ゲンさんのちょっと聞いてんか
NO.6 つぶやきジローさんの営業(拡張)法
第3回 お客様のため、お客様目線とは
寄稿者 つぶやきジローさん A新聞拡張員 東京都在住 投稿日時 2009.6.17 PM 5:56
ハカセさん、ゲンさんこんにちわ。
今回も営業に関する「なくてはならない」お話しをさせて頂きたいと思います。
私の第2回の投稿に対して先日、読者の方から次のようなご感想を頂きました。
「仕事をして楽しく明日への希望も持ちながら生き生きと活動なさっている人にはこのところなかなか出あわなかったけれども、やはり希望は捨てないでいてよかった。」
「自分も僭越ながらこんな楽しい仕事があったのかと、基本的に一日も休まず稼動しています。」
「若く働き盛りのとき、仕事もなくどんな思いをしたかと振り返れば仕事に感謝するのみです。」
「よくない表現かもしれませんが、道路にお金が落ちているような状況なので、そして、年齢などあまり差別されることも無いわけですから。」
共感して頂けてとても光栄です。おそらくこの方も私と同じように、楽しみながら仕事をされ、また、その仕事によって日々活かされている自分を発見できたのでしょうね。文章からもそれが伝わってきます。本当に喜ばしいかぎりです。
ただ「よくない表現かもしれませんが、道路にお金が落ちているような・・・」のくだりは、正直ちよっと頂けませんでしたね。
^^ まぁ、とっさに適当な表現が見つからなかったので、衝動的に言われたのだと思いますが、でも、これって意外とそう考えてお仕事をされている方が多いいんですね。
営業にだけ関することではなく、お仕事をされている方のほとんど全員が、お金(生活)のために一生懸命働いています。ですので特に客商売では「お客様=お金」という倫理もしごく当たり前だと思います。
しかし・・・そうなんです。でもあえてここで「しかし」なんです。私も20代後半くらいまでの若いころは確かにその論理でした。仕事=お客=お金、お金、お金でした。
拡張員で言えば、「カードを挙げたい=お金のため」となりますが、ここで少し頭の中を整理し、「カードを挙げたい=お客様のため」と、考え方を切り替えて拡張のお仕事に専念してみてはいかがでしょうか。
2009年6月17日掲載の読書投稿に対しゲンさんも、
「いつの時代でも苦境を乗り切るために求められるのは、挫けん心とたゆまない努力、そして創意工夫や。それしかないやろうと思う。」
と言っておられますが、まさにおっしゃる通りだと私も思います。いつもながらとても的を射ている的確なご回答で本当に恐れ入ります。ゲンさんとハカセさんの名コンビならではの素晴らしいアドバイスですよね。
で、話しを戻しますが、そしてその「創意工夫」をする上でも、「自分のお金のため」と考えていたら浮かんでこなかったことも、「お客様のため」と考え方を切り替えることで、色々と見えてくるものがあるんです。
例えば、どこのメーカーかもわからないような怪しい洗剤や、数回洗っただけでボロボロになるような安物のタオル(関東の販売店拡材ではこれがけっこう多い)なんか、お客様はサービスとして望んでいないと思うんですね。自分がもらう側の立場で考えればそれはわかることです。
私が思うには「サービス」とは、お客様が「本当にほしい物」または、「送られて喜ばれる物」が、お客様に対する「本物のサービス」なのではないかと思うんです。これは「プレゼント」や「ご贈答」に置き換えても同じことが言えると思います。
私が第1回投稿でお話しした拡材(ヤフオクの格安チケット)も、「お客様は何が喜ばれるだろう」、特に「お子さんのいるご家庭では何が良いだろう」と、お客様の身になって考えたら、自然と出てきた答えでした。
一口に格安チケットと言っても様々なものがあります。ゲンさんの言うコンサートのチケットもあれば、遊園地や野球観戦のチケットもあります。
私が拡張をしているのは主に東京ですが、東京には遊園地だけでもかなりの施設があります。後楽園遊園地やとしまえん、東京サマーランド、ナンジャタウン、サンリオピューロランドなど、私はそのご家庭のお子さんの性別や年齢を考えて、様々な行楽施設のチケットを格安で入手し、ご契約を頂いた先々のご都合に応じて、各チケットをサービスしています。
これも一つの例ですが、しかし、常に「お客様の目線」で物事を考えていけば、創意工夫は無限な広がりを見せるはずです。これは拡張に限らず、すべての人間関係においても同じだと思います。
どんなことでも自分本位で物事を考えるのではなく、常に「相手目線」で物事を考えるクセをつけてみて下さい。きっと相手の方はあなたに対し好意を持ってくれるはずです。
余談ですが、私の趣味は実は一眼レフカメラを使用しての写真撮影なんですね。なのでよく家の近所のヨドバシカメラに行くんですが、そこにまさに「お客様目線」の素晴らしい店員さんがいるんです。
その日(数年前)私は妻に頼まれたコンデジ(コンパクトデジカメ)を買うために、いつものようにヨドバシカメラに行きました。
私は一眼レフには詳しいのですが、あいにくコンデジには疎いんです。そこで近くにいた店員さんを呼び、各商品の説明を促すと、なんとその店員さんは、どのメーカーのどの機種に関しても、カタログなどは一切見ずに、すらすらと商品の説明をされるんです。これは生半可な知識ではありません。
一般的にこういったところの店員さんはこのご時世ですので、基本的に派遣社員さんが多いんですね。もちろんこの店員さん(以下「D店員さん」と言う)も当時、勤務6ヶ月足らずの派遣社員さんです。
にも関わらず、このD店員さんは自分の持ち場であるカメラ売り場の商品すべてに「商品知識」があるんです。
一口にカメラといっても、メーカーやそのグレードだけでもものすごい数があります。私は一眼レフのカメラ歴は20年になりますが、自身がキャノン派ですので、もちろん他のメーカー(ニコンやオリンパス等)の知識などほとんどありません。なので正確には「一眼レフに詳しい」のではなく、「キャノンの一眼レフカメラに詳しい」と訂正しておきます。
聞くところによるとこのD店員さんは、勤務時間外に家でインターネットなどを見て、商品知識を得るための勉強をされているそうです。
と言うことで、このD店員さんにますます興味を持った私が「それにしてもすごい商品知識ですね。なんでそこまでされるんですか?」と聞くと、そのD店員さんは、「お客様のお知りになりたいことに即答できなければ、私たち店員がホールスタッフとしてお客様と接している意味がありませんし、また、お客様もそれを望んでおられると思いますから。」とさらり・・・
これがまさに「お客様目線」ですよね。本当に素晴らしいと私は思います。
「電気屋なら家電のこと知ってて当たり前、カメラ屋ならカメラのこと知ってて当たり前やないか」と、思う方もおられるかもしれませんが、正社員さんでも、ここまでの商品知識を持って接客に当たられてる人って、意外といないんもんなんですよ。
ウソだと思う方は、ヨドバシやビックなどの量販店の店員さんに色々質問してみて下さい。「少々お待ち下さい」って言って商品のカタログ探しに行く人がほとんどですから。
お客様の中には、買いたい商品を決めずにお店に行く方も沢山いらっしゃいます。それはお客様が、どの商品が良いのか、または自分にあっているのか、わからないからでもあるんですね。
だからお店までわざわざ足を運んで実際に商品を見て、その機能などの説明を店員さんに聞き、ご自分で納得した上で買い物をしたいんです。
そうじゃなかったら通販でも事足りるわけですからね。この「痒いところに手が届く接客姿勢」。まさに「お客様目線」で考えたからこそ導きだせた営業法だと思いませんか。
実は私はもともと通販派だったんです。大型量販店に行くのもほとんどはカメラやレンズの試めし撮りのためだったんですね。買いもしないのに量販店で機能や性能を確認した上で、量販店よりも価格の安い「価格.com」などの通販を利用して安く購入していたんです。
ヨドバシで20万円くらいするカメラのレンズなら、価格.comで5万円は安い15万円ほどで購入できます。
そんな私が今では、近所のヨドバシカメラで高級なカメラやレンズを買うようになったんです。D店員さんの「お客様目線」による素晴らしい営業法に、見事にやられちゃいましたね。
現在私はそのD店員さんとプライベートでもお付き合いをしております。
壁にぶち当たった時は、あせらずに、逆に冷静に周りを良くみて人々を観察してみませんか。「どこにでもいるメカオタクの店員さん」なんて軽んじて見過ごしてはいけませんよ。
普段はなんでもないと思っている日常生活の中に、どんなヒントやアドバイスが隠されているかわかりません。日頃から「相手の目線」で物事を見たり、常に人に興味や好意を持って接していると、本当にいろいろなものが見えてきます。
人間て、とても素敵で面白い生き物です。+楽しい生き物ですね。昔誰かも言ってました「人類みな兄弟」(ちょっと古いけど)仲良くやりましょう。
PS
それとみなさん。このサイトでのゲンさんの数々のお言葉や名言、とっても「深い〜」ですよ。色々なページに良いことが沢山書かれています。「1分間のいい話し」が沢山つまっています。私もゲンさんの名言パクッて番組に投稿しちゃおうかな。全員「深い〜」で5万円ゲットー!
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