メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー
第239回 ゲンさんの新聞業界裏話
発行日 2013. 1. 4
■ゲンさんの初笑いジョーク集 Part 2
人は笑うことで身体の毒素の大部分を吐き出すのやという。
その毒素が溜まるとストレスになり、ありとあらゆる病気を引き起こす要因となる。
うつ病などの精神疾患は言うに及ばず、癌や生活習慣病の脳卒中、心臓病、糖尿病なども、そのストレスが大きく影響していると言われている。
ストレスが溜まると免疫力が低下して病気になりやすい体質になるというのは、今や医学の面からだけでなく世間一般の常識になりつつある。
高価な薬を用いずとも、「笑い」でそれらの病気を予防、改善できるというのやから、笑わな損やわな。
「笑う門には福来たる」という昔から使われてきた諺(ことわざ)には、そんな意味が含まれていたわけや。
笑うことで健康になれ、健康であるが故に幸福になれると。
その思いを込めて、3年前の元旦のメルマガ『第82回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの初笑いジョーク集』(注1.巻末参考ページ参照)というのをやった。
今回はその第2弾ということになる。
その笑いを誘うためにジョークがあるわけやが、日本ではなぜか皮肉とジョークを混同する人が多い。
ジョークは笑いを誘うだけで済むが、皮肉は怒りを買うことが多い。
あるスポーツ紙のWEBサイトに、『楽天スカウトがクビになったジョークとは』と題したページがある。
その一部分を引用させて頂く。
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/66098/ より引用
記者「星野監督は就任してから、自分の腹心や仲のよかった人間を次々と連れてきましたよね」
デスク「特に元中日の人が目立ったよな」
記者「それを気にしていた某スカウトが、星野監督が就任後に行われた12球団のスカウトが集まる会合でのあいさつで、こう皮肉ったそうなんです。『みなさん、こんにちは楽天ドラゴンズの○○です」。これが回り回って星野監督の耳に入ったそうなんです。
デスク「マジか……。そりゃ怒るわな」
記者「それ以降はスカウト陣のみならず、チーム、球団関係者でも『どこで耳に入るか分からないから失言だけは注意しよう』となったとか。
デスク「笑うに笑えないな」
事の真偽はワシらには分からんが、公の場での発言は例えジョークのつもりでも、悪意のある皮肉として受け取られることがままある。
それが上司の怒りを買い、職場まで失う結果になるというのでは救われんわな。
現代は一般人でもメールやブログ、ツイッター、フェイスブックといった媒体で比較的簡単に発言できるようになったこともあり、失言が何かと話題になるケースも増えた。
昔やったら、その場で大笑いして済んでいたものが、今はそれでは済まんようになっとるわけや。
しかも、その発言は動かぬ証拠として残るさかい始末が悪い。
残念ながら、ジョーク天国と言われている欧米と比べると日本ではジョークに対する許容度は低い。
お国柄の違いやさかい、それを言うても始まらない。そうであるなら、それなりのジョークを考えて使うしかないと思う。
まあ、安全なのはメールやブログ、ツイッター、フェイスブックといった公の媒体でジョークを使わんことやが、それでは面白くないわな。
ぎりぎりセーフのジョークで笑いを誘えるなら、それに越したことはない。
前振りが少し長くなったが、そんな意味を込めていると知って頂いた上で、そろそろ始めたいと思う。
ゲンさんの初笑いジョーク集 Part 2
【人類滅亡の予言】
ある男が、「マヤ人の予言にあった2012年の12月に人類が滅亡するという説だけど、結局、何もなかったな。あんな事を信じる者はバカだよ」と予言を信じていた男に向かって得意げに言った。
「なぜ予言が外れたんだと思う?」と、予言を信じていた男。
「さあ、分からないね」
「実はね、当時のマヤでは2012年の12月までしか予言の記録がなかったので、それを境に人類が滅んでしまったと勘違いされただけだったんだよ」
予言を信じていた男は、それまでマヤ人の予言が、ことごとく的中していることを力説した。
そして、「それらの予言から推測すると本当は2015年の滅亡説が最も有力だということ分かったんだ」と、予言を信じていた男が自信ありげに話した。
すると、「そりゃ、大変だ。どこか安全な場所に逃げなくては」と、予言をバカにしていた男が慌てて言った。
【世界が終わっても】
ある雑誌に、マヤの予言にある2012年12月23日には人類が滅亡するのは絶対だと力説していた記事があった。
しかし、その雑誌の末尾には、次号の予告記事が掲載されていた。
【行き着くところは一緒】
新年会の場で、ある会社の中間管理職が同僚の中間管理職に注意した。
「お前、何してんねん。せっかく社長から注いで貰った酒を飲まずに、隠れてトイレで捨てるやなんて、あかんやろ」と。
「ええやないか。せめて酒の中間管理くらいせんでも。どうせ飲んでも流れる場所は一緒やねんから」
【紹介されてから】
隣に仲の良さそうな若い夫婦が越してきた。
数日後、妻が、「隣のご夫婦、とても仲が良くて愛し合っているわね。ご主人なんか、仕事に行く時、毎朝必ず奥さんを抱きしめてキスしているのよ。どうしてあなたはそうしないの?」と責めるような目つきで言う。
「当たり前だろ。僕はまだ隣の奥さんを紹介してもらってないんだぜ」
【三年坂の伝説】
三年坂と呼ばれている坂がある。その坂で転ぶと、その人間は3年しか生きられないと言われている縁起の悪いことで有名な伝説の坂である。
ある男が、その坂に差しかかった。その伝説を知っていた男は注意しながら歩いていたが、ちょっとしたはずみで転んでしまった。
男は、その日から食事も摂らなくなって塞ぎ込んで寝たきりになった。このままでは3年待たずに死んでしまう。
それを心配して見舞いにかけつけた親友が、「3年坂で転んだんやて?」と訊いた。
「ああ、もうあかん。俺はあと3年で死ぬんや……」
「それなら寝込んどる場合やないやろ。1回転んで3年なら、2回転べば6年やないか。急いでその坂に行って10回ほど転んでこい」と、その親友。
それを聞いた男は布団をはねのけ一目散に、その坂に向かって走って行った。
【誰もなし得ない大記録】
ある冒険家が高度4万メートル上空にある宇宙ステーションからのダイビングに挑んだ。成功すればギネスブック級の大記録になる。
男は順調に落下を続けた。
ところが、未開のジャングルの高い木の枝にパラシュートが引っ掛かり下に降りられなくなってしまった。
そこに、たまたま運良く原住民が通りかかった。
「助けてくれ」と、冒険家が下を歩いていた原住民に向かって叫んだ。
「お前は何でそんな高い木の枝に引っ掛かっているんだ?」
「誰も作れない記録を作ろうとして宇宙ステーションから飛び降りたんだよ。このままだと死んでしまって記録が認定されないんだ」
「それなら、あんたはもう記録を作っているよ。そんな高い木には誰も登れないから」
【本当の楽しさ】
麻雀ほど割に合わない勝負はない。
負ければ下手くそだと散々こき下ろされた末、金を巻き上げられるし、勝てば鬼のように言われる。
「お前、本当にヘタやな。いつも負けてばかりで楽しいか?」
「お前こそ、いつも身ぐるみ剥ぐような真似して面白いか?」
その言い合いを見ていた男が一言。
「麻雀の本当の楽しさは、詰り合いやな」
【粋な言い訳】
あるダンスバーティで、若者が美人の長いドレスの裾を踏んづけてしまった。
こんな場合、「どうも、すみません」では芸がない。
「僕は、どうやら美しき女神を地上に釘付けにしてしまったようです」
その言葉で、その女性は若者の不作法を許した。
【女性の誘い方】
ある女性を食事に誘ったとする。
「だめよ。忙しいから」と言われて、「残念、じゃあこの次にしよう」と引き下がるような男にはチャンスはなかなか巡って来ない。
こんな時、「いいね、忙しいということは充実しているってことだから。君が羨ましいよ」と一歩踏み込む。
すると、中には「そうでもないのよ。いろいろ大変なの」と言い訳する女性がいる。
「大変だね。僕で良ければ相談に乗るよ。食事でもしながら、どう?」
「そうね」
【趣味は?】
合コンで男が女に問いかけた。
「君、タバコは吸うの?」
「吸わないわ」
「お酒は」
「飲めないのよ」
「じゃあ、男遊びは?」
「とんでもないわ」
「それじゃあ、何が楽しみなんだい」
「趣味は、ウソをつくことよ」
【運の良い者】
「ある大学の女子寮で火事があって、たまたま風呂場にいた二人の女子大生が素っ裸で表に飛び出したんだ」
「それで?」
「その内の一人は大金持ちの男に見初められて結婚したよ。もう一人は風邪をひいただけだったけどね」
「すると、大金持ちと結婚した女子大生の方が美人で運が良かったわけだね」
「ああ、だけど運の良い人間は他にもいたぜ」
「誰だい?」
「その一部始終を見ていた僕さ」
【お茶を一杯】
この道50年のベテラン塗装工が寝室の壁を塗り替え工事を終え、帰り際、塗った壁には絶対に触れないようにと言って帰った。
翌日、その家に行った塗装工は、その家の奥さんから、「ペンキ屋さん、ちょっと寝室に来てくださいな。昨夜、主人が触ったところを見ていただきたいの」と、色っぽく言われた。
「奥さん、私はもう歳なんで、何かしてくださるのなら、お茶を一杯いただける方が有り難いのですが」
【怖い心づかい】
旦那が出張に出かける前、妻が養毛剤をカバンに入れようとした。
「気を遣ってくれて有り難いけど、俺は禿げてないし、これからも禿げる心配なんかないから必要ないよ」
「あら、あなたには必要なくても、あなたの秘書には必要なはずよ。だって出張から帰って来ると、いつも服のあちこちに彼女の髪の毛がついているんだから」
【極上の嫌味】
ある社員が遅刻してきた。
「何で遅刻したんだ?」と、課長が、その社員を問い質した。
「寝過ごしてしまいました」とその社員。
「何だ君は家でも寝とるのかね」
【1日が25時間だったら】
怠け者の男が、「1日が25時間あればなぁ」とポツリと洩らした。
それを聞いた友人が、「お前も、時間がないとぼやくほど、やっと心を入れ替えて一生懸命働く気になったのかい?」と感心したように言った。
「いや、そうなれば1日に1時間、仕事できるのになぁって思っただけさ」
今回は、これくらいにしとく。
ジョークというのは、シチュエーション次第でバリエーションは無数に膨らんでいくものや。
これは面白いなというものがあれば、それぞれで工夫して自分のものにして欲しい。
ただ、先にも触れたように日本では使い方を間違えると、ジョークがただの皮肉にしかならんので、その点だけは注意して頂きたい。
ここ1、2年暗い出来事、話題が多かったので、今年こそはジョークの一つでも飛ばして明るく乗り切りたいものやと思う。
参考ページ
注1.第82回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの初笑いジョーク集
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