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第169回 ゲンさんの新聞業界裏話

発行日 2011.9. 2


■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 4


8月23日の夜。

島田紳助氏の突然の引退表明には多くの人が驚いたと思う。

ワシらもびっくりして、そのテレビの引退会見に釘付けになった。

他にないキャラクターで、そのすべての番組が面白かっただけに、もうあの軽快な話術を見ることができんようになるのかと思うと残念で仕方ない。

このシリーズの題名も、その島田紳助氏の番組の一つ、『人生が変わる1分間の深イイ話』からから取ったバクリのようなものやから、よけいそんな気になる。

会見の内容だけでは、はっきりとした理由、事情というのが分からんかったが、何があったにせよ、ご本人がそう決められたことなら仕方ない。

その意志は尊重したいと思う。そして、長い間お疲れさんと言いたい。

それでは始めさせて頂く。


ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 4  68撰


どんな状況であっても必ず方法はある。そう信じて前向きに取り組むしかない。
(NO.803より)


行き詰まるのは、その心にある。心が折れれば、そこで終わる。折れることがなければ果てしなく伸びる。(NO.803より)


氷河期が訪れてるのに、一部の人間がたき火をして暖をとっても暖かいのはその周辺だけやさかいな。その火が消えれば、その冷え込みは一段と厳しさを増す。(NO.806より)


ピンチをチャンスに変えられるだけの心の強さ、力量、技術(テクニック)を身につけとかなあかん。折れない心と創意工夫。そのために日々努力して研鑚することが、どんなときに何をしていても生き抜いていける唯一の方法やないかと思う。(NO.806より)


他人のやり方にケチをつけて同じことをする輩は、どう転んでも、その相手以上になれるわけがない。良くて、同じ穴のムジナや。(NO.808より)


誰しも誤解や勘違いで突っ走るというのは、ありがちな事や。(NO.808より)


人は完璧ではないのです。間違いは誰にでもあります。それが許されない世界というのは怖いとしか言いようがありません。(NO.808より)


人が人を好きになるというのは何かの理由があってというより、たいていは成り行きやら衝動的なこと、あるいは自分自身にも良う分からんうちに、そういう感情が芽生えとるケースが多いと思う。理屈で割り切れるものやない。(NO.811より)


相手があんたをどう評価するかは、その相手次第や。あんたやない。(NO.811より)


職業というのは、単にその人間が選んだ仕事というだけのことで、それがその人間を推し量るバロメーターにはならん。(NO.811より)


客にすれば、前任者であろうが新任者であろうがそんなものは関係ない。同じ新聞販売店の人間やないかという見方をするのが普通やさかいな。それを理由に言い訳されたら、たいていの人は怒り出す。その前に謝れば、その矛先は緩む。(NO.814より)


意欲を失った人間には、悪いがワシにできるアドバイスは何もない。(NO.819より)


契約というのは縛られるという反面、その期間が来るまでは執行されんという強みもある。(NO.824より)


客を怒らせて得をすることは何もない。(NO.828より)


感情的な嫌悪感というのは人により、理屈より大きなウェートを持つことやさかい、そういう感情を与えた側にも責任はある。(NO.829より)


その何とか言い訳して、その場を凌(しの)ごうという姿勢は直した方がええと思う。(NO.831より)


その一歩を踏み出せたということは大きいと思う。それで変われる可能性がある。もっとも、あんた自身がそう信じることができたらの話やけどな。(NO.833より)


業界人のワシが言うのも何やが、新聞という商品自体には、それほど人を惹きつける力はないと思う。大半の人からは、どこの新聞でも大差ないと思われとるさかいな。人を惹きつけることができるのは人や。それが分かっていれば、雑談をする意義というのも理解できるのやないかな。(NO.834より)


正義のない者に与(くみ)する法律などない。また、そんなものがあってはならん。(NO.846より)


人は自らの立場を自覚して、その言葉の重みを知って発言せなあかん。(NO.849より)


世の中には、ごくまれに「客の言うことは絶対や」と大きな勘違いをしとる者がおるが、そういうのは適当にあしらうしかないと思う。関わり合いになっても益になることは少ない。(NO.850より)


ワシは、自分のできんことは、できる人に聞くようにしとる。(NO.851より)


特別なサービスというのは諸刃(もろは)の剣で、その客からは契約を得やすいが、それをしてない他の客にバレるとクレームの原因になり信用を落とすことにもなりかねん。(NO.852より)


人と揉め事の交渉をする場合、一応相手の顔と立場を立てるという風にした方が何事もスムーズにいくことが多い。(NO.854より)


とにかく、やる限りは、何でもとことん納得するまで頑張ってやってほしいと思う。人には一生懸命取り組んだことで無駄になるものは何もないと考えるさかいな。(NO.854より)


悪いと指摘する場合は、その行為についてのみ言及することが正当な言い分やと考える。(NO.863より)


安易な迎合は却ってその人のためにはならん。(NO.863より)


勧誘の規制は今後もいろいろ増えてくるかも知れんが、人と接することが禁止にならん限りは絶対に方法はあると信じとる。(NO.867より)


自らの権利は自らの力で勝ち取るという気概(きがい)がないと、いつまで経っても、その環境で我慢するしかないわけや。(NO.874より)


断っておくが闘うということは、負けることもあり傷つく場合もあるということを意味する。それなりの痛みも伴う。仲間の結束もあれば裏切りも起きる。簡単なことやない。その気があるのなら、その覚悟を決めておくことや。(NO.874より)


何でもそうやが、手順が逆になると成ることも成らんようになるというのは、ままあることや。(NO.875より)


これは絶対と言うてもええくらい断言できることやが、『販売店に内緒』でするという契約は後で必ずトラブルになると相場が決まっとる。(NO.877より)


猜疑心(さいぎしん)の強い人間はどこにでもいとるさかい、単に「疑う」というだけで現実的な被害が何もないのでは、それを言うたところで、第三者からは単に「悪口」、「不満」を言うとるとしか受け取られんのやないかな。(NO.880より)


落ち込んどる暇はない。落ち込む暇があるのなら、何かを考え出せ。人が行き詰まるのは、そこで立ち止まるからや。立ち止まれば前に進むことなんかはできん。そこで終わる。(NO.883より)


迷ったら、良かったときのことを思い起こす。その方法だけやなく、その時々の気持ち、考え方に立ち返ってな。(NO.884より)


拡張にゴールはない。あるのは、そこに近づいていく道だけやと思う。例え、それがどんなに暗い道であっても、立ち止まって迷いたくなければ、自分で足下を照らして一歩ずつ前進するしかない。(NO.884より)


他にないものなら、私がそういう先鞭をつける―。これは私なりの挑戦だと思ってください。(NO.887より)


ワシは、常々同じ質問でも、それぞれ固有の事情と状況が存在するから、その回答は微妙に違うと言うてる。当然、その対処も。(NO.889より)


裁判は勝つことがすべてで、負けた者には何も残らん。せやから、そのためには、どんなに卑劣と思われる手段であろうと、法律で許される範囲内なら迷わず使うというくらいの覚悟が必要になる。(NO.890より)


単なる揉め事の延長線上が「裁判」やと軽く考えとると、必ず足下をすくわれる。当たり前やが、訴えられた相手も自身を守るためには必死になって闘うさかいな。そこに弁護士などが加われば、彼らはそれが仕事やから、それこそ勝つためには何でもしてくる。その覚悟がなかったら裁判なんかは最初(はな)からせんことや。(NO.890より)


どんなことでも地道に続けていれば、必ずそれなりに報われる。(NO.896より)


後で後悔したくなかったら最初にきちんと取り決め事はしとくことや。(NO.901より)


正当であればあるほど、そのクレームは優しい口調、相手の立場を慮(おもんばか)った態度で接する方が効果的で実のある結果を得やすいと思う。(NO.904より)


権限のない人間との口頭での約束事には何の効力もないというのが、一般的な法律の判断とされやすい。(NO.905より)


相談者のためにならんと判断すれば、嫌われるのを承知で、あえて忠告、諌言することも多い。(NO.911より)


安易な迎合は、けっしてその人のためにはならんと考えるさかいな。人のためを考えるとはそういうことやと思う。(NO.911より)


人を使うということは難しい。特に営業はそうや。こうすれば、こう教えれば、絶対に契約が取れるようになるとは限らん仕事やさかいな。(NO.918より)


何でもそうやが、できんと思うような無理はせん方がええよ。結果として無理はすべてを失い、ダメにしやすいさかいな。元も子もなくすと。(NO.919より)


大袈裟なようやが、仕事の去就をどうするかというのは、あんたの人生にとっての大きな岐路であり、選択なわけやから、まずは、あんた自身がどうしたいのかを真っ先に考える必要がある。(NO.922より)


人間的なつながりができると、サービスの多寡程度は、はっきり言うて大した問題、要素にはならん。(NO.925より)


人には頑張れる理由、思いというのが重要になる。あんたにとって頑張り甲斐があるかどうかやな。(NO.925より)


単に怒りをぶちまけるだけの者と、それに耐えて我慢する者とでは、その時点において、人間的には大きな開きができとると思えばええ。もちろん、我慢できる人間の方が数段上やと。器が大きいと。(NO.927より)


人の評価、印象というのは最初が肝心やから、それでつまずくと後が大変や。一度、その人間に刷り込まれた評価、印象というのは、そう簡単には変えられんさかいな。(NO.931より)


チク(密告)るという行為は、それと知られれば、チク(密告)った人間自身の評価も下げることになり信用もなくすさかい、あまりせん方が無難やと考えるがな。(NO.936より)


人と人が揉めるのは多くの場合、その言葉のやり取り、言い方次第というケースが最も多い。トラブルはそこから起きると言うてもええ。人の気分を害して損することはあっても得になることは絶対にないと。残念やけど、そんな簡単な道理、理屈が分からん人間が新聞販売店におるから困る。(NO.940より)


何であれ、契約書にサイン署名するということは、すべてが「本契約」やと認識しといてほしい。仮にとか、形だけの契約など、この契約社会にはあり得んことやと。(NO.950より)


どんなトラブル、相談事でも、そうやが、その当事者がどうしたいのかという明確な意志が確認できんうちは、あまりそれに関わらん方がええと思う。(NO.953より)


あるモノが流行すれば、それに傾く人も多いが、時が過ぎれば、その流行は時代遅れになる、あるいはその欠点を指摘され評価が下がるようになる。(NO.963より)


どんなに過酷な条件であろうと、生きていく意志のある者はどんな場所でも生きていける。あきらめる者はそこで終わる。それだけのことやと思う。(NO.963より)


不安というのは、その人の心の中にあるものやさかい、いくら外野が大丈夫やと言うても、その人が本当にそう思えん限りはどうしようもない。(NO.963より)


人は思い込むと、良きにつけ悪しきにつけ、それに左右され、行動や視野が狭くなるさかい、あまりそんなことに囚われん方がええと言うとく。(NO.976より)


世の中に、そんな甘いものはないということや。もし、そう見えるもの、あるいはそう謳い誘うものがあるとすれば、それは奈落へ堕ちる落とし穴に直結しとる。そう考えといて、まず間違いはない。(NO.978より)


世の多くの営業主体の企業がそうであるように、売り上げが減ったからといって営業の経費を節減するという手法を採れば先細りして、売れるものも売れず、結局は倒産ということになるだけなのやが、その愚に何で気がつかんのやろうかと思う。(NO.982より)


人の減っていく業界、企業の行く末は衰退しかない。惨めなもんや。(NO.982より)


人生の岐路は誰にも必ず訪れるさかい、その時々でどの道を選択するかは自分で決めるしかない。(NO.990より)


自分は『笑顔に自信がありません』、『性格は生真面目』といったようなことを思い込むのやなく、『笑顔になった自分』、『ちょっとくだけた自分』というのを想像して、営業中だけでもそういう人間になるように努力してみたらどうかな。(NO.993より)


一般論として、「借りたものは返せ」と金を貸した方は強気になりがちやが、強硬な姿勢になりすぎると、たいていは裁判の場でも、それこそ「ない袖は振れぬ」と逃げを打たれ、実際に泣く羽目になることも珍しいないさかい、あまり強気になるのも考えものやと言うとく。(NO.994より)


何でもそうやが、あんたにはあんたの立場があり、相手には相手の立場があるということを理解すれば分かることも多いと思う。(NO.995より)


今回は、ここまで。

これは毎回言うてることやけど、今までのこのシリーズ(注1.巻末参考ページ参照)、およびその前身である、旧メルマガの『ゲンさんの名言集』(注2.巻末参考ページ参照)で言うてきたことは、なるべく除外させて貰っている。

今回、これを初めて見られる方もおられると思うので、良ければ、それらもご一読してほしい。

そこにある言葉をどう感じられるかは人それぞれやが、それなりに「役に立った」、「なるほど」、「心に響いた」と多くの人に言って頂いているので、読まれて損にならんやろうと思う。たぶん。



参考ページ

注1.第54回 ゲンさんの新聞業界裏話 ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 1

第73回 ゲンさんの新聞業界裏話 ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 2

第143回 ゲンさんの新聞業界裏話 ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 3

第99回 ゲンさんの新聞業界裏話 ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 1

第102回 ゲンさんの新聞業界裏話 ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 2

第164回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 3

注2.第196回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ゲンさんの名言集 サイト編 Part1

第197回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 サイト編 Part2

第199回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ゲンさんの名言集 メルマガ編


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