メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー

第247回 ゲンさんの新聞業界裏話

発行日  2013. 3. 1


■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 4


このシリーズは前回の『ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 3』(注1.巻末参考ページ参照)から、ほぼ1年7ヶ月ぶりになる。

数年前、ある読者の方から、『このサイトでのゲンさんの数々のお言葉や名言、とっても「深い〜」ですよ。色々なページに良いことが沢山書かれています』とおだてられたことで、調子に乗って人気番組『人生が変わる1分間の深イイ話』から、その名前をバクったものや。

本来は、『ゲンさんの名言集』(注2.巻末参考ページ参照)の延長である。

『深イイ話』、『名言集』と一応銘打ってはいるが、正直、ワシにはそんな大それた事を言うてる意識などない。ワシとすれば当たり前の事を当たり前のように言うてるだけにすぎんと思うとる。

ただ、言いたいことを言うてる中に、読者の方々から「ゲンさんの言葉や話に感動しました、救われました」というメールを頂くことが多かったさかい、その手のものを集めて読者の役に立てられるのならと始めたものや。

結果、今までに730撰もの『深イイ話』、『名言集』を紹介してきた。読者からのリクエストも多いが、ワシらの独断と偏見で選んだものも相当数あると言うとく。

一つずつの話は比較的短いので、サラッと読んで頂けると思う。その中で何か一つでも心に残る、響くものがあれば、ええのやがな。

もし、そういうものがあれば、それがどんな時に発せられた言葉なのかを、それぞれの言葉の最後に示しているので、興味の湧いた方は、その回のメルマガのページを読み直して頂ければと思う。

その意味がより分かって、面白く読んで貰えるはずや。また、どんな時にそう言うてるのかという事も納得して頂けるのやないかと考える。

ちなみに今回は、メルマガの第151回〜200回までの間で話した内容から抜粋して選んだものを掲載しとる。

それでは、そろそろ始めさせて頂く。


■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 4 59撰



物事は正しい事実の上で論議されるべきで、その土台が揺らいだ議論は議論にはならんと思う。(第152回より)


何より人は必要に迫られれば、必ずそのための工夫をしようとするもんや。人類の歴史は、そうして作られてきたし、今後もそうなると信じる。(第153回より)


人は自らに痛みを感じない限り、それが危険なものやと認識することができん。例え頭では危険があると分かっていても、何事もなければ、それに流されてしまう。それで得られる恩恵の方を優先する。(第153回より)


いくら努力と工夫で何とかなるとは言うても、商品自体に魅力がなかったら、いずれは廃(すた)れる運命でしかない。商品はシステムで売るのやなく、あくまでもその商品自体の魅力、値打ちで売れるのが理想やさかいな。(第154回より)


営業熱心な人と感じて貰えるか、迷惑な人間と受け取られるかの違いで、その評価が大きく分かれる。そのあたりが営業の難しい所でもあり、腕の見せ所でもある。(第155回より)


人の真の姿というのは、極限状態、もうどうにもならんという状況に追い込まれて初めて表れる。どんなに、日頃、格好のええことを言うてようと、強がっていようと、恐怖に負けて簡単に逃げ出す者がいとる。

反対に、日頃、どんなに頼りにならないと自分自身で思っていても、いざとなったら、身を賭して踏ん張ることのできる者がいとる。これは、先天的にその人に備わっている特性のようなものやと思う。(第156回より)


人と人との揉め事の大半は、その態度とか口調、言い方が悪い、気にいらんといった具合に、もともとの行いについての善し悪しを越えた部分で争われることが多い。(第159回より)


思うような結果を導き出したいと思えば、あまり感情的にはならず、相手を立てソフトに対応した方が得策やということやな。(第159回より)


車を運転していたら誰にでも「あわや」ということは、いくらでもある。しかし、どんなに間一髪で危ない事やったとしても、現実に事故になっていなければ何の問題も起きてないということになる。もっとも、それを、どう捉えるかで、その人間のその後の人生が大きく違うてくるがな。

それを教訓にできれば、それから以降のその人間の人生が救われるし、軽く考えれば同じことをまた繰り返し、終いには取り返しのつかん事態になる可能性が高い。(第160回より)


新聞配達は、指定された家に遅滞なく配達することが最大の使命で、その場所が楽やとか、きついというワガママが通用する仕事やない。(第163回より)


毒蛇もそれと知って正面から見据えて用心していたら、噛まれる危険は少なくて済むが、油断してよそ見をすると危ない。(第167回より)


先にそうした場合の結果を想像することを勧める。やってしまってから、起きてしまってから、その事を悔いても遅いさかいな。(第171回より)


上手い話やおいしい話には、必ず裏があり、落とし穴がある。甘い話には辛い結果が待っている。そう考えて用心した方がええ。結果的にそれが身を守ることになると思う。(第172回より)


怪我で膿んだ部分をそのまま放置して悪化すると大変なことになるが、その膿を絞り出すか、切り取れば簡単に治るという理屈と同じや。(第175回より)


収入の少ない家で一人だけ贅沢三昧に浪費する者のいとる家庭が崩壊せんわけがない。まさしく官僚がそれで、日本という国家に巣くう巨大な浪費集団組織であり、癌そのものやと思う。(第176回より)


ワシは常に物事は、その人それぞれの判断で決めるべきやと考えとるし、そう言うてきた。その人が、それでええと思えば、それでええと。それで納得するのならと。(第177回より)


親は子供がやりたいと願ったことを否定するようなことを言うたら絶対にあかん。やる気を削ぐべきではない。(第177回より)


親が絶対に子供に言うたらあかん一言がある。それは、「ナンボ頑張っても、所詮、オレの子供やからな」という言葉や。親にとっては何気ない一言かも知れんが、子供にとっては、これほど絶望的な言葉はない。(第177回より)


救いのない言い方かも知れんが、分からん者に何を説いても分からんということや。逃げる者に、こっちを向け、待てと言うても無駄というのと同じことでな。(第177回より)


昔、ある国で奴隷が過酷な重労働を課せられていた。しかし、その中で嫌な顔をせず、むしろ楽しそうにその重労働に励む奴隷がいた。

同じ奴隷仲間が、その奴隷に「お前さん、どうしてこんな重労働なのに、そんなに楽しそうしていられるんだい」と不審に思いそう尋ねた。

すると、その奴隷は「重労働といっても、それは起きている間のことだけで、寝てしまえばオレはいつも王様になっているからそれでいいのさ。つまり人生の半分は苦労して、半分は楽をしていると思えば、それでチャラさ」と言って笑ったという。

この話の教訓は、人は気持ちの持ち方次第で状況など、どうとでも変わるということや。どんなに辛い状況でも、問題ない、楽しいと思えばそう思えるし、どんなに恵まれていても、つまらない、面白くないと考えれば、そうなるもんやと。(第177回より)


これからの世の中、会社での報告書、企画書はもとより、メールを書く機会も多くなり、ブログやツイッターなどで意見を書くことも今以上に増えていくと思う。そういう時代に文章力があるのとないのとでは、極端なことを言えば人生そのものを左右するほど、重要な意味を持つのは間違いないと断言できる。(第179回より)


新聞には100年以上の歴史があり、多くの記者たちがそれに携わってきたことで培われてきた文章作法が新聞記事に凝縮している。希有な媒体でもある。何度も言うが、それを参考にせん手はない。(第179回より)


言うとくが、ワシらを含めた、ええ歳をしたオッサンの泪なんかに誰も同情はせんで。悔し涙にしても見苦しすぎる。(第180回より)


経営が厳しくなって経費を節減するという企業は多いが、そういう後ろ向きの経営では多少の延命はできるかも知れんが、先の展望は見えにくいと思う。(第181回より)


法律は、どちらが有利かの判定をする分にはええが、人の心を融かすことはできん。法律で負けた方は必ずといってもええくらい、その相手に恨みの念を抱くもんやさかいな。勝った方が、それに気づくことがないだけのことでな。(第181回より)


人は必ずミスを冒す。失敗しない人間などいないし、失敗の伴わない事柄など人間の世界には存在しない。(第182回より)


物事は必ず失敗するもの、付きものやという前提に立って考えて実行する必要がある。失敗は少なくできるかも知れんがゼロにはできんと。(第182回より)


最初に「隠し球」を「決め球」として使うべきやった。特に、自らが力量的に劣勢と自覚しているのであれば戦いを仕掛けた方は先手必勝、初回に大量点を稼ぐ戦法に出ないと勝ち目はない。勝負事とは、そんなものや。(第183回より)


人というのは不思議なもので、その思いの深さで、どんなにあり得ないものでも見えてしまうし、その存在を信じれば、それが実在するようにもなる。(第185回より)


確かにウソはあかん。しかし、「嘘も方便」ということわざがあるとおり、ウソをつくことで救われるケースがあるのなら、誰も傷つかないという条件さえクリアできれば、そうしても別に構わんと思う。(第185回より)


過去があったからこそ、現在があるわけや。過去の辛さ苦しみの数が、現在のワシらを作っているとも言える。何が幸いし、何が不幸を呼ぶか分からんのが世の中や。肝心なことは、それでも生き抜いてきたという事実やと思う。(第185回より)


目に見えない空気が存在することも事実やし、目に見えない音があるのも誰もが知っている。目には見えない何億光年先の彼方に星がある事を疑う者はおらんやろうし、目に見えない原子や素粒子の存在を否定するバカもおらんやろうと思う。世の中は、目に見える物だけがすべてやない。(第185回より)


それを不退転の決意で頑としてはね除ければ、理は明らかに相談者側にあるわけやから、最後には必ず勝てる。ワシらのおかげやと言って頂けるのは有り難いが、それは、相談者の意志、決意の強さがあったからこそやと思う。(第188回より)


犯罪行為と断定するには正確な数字を出せんことには立件するのは難しい。大体そんなものやという程度で罪に問うわけにはいかんさかいな。日本の法律は確かな被害に対してのみ罪、あるいは損害賠償の対象として認知される。不確かな被害で罰せられることはまずないということや。(第189回より)


ええ事と悪い事は、どちらか一方が表れても、それがそのまま続くことはない。
コインの裏表と同じで、切っても切れない関係にあるのだと。良くても悪くても一喜一憂することなどないのだと。(第190回より)


「あの人を助けてやって欲しい」と言われる読者の優しい気持ち、思い入れは分からんでもないが、その当人がそう望まん限り、それはできんし、しても意味がないと思う。(第190回より)


人生に意義があったか、なかったかというのは他人が決めるもんやない。その本人が決めるもんやと思う。(第190回より)


人生というのは単純明快。ただ生きることにある。人間に限らず、生き物すべての目的は生きることやさかいな。その生きる中で、自身が満足すれば有意義な人生やったと思えるし、悔いの残る生き方をしていれば無駄な人生やったと考えることになる。それだけのことやないかな。(第190回より)


美味しいエサを蒔けば客が釣れると考えとるようでは救いがない。漁師でも魚を捕る時には、ただ闇雲にエサを蒔いて魚を呼び寄せているわけやない。

魚の置かれた環境を考え、生態、習性を熟知し、その時々の状況に合わせて漁をしとる。考える力の弱い魚ですら、そこまでせなあかんのに、人間相手なら尚更やと気がつかなあかんわな。(第191回より)


時の流れというのは残酷なものや。時間の長さの分だけ人を変えてしまう。長ければ長いほど極端に。

今のマユミに会うと、あの頃のマユミの姿が消えてしまう恐怖がある。16歳のあの頃のマユミは誰のものでもない。ワシ一人のものや。愛したマユミの姿が永遠にある。そう思い続けていたい。

それが、やせ我慢を貫いた男に唯一、与えられた褒美やないかと思う。(第192回より)


「あんたは、そういうところがえらいな。自分というのを客観的に見ることができる。ええものはええと素直に賞賛もできるし、それから必死に学ぼうとする姿勢もええ。それも人目も気にせずに」と、ワシ。

「そんなことは何でもありませんよ。そうした方が得でしょ」と、ハカセ。

「確かに」(第193回より)


どんな人間も専門外のことには疎いものや。すべてを知っている人間など世の中に存在するはずがないと断言してもええ。何でも知っているような顔をする者は五万といとるがな。

知らないことは知らない。分からないことは教えて欲しいと素直に言える者が、本当の賢者やないかと思う。(第193回より)


批判している人たちの意見を見ていると、その一部を抜き出して、あるいはメディアの報道にあるものをもとに勝手に想像を膨らませて、書いてないことでも、さも書いてあるかのように吹聴して批判しているケースが目立つ。そういうのは頂けない。(第194回より)


たいていの人は「勧誘員やな」と分かったら、それだけで身構える。最初から、よほど新聞を切り替えたいと考えているような人以外は、話をすることすら拒否するケースが多い。その程度のことは常識として、心得ておいて欲しいと思う。(第195回より)


ワシの示しているのは、一つの情報で、それを活かすも殺すも、勧誘する本人次第やと考えといて欲しい。(第195回より)


同じ待遇やから同じことをしてもええとは言わんが、似たような状況に置かれれば、似たような事をしてしまうのも事実としてある。(第196回より)


何でもそうやが、手は打てるときに打っておかなあかん。(第196回より)


人がよく陥りやすいことに、相手に落ち度があると分かると、まるで鬼の首でも取ったかのように責め立てる人がいとるが、それは賢い人間のすることやない。

言葉は荒げなくても理詰めで説けば分かる。むしろ穏やかに言うた方が効果的な場合が多い。逆ギレするきっかけも掴めんさかいな。(第197回より)


当事者本人は自分の方が正しいと思い込んでいても第三者から見た場合、そうでもないというケースは多々ある。なぜそういうことになるのか。理由は一つ。たいていは自分の立場でしか物事を考えんからや。

僅かでも相手の立場、反対からの見方をしてみれば分かることでも、利害を伴う当事者になると、人は哀しいかなそれができんようになる。(第197回より)


自分たちだけが良ければ良いというのは究極のエゴで、そういう考えの者に本当の意味での幸せなど訪れることなどないと考える。

幸せとは欲して得られるものではなく、人に与えることで得られるものやということを考えて欲しい。

親には感謝を。子供には慈しみを。それができる人間にしか真の幸せなど訪れることはないと。(第198回より)


昔の子供は、外で悪さをすれば叱る大人が普通にそこらにいたから、悪い事をすれば怒られるものと知っていた。今はそんな大人の方が珍しい。今の子供たちが非行に走ると嘆く前に、そういう社会になっていることを嘆く必要がある。

いつの時代でも子供は社会を映す鏡やと思う。子供の心が荒んだ社会は確実に荒廃しとる。(第198回より)


親との同居を嫌えば、将来自分の子供からも同居を嫌われるのは必然やということになる。現在、高齢者と同居するのを嫌がる人は、その高齢者が将来の自分の姿やと思えばええ。

そう考えれば、どうすればええか分かるはずや。その高齢者の立場になってから分かったんでは遅いさかいな。(第198回より)


人は受けた恩を忘れることがあっても、受けた恨みは絶対というてええくらい忘れることなどないもんや。それが例え、どんなに些細な言葉であっても傷ついた人間から、その思いを払拭することはできん。(第198回より)


勧誘の現場では、勧誘する者が、まさしくその新聞の顔、代表なわけや。極端なことを言えば、その勧誘員次第で、その新聞の評価が変わると言うてもええ。

好むと好まざるに関わらず、勧誘員というのは常に責任のある立場に立たされとるわけや。もっとも、それに負担やプレッシャーを感じて萎縮する者は大成せんが、それにやり甲斐を感じる者は間違いなく一流になれる。(第199回より)


講演するというのは、そこで話した事には責任が生じるということや。そう考えれば自然に迂闊な事は言えんなということが分かるはずやと思う。まあ、そんな初歩的なことの分からん政治家たちが失言によって墓穴を掘って叩かれとるケースが多いわけやけどな。(第199回より)

知らないことは知らないでええわけや。知っていることだけを自信を持って話す。それが結果として説得力を生む話になる。(第199回より)


ちょっと理解しにくいかも知れんが、例え調べた情報について触れなくとも、それを知っていることで、その情報以外の他の話をしていても聴く人には深みを与えられると知っておいて欲しい。(第199回より)


新聞社は、昔から新聞の価値を過大評価しすぎるようなところが見受けられる。実状が分かっていない。商品に誇りを持つのはええが、その商品の正しい評価を知らずに思い上がるのは滑稽以外何ものでもないということが。

まあ、新聞社は直接客に新聞を売ることがないから、それを分かれと言うのは無理なのかも知れんがな。(第200回より)


何事も謙虚な姿勢になって実態を把握してから物事に対処せな、現状を打破することも先に進むこともできるはずがない。慢心、傲慢さからは何も生まれない。(第200回より)


今回は、ここまで。

何か心に残るものがあったかな。なければ、ごめんなさいと言うしかないが。

次は、『Q&A編』(注3.巻末参考ページ参照)の続きを近いうちにしたいと思う。



参考ページ

注1.第164回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 3

注2.第196回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 サイト編 Part1

第197回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 サイト編 Part2

第199回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 メルマガ編

注3.第54回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 1

第73回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 2

第143回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 3


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