メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー

第303回 ゲンさんの新聞業界裏話


発行日  2014. 3.28


■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 6


忘れた頃にやって来る。別に災難の話ではない。

このシリーズのファンから「次はいつですか」というメールをたまに頂くが、いつでもやれると思うと、どうも先延ばしになってしまうようや。

前回も近いうちにやると言っておきながら8ヶ月近くも経ってしまった。

もっとも、メルマガ編については2ヶ月前にやったから、感覚的には、それほど日が経ったという気はせんがな。

いずれにしても、言葉や文章は人の人生に大きな影響を及ぼすことがあるさかい、ワシらのような者の言うことでも聞いて損をすることはないと思う。

もっとも、それに価値を見出すか、つまらないと判断するかは、それぞれで決めて貰うしかないがな。

それでは、少しでも何かの役に立てることを願い始めさせて頂く。


ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 6 53撰


世の中の多くの企業を見ていたら分かると思うが、賃金カットやボーナスのカット、リストラをやっとる所から順番に倒産しとるのが、実態であり現状なわけや。(NO.1102 より)


苦しい時に踏ん張れんような経営者のもとで働いとっても仕方ないし、そんな人間に何を請求しても無駄やと思う。ヘタをしたら、争うとるうちに倒産するてなことも十分考えられるさかいな。(NO.1102 より)


これを見ておられる配達員の方で身に覚えのある人もおられるとは思うが、人の目は常にあり、こうして投稿されるケースもあるわけやから、各自自分の行為には十分注意をして頂きたいと思う。(NO.1103 より)


何でもそうやが、嫌や嫌やと考えていたら、やる気も起きんようになる。そうやなく視点を変えて、「なるほど、こんな文句(クレーム)もあるのか」と、考えて対処すれば、意外な発見もできて面白く思えてくるもんなんや。(NO.1104 より)


聞くだけに徹するというのは、極端なことを言えば、自分を録音機のような存在に置き換えることやと考えればええ。言いたいことをすべて言わす。それをとことん聞いてやる。当然やが、録音機は途中で嫌とは思わんし、反論もしない。(NO.1104 より)


クレームは、ただ聞くだけで八、九割は処理できたも同じやと考えればええ。もちろん、そのクレームをすべて解決できれば尚ええが、例えそれができんでも構わんと思う。

そのクレーマーに、「なるほど、そんな問題点がありましたか、それについては一緒に解決しましょう」という態度で接すればええわけや。そのクレーマーの味方になるという感じでな。そうすることが、人の心を掴む秘訣やと思う。(NO.1104 より)


向かい風に向かって走るのは辛いが、追い風に吹かれて走れば楽になるという理屈と同じや。(NO.1104 より)


人生に早いも遅いも、若いも歳を食っているもない。スタートするのは、どの時期であっても遅くはない。問題は気持ち、考え方次第や。あんたができると思えば何でもできるし、できんと考えれば何もできん。それだけのことやと思う。(NO.1104 より)


人が人に惹かれるというのは、それこそ千差万別、いろいろなケースがあるわけや。すべてに優れている人間だけがモテるということもないし、ヘタレと呼ばれている人間が幸せになれないという法則もない。(NO.1104 より)


人生は、その瞬間、瞬間をそれなりに精一杯生きていれば、必ず良い事に巡り会える。ワシは、常にそう考えて生きとるがな。(NO.1104 より)


逃げたり投げ出したりしてあきらめる者には何も起こらない。それも真実やと思うとる。(NO.1104 より)


安全に無事配達することが、結局は一番早いと知っといて欲しい。1分1秒に拘って急いで事故でも起こせば、その後の配達が遅れるだけやなく、あんたの一生、そのものが遅れるわけやさかいな。最悪の場合は、そこが人生の終焉になるということもあり得る。(NO.1105 より)


以前の店では、こうやったと言うてみても始まらん。「郷には入れば郷に従え」ということや。与えられた環境で頑張るしかないと思う。(NO.1105 より)


何でもそうやが、最初にボタンを掛け違うと、正当な言い分でも、相手はそれこそ、ヤクザな言いがかりをつけられたと思うようになるケースもある。(NO.1106 より)


新聞販売店の強みは、お客と直に接することができるという点で、客は心でつなぎ止めるということを考えるべきやないかな。(NO.1106 より)


何か事を起こそうとする場合、その利点、メリットばかりに目を向けすぎたら失敗する。欠点、リスクについても、ちゃんと把握しとかなあかんということや。(NO.1107 より)


何でもそうやが、成功は失敗の積み重ね、連続があって初めて達成できる。失敗を恐れたり嫌がっていたりしたら、成功などあり得ない。そう思うがな。(NO.1109 より)


このサイトで口酸っぱく言うてるが、ワシの考える究極の営業は「人間関係を作る」ということや。それさえできれば、どんなに厳しい状況になろうと困ることはないと信じとる。(NO.1109 より)


前回、失敗の連続が成功につながると言うたが、同じ失敗を繰り返すだけやと当たり前やが成功に至る道は遠い。

少しでも、成功の確率を上げるためには過去に失敗したようなケースの無駄は省く、捨てるのも重要になるということや。(NO.1110 より)


こんなことは言いたくないが、おとなしい客ほど損をする。そういうケースが新聞の顧客には多いのは事実や。(NO.1113 より)


当たり前やが、限られたサービス品というのは限られた客にしか配られんわけやから、どんなに良心的な販売店であっても、えこひいきせざるを得なくなる。そして、その基準は、うるさく言われるか、そうではないかということになりやすいわけや。

例えて言えば、バーゲンセールの商品の取り合いみたいなものやな。黙って見ていたんでは欲しい物はゲットできん。欲しい物は積極的に取りにいくしかない。それと同じやと思う。(NO.1113 より)


営業とは自分自身を売って客に喜んで貰うという考えを基本として持つことや。それさえ心得ていれば自ずと、その場、その場でどうすればええかが見えてくると思う。(NO.1115 より)


それにしても、どんな業種のどんな企業でも、そうやが経験者を徹底排除して新に営業を始めようとするのは至難のワザやと思う。負の経験は不要やが、長年培ってきた経験に基づく営業法には捨て難いものがあるのは事実やさかいな。(NO.1116 より)


創業間もない企業というのは伸びしろもチャンスもある代わりに、経験を活かせない弱さもある。(NO.1116 より)


ネットでは新聞販売店の従業員の犯罪行為に対して新聞社へ使用者責任を問う声、書き込みをよく見かけるが、法律上はそこまで責任を問うのは難しい。形式上は委託先業者の不始末にしかならんさかいな。(NO.1117 より)


色の3原色をすべて混ぜると理論上は黒になると言われとるが、実際には純粋な黒にはならん。それではくっきりとした文字が印字されんので、新聞紙面を作成する場合はスミを加えた4色の配合で黒を作って文字の印刷をしとるわけや。黒になるにはなるだけの意味があるということやな。(NO.1119 より)


タダで物を渡す行為というのは施しにしかすぎん。勧誘でも営業でも、ましてや契約事ですらでないとワシは考えとる。(NO.1120 より)


新聞は、ちゃんとした営業さえすれば定価で売れる商品や。また新聞の営業員なら売らなあかん。それが仕事やさかいな。(NO.1120 より)


拡張に限らず、すべての営業職で契約を上手く上げる方法を知りたいというのは、営業員全体の永遠のテーマであり、誰もがそれを追い求めている。(NO.1121 より)


どんな仕事でもそうやが、ものにするまでは少しずつ覚えていくしかないと思う。あまり焦らんことや。(NO.1122 より)


タダより高いものはない。上手い話には裏がある。昔から言われ続けていることには、それなりの理由があるわけや。(NO.1123 より)


ウンコを美味しい餌と思って群がる蛆虫に、「そんな汚い物は食うな」といくら言うても無駄や。蛆虫にとってウンコは極上の食事なんやさかいな。(NO.1124 より)


原発を持った瞬間に、ロシアンルーレットで銃口を引き続けている状態に陥ってしもうとるわけや。絶対にその弾には当たらん、発射されんというその時々の政府の戯れ言を信じて。(NO.1124 より)


いろいろなタイプの人から契約を上げるには、それに応じた勧誘方法、勧誘トークを会得して磨く必要がある。

例えて言えば、プロ野球のピッチャーがストレートとカーブだけで勝てていたものが、勝てなくなった場合、フォークボールなりスライダーなりを覚えることで、また勝ち出すというのに似ているわけや。(NO.1126 より)


たいていの場合、他人の上手くいった方法というのはあまりアテにならん。ただ、上手くいった方法からヒントを得て、自分なりの方法を考え出すというのはアリやけどな。(NO.1126 より)


何事も公平にというのは理想やが、変化が起きる過渡期には、ある程度の不公平というのはあっても仕方ないと思う。(NO.1127 より)


ワシらは好き嫌いで物事を判断するようなことはせん。同じ人間であっても良い行いをすることもあれば、悪い行いをすることもあるのが普通だからだ。人間とはそういうものやと思うとる。

せやから、その時々の事象、行いで「これはええ」、「これはあかん」と言うつもりにしとる。(NO.1128 より)


勧誘される側が常に弱者で被害者とは限らんわけや。客の中にもえげつない人間がいとるのは、この業界の人間なら誰でも知っとることやさかいな。(NO.1132 より)


結果としてできんかったのは、その方法を模索してなかったというだけのことにしか大人の世界ではならんさかいな。(NO.1134 より)


起きてしもうたことは仕方ない。問題は、それを教訓としてどう活かしていくかや。(NO.1135 より)


自動車関連のあらゆる製造工場では、一つの部品について数千、数万人の厳しい視線が集中しとると言うても過言やない。もっとも、それでも欠陥部品が世に出回ることがあるがな。

ワシがメルマガやサイトで「人は必ずミスを冒すもんや」と言うてるのは、そういうことがあるからや。どれだけ注意をしようと人のすることには見落としもあればミスもするもんやと。(NO.1137 より)


人はそれぞれ価値観が違うから、何をもってベストかというのは決めにくい。特に営業するのなら、相手の価値観について理解するよう努める必要がある。営業では売る側ではなく、買う側の都合や気持ちを優先せなあかんさかいな。
(NO.1138 より)


営業の方法は数限りなく存在する。一つの営業方法では、それに合う人しか確保することはできん。「客とはこんなものや」という固定概念は捨てた方がええ。いろんな人がいるということを熟知した上で、その時々に合わせたベストな方法を選択することやとワシは考える。(NO.1138 より)


営業の本質は自分の信じているものを自信をもって売り込むことやさかいな。自分自身でええと思えないものを売り込んでも相手には何も響かん。(NO.1138 より)


営業とは人相手にするものやから、その人それぞれに合わす必要がある。極端に言えば、どんな人にも迎合できるような懐の深さが必要になるということや。
営業時に自分の主義主張、考えを表に出すようなことをするのはまずい。(NO.1138 より)


営業では新聞の良さをアピールはしても相手の考えを否定したらあかんということや。それより何でも、「ごもっとも」と太鼓持ちに徹する方がまだええ。お世辞やヨイショなどを駆使するのもアリや。営業している時は、自分の理想とか主義主張は忘た方がええと言うとく。(NO.1138 より)


相手方に明らかな手違いがあろうと、あんたに落ち度がなかろうと、本来得られるはずのない利益を得ていれば、すべて「不当利益」ということになる。(NO.1140 より)


人はその愚に気づけば、いつであっても、その考えを改めるべきやと思う。(NO.1144 より)


物事は、少しでも被害の少なくなる方法を選択することがよりベターやと思う。泣いて被害が最小限に抑えられるのなら、ワシは迷わずそうするがな。(NO.1145 より)


あんたが、ああいう風にはなりなくないと考えられるだけで、その連中の存在意義はあるわけや。(NO.1147 より)


人生とは良うしたもので、ええ状態も、悪い状態もそう長続きすることはない。若いうちに楽をすることを覚えれば歳を食って、しんどい目をするだけやし、若いうちに苦労すれば後で楽ができるようになる。そんなものや。(NO.1147 より)


1個のパンは2個にはならん。生き抜くためには相手より、1個のパンをどれだけ多く食えるかということになる。(NO.1148 より)


今の日本の社会構造では「いじめ」の本質はなくならんやろうと思う。立場の強い者は弱い者に対して好き放題に命令できる。弱い者はそれに従うしか生きる術がないのが実情やさかいな。

せめて、子供の世界くらいは、そんなことのないようにしてやりたいが、大人を見て育つ彼らは敏感に大人の世界の構造を感じ取っているのやないかという気がする。(NO.1148 より)


以上や。

この中の一つでもええので、何かを感じる言葉なり文章なりがあれば、それをこころの片隅でもええさかい覚えておいて欲しい。

それが、いつか、それぞれの人生に役に立つ日が来ると思う。多分。


■消費税増税に伴う新聞の新価格情報


来月、4月1日から消費税増税により新聞代が値上げすることになった。

新聞社個々では告知しとるが、全体として把握している読者は少ないと考えるので知らせておく。

こういうのは旬のうちはネタになるが、時期がすぎてしまえば何の変哲もない常識になるさかいな。まあ、言える時に言うておこうということやな。

まず全国紙大手3紙。Y新聞、A新聞、M新聞とも朝夕セット版3,925円から4,037円に。朝刊のみの統合版が3,007円から3,093円に。

S新聞は、九州山口の統合版が3,000円から3,085円になった他は同じや。N経新聞が朝夕セット版4,383円から4,509円に。朝刊のみの全日版が3,568円から3,670円にそれぞれ値上げされることが決まった。

尚、一部定価は、朝刊130円、夕刊50円とY新聞、A新聞、M新聞とも据え置きになった。これに関しては新聞社が3%の増税分を負担するということのようや。

ただ、S新聞は夕刊のみが据え置きで朝刊は10円値上げされ110円になっとるがな。

大方の地方紙とブロック紙も本体価格据え置きで増税分だけの値上げとなっているが、本体価格を値上げした上で増税分の値上げしている新聞社や本体価格を値下げしてから増税分の値上げといった具合に、まちまちの対応をしている。

地方紙、ブロック紙は100社を超えるので、すべてを語るわけにはいかんさかい気になる新聞については、それぞれのWEBサイトで調べて頂けたらと思う。

地方紙も総体的に1部売りは据え置くとのことやが、N日報だけが朝刊130円を133円に。夕刊50円を51円にするということのようや。

スポーツ各紙も軒並み3%の増税分の値上げに踏み切り、1部売りを現在の130円から0140円にするケースと、据え置きにするケースに二分化されとる。

一々挙げると膨大な数になるので、売れているスポーツ紙ほど値上げされ、売れていないスポーツ紙は据え置かれたと考えて、ほぼ間違いない。

業界紙、機関紙の多くも3%の増税分の値上げになるとのことや。

過去において新聞代を値上げしたからと言うて部数が減ったというデータはないが、今回は正直、どうなるか見当がつかん。

今までと同じように新しい価格に慣れれば、大したことはないと思うが、どうやろうな。

しばらくは混乱が続くような気がする。まず最初の正念場は来月分の集金時になると思う。

ワシは過去一度だけ、消費税3%から5%に増税され時に経験したが、現在より値上げ幅が少なかったにもかかわらず、かなり揉めたことを覚えている。

値上げは、その額云々より、値上げしたという気持ちの部分の影響が大きいさかいな。

いずれにしても賽は投げられた。後は、それぞれの事態に対応するしかないやろうと思う。


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