メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー

第270回 ゲンさんの新聞業界裏話


発行日 2013. 8. 9


■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 5


読者の方から、


ゲンさん、ハカセさん、こんにちは。はじめてメールします。

いつもメルマガを読ませてもらっています。とくに私は“ゲンさんの深イイ話”シリーズが大好きです。落ち込んでいる時、いつも読み返しています。

ほかの名言集にはない生のゲンさんの生き方と迫力がよく表れていて共感できます。読んでいて、いつも元気と勇気をもらっています。ありがとうございます。

これからも続けていってください。応援しています。

                                                     名も無き読者より


という有り難いメールを寄せて頂いた。

こういうのを頂くと本当に励みになる。と同時に、今年の3月1日発行の『第247回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 4』(注1.巻末参考ページ参照)の最後で、


次は、『Q&A編』の続きを近いうちにしたいと思う。


と予告しておきながら、5ヶ月以上も経ってしまい、まことに申し訳ない。

遅ればせながら掲載したいと思う。


■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 5  60撰


契約書というものは基本的には、その場で確認しとかなあかんものや。(NO.1003より)


人にとって何が必要で何が大事かは、その人が決めるしかない。(NO.1003より)


営業は成約したら終わりやない。その先がある。(NO.1005より)


「あしたのジョー」と同じで、あしたのために「その1」、「その2」を順番にマスターしてから先に進むことや。それが遠回りなように見えて一番早い物事の会得法やと思う。(NO.1005より)


誰にでも、そうするにはそうするだけの理由と言い分があるはずや。(NO.1006より)


その誤解が、さらなる誤解を呼ぶ。(NO.1007より)


揉め事を解決するためには、どういう状態になるのが一番ええのかを考えることや。(NO.1007より)


法律的にも新聞の購読契約というのは、その新聞販売店と契約者個人の間でのみ有効なもので、その家と新聞販売店との間で結ばれるものやない。(NO.1013より)


その場しのぎに、例え客に嫌われようが1本の契約さえ得られれば、それで良しとするようでは先はない。(NO.1015より)


人はパニックに陥ると判断を狂わす、ミスを冒すというのは、幾多の事故の現場で証明されとることや。(NO.1018より)


勧誘員というのは、当たり前やが、契約を得ることが最大の仕事やさかい、すべての言動が、それにつながっていると考えとくべきや。(NO.1020より)


ワシらの立ち位置は一つ。

購読者であれ、業界関係者であれ、行いに問題がなく、その相手に非や間違いが明らかであり、それによって困っているという相談があれば、その対処法を積極的にアドバイスするということや。(NO.1021より)


当たり前やが、ドアの前に勝手に置いていったものを『景品』とは呼べんわな。そんなもの江戸時代の義賊、鼠小僧の施しと一緒やと思うがな。

有り難く頂戴して「それを使うて何が悪い」と開き直ってもええくらいや。もちろん、それについては法的にも返還請求なんかできんと考える。(NO.1022より)


法律では、例え相手方のミスにより受けた損害であっても法的手続きなく、勝手にペナルティとして代理弁済させる、または強制徴収することはできんことになっとる。(NO.1025より)


先がないと思えば無理して焦る。(NO.1026より)


あまり、周りからの固定観念や雑音、情報に惑わされず、あんた自身の目で見て判断することや。(NO.1026より)


していない犯罪やそれに準じる行為は、どんなことがあろうと絶対に認めたらあかん。その責任を自ら取るなど以ての外や。無実の罪でも、それを認めてしまえば犯罪として立件されてしまう可能性が高くなる。(NO.1031より)


一旦認めてしまい、後からそれをひっくり返すことは限りなく難しくなると考えておくことや。えん罪を晴らすために数十年もの長きに渡り法廷で闘い続けたというのは、ざらにあることやさかいな。

その多くが「自白」したためやという。それほど、認めるという行為は重いわけや。(NO.1031より)


確かに、新聞販売店にとって客は大事や。しかし、言いがかりや難癖つけて金をせしめようという輩は百害あって一利なしやから、そういうのまで客と考える必要はないと言うとく。(NO.1031より)


どんな場合でも言葉使いは、あくまでも丁寧にな。自分が正しいと考えるあまり、つい激しい口調になる者がいとるが、事の善悪よりも、それを問題にされる場合があるから気をつけとくことや。(NO.1031より)


人にアドバイスを求めるときは、「私はこうやっているのですが、これでいいですか」、「私はこう考えて拡張しているのですが、間違っていませんか」、「人はこういうやり方をしているのですが、それでいいのですか」といった具合に、具体的な事例を示してから質問されることや。(NO.1032より)


教えてくれないという不満を言う前に、どうすれば教えて貰えるかということを考えるべきやないかな。(NO.1032より)


勉強するというのは、自ら学び取るという気持ちが大事で、そういう意識にならん限り何事も身につくことはないと言うとく。(NO.1032より)


あんたの知っとるワシは、あくまでも、このサイト上だけのワシで、言わばあんたにとっては実態のない空想上の人物なわけや。あんたの頭の中で、勝手に素晴らしい人間に昇華させとるだけの話でな。(NO.1035より)


あんた自身が正しいと思うことをしとくことや。そうすれば、誰に対しても強気でそのことを主張できるさかいな。(NO.1036より)


人は易きに流れると、際限なく流される。楽できるものなら楽したい。これは程度の差こそあれ、誰もが考えることや。ワシにもその思いはある。(NO.1039より)


逆説的な言い方やが、相手を自分の望むように仕向けるには、自らがその相手の望むような人間になることやと思う。(NO.1041より)


営業の仕事は、相手に品物を買って貰う、契約して貰うということがすべてや。それが成って「勝った」と言える。相手と揉めて喧嘩をして怒らせた挙げ句、買って貰えない、契約して貰えないということになれば、それは「負けた」ということを意味する。

つまり、怒るという行為は、ワシらの仕事では「負け犬の遠吠え」にしかならんということや。(NO.1042より)


ええことも悪いこともデータの蓄積として捉えとるということや。そして、それをどう活かすかということに重きを置く。(NO.1042より)


何でもそうやが、自分本位で物事を考え、優先するのは間違いを生むもとやさかいな。心することや。(NO.1043より)


自分が成功している方法が唯一無二の絶対やと信じて、それしかないと錯覚するのやろうな。(NO.1044より)


上手くいっている方法には、必ずそれなりのええ所、利点というのがあるさかいな。(NO.1044より)


すべてはアリやと考え、そこから自分にできる方法を少しずつでええから見つけていくことや。それが結果として成功する一番の近道やと思う。(NO.1044より)


根本的なことやが、新聞は契約した人が読むもので、家が読むものでも嫌がる他の家族が読むものでもないと思う。(NO.1047より)


気持ちの持ち方も含めて、『優雅な生活』を送ることができるかどうかは、単にいくら稼げるかどうかだけで決まるものやない。その使い方にある。(NO.1048より)


人より目立つ、人より秀でるためには、なるべく人と違うことをすればええ。(NO.1050より)


遅刻は人生の大敵。極端なことを言えば、それくらいに考えといた方がええ。(NO.1051より)


未来を憂うあまり、今何もできんと躊躇したり、あきらめたりする者には、その未来すらないと考える。(NO.1052より)


何事も決断するには勇気がいる。しかし、男が一旦、決断したら、その道を信じて突き進むことや。そうすれば、必ず道は開けてくる。(NO.1052より)


確かに、この業界は厳しい。しかし、どんなに厳しいところでも生き抜く術は必ずある。人間の世界とは、そんなものや。あまり深刻に考える必要はないと思う。(NO.1052より)


いろんなことを知り、いろんな方法を試み、それでもこれやという方法は、まだ見つかっていない。それが営業やと思う。難しいが、それがワシにとっては面白い。(NO.1053より)


この拡張の仕事に即決を求めて、すぐ成果の上がる方法はないかとは良く聞かれるが、それはないとしか言いようがない。今よりは良くなるかも知れん方法ならあるがな。(NO.1056より)


その客を喜ばせるには、その客のことを良う知るしかない。(NO.1057より)


ゴールは遠い。もっとも、そのゴールがあるのかすら怪しい世界やがな。新聞勧誘に限らず営業とはそんなものやと思う。(NO.1057より)


辛いときに笑うというのは確かに難しい。しかし、営業員ならそれができんようではあかん。(NO.1058より)


人を説得、納得させるには、やはりそれなりの勉強をして理論武装をしとく方がええ。(NO.1064より)


参考にするというのは、そのまま応用、実行するのではなく、自分なりの方法に変えることや。(NO.1068より)


明日を考えるスタイルが販売店の営業なら、今しかないと考えるのが拡張員のスタイルということになる。(NO.1072より)


相手にどういう印象を持たれるかは、その人間の責任やと思う。何でもないことかも知れんが、それが意外に大きいことやとワシは常に考えとるがな。(NO.1072より)


人間は全力でやった成績をずっと維持できるもんやない。そんなことを続けていけば、どこかで必ずバンクする。(NO.1073より)


社会は契約事を簡単に破る人間を受け入れるほど甘くはできていない。(NO.1075より)


昔の遺産だけが長く残り、それに頼り切って革新的な進歩が新聞には失われている。(NO.1081より)


死ぬまでワシは漫画を読み続けると思う。そのうち、「漫画じいさん」と呼ばれるのやろうな。まあ、それも悪くはないが。(NO.1081より)


物事は伝えたつもりでも、先方に伝わってなかったら結果として何も伝えてなかったのと同じことになるさかいな。伝えるべきことは確実に伝えたと確認する必要がある。(NO.1088より)


はっきり言うて、生まれや育ちで差別や偏見を持ってそう広言するような者が、この世で一番醜い人間、恥ずべき人間やとワシは思うとる。(NO.1090より)


人は親を選ぶことができんのと同じように国を選ぶこともできん。たまたまそう生まれついたというだけにすぎん。それのどこが悪いと言うのか。どこに責任があると言うのか。そんなことで差別される謂われなど人にはないと思うがな。(NO.1090より)


精一杯、悔いのない戦いをされたらええ。それで、刀折れ矢尽きたとしても、ワシらのような仲間がいるさかい大丈夫や。(NO.1090より)


世の中には嫌なことがあっても何も言わず黙っていて気持ちの中で批判や反発する人が圧倒的に多いもんなんや。苦情が出ないから容認されていると考えとる時点で、どうしようもない。終わっとる。(NO.1094より)


人間謙虚な気持ちをなくしたらあかん。同じ謝るのなら、真摯な姿勢で素直に謝っておくことや。(NO.1094より)


どこかで、誰かにそれは違うと言われない限り、なかなか気がつかんものや。(NO.1098より)


以上、今回はここまでにしとく。

ワシは自分の言葉が『深イイ』に値しているなどとは考えたこともない。

ワシにすれば当たり前の事を当たり前に言うてるだけにすぎんと思うとる。無理して言うてることでも何でもない。

数年前、ある読者の方から、『このサイトでのゲンさんの数々のお言葉や名言、とっても「深い〜」ですよ。色々なページに良いことが沢山書かれています』とおだてられたことで、調子に乗って人気番組『人生が変わる1分間の深イイ話』の題名の一部をバクってしもうたわけや。

この頃、少し後悔しとるがな。せめて『ちょっとイイ話』くらいにしとけば良かったかなと。

ただ、冒頭の読者の方やないが、「ゲンさんの言葉や話に感動しました、救われました」というメールを数多く頂くうちに、ワシの言うた言葉の中で百に一つでも心に残る、響くものがあるのなら、それでええのやないかと気がついた。

どの言葉が『深イイ』かなどワシらには分からんさかい、今まで読者とのメールのやり取りで、そう感じられたものやワシらの独断と偏見で、これはと思えるものを片っ端から掲載してきた。

質より量で、質は読者の方々に判断して頂ければええ。例え『うーん』が多かろうと、構わん。

その中で、たった一つ、ただ一人の人に『深イイ』と思うて頂ける言葉があれば、それで十分やと思う。

今後も、読者からの希望がある限り、このシリーズを続けていきたいと思う。



参考ページ

注1.第247回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 メルマガ編 Part 4


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