拡張の手口
手口その6 外道技C後爆
これは『トピックスのNO.1』でほとんど紹介したから、ここでは、まあええかと思うてたんやが、最近、この手の手口の問い合わせメールが増えたから、重複するがここで、もう少し余分に説明する。
後爆というのは、契約時にとても出来ないようなおいしい話で、客に契約させるという手口のことや。せやけど、結果的には、その約束は守られんことが多い。後でそれがバレてすべって吹っ飛ぶということから、そう言われるようになった。
客からしたら詐欺やと思うわけやけど、誤解のないように断った上で言うが、その時はそういう奴らには騙してやろうとかいう気はそれほどあらへんもんなんや。
その時さえ、カードが上がればそれでええと考えるんや。その日凌げれば、後爆でバレても構わんと思う。哀しいことに、こんな先のない考えの拡張員が多いのは事実や。
後爆には、購読料が無料だとか立て替えるという話が多いが、こういうのは騙し以外には考え辛いと思う。ただ、極希に例外もある。
『新聞勧誘・拡張なんでもQ&A NO.32』の相談者から、後日、送付されたメールで、その拡張員の話は本当やったという連絡があった。
しかし、それでも敢えて言うが、こういう話を鵜呑みにせん方がええ。得したと思うてもや。こういうことが癖のようになれば、いつか必ずもっと大きなことで騙されることになる可能性が高いからな。
この相談者も、そのことが良く分かったから、次からは信用しないようにすると言うてくれとる。
ただ、拡張員の立場から言えば、たった一つのケースのみ購読料が無料だとか立て替えるという話が本当の場合がある。それは、拡張員がその客にその場で購読料金を手渡して「これで支払いしてくれ」という場合だけや。
そんなことあるんかいなと思うやろけど、拡張員を続けとるとそういうことでもせんことには、あかん場面もある。
ほとんどがノルマやが、あと1本がその拡張員にとってどうしても必要な場合はそうすることがある。何を隠そうワシもしたことはある。せやけど、ワシの場合は一見の客には頼まん。誰にでもそんなことを頼んでたら、こっちがえらいめに遭うことがあるさかいな。
しかし、それは、あくまで苦肉の策で例外中の例外や。
せやから、購読料の無料、立て替えは嘘というか、ええ加減な話やと思うといた方が無難や。
何でそんなすぐばれるようなことを言うのか。前にも他で説明したが、この場で何としてもカード1本ということしか頭にはないということが大きな要因や。バレたらバレたでしゃあないと思うんやな。
拡張員は基本的に1ヶ月間、不具合が発覚しなければ不良カードとして、その月のマイナスにならんということがある。
購読料の無料、立て替えを約束していたにも関わらず、販売所から集金に来る。その販売所は何も知らんから当然なわけや。
当初、意義を唱える客もクーリングオフが切れてることを知らされ、泣き寝入りすることが結構ある。
本当は騙しの場合は契約そのものが成立せんから、関係ないんやが、ことを荒立てて大騒ぎしたない客もかなりおる。この手口を使う奴は、そのことも計算してるんや。
当たり前の話やけど、うまい話には用心せなあかん。それが、たまたま本当にうまい話やったとしても、味をしめたりせんと、その後ほど注意せなあかんということや。
ただ、すべてを承知の上で、そういう連中と騙し合いのスリルを味わいたいというのなら、別に止めはせんがな。