ゲンさんの勧誘・拡張営業講座
はじめに言うとく
勧誘、あるいは拡張と呼ばれる新聞の営業法は、各地域、各新聞社、各拡張団(新聞専門営業会社)、各新聞販売店などの仕組みで大きく違うし、各個人の営業スタイルによっても千変万化、数限りなく存在する。
新聞というメジャーな存在の営業でありながら、他業種にあるような確立されたマニュアルのようなものが何もない。同じ営業職でも他からは一線を画されているのが現状やと思う。それも、数段下に見られるケースが多い。
結果を出せれば何をしても自由という風潮がこの業界にはある。
もちろん、勧誘や拡張とは言え、公認された営業の仕事やから、守らんとあかん法律やルールがあり、各拡張団の事務所には、その団特有の心得が掲げてある。
拡張御法度と呼ばれるものが、そうや。拡張御法度には、表御法度と裏御法度がある。
表御法度は、一般の営業会社に見られるような営業の謳い文句と同じものや。他と違うのは、法律やルールは厳守する事という一文を加えとる団が多いことくらいかな。
わざわざこういう一文を掲げること自体が異常なんやが、それに異を唱える者は誰もおらん。
裏御法度とは、暗黙の了解事項のことや。現読の拡張禁止、てんぷら(架空契約)禁止などのように、あまり他で言えんようなものを指す。新聞社、販売所、拡張団に対して、損害をかける行為がそうやと思えばええ。
それでは、勧誘、拡張に関わる営業法をワシ流のやり方、考え方という限定した範囲で、この『ゲンさんの勧誘営業講座』を始めたいと思う。