メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー
第73回 ゲンさんの新聞業界裏話
発行日 2009.10.30
■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 2
バックナンバーの『第54回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 1』(注1.巻末参考ページ参照)を見られた読者から、続きを紹介してほしいという有り難い要望があったので、それにお答えしたいと思う。
もっとも、その期待に応えられるかどうかは、ワシらでは何とも言えんし、保証もできんがな。
それが、「深イイ」か「う〜ん」かは、それぞれの判断に委ねるしかない。
以前にも言うたが、ワシは何もええことを言おうと思うて話をしとるわけやないから、その言葉ばかりを期待されても困る。
また、その言葉の抽出に当たっては過去の読者から寄せられたメールなどを参考にさせては頂いとるが、多分にワシらの独断と偏見、思い込みも含まれとるというのも言い添えとく。
尚、このタイトルの『ゲンさんの深イイ話』というのは、島田紳助氏の番組『人生が変わる1分間の深イイ話』のパクりみたいな感じになっとるが、本来は旧メルマガ『ゲンさんの名言集』(注2.巻末参考ページ参照)の続編のつもりやさかい、その辺は単なる洒落として大目に見てほしい。
ただ、ここに掲載したものは、過去のものと重複しないように選んだつもりなので、以前の『ゲンさんの名言集』をまだ見ておられない方は、そちらも一緒に楽しんで頂けたらと思う。
それでは始めさせて頂く。
ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 2 58撰
どんな経験も失敗も無駄になることはない。それを活かす方法はある。ただ、それを信じ意識してなかったら、ただのスランプに陥ってしもたなで終わるがな。(Q&ANO.501より)
押しつけのアドバイスでは、その人間の身には絶対つかんと思う。(Q&ANO.503より)
何でもそうやが、最後にどうするかを決めるのはあんたやさかいな。アドバイスは参考にするもので、それに従うことやないというのも言うとく。(Q&ANO.505より)
あかんで、もともと、というのは少し無責任かも知れんが、やってみて判断しても遅うはないのと違うかな。(Q&ANO.511より)
仕事をする限りは誰でも、その意義を見い出したいもんや。人の役に立てるものでありたいと。そう思えんと辛いわな。(Q&ANO.512より)
他人の悪事は暴かず荷担せず。(Q&ANO.513より)
決まり事を破ると何を言うても立場も弱く負けや。(Q&ANO.514より)
どんなことでも、疎(おろそ)かに考えず、良く確かめて慎重にな。それが身を守るコツやと思う。(Q&ANO.516より)
本当はエサだけで魚が釣れるわけやないんやが、それ以外のことに考えが及ばんわけや。(Q&ANO.523より)
どんな教えや言葉も、その人が本当にええと思えんかったら、そんなものはただの講釈、念仏と一緒やさかいな。(Q&ANO.523より)
勧誘する場合は、常に視野を広く持って、客にはいろいろなタイプが存在するという当たり前なことをしっかり認識しとくことや。そうすれば、同じ言葉を投げかけられても、その対処は幾つもあると分かるはずやと思う。(Q&ANO.524より)
似たような状況であっても、結果が違うということはいくらでもある。(Q&ANO.525より)
どんな脅しであっても怖がる必要はない。脅しというのは、相手が怖がるからするわけで毅然としていたら、そんな真似はなかなかできんものや。(Q&ANO.528より)
何でもそうやが、その選択肢が広く持てる状況やったらそうしとくことや。まだ何も決まらんうちから、その選択をあえて狭める必要はないのと違うかな。選択肢は多ければ多いほどええと思うで。(Q&ANO.532より)
何かを売りつけられると分かって歓迎する人の方が圧倒的に少ない。まず、それがあって当然やということを認識しとかなあかん。簡単に話を聞いて貰えることの方が少ないのやと。(Q&ANO.548より)
気持ちに負け、ネガティブなマイナス要因を自分で作り出すと、難しいものがよけい難しく感じられ、そこから抜け出せんようになる。(Q&ANO.548より)
何かのせいにして逃げれば、結局は救われんことになる。(Q&ANO.548より)
あらゆる職種に、不正があるのと同じように新聞社にもそれはある。力のあるうちは、それを暴かれることはないが、弱まれば、その保証はない。(Q&ANO.549より)
残念ながら、この人間の社会では、すべてのことがそうであるように、何事も厳格に守られるということの方が少ないと思う。(Q&ANO.552より)
誰しも自分の周りに起きている事、経験がその世界のすべてという考え方に陥りやすい。(Q&ANO.553より)
一つの例外はさらなる例外を呼ぶ。(Q&ANO.554より)
火事にならんためにはどうするか。簡単なことや。その火の元、火の粉を消せばええ。その火の粉には「もう燃えるなよ」と口で言うても無駄やから、水でもぶっかけて消すしかない。(Q&ANO.554より)
人は不思議なもので、真面目な演技を続け、周りからもそう見られるようになると、本当にそうなる場合がある。演技が演技でなくなってくるわけや。(Q&ANO.557より)
言えば、自分を殺して、生きる道を見つけろということや。同じような心構え、同じような考えやと、同じような結果にしかならんさかいな。(Q&ANO.557より)
何でもそうやが、ええことも悪いことも、上を見ても下を見ても際限はないもんやというのは分かってほしいと思う。要は、あんたがそれに耐えられるか、耐えられんかの問題なわけや。(Q&ANO.559より)
不正を働いていれば、どんな仕事をしていても恥ずかしく思えるやろうし、何も不正をしてなければ、何をしていても恥じることもないさかいな。ワシのように「ほんま、恥さらしな勧誘員がいて迷惑してますねん」と堂々と言うてればええ。(Q&ANO.564より)
人は、そのときに置かれた状況が、今後も変わらず、ずっと続くもんやと考えやすい。今まで大きな変動を経験してない人は、よけいそうや。(Q&ANO.568より)
世の中というのは、良きにつけ悪しきにつけ、どう転ぶか分からんというのが正しい認識やと思う。一寸先は闇とまでは大袈裟にしても、そのくらい幅のある考え方をしといた方がええと思うがな。(Q&ANO.568より)
昔のあらゆる偉人の例を引き合いに出すまでもなく、その偶然の出会いにより、その人の考え方が劇的に変化したということは数多く存在します。その偶然の出会いがなければ、その偉人が存在しない、あるいは世に知られてないというケースは相当数あったと思われます。人と人との偶然の出会いが、歴史を作ってきたと言っても過言ではないと私は考えます。(Q&ANO.573より)
悪いことをする人間がその業界におるから、その仕事はあかん、無法者の集まりやと言うのなら、この日本には、まともな仕事なんかないと考えるがな。(Q&ANO.574より)
世の中、何のリスクもなしに、無条件で得をするような話は絶対にない。(Q&ANO.579より)
悪さをする連中は、どんな法律があってもそれを無視するか、くぐり抜けようとするもんや。法律なんか屁とも思うてないわけや。また、そういう連中にしか悪さはできんと思う。(Q&ANO.583より)
最終的には、サイトやブログにそういういかがわしい広告があること自体が恥となるような風潮になれば、自然と有害サイトというのも下火になっていくのやないかと考えるのやがな。(Q&ANO.583より)
相手を理解する気持ちがなければ、何を言われても聞かされてもそうはできんやろうし、理解したいと強く願うのなら、どんな話もそのヒントにはなるということや。(Q&ANO.587より)
同じ業種の他業者の人間がしでかした不始末の責任まで被るような奇特な業界は、この日本、いや世界にも存在せんと思う。(Q&ANO.588より)
成功されておられる方々は、例外なくそんな迷いを持たず頑張っておられる。何でもそうやが、迷いがあると、それに打ち込む姿勢にも影響してくるから難しいと言うしかない。(Q&ANO.589より)
多かれ少なかれ、世の中は自分の意のままにならんことの方が多いのやから、反発しても損やで。変なプライドを捨てて受け流せば結構楽になると考えるがな。(Q&ANO.589より)
この人間関係というやつは面白いもので、その輪が拡がりやすいという利点がある。客が客を呼ぶということが実際にあるさかいな。(Q&ANO.597より)
労働環境の改善は、そこの労働者が立ち上がらんことにはどうにもならんことや。たった一人だけやと、その経営者もその一人を排除すれば終いやと考えるだけやろうしな。(Q&ANO.606より)
夢に燃えるということは素晴らしいことだと思いますので、とことん納得されるまで頑張ってみてください。(Q&ANO.607より)
後で悔いを残したくないのなら、懸念や危惧を払拭するためにも言いたいことは言うべきやと思う。(Q&ANO.612より)
ただ、すべての不買運動の蔭には、その狙いである企業にダメージを与える前に、細々とその日の生活を営んでいるだけの小売店の多くを犠牲にしとるという現実があるのも確かなわけや。(Q&ANO.614より)
責めるのなら、責任のあるところを責めなあかん。その他を責めるのはお門違いや。(Q&ANO.614より)
どんな仕事でもそうやが『頑張らなあかん』『やらなあかん』と考えすぎるとしんどい(辛い)もんや。いつかは息切れするし、壁にもぶち当たる。自分自身に迷いも出る。それを『楽しい』『楽しめる』という状態にまで持って行ければ、気持ちが楽になり、それほどエネルギーを注ぎ込まんでもやっていける。
(Q&ANO.616より)
きちんとした経営者には、きちんとした従業員が集まり、ええ加減な経営者のもとには、ええ加減な従業員しか集まらんさかいな。ええ加減な従業員しか集まらん新聞販売店の評判が上がることは絶対にないわな。単に評判ということだけで言えば、その新聞販売店が自ら決定しとると言うても過言やないということや。(Q&ANO.617より)
他力本願、あなた任せ、あるいは誰かが悪いと批判するだけでは何も変わらんのが世の中やさかいな。(Q&ANO.617より)
指導者、管理者として自覚することが、取りも直さず、人の上に立つ最も重要な条件やと考えるがな。人は自覚すれば、そうなるように自分を磨くことが多いし、成長するもんや。立場や役職が人を作ると言われる所以(ゆえん)やな。(Q&ANO.619より)
何でもそうやが、その状況が悪いと考えるのやなく、むしろ、その状況の中にこそプラスの要素が数多く隠れとるのやと知ることやと思う。見方を変えれば、どんなものでも違ったものに見えるはずやさかいな。(Q&ANO.622より)
文句やクレームというのは、実は大きな気付きをそれで得る場合が多いとも言えるわけや。それを、「うるさいな」と、もし、あんたが考えとったら何の教訓にもならんやろうがな。(Q&ANO.625より)
借金もそうやが、貸したものが返らな困るというのなら人に貸すべきやない。貸すという行為は返ってこんでも仕方ないと考えてからでないとしたらあかん。返ってきたら、むしろ儲けものやと。(Q&ANO.627より)
先のないやり方をいくら極めても、どうにもならんやろ。(Q&ANO.635より)
どんな揉め事でもそうやが、相手の言い分を一切否定して、こちらの正当性を押し通すだけやと相手は素直に納得できず、話がこじれやすくなるもんや。(Q&ANO.636より)
揉め事を極力抑えるには、こちらはあくまでも冷静に理路整然と話し、どうするかの選択を相手に委ねることが最上やと思う。(Q&ANO.636より)
一度落ちた信用の回復は難しい。(Q&ANO.640より)
個人レベルでの頑張りではどうしようもないとあきらめて投げやりになったら、よけいあかんようになる。できる事をできる範囲でする。それしかない。(Q&ANO.640より)
人は誰しも間違いを起こす。肝心なのは、それを起こした後の対処や。それでその人間の値打ちが決まる。(Q&ANO.643より)
普段どんなに立派なことを言い、ええ人やと言われようが、まじめやと認められていようが、その瞬間にどう行動するかで、その人間のすべてが分かるわけや。人は、本当にせっぱ詰まったときに、その本性を現すものやさかいな。(Q&ANO.643より)
客の年齢や好み、考え方、性質、生活のバックボーンまで幅広く考えて、その客に合った営業をせなあかん。あんたのスタイルに客を合わせるのやなくて、あんたが客に合わせなあかんわけや。(Q&ANO.644より)
「サービスになびく客もおる」というのが正しい考え方で、「サービスで客を確保するしかない」と考えとる限りは、いつまで経ってもそこからは脱却できんやろうと思う。(Q&ANO.644より)
極論すれば、筋を通すか実利を優先するかということになる。いずれを選択するかは、あんた次第や。どういう選択をしようと自由やし、間違いとも言えん。(Q&ANO.646より)
何事についても言えることやが、すると決めた以上は毅然とした態度に出る方が、ええ結果を生むことが多いもんやさかいな。(Q&ANO.649より)
以上やが、どうやったかな。
何か感じるものがあったやろうか。あれば嬉しい限りやけどな。何もなかったら「ごめんなさい」と謝るしかないけど。
もっとも、例えどんなにすごい偉人の名言であっても、それを語った人が偉いのは当然として、それより、それと気づく人の方がそれ以上に素晴らしいのやないかとワシは常に思うとる。
一つの言葉に出会い、そこで「気づき」を得て、その後の人生を劇的に変えたという人の多くは、その言葉に出会えたことに感謝するのが普通やが、本当は、その言葉を見出せた本人が一番偉いのやと考えるさかいな。
その人に、その言葉を受け入れる、または感じ取れる感受性があったからこそ、その言葉が心に響いたわけや。
それでなかったら、どんな名言であっても、単に「ええこと言うなぁ〜」で終わるだけの話で、そんなものはすぐ忘れ去られる。
反対に、傍からは大した言葉とも思えんようなものでも、その人が「素晴らしい」と感じることができれば、それがその人にとっての珠玉の名言になる。
要は、どんな言葉でも、それを聞く人次第やということやな。
勘違いせんといてほしいが、何もワシの言葉にそういうものが含まれとると言うてるわけやないで。
そこまで自惚れとらんさかいな。
ただ、ワシみたいな者の言葉でも耳を傾けてくれる有り難い読者がおられる限り、例え一言一句であろうと疎(おろそ)かには話せんなと、こういう特集を組む度に、いつも感じるだけのことでな。
そして、この中の一つでも、「これはええな」と言われる方がおられたら、それがワシにとっての最高の評価、存外の喜びということになる。
もっとも、それがあったからと言うて、この先、何かが変わるというような事はないやろうがな。
どこまでいっても、ワシは「拡張員のゲンさん」で、それ以上でも、それ以下でもないさかいな。
これからも、いつもと変わらず、好き放題の事を言う「おっさん」であり続けたいと願うのみや。
それをどう評価されるかは、あくまでも読者に委ねるしかないことやからな。
参考ページ
注1.第54回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの深イイ話 Q&A編 Part 1
注2.第196回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 サイト編 Part1
第197回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 サイト編 Part2
第199回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの名言集 メルマガ編
書籍販売コーナー 『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』好評販売中
ホームへ
メールマガジン『ゲンさんの新聞業界裏話』登録フォーム及びバックナンバー目次へ