メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー

第143回 ゲンさんの新聞業界裏話

発行日 2011.3. 4


■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 3


このシリーズ(注1.巻末参考ページ参照)が好きだと言われる読者からの要請で、ほぼ1年ぶりに再開させて頂くことにした。

この『深イイ話』というタイトルは、島田紳助氏の番組『人生が変わる1分間の深イイ話』のバクリで、旧メルマガ時代の『ゲンさんの名言集』と被らんようにとの配慮で、そう名付けたものや。

ただの洒落で付けたタイトルやさかい、本当に名言か、深イイ話かどうかというのはワシの口から言えんし、保証もできんが、多くの読者の方々から「感銘を受けた」、「ためになった」と言うて頂いているのは確かや。

それに気を良くして、気がつけばシリーズ化して過去7回、計560撰もの話を掲載してきた。

その多さに驚く。

そして、これもいつものことやが、ワシがホンマにこんなことを言うたんやろうかと思うものが多い。

ワシ自身が「へぇー、ええこと言うなあ」と感心するほどや。

まあ、それにはハカセのおかげというのもあるわけやがな。ワシの発した言葉を実に巧みに文章化しとるさかいな。

ただ、それだけ数があると、同じものが重複しとるのやないかと考えるのが普通やが、ハカセはそれらについて厳しく選別をしたから、それはほとんどないとのことや。

それでは、そろそろ始めさせて頂く。


ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 3 52撰


何も開き直れと勧めているわけやないけど、人間、できることしかできんもんやと割り切って、ゆったりと構えることや。それが、ええ結果を生む秘訣やと思う。(Q&ANO.654より)


優しさは必ずしも親切とは違う。(Q&ANO.660より)


文章を書くというのは、言いたいことを相手に伝えるための手段なわけや。(Q&ANO.660より)


売り込む商品に利益を乗せ、それを必要としている、または必要と考えて貰えるように説得して買って頂くことが営業やとワシは思う。(Q&ANO.663より)


人には相性というものがある。多くの人に好かれる性質というのはあるが、すべての人に気に入られるということは、絶対と言うてええほどあり得ん。(Q&ANO.665より)


『この仕事で営業を学び、将来役立たせたいと思っております』 ということなら、この業界に蔓延している無法な拡張や不法行為とされとるやり方だけには染まらんことやと老婆心ながら忠告しとく。(Q&ANO.665より)


無理せず慌てずゆっくりとその水を飲んでいけば、水は必ず生きるために必要な糧となる。(Q&ANO.665より)


大事なことは向上心を忘れんことや。それと初心もな。(Q&ANO.665より)


相手のミスはミスとして伝えるのが人としてあるべき姿やと思う。(Q&ANO.669より)


どんなことでもそうやが、物事はちゃんとけじめをつけてから、次の行動をすることや。(Q&ANO.671より)


どんな仕事場でもそうやが、一生懸命頑張る人材というのは、どこにでもいてるように思えて、案外、得難い存在やさかいな。そういう存在になって認められれば必ず道は開けてくるはずや。(Q&ANO.674より)


流れる水に身を任せば、その流れに上手く乗れるが、逆らえば押し流されるだけやさかいな。(Q&ANO.674より)


現在、拡張の営業において、何とか客を表に引っ張り出すことしか考えん者があまりにも多いと思えてならん。それよりも、「客が出やすい環境、条件を整える」ことを考え実行する方がはるかに効率はええと思うんやけどな。(Q&ANO.682より)


一致団結。人がピンチを乗り切るのはそれしかない。助け合えば助かる確率は高くなるが、自分さえ良ければという我関せずの姿勢やと、他からも見放され、結局は自分の身を滅ぼすことにもなる。(Q&ANO.684より)


どんな声も届かなければ、耳障りな騒音にすらなりません。(Q&ANO.689より)


他所の水は甘く美味そうに見えるもんやが、実際に飲むとそうでもないということはいくらでもあるさかい、あまり、そんなことは気にせん方がええ。(Q&ANO.692より)


リンゴやミカンと同じで、果実だけを取れば、翌年もまた実はなるが、枝ごとあるいは樹ごと切り取ると、その枝や樹が成長するまで果実の収穫はできんということになる。その果実の収穫で生活しとる者が、そんな愚を冒すことはないわな。(Q&ANO.695より)


文章を書く上では、この理解されない可能性があるということに気づくことが大切です。(Q&ANO.697より)


人はどんなときにでも他人を見返し、認めさせることができる。あんたが、人からダメやと見られていれば見られているほど、それができたときの効果は大きい。そう信じて勉強することや。(Q&ANO.701より)


押しの営業と強引な営業は似ているようやが、まったく違う。(Q&ANO.711より)


世の中には言葉や文章で思いを上手く伝えられないという人がおられるのも事実です。(Q&ANO.715より)


スランプというのは、普段成績のええ者が、突如として考えられんほどの不調に陥ることを意味する言葉やさかいな。それからすると、「スランプ」という言葉を使えるのは相当な実力者ということになる。(Q&ANO.716より)


何の予備知識もない見ず知らずの人間に意見やアドバイスを求める場合、「どうや、ええやろ。この考えは」と、その賛同ばかりを求めて、ええ反応だけを期待したらあかん。(Q&ANO.716より)


迷いがあるうちは柔軟に考えればええ。所詮、人生はなるようにしかならん。(Q&ANO.731より)


世の中、相手が無法なことをしていれば、こちらは何をしても許される、正当化されると思い込んどる者がおるようやけど、それは違うと断言できる。(Q&ANO.732より)


人は、一つそれで上手くいくと次から疑うということができにくくなる。(Q&ANO.734より)


自分の主張を押し通すために、相手の落ち度を探すという行為は、あんたの心を貧しくし、不幸になるだけやと思う。(Q&ANO.737より)


いつの時代でも苦境を乗り切るために求められるものは、挫けん心とたゆまない努力、そして創意工夫や。(Q&ANO.741より)


はっきり言うが、そんなもの壁でも何でもないで。壁なら乗り越えるのは難しいかも知れんけど、そんな程度の輩の言葉なら、一言で終いやさかいな。吹けば飛ぶようなものは壁とは言わんわな。(Q&ANO.748より)


何でもそうやが、今の状況を思い悩むより、それならどうするかという方向に思考を向けることや。(Q&ANO.749より)


上から目線の販売店に対しては、「ああ、こういう店は、そのうち潰れるのだろうな」くらいに考えたらどうかと思う。(Q&ANO.759より)


結論の出ないもの。未だ確立されてないもの。それが「営業」や。(Q&ANO.765より)


ワシなら、まるでハリーポッターの魔法の杖か何かのように、次々といろんな方法やアドバイスが出てくると勘違いされておられる方が多いようやが、そんなアホなことはない。成功例も確かにあるが、それに倍する失敗例もある。ただ、そんな失敗例は言うても役に立たんと思うから言うてないだけのことでな。
(Q&ANO.765より)


どんな時代であろうと、したらあかんことはしたらあかんというのは当然のことや。ルール違反に頼って仕事せなあかん仕事なんかする値打ちがないと思うがな。そんなものは仕事でもなんでもない。(Q&ANO.767より)


意思表示が相手に伝わったという客観的な事実がなければ、それは伝わってないという事と同じやさかいな。(Q&ANO.768より)


相手に負担を強いるのは、あくまでも、その行為に見合う程度のものやなかったらあかんさかいな。それを超えた要求は無茶やと、ワシは思う。(Q&ANO.768より)


伸びる者は常にその責任を自分自身に向けるもんや。他人のせいにすることはない。(Q&ANO.773より)


他人に良くして自分にはその待遇が悪いと、その相手を責めるより、自身がその程度にしか思われてないと知るべきや。力不足やと。(Q&ANO.773より)


難しいからこそ、やりがいがあると考える者は、日夜、そのために創意工夫することに腐心するから、いろんな拡張方法を考え出す努力をするが、楽して儲けたらええとしか考えん者は、常に姑息なやり方だけを考えるようになる。(Q&ANO.773より)


このQ&Aでは誰にどう思われようと不正や無法な勧誘を正すために正論を吐き続けるし、貫くつもりや。そのためのアドバイスに尽力する。それが結果として業界全体のためになると信じてな。(Q&ANO.779より)


その1本の契約で得られる利益と、自身の信用とプライドを失う損失を秤(はかり)にかけて判断すればええ。(Q&ANO.781より)


はっきり言うて、拡張員に「清廉潔白」を求める人間は誰もおらんやろうと思う。そういう性質の人間とも思われていない。ワシもそこまでの人間になれとは言わん。ワシ自身がそういうのとは縁遠いさかい、そんなことを言えた義理でもないしな。(Q&ANO.781より)


規制することしか考えつかんようでは、救いがない。あまりにも芸がなさすぎる。人は規制したからというて動くもんでも、良くなるもんでもない。(Q&ANO.782より)


どんな悪法も法やから、確かに従わなあかんが、悪法はみんなの声で変えることはできる。また、変えた方がええ。(Q&ANO.782より)


このままでは、新聞社サイドの一方的な自主規制による景品表示法の(6・8ルール)という、いびつな法律を死守するために肝心な読者を失う結果になる。(Q&ANO.782より)


『とても感じのいい方だったので疑いたくはないのですが』という考えは危険やから捨てた方がええよ。人を騙そうとする人間は、たいてい『とても感じのいい方』を演じ装うもんやさかいな。騙される人間は、それに騙されるわけや。
(Q&ANO.783より)


何の責任もない者が真っ先に犠牲になる。理不尽やが、世の中の仕組みはそうなっとる。(Q&ANO.788より)


単に叩いとるだけが仕事やないとワシは思う。そのための準備というか、考える時間も必要やさかいな。そのためのサボリも広い意味では仕事をしとるということになる。ただ、それをいくら第三者に説明しても、なかなか分かっては貰えんがな。(Q&ANO.790より)


どんなにへりくだっていても、結果としてあんたの思いどおりになれば、それで勝ちになるわけや。そうすることが大人の対応であり賢い人間のすることやと思う。(Q&ANO.793より)


正義とか正当性というのは置かれた立場の違いで、まったく真逆の見解になる場合が往々にしてある。(Q&ANO.793より)


意見というのは必ずその反対の見解がある。(Q&ANO.793より)


あんたの誠意を分かって貰うには挨拶を徹底することや。一見、遠回りなように見えて、実はそれが最も手っ取り早く効果的な方法やと思う。(Q&ANO.800より)


今回は、ここまでにしとくけど、どうやったかな。

何か感じて貰えるものがあれば嬉しいが、それはそれぞれの判断に委ねる。

どんなに素晴らしい名言であっても、陳腐な言葉であっても、それをどう受け止めるかは人それぞれやさかいな。

その人が、ええなと思えば、それが名言であり深い話になるし、陳腐やと思えばそうなる。

それだけのことや。

名言や深い話というのは、言うた人間より、それと捉えられる人の方が素晴らしいし、値打ちがあると常に思うとる。

ワシのような者の吐く言葉でも「ええな」と言うて頂ける読者がおられる限り、これからも言いたい事を言い続けていくつもりや。



参考ページ

注1.第196回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集サイト編Part1

第197回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集サイト編Part2

第199回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 メルマガ編

第54回 ゲンさんの新聞業界裏話 ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 1

第73回 ゲンさんの新聞業界裏話 ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 2

第99回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part1

第102回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 2


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