新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.1356 ここ最近試読営業を盛んに行っていることに関して
投稿者 Tさん 投稿日時 2015. 9. 7 PM 10:28
突然ですが、質問です。
こちらのy新聞では、ここ最近試読営業を盛んに行っております。
ただ問題があって、対象とする方から承諾を得て新聞を入れれば正当な営業と言えるのでしょうが、まったく面談もせずに1週間入れ続けると言うのはどうかと思います。
当然のことながらぶち切れする方も中にはおります。営業効果はほとんどありません。
こういうことをやり続けていたら、y新聞のみならず、新聞に対するイメージはさらに悪くなると思うのですが、ゲンさんはどう思われますか?
回答者 ゲン
Y新聞が勝手に試読を続けているというのは、去年、2014年10月31日に寄せられた『NO.1304 Y新聞も無料配布をしています』でも分かっていたことやが、性懲りもなくまた同じことをやっているようやな。
まあ、その時のY新聞社は『拒否反応が無ければ1カ月、無料配達し続けるように指示した』ということやから、それからすれば1週間というのは、いくらかマシなのかも知れんがな。
試読紙を1週間入れ続けるというのは業界のルールにあるから構わない。
しかし、それは客の許可を得ることが前提になっている。前回の相談もそうやったが、今回の相談でも客には無許可でやっているようや。
しかも、以前はY新聞社も勝手に試読紙を入れたらあかんと言うて、苦情扱いにしていたにもかかわらず、今は不問に伏しているという。実に勝手なルール変更や。
もっとも、その指摘を当の新聞社にしても、「当方は顧客の承諾を得てから、試読紙を1週間入れるように指導しています」と、しれっとした回答が返ってくるがな。
実態は、どうあれ表向きは以前のままということのようや。こういった相談があれば一発で嘘と分かってしまうのにな。
ワシがサイトで、こんなことを言うと、『ゲンさんは、いったい誰の味方なんですか? 無料配布のどこが悪いというんですか? 赤字覚悟でお客様にサービスすることがいけないことなのですか?』と、凄い剣幕で抗議される販売店関係者の方がおられたが、それに対しては、
『ゲンさんは、いったい誰の味方なんですか?』ということやが、確かにワシは現在、ある新聞販売店グループに所属しとるから、その立場で回答したり発言したりすることが多い。
しかし、せやからといって何があっても新聞販売店の味方をせなあかんとは考えていない。
サイトやメルマガ誌上で再三に渡り言うてきたことやが、ワシらは業界の味方でも一般読者の味方でもない。ましてや中立でもない。
困っている人、すべての味方や。少しでも困っている人の役に立ちたいと考えとる。
そして、ワシらの判断で正しいことは正しい。間違っていることは間違っていると言うてるだけのことや。
それ以外に他意はない。
新聞社や新聞販売店の行いが悪いと思えば、そう言うし、一般読者の悪質な行為についても厳しく言及しとるつもりや。
それがワシらの、ここでの立ち位置ということになる。それ以上でも、それ以下でもない。
業界への苦言は、その立場で仕事をされている方にとっては耳が痛い、面白くないことかも知れんが、大きな目で見れば必ず業界のためになると信じて話しているつもりや。
ネットでありがちな批判だけを言うてるのとは、わけが違う。どうすればええのかといった建設的な意見も同時に言うてるしな。
『無料配布のどこが悪いというんですか?』という発想は新聞販売店からの視点しかないから、そう考えるのやと思う。ただで貰える物に何の文句があるのかと。
『赤字覚悟でお客様にサービスすることがいけないことなのですか?』というのも同じや。
そこには、それを受け取ることになる一般の人の視点がない。
ちょっと想像すれば分かることやが、頼みもしない物を送り付けられた人の多くは得をしたと考える人より、気持ちが悪いという方が普通の反応やと思う。
新聞販売店が、『赤字覚悟でお客様にサービスする』目的は、それにより勧誘して契約に結びつけたい思いがあるからや。
そういうのをサービスとは言わない。ただの餌巻き以外の何ものでもない。結局、『無料配布サーピス』とは言いながら、勧誘目的の手段の一つとしてやっているにすぎんことやと思う。
しかも、一般の人から、その下心が透けて見えてしまっている。
『赤字覚悟』というのも、その勧誘が成功せんかったらの話で、成功すればプラスになるわけやから関係のない話になる。
そういうのは『赤字覚悟』とは言わない。利益が還元される可能性のあるものは、すべて投資や。
悪いが、どう考えても住人の要請もないのに勝手に無料で新聞を配達する正当性など、どこにもないと言うしかない。一刻も早く、こんな愚行は止めることや。
と返答したが、その気持ちは今も変わらん。
『当然のことながらぶち切れする方も中にはおります』というのも普通に考えられることや。
『こういうことをやり続けていたら、y新聞のみならず、新聞に対するイメージはさらに悪くなると思うのですが、ゲンさんはどう思われますか?』というのも言われるとおりやと、ワシも思う。
結果、『営業効果はほとんどありません』どころか、大きなマイナス要因になりかねん。
当たり前やが、それで気分を害した人は将来に渡りY新聞を購読したいとは思わんやろうしな。
現在、Y新聞だけやなく、A新聞やS新聞でも同じことをしているという情報が届いとるさかい、この事は最早、業界全体の悪しき風潮になりつつあるのやないかと危惧する。
こんなことを続けていると、あんたの言われるように『新聞に対するイメージはさらに悪くなる』のは間違いないと思う。
ほんまに困ったもんや。
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