ゲンさんの勧誘・拡張営業講座

第2章 新聞営業の実践についての考え方 

拡張ターゲット編 

その4 商店についての考え方


商店と一口に言うてもいろいろある。ほとんどの商店で新聞は購読しとる所が多い。店によれば数社の新聞を購読しとることも珍しくない。

商売のちょっとしたコツを知っとれば、契約は簡単に取れる可能性が高い。そのコツというのは、ギブ・アンド・テイクや。

相手の店主もこちらを客として値踏みする。典型的なのが、喫茶店なんかの飲食店や。こういう所は、ほとんど拡張員と新聞の購読契約をしとる。

多くは常連客の顔見知りの拡張員からや。頻繁に通うか、大人数で来る拡張員からやと店主も商売として新聞を取る。

喫茶店に新聞は必要とされとるから、どうせ取るのなら、客からというのが商売人の発想や。

喫茶店というのは、数社の新聞を取っとるのが普通やから、拡張員側も、他社との競争を意識せんでもええ。店主にええ客やと思わせたら勝ちや。それには、通うのが一番やがな。

原則として現読拡張禁止が拡張員の掟なんやが、例外として、この喫茶店なんかの場合はそれを認められることがある。

それには、その店主の強い意向も必要やがな。あの拡張員以外とは契約延長せんと言うくらいにな。それを言われれば、販売所も認めるしかない。

ただ、この喫茶店から契約を貰うというのも、店とは簡単やが、同業者、取り分け同じ団の人間との競争になるからそれほど容易いことやない。誰かが、すでにその店から契約を取っていたら、仁義として諦めるしかない。

古い喫茶店とか、団の人間が良く行く店は、そういう所が多い。狙うとしたら、誰も行かんような店か新しい店舗やな。

但し、新しい店舗はそこの販売所でも狙っとるから、難しい。販売所はいざとなったら、拡張員をそこに寄せつけん必殺技があるからな。

「約入り」とか「拡禁」やと言えば、それまでや。この「拡禁」やけど、拡張出来ん客だけの場合とは限らん。比較的簡単な客とか、その販売店の専業でも拡張出来るような所も、拡禁と言う場合もある。

実際、新店舗開店なんかの場合はそう言う販売所も多い。もっとも、そんな所でも、その販売所が契約出来なんだら別やがな。

簡単なものは別の難しさがあるということや。これは、喫茶店だけに限らず、うどん屋、ラーメン屋、弁当屋なんかの店にも似たような事が言える。

こういう店は、確率的なことやけど、なるべく小さな店が狙い目やと思う。サボる店を探すにしても、こういうことを心がけとったら、一石二鳥というやつや。

その他の店も、基本的には客として訪れたら可能性としたらある。

こういう商店関係に向くタイプとしたら、やはり、以前、何かの商売をしてた人間の方が有利やろうな。商売人は商売人を知るということがある。

むろん、その他の人間がトライしたらあかんということでもない。営業の練習を兼ねてということなら、それなりに得ることも多いやろと思う。

商店では、煩雑してる時以外やったら、話くらいは聞く店主は多い。商売人の性やな。他で客に会うことも出来んと悩む人間でも、ここなら、よほどの事がない限り話くらいは出来る。成約出来るかどうかは別やけどな。

もう一度、言うが商売人相手には、キブ・アンド・テイクが有効やということを忘れんことや。それに徹すれば、何が必要でどうすればええか自然と分かるはずやと思う。


ご感想・ご意見・質問・相談・知りたい事等はこちら から


ゲンさんの勧誘・拡張営業講座 目次へ                        ホームへ