メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー
第82回 ゲンさんの新聞業界裏話
発行日 2010.1. 1
■ゲンさんの初笑いジョーク集
「笑う門には福来たる」とは昔から良く言われとる諺(ことわざ)やが、人にとって笑いほど有意義なものはないとワシも思う。
まず健康にええ。
人は笑うことで身体の毒素の大部分を吐き出すことができるという。
その毒素の多くはストレスというもので、これが溜まると、ありとあらゆる病気を引き起こす要因となる。
うつ病などの精神疾患は言うに及ばず、癌や生活習慣病の脳卒中、心臓病、糖尿病なども、そのストレスが大きく影響すると言われている。
ストレスが溜まると免疫力が低下して病気になりやすい体質になるというのは、今や医学の面からだけでなく世間一般の常識になりつつある。
高価な薬を用いずとも、「笑い」でそれらの病気を予防、改善できるというのやから、笑わな損やと思う。
特に、ワシらのような対面を主とする営業職なら「笑い」はなくてはならんものやと考える。
その笑いのセンス次第で、できる営業員か、そうでない営業員かが決まると言うても過言やないさかいな。
ついでに言うと、「笑わせられる人間はモテる」というのがある。
何でこんな美人が、サエない男と付き合っているのかと思うケースが良くある。
理由は簡単。笑わせてくれて会話が楽しい。話を良く聞いてくれる。
たいてい、そういう答が返ってくる。
人間、当たり前やが、楽しい気分にしてくれる相手を悪く思うことはまずない。
理屈やなく、その相手が自分にとって有意義な存在やというのを人は本能的に嗅ぎ分けられるのやと思う。
それ故、傍から見てサエん男でも、その美人にとっては「素晴らしい男」に感じられ、そう見えるわけや。
他にも、この「笑い」の効能を言い出したらキリがないくらいあるが、この辺にしとく。
取り敢えず、笑わな損やと思うて貰えたら、それでええ。
ただ、そうかというて闇雲に笑っても意味がない。
心底面白く愉快な気持ちにならな、それはただの作り笑いにしかならず、何の効果もないさかいな。
ただ、この笑いのツボというのが人によって千差万別やさかい、事はそれほど簡単やないがな。
また、同じことを言うてても、それを言う人間によって、あるいはそれを聞く者によって、笑えたり笑えんかったりするという難しさもある。
万人に通用する笑いはないと断った上で、今日は元旦ということもあり、特別にワシの初笑いジョーク集というのを披露しようと思う。
古典的なジョークをアレンジしたものやオリジナルなものといろいろある。
これは、ワシが拡張する際に「いち早く相手を和ませる」ために良う使うとるものや。
それをそのまま使ってその効果があるかどうかは保証できんが、少なくとも「面白いことを言う、おっさんやな」という程度には見て貰えるのは間違いないと思う。
もっとも、それを他で使うかどうかは自己責任でしてや。
例え、それですべって、シラけた空気に包まれたとしても、ワシは一切関知せんさかいな。
それでは始める。
【もしもの時】
「ここの病院は、お正月の間は休みなんですか?」
「ええ」
「もしものことがあったらどうするんです?」
「もしものこと? 大丈夫ですよ。火葬場はやってるはずですから」
【占いで見てほしいこと】
ある占い師が客に、「何と、奥さんのご主人が近く亡くなると占いに出ました」と告げた。
「それは分かってるの。それで私は捕まるの? 捕まらないの?」
【セールスチャンス】
あるセールスマンが「押し売りお断り」と書かれた貼り紙のある家に売り込みに行った。
「あなた、表の貼り紙が見えなかったの?」
「見えましたとも。だから来たんです。私はその貼り紙を専門に売っていますので」
【信用できない医者】
「しばらく診察に来られてませんね」と、外来の患者にそう聞く医者。
「ええ、病気していたものですから」
【それが困る】
「あなた、気分が悪そうね。今日は会社休んだら?」と、妻が夫を気遣って言った。
「うーん、どうしようかな」
「休んでもどうせ誰も困らないでしょ」
「それはそうなんだけど、そのことがみんなに分かるのが困るんだ」
【上手い言い訳】
悪ガキがミカン畑でミカンを盗もうとしたところを持ち主に見つかった。
「こら、そこで何をしているんだ」
「落ちていたミカンをもとに戻そうとしているんだけど、難しいね」
【無実の罪】
「ねぇ、お母さん、何もしてない人を罰するのは間違っているよね」
「そうね、間違っているわね」
「良かった。ぼく宿題まだやってないんだ」
【機転と礼儀の違い】
他人の家でトイレを借りようとしてドアを開けたとき、その家の奥さんが用を足していた。
「大変失礼しました、奥さん」と謝るのが礼儀。
「これは失礼、ご主人」と言って閉めるのが機転。
【お年玉】
「お父さん、僕、お父さんから2万円もお年玉貰った夢を見たよ」
「そうかい良かったな。大事にしまっておきなさい」
【正直の定義】
父親が息子に正直について語った。
「おまえが道で100円拾ったとする。そんなもの届けても警察も嫌がるから自分のものにしていい。但し、それが1万円なら警察に届けなさい。そのことでお前は、正直者という大きな財産を得られるから」
「しかし」と、さらに続ける。
「仮に100万円拾った場合は、正直という財産なんかいらんぞ」
【その反対もある】
ある金持ちの小説家に肉体美を誇る女優が誘惑した。
「あなたの優秀な頭脳と私の素晴らしい肉体とが一緒になったら、どんなに素晴らしい子供が生まれることでしょう」
すると、小説家は、にこりともせず答えた。
「君の空っぽの頭と、私の貧弱な体とが一緒になったら、いったい、どんな子供が生まれることか」
【戸締まり】
深夜、泥棒が盗みに入ったが、何も盗るものがないので、そっと出で行こうとすると、寝ていた男が布団の中から、
「おい、戸くらい閉めて帰れよ」と声をかける。
それに対して、泥棒がひと言。
「戸締まりしても意味ないやろ」
【重すぎる郵便物】
郵便局員が主婦に、「その郵便物は重すぎますから、もう一枚切手が必要ですよ」と言う。
すると、「あら、そうすると軽くなるとでも思っているんですか」と、主婦。
【日本一のホラ吹き】
ある禁漁区で魚を捕ろうとしている男に、別の男が近づいて尋ねた。
「ここは禁漁区だってこと知ってます?」
「もちろん。しかし、ここは本当にいい漁場でね。昨日、ここで50センチもある大きなタイを捕まえることができたんだぜ」と、その男が自慢した。
「それは興味深いお話ですね。ところで貴方は私が何者かご存知ですか」
「いや、知らない」
「実は何を隠そう、私はこの地域の禁漁取締官なんですよ」
「そうかい、実は何を隠そう、オレは日本一のホラ吹き男なんだ」
【仕事中の出来事】
ある上司と部下の会話。
「君は仕事中にどこに行ってたんだ?」
「はい、散髪屋に行ってました」
「馬鹿者、勤務時間中に散髪屋に行くとは何事だ。けしからん。会社はその時間も給料を払っているんだぞ」
「でも、髪は勤務時間中に伸びたんですよ」
【遅刻の理由】
遅刻した二人の部下とその上司の会話。
「君たちはなぜ、二人も揃って遅刻したのかね」
「はい、出張で海外に出発する夢を見ていて寝過ごしました」と、遅刻した片方のヤマモトの言い訳。
「タナカ君、君は?」
「はい、僕はヤマモト君を見送りに行ってました」
【ニシンの効用】
ある魚屋が受験生にニシンを売りつけた。
「学生さん、ニシンを食べると頭が良くなって試験なんか簡単に受かりますよ」と。
それを真に受けた学生は毎日、その魚屋でニシンを買った。
ある日、「毎日ニシンを食べているけど、あまり頭が良くなった実感がないけど、本当なの?」
「本当ですとも」
また、別の日、「お宅のニシン高いよ。別の魚屋さんでは同じようなのがもっと安く売ってたよ」と、その学生。
「そらね、もう前より賢くなったでしょ」
【酒についての認識】
酒好きと酒嫌いな男の会話。
「酒は緩慢に人を殺す毒だ」と、酒嫌いな男。
「そうかい、別にオレは死に急ぐつもりはないから、それでいいぜ」
【それなら仕方ない】
あるスナックでの閉店間際。
「何であの客に、もうカンバンですって言わないんだ」と、ホステスに文句を言うバーテン。
「だって、あのお客さん、起こすたびに勘定を払ってくれるのよ」
【内密に】
「君に折り入って頼みがあるんだけど」
「何だい?」
「金を借りたいんだが、誰にも知られたくないんだ」
「そうかい、だったら僕も聞かなかったことにするよ」
【奇跡】
空港で税関の職員が、フランス帰りだという観光客が大きなビンを持っているのを不審に思い「中身は何ですか」と尋ねた。
「これは『ルールドの水』と言ってカトリックの聖地にしかない奇跡を起こす聖水なんですよ」
そんなことは信用しない税関の職員がビンを開けて中身を調べた。
そして、「これは高級なコニャックのナポレオンじゃないですか。免税の範囲をはるかに超えてますよ」と指摘した。
それを聞いた観光客は、「何とまた奇跡が起こった!!」と大袈裟に叫んだ。
と、まあこんな感じやな。
おっ、なかなかやないかと思った人、期待はずれやった人とそれぞれやろうが、そこはそれ、正月ということで笑って済ませてや。
身体にええさかい。
それでは、今年も頑張るのでよろしく。
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