メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー
第353回 ゲンさんの新聞業界裏話
発行日 2015. 3.13
■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 7
早いもので、このシリーズも前回から1年が過ぎた。楽しみにされていた方には遅くなって申し訳なかったと思う。
いつでも、やれるという考えが、つい先延ばしになってしもうたようや。
言葉や文章は、それを読む人の人生に大きな影響を及ぼすことがある。
ワシらは常にそのことを念頭に話してきた。ええ加減なことは言えんなという思いで。
それもあってのことか、ここで話す内容や文章、言葉を様々な人たちから評価して頂くことが多い。
読者の方々から、「役に立った」、「考えさせられた」、「まったくそのとおり」、「良いことを言うなあ」といった感想が寄せられる度に、本当に有り難く嬉しいと思う。
ワシらは無理に、ええことを言おうとしているつもりはない。
自然にそんな言葉が湧き出てくるというと何か尊大な印象を与えてしまうかも知れんが、単に長く生きた分、若い人よりかは多少いろいろなことを見聞きした結果にすぎんと考えとる。
特別、ワシらが優れているわけでも賢いわけでもない。
ただ、そう言うて貰えた文章や言葉を、それ以外の人たちにも知って欲しいという思いから、このシリーズをやっているだけや。
少しでも誰かの役に立って貰えるなら、それに勝る喜びはないさかいな。
前置きは、このくらいにして始めさせて頂く。
■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 7 56撰
普遍的な営業がしたいのなら、客の気を引ける話、ネタを探して雑談に持ち込むことや。(Q&A1152)
ワシらには「書き込み」の裏も取らず、それを目にしただけですぐに文章にするという神経が信じられん。多くはコピペというから尚更や。(Q&A1153)
論戦になれば勝てるかも知れんが、その前にあきらめる。ワシの経験上、論戦でやり込めても「それでは仕方ありません。契約しましょう」とは、絶対にならんさかいな。(Q&A1155)
人の欠点や愚行に対して例え嫌われてでも、その人のために指摘する、口うるさく言ってあげられるというのも広い意味での優しさになる。(Q&A1156)
従業員の程度の善し悪し、販売店の優劣の評価の責任は、すべて経営者が被るしかない。(Q&A1156)
『人柄のよい、経営者』が程度の悪い事務員を使って販売店をダメにしているというのなら、責任は、その経営者にもある。(Q&A1156)
すべての競技は勝ってこそ、脚光を浴びる。それが、その競技の未来を左右することにもつながる。(Q&A1158)
話を聞いて貰えんから仕事にならんと嘆く前に、聞いて貰える下地を作らなあかん。そのためには、どこでも誰にでも挨拶することを心がけることやとワシは思う。(Q&A1159)
地域の人のために新聞販売店があると考えれば、自ずからいろんなアイデアが出てくると思う。(Q&A1159)
最善の営業は、人の心に訴えかけるというものや。(Q&A1159)
何事についても言えることやが、チャレンジする前にあきらめる必要はない。(Q&A1161)
例えどんなに可能性が低かろうとゼロでない限りチャンスはある。(Q&A1161)
朝起きて新聞がポストに入っていることに安心し、その新聞を取り出して初めて、その日1日が始まる。それが数十年の長きに渡り、日々繰り返されてきた日常でもある。その事実は高齢者の方にとっては重い。(Q&A1162)
例え読まなくても、そこにあるだけで安心する物。無用の有の最たる物。高齢者にとっての新聞とは、そういう存在やということを理解して欲しいと思う。(Q&A1162)
拡張員が今後も減少していくようでは何度も言うが、新聞業界全体が滅びの道を突き進むのは間違いない。昔、新聞が全盛期だった頃は、やはり拡張員の数も相当に多かったさかいな。(Q&A1163)
後退思考に生き残る術などない。(Q&A1163)
おそらく、その相手もバレたら揉めるということくらいは先刻承知のはずや。そうなった時はそうなった時のことやというくらいにしか考えてないのと違うかな。タチの悪い人間の思考とは、そうしたもんや。(Q&A1164)
初めて出会う客には、まず笑顔で「よいしょ」するのが基本やというくらいに考えとくことや。客の気持ちを良くするのが一番で、よけいにサービス品を渡すより、はるかに効果があると知っといて欲しいと思う。(Q&A1166)
契約違反やと言えるのは、それを約束した相手にだけで、その約束の存在を知らん者に、その責任を押しつけることはできんということや。法律はそれを認めていない。(Q&A1168)
次からは「上手い話」とか「内緒にして欲しい」というような話を持ちかけられて契約するのは避けられた方がええと言うとく。(Q&A1168)
確かに集金人にも非はあるが、あんたの愛犬が噛みついてケガを負わせたという事実は、それ以上に大きな過ちやったと自覚されることや。ペットを飼うということは、そういうことやと。(Q&A1172)
結果論と言えば言えるかも知れんが、事前に打てる手は打っておく方が賢いと言うとく。同じ事が二度と起きないためにも。(Q&A1172)
何事においてもそうやが、真実に基づいた主張をされることや。真実は何よりも強いさかいな。相手はその真実の前には腰が引けるし、あんたはその真実故に強く出られる。(Q&A1174)
契約違反が認められても、それで得られる権利は、その契約の解除でしかない。(Q&A1175)
人は環境が変われば、また違った生き方もできる。(Q&A1176)
やってしまった事は仕方ない。それについて責任を取るのは大人の義務や。ただ、その責任の取り方は、あんたのできる範囲に限定しとくべきやと思う。(Q&A1176)
どんな理由があれ、動いていなければ他人からはサボっていると見られる。拡張の仕事とはそうしたもんや。(Q&A1177)
怪しげな話は、どんなに美味しそうに思えても必ず落とし穴がある。(Q&A1179)
もともと新聞各社には共に繁栄しようという気など皆無といっても良い。表向きは共に繁栄しようみたいな話をしている業界のトップはおられるようやがな。
そんなのは、ワシからすれば嘘くさいとしか言いようがない。自社の成績さえ伸びれば、それでええ。本音はそこにある。それ故に長年、熾烈な部数獲得競争、勧誘合戦が繰り広げられてきたわけやさかいな。(Q&A1180)
愚痴や不満をワシらにぶつけて、それで気が済むのなら、いくらでもそうされたらええが、本気で望みがないと考えとるようやと、いつか行き詰まる時が必ずくるさかい、その前に方向転換した方がええのやないかな。(Q&A1180)
微罪にまで一々正義感を発揮して怒っていては身が持ちませんからね。世の中には、それ以上の悪質な犯罪行為は山ほどありますから。(Q&A1181)
私はありがちで無難な話なら小説にする意味がないと考えています。望みは、誰も書かなかった、誰にも書けなかった話を書くことです。
その点、新聞販売業界の裏側を扱った小説というのは皆無ですし、これこそ私にしか書けないものだと自負しています。(Q&A1184)
オンリーワンの小説を書くこと。それが私の人生最後の望みであり、未練と言えるかも知れません。(Q&A1184)
小説は読後、「良かった」、「面白かった」と思って頂くために書くものだと考えています。それが大前提ですからね。ただ、万人に読んで頂こうという大それたことは考えていません。そんなことは不可能ですので。(Q&A1184)
ワシらは同じ時事ネタを話すのでも、ありふれた内容にはしたくないという思いが強い。常に、読者の方には「なるほど」、「良い情報を知った」と感じて頂きたいと願っている。(Q&A1186)
何事も時が経てば好転することもあるということや。物事を先延ばしするというのは、あまりええ方法とは言えんケースが多いもんやが、事、苦情処理においては、この冷却期間を設けるというのは結構効果的な場合が多い。(Q&A1188)
新聞社の連中には顧客の顔は見えんが、顧客にはワシらの顔しか見えない。必然的に文句や苦情を言われるのは現場の者ということになる。それを理不尽だと嘆いても仕方ないということや。そういう世界で生きている限りはな。(Q&A1188)
何でもそうやが、懸命に頑張って勉強をして損をするということはない。必ず身につくし、そうして良かったと思える日が来るはずや。(Q&A1189)
タカが新聞の勧誘といえども、その道で成功するには、それなりに勉強もせなあかんということや。一朝一夕に会得できるほど底の浅いものやない。(Q&A1190)
自分で自分に「できない言い訳」を探して足枷をしているのと同じやさかいな。初めからあきらめの気持ちが入っているようでは契約など上げられるわけがない。(Q&A1191)
何でも物は考えようで、不利に見える事が、却って有利に働く事などナンボでもある。悪いように捉えれば、いくらでも悪く、良いように考えれば際限なく良く思えるものなんや。どうせなら、良いように考えな損やわな。(Q&A1191)
新聞営業は気持ちの持ち方が結果に大きく影響する。そして、新聞のブランド力、ネームバリュー以上に、勧誘員個人の力量がモノを言う世界でもある。(Q&A1191)
最初に毅然と断っておくべきやったと思うが、事ここに至っては遅きに逸したと言うしかない。優柔不断な態度を取った結果やと。(Q&A1192)
人より営業成績が上げられるようになれば自信がつくし、人に負けたくないという気持ちが芽生える。それが向上心を育てる。(Q&A1194)
道半ばの者が失敗することなど、どんな世界でも当たり前や。(Q&A1194)
面白いと思う仕事をするのやなく、その仕事が面白いと思えるように自分を変えたら、ええのやないやろうか。(Q&A1194)
どんな仕事も所詮は様々な制約の上に成り立っているもので自由気ままにできるというのは少ない。何でも面白いと思えればそう思えるし、面白くないと感じれば、そうなる。仕事とは、そういうものやないかと考えるがな。(Q&A1194)
僅かでも進歩できる人は必ずもっと進歩できる。(Q&A1194)
人が最も輝くのは愚直なまでに目標、目的に向かって突き進む姿やと思う。本当の面白さとはその中から生まれてくるものやと。(Q&A1194)
正義感が強すぎるというのも、ある意味、欠点や短所になるかも知れん。(Q&A1195)
ゲンさんの発言がすべて正しいということはないので、その発言の真偽や裏はできる限り調べるようにはしています。ゲンさんに限らず人の記憶は良い加減なところがあって、間違っている事でも正しいと思い込んで覚えてしまっているケースが結構多いですから。(Q&A1195)
事は相手の反応と言動を見てから対処するもので、勝手な予想を張り巡らせて先走りしてもあまり意味がない。(Q&A1196)
揉める可能性のあることに対して『絶対に迷惑はかけないので大丈夫だ』というのは気休めにもならんわな。(Q&A1197)
契約者以外の人間が、いくらその契約はおかしい、認められないと言うても、契約者がそれと認めない、あるいは相手があんたとの交渉に応じなければ、どうにもならんということや。(Q&A1198)
契約を解除したいのなら、あくまでも契約者自身の確固たる意思、気持ちがなくては始まらん。(Q&A1198)
恐怖心は一度芽生えると際限なく大きくなるさかい、あまり考えすぎん方がええと言うとく。そんなしょうもない相手に気を揉んで体調でも崩した日には、あまりにもバカらしいと思うしな。(Q&A1200)
今回は、ここまでにしとく。
どうやったかな。何か一つでも心に残って引っ掛かるものがあれば、それで十分や。
例え何もなかったとしても読んで頂いたという事実が、いつか必ず活きる日が来ると思う。
その言葉が何かの拍子に思い出され、助けになることもあるさかいな。
ワシやハカセが、多くの書に触れ何気なく読み飛ばしていた言葉が、窮地に陥った時にふとした弾みで思い出され、幾度となくピンチを凌げたように。
このシリーズのファンの方たちのためにも次回は、もっと早い周期でやりたいと考えているので、それまでしばらくお待ちして頂ければと思う。
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