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第403回 ゲンさんの新聞業界裏話

発行日 2016. 2.26


■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 10


早いのか遅いのかは意見の分かれるところやと思うが、『ゲンさんの深イイ話』シリーズのQ&A編も今回で10回目になる。

人気のシリーズということもあり、今後も続けていきたい思いは強いのやが、如何せんサイトのQ&Aへの投稿が去年あたりから激減しているさかい、今までのような頻度で続けるのは難しい情勢にある。

その意味では、今後は希少なシリーズということになる。

もっとも、もう一つの『メルマガ編』シリーズに関してはメルマガを毎週発行しているので、今までどおりの間隔で続けられると思うさかい、両方で考えれば、それほどの喪失感はないかも知れんがな。

それでは始めさせて頂く。


ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 10  48撰



どんな理由、事情があるにせよ、相手方の意思を確かめずにする行為は必ず問題になると知るべきや。問題になれば強烈なしっぺ返しが返ってくるのは間違いないと。(Q&A 1304)


現場のことを何も知らん連中が、いくら机上の計算で方法論を考え出したところで、肝心の現場の人間が負担をかけられ迷惑やと思うとる以上、成功することなどあり得んわな。(Q&A 1304)


新聞社が支配できるのは、表面上のことだけで人の心の中までは支配できん。心の中で、どんなに批判をしようが、反抗しようが自由や。好きにされたらええ。ただ、それを表に出すと損をするがな。(Q&A 1304)


勧誘員が口止めをする理由は一つ。それは業界のルールでやったらあかんことやからや。そのことが発覚したら、その勧誘員は某かのペナルティを喰らうことになるさかいな。(Q&A 1305)


世の中、すべての契約は、契約書に書かれている内容だけが守られると理解しておいた方がええ。契約書にない事は実行されないと。口約束は、どこまでいっても口約束でしかないと。(Q&A 1305)


世の中には、どうしようもないということもないではないが、たいていのことなら対処する方法がある。方法、道は必ずある。(Q&A 1306)


人の賢愚の程度をIQテストで計ることなんかバカげとる。誰が考え出したのかは知らんが、現在では多くの学者がその信憑性に疑念を抱いていると聞く。

人の賢愚は、その行いによって判断されるべきやと思う。数式や図式で測れるようなものやない。人間は、それほど単純な生き物とは違うさかいな。(Q&A 1307)


賢愚というのは一人の人間の中にあってさえ、その時々で賢くもあり、愚かでもあるわけやから、一概に賢い人間、愚かな人間と数値で色分けすること自体がナンセンスやと思う。(Q&A 1307)


人は思い込みでどうにでもなる。賢いと思えば、そうなるし、バカだと思えば、そうなる。多くの人は気づいていないが、能力や限界は自分自身の心が築き上げたものなんや。良くも悪くも気持ちの持ち方次第ということになる。(Q&A 1307)


人は一度、その考えに囚われると、そこから抜け出すのは並大抵のことやない。というか、自身でその枠の中に嵌り込んで抜け出せんようになっているのが普通や。心の檻というやつやな。(Q&A 1307)


黙っていれば愚鈍な人間に見られるかも知れない。しかし、本当に賢い人は、その愚鈍な人間を装うことがある。何も返答しない賢さというのもあると知っておかれることや。(Q&A 1307)


慣れない初めての仕事は誰にとっても辛いもんや。(Q&A 1307)


あんたは、ご自分で人より劣っていると正直に認めておられる。これはできそうで、なかなかできることやないと思うよ。

本当に思考力の足らん人間は自分が人より劣るとは考えんし、人からバカと言われれば必ず怒る。そんなことないと。それだけでも、あんたは、そんな人より賢いと思うがな。(Q&A 1307)


ウソをつくのは基本的には、あかんことやが、ケース・バイ・ケースでやむを得ない場合もある。(Q&A 1308)


揉めたくない、誰にも傷つけたくないという思いから出たウソは仕方ないと個人的には考える。大人の対応として間違っているとは思わん。(Q&A 1308)


よく押しの強い営業は粘ることだと言われるが、必ずしもそうやない。誰がどうやっても梃子でも契約に応じないという人はいくらでもいる。(Q&A 1311)


話す雑談のネタは相手と状況を見て使い分けな効果がない。相手が興味を惹きそうな話題で、その相手よりちょっとだけ有意義な情報を知っていれば、たいていの人は話に食いついてくる。(Q&A 1311)


揉めた場合、正直な方が勝つ。真実は何よりも強い。そう信じて欲しい。(Q&A 1314)


新聞やマスコミは他者の不正は厳しく暴き立てるのに、なぜ新聞拡張員の悪質な勧誘を問題にしないのかと。自ら「襟を正す」べきやないのかと。おかしいやないかと。

正論としてはそうやが、新聞社は自ら「公器」とは言うものの所詮は営利企業の一つにすぎんという一面がある。企業では利益を生むことが最優先される。そのためには、「悪声を公表せず」という姿勢にならざるを得ないわけや。(Q&A 1315)


新聞社に自らの汚点を報道しろと言うても無理やということや。損になるようなことはしない。企業や組織の不正を暴くのが新聞なら、新聞の不正を暴くのはネットや週刊誌の類ということになる。今はそういう構図になっている。

新聞の不正が暴かれてきた背景には必ずネット上か週刊誌での曝露が絡んでいるさかいな。(Q&A 1315)


悪に走らなやっていけない仕事なら、辞めたらええだけの話や。ただ、その一方で、今までそんな拡張員の待遇を改善して来なかった新聞業界全体にも大きな責任があると考えるがな。新聞業界は拡張員に対して、あまりにも非人間的な扱いに終始していた思う。(Q&A 1316)


人より多くの報酬を貰っていれば少々の辛抱と我慢はできるもんや。たいていの不満は、これだけやっているのにもかかわらず、他の者と大差ない報酬しか貰っていないと考える気持ちの中にあるさかいな。(Q&A 1319)


どんな交渉事でも怒りに任せてしていたんでは望むような効果は得られない。(Q&A 1319)


あんたに、あきらめの気持ちがあるようやと、どんな方法を教えようが、何をアドバイスしようが無駄や。何の役にも立たん。最低限度、あんたが、こうしたい、こうなりたいという強い気持ちと意思がなかったら、それこそどうしようもないと思う。(Q&A 1320)


見ている人は、その仕事の成果だけではなく、仕事への取り組み方と情熱、熱意、やる気で評価する。(Q&A 1320)


人が強く願えば、その思いは現実になる。つまり、勧誘営業が上手くなりたいと願えば、そのための方法、道が目の前に現れ希望が持てるようになるということや。

そんなバカなことかあるものかと考えている人は一生涯、そんなチャンスは訪れんやろうと思う。自分でその可能性に蓋をしてしもうとるわけやさかいな。(Q&A 1320)


人が何を重要視するか、何が必要であるかというのは、その人が決めることや。例え、お子さんであろうと、親であろうと個人の嗜好に関する領域に踏み込むべきやないと考える。本人の意思を尊重するべきやと。(Q&A 1322)


ワシがアドバイスをしたいと考えるのは、その事で困っている人を助けたい、役に立ちたいという思いがあるからで、その本人の意思に反するかも知れん相談には乗れない。乗りたくない。それが正直な気持ちや。(Q&A 1322)


人の場合、他者を排斥し仲間内で結束することで生き残ってきたという厳然たる歴史がある。その結果、村が生まれ国が誕生した。そう考えれば『閉鎖的な人間関係』に悩む必要はないのと違うやろうか。多かれ少なかれ、どこに行っても起こり得ることやさかいな。(Q&A 1326)


当然やが、面接先は複数の応募者の中から決めるのが普通や。律儀に一店舗ずつ面接して返事を待っていたんでは、いつになるか分からんさかいな。

面接先が複数の応募者の中から選んで決めるのであれば、こちらも数多くの面接先の中から決めるという姿勢で臨むことや。それが失敗を最小限度に抑える秘訣やと思う。(Q&A 1326)


法律と業界の指針とを比べた場合、一般的には法律が重視されるが、事、新聞業界に関しては業界での決め事の方が優先される。(Q&A 1327)


相談者の腹の括り方次第で、ワシらのアドバイスも違ったものになる。肝心な事は、相談者が、どうされたいのか、何を望まれているのかということや。そのためには、どこまで覚悟されているのか、すべては、それにかかっている。(Q&A 1328)


はっきり言うが、常識のない相手に、いくら他では「こうですよ」と言うてみても意味がない。無駄や。「よそはよそ、うちはうちのやり方がある」と言われるのが関の山やさかいな。(Q&A 1333)


男には絶対に引き下がったらあかん局面というのが、必ず起きる。子供で済む時代なら逃げていても構わんかったが、大人になれば、それでは許されん場合がある。

将来、結婚して子供もできるやろうから、その分守るべき人も増える。そんな時、逃げとったら、男としても、人間としても情けないのと違うかな。(Q&A 1336)


人は最初の壁さえ乗り越えれば自信がつくもんや。その自信が必ず、あんたを成長させる。そう信じて貰えんやろうか。(Q&A 1336)


何事も念を押しておいた方がええのは確かや。少なくとも、そうすることで、あんた自身の安心感にもつながるさかいな。(Q&A 1341)


勧誘の仕事は、どれだけその状況に耐えて頑張れるかにかかっていると言っても過言やない。辛抱強く続けられる者だけが最後に結果を残すことができる仕事やと。(Q&A 1344)


何事も一朝一夕に上達、会得しようとは考えんことやと言うとく。そんなことは、どんなに優秀な人間でも絶対に無理や。できん。何でも少しずつ、一歩ずつ学んで会得するしかない。(Q&A 1344)


残念ですが、本の内容の善し悪し、筆力や表現力といったものは二の次です。出版の世界では、「売れる可能性の高い本を出版する」というのが当たり前で、言い方は悪いかも知れませんが「売れたもの勝ち」なのです。(Q&A 1346)


人には自己保身の気持ちが必ず働きます。「絶歌」の著者、元少年Aにも、その思いが働いたと感じられる部分が多々ありました。文章表現が、あまりにも凝っていて逆に陳腐さが際立つために、そう感じさせるのかも知れません。(Q&A 1346)


元少年Aの狙いは、間違いなく「本を書けば売れる」、「自身を売り出せる」という点に尽きると私は見ています。すばり、そこには書くことで生計を立てようとの目論見があるだけだと思うのです。(Q&A 1346)


世の中すべてのことについて言えることやが、そこに人が介在している限り、様々な人間の思惑が働くもんや。あこぎなことをする輩もいれば、そうでない人もいると。(Q&A 1350)


物事は、どの角度、どの立場で見るかによって、その見え方が違うてくる。つまり、一概に、こうやとは決めつけられんのやないかということや。いろいろあったと見た方が、ワシは自然やと考えるがな。

人は一事を万事と考えがちやが、人間の社会は、それほど単純なものやないと思う。(Q&A 1350)


日本の社会は、良くも悪くもムードや風潮に流される傾向が強い。多くの人が悪い、けしからんと言えば、その理由と経緯はどうであれ、批判の対象にされてしまいやすい。(Q&A 1350)


ワシは常にピンチはチャンスに変えられると言っているが、そのピンチの度合いが大きいほど、それに倍するチャンスもあると考えている。

現在はA新聞にとって逆風かも知れんが、いつまでも逆風が吹き続けることはない。風向きは必ず変わるもんや。そう信じて頑張って頂きたいと思う。(Q&A 1350)


『怒り狂われるお客様に、何と言えば再び購読していただけるのか?』というのは、残念やが、ほっとくしかない。

特に勧誘員は、どんなに正当な言い分があっても、お客と口論をして、例え相手を論破したとしても何の得にもならんさかいな。ここは耐えるしかない。(Q&A 1350)


本当にA新聞が好きやったという人は必ず帰ってくる。特に現在は、安保関連法案に見るように政府与党の横暴が著しい時代でもあるしな。それに反発する人たちが急激に増えている。

A新聞は、その政府与党の姿勢を糾弾している最大の新聞や。その姿勢が風向きを変えつつあるということや。(Q&A 1350)


その風向きが変わった時点で「あの時はA新聞も誠心誠意謝罪しましたので、今後はあのようなことは二度と起こさないはずです」と言って過去に断られた人たちを再勧誘するということで、ええのやないのかな。(Q&A 1350)


今回は、ここまで。

次は、いつになるかは分からんが止めるつもりはないので、このシリーズのファンの方は安心して頂きたいと思う。


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