読みますが、読者を引き込む能力に乏しい物書きの本では、数ページ読んで「つまらない」ということで、即ブックオフ行きです。
そんな私が、時を忘れて睡眠時間までも削って没頭し、久しぶりに楽しく読めたのが、この「新聞拡張員ゲンさんの嘆き」でした。
そして私も、及ばずながらウェブデザイナーをしておりますので、人の書く文章には非常に敏感に反応するようになっていました。
ちょっとした表現方法や言い回し、または例え、そしてまとめまで、小まめにチャックして、「う〜んこの作者の文章は非常に良いなぁ〜」などと、勝手に関心しながら、いつも文章を読んでおります。
しかし、今改めて振り返ってみると、私がこのサイトの文章に関心したのは、執筆者が「拡張員」だからではなく、たとえ拡張員ではなかったとしても、「さすが物書きのプロだなぁ」と関心していたと思います。
私には、ハカセさんのように上手に文章をまとめる能力はありませので、ここらで勝手にまとめさせて頂きたいと思います。^^
結局私が先の投稿で何が言いたかったのかというと、やはりそれは「多少でもみなさまのご参考になれば」の言葉の通り、少しでも苦労されているみなさんのお役に立ちたかったからです。
他の団でもみなそうだと思いますが、私の所属する団でもご他聞にもれず、ほとんどの拡張員が日々0枚を連発し、生死をさまようような大変な生活をしております。
ある日仲良くなった同年代の拡張員を我が家に招待し、夕食をいっしょにとった時などは、「この味噌汁本当に美味しいですね」と、私からみたら毎日普通に飲んでいる味噌汁を、半分涙目になりながら飲んでいる同僚の姿を目の当たりにした時には、本当に何とも言えない、誰に対するでもない憤りを感じたものでした。
だからと言って、これを毎日何人もの拡張員に振舞うことはできません。私は金持ちでもなければ神様でもありませんので。
でも、ただ一つだけできることがありました。それは、そこそこカードを挙げられている私の営業ノウハウを、その人たちに教えてあげることです。
それにはもちろん、ヤフオクでの格安チケット入手も含まれております。パソコンができる環境にない人がほとんどですから、当然代行して取ってあげています。
普通は独自の営業ノウハウは「企業秘密」として、他人には教えたがらないものですが、私にはこの仕事は本業ではなく、いつやめても良いという考えが常にあったので、特に惜しむこともありませんでした。
それに私は、見た目がどんなに悪く、パッと見胡散臭く見える人たちでも、素直に笑えた時の笑顔は、とてもみな素晴らしいと思っております。
私は一時期、兄(弁護士)の仕事を手伝っていた時期もあり、非行問題に関心の高い兄に付き添い、犯罪を犯した非行少年たちと接する機会が多くありました。いわゆる街の不良(関西ではヤンキー)たちです。
彼らは街ではコンビニ前などで大勢でたむろし、一般市民にとっては非常に脅威でもあり、また、うっとおしい存在でもありますよね。
しかし、そんな彼らでも、罪を犯して反省し、真に同じ目線で向き合った時には、非常にすがすがしくもあり、また、とても素敵な良い表情になります。集団で見栄や虚勢を張っている街で見る彼らとは大違いです。
団にいる、一見コワもてのおじさんやお兄さん方もこれとおんなじです。素はみんなやさしい人たちで、みんな良い人です。
ゲンさんを裏切ったような詐欺師みたいな人も中にはいるでしょう。しかし、そんな人でも表面的にではなく、本当に親身になって向き合えば、私は絶対に分かり合えると信じています。
なので私の営業の基本は「人を好きになること」から入ります。これは営業に限ったことではありませんが、初めて会った人に常に興味を持って接し、どこか良いところはないかと観察してみると、面白いことにどんな人でも、一つや二つは絶対に良いところが見つかります。
それは多分に感覚的なものではありますが、しかし、絶対にあるんです。
私は先に「子供好きで屈託のない笑顔」が武器と言いましたが、子供に対しては、特に長時間観察し、良いところを探さなくても、よほど子供嫌いな人でもない限りは、普通に和めますよね。
見ているだけで癒される場合も多々あります。他人の子でも、素直に「カワイイ」と感じることができます。
私は仕事(営業)や人と接する場合、これを大人にも応用します。その大人の人を見て、その人の子供時代を想像するんです。
「この人は小学校や幼稚園のころはどんな感じだったのかなぁ」などと、観察しながら想像していると、不思議とその人のことが可愛くなり、好きになっていくんです。
ちょっとコワもての人でも、「子供の頃からやんちゃでいつも仕切っていたのかなぁ」とか、「いや、けっこう泣き虫でイジメられてたかもしれないなぁ」などと、勝手に想像するんですけど。
まぁいきなり、「好きに」まではなれなくても、少なくても友好な関係はそれで築け始められると思います。
で、結局私が何が言いたいのかというと、そういった気持ちを常に持って穏やかに人と接していれば、自然と自分もやさしい人間になれるということです。
世の中には悪い人なんていない。みなそれぞれ、その時の事情や立場や環境で、一時的に悪くなっているだけで、根はみんな良い人なんだ、ということを前提に人と接することができれば、たとえ拡張の仕事でお客様に、「いらないよ!」「けっこうです!」などと門前払いされたとしても、「そうですよね、お忙しいところ大変失礼致しましたー、又の機会がありましたらよろしくお願いいまーす」と、明るく元気に言葉を返すことができますし、その後の仕事も明るく元気に笑顔で人(お客様)と接することができ、ゲンさんも言う「自分を売り込め」につながっていきますよね。
で、そのほうが絶対に、自身の「精神的にも良い」ことは言うまでもありませんよね。
そしてそうすることで、どんなに外見が胡散臭い人でも、明るく爽やかに楽しく営業ができ、その結果、少しでもカードが挙げられるようになることに、つながっていくのではないかと思います。
さらに、この精神と安い拡材があれば、営業なんて・・・と、ポジティブに考えてもいけますよね。
よく会社の営業部などでは、「今日も元気に明るくがんばりましょう」などと上司が言いますが、そのように口で言うのは簡単ですが、じゃぁどうやって明るく元気に振舞えばよいの? という疑問に思ったことはありませんか?
自己啓発本などにもよく「こうしろ、ああしろ」と、もっともなことが書かれていますが、それっていつもハード(抽象的)な言い回しで「じゃぁ、具体的にどうしたら良いの?」という、ソフトの部分にかけるものが多いですよね。
それじゃぁ、いくら良いことを沢山書いていても、「そんなことはわかっているよ。だから、それをどうするんだって聞いてるんだよ」くらいにしか、思う人は思いませんよね。
なので今回は特に、こと細かく読まれる方の立場に立って書かせて頂きました。
それでも私の文章がつたないため、伝わりにくい部分もあるかもしれませんが、そこはなにぶん素人の書くことゆえ、どうかご容赦下さい。
また、何かありましたら、投稿させて頂きます。人間て、とても素敵で面白い生き物です。
楽しくやりましょう。ではまた・・・
読者感想 久しぶりに建設的な意見に出会いました
投稿者 Hさん 関東拡張員 投稿日時 2009.6. 9 PM 9:47
仕事をして楽しく明日への希望も持ちながら生き生きと活動なっさている人にはこのところなかなか出あわなかったけれども、やはり希望は捨てないでいてよかった。
自分も僭越ながらこんな楽しい仕事があったのかと、基本的に一日も休まず稼動しています。
若く働き盛りのとき、仕事もなくどんな思いをしたかと振り返れば仕事に感謝するのみです。
よくない表現かもしれませんが、道路にお金が落ちているような状況なので、そして、年齢などあまり差別されることも無いわけですから。
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