ゲンさんの勧誘・拡張営業講座

第2章 新聞営業の実践についての考え方


拡張タイプ編 

その6 天真爛漫タイプ


天真爛漫というのは、明るく、陽気でほがらか、それでいて誰からも憎めないと思われる人間のことや。わざわざ説明するほどのことでもないがな。

こういう性質の人間は営業では得をすることが多い。いつも笑みをたたえとる人間を見て、悪い印象を持つ者は少ないからな。

このタイプには大きく分けて2種類ある。一つは生まれながらの性格的な者と、もう一つは、営業のために自分をそうさせとる者や。

前者は何の意識もなく行動しとるから、人によっては気に入られることもあるが、無神経やと思われることもある。天性のものや。

しかし、後者は、自分をそういう風に演出をしとるから、無神経そうに見えるが神経は細やかや。人を楽しませるためにそうしとる。演技やな。

この演技をするというのは、何か無理をしとるような印象があるやろうが、慣れれば、それほどでもない。

実際に、ワシがそうやからな。ワシは自分で言うのも何やが、性格は暗い方やないとは思うが、それでも、はしゃぎ廻るタイプの男やない。せやから、ある程度の演技力をつけな営業では明るく振る舞うことは出来ん。

もっとも、誰でもそれが出来るのかというのは難しいかも知れん。向き不向きがある。これが、自分に向くかどうかというのを確かめる方法はあるがな。

笑顔を作れというのは、ワシが良う言うてることやけど、これは基本やから、出来んというのは営業が出来んというのと同じで話にならん。出来て当たり前や。

しかし、この練習のために、人前で大声で笑う練習をしろと言うても出来る人間は少ない。中には、何の抵抗もなく出来る者もおるが、普通は羞恥心が邪魔をする。

ワシは昔、この訓練をするために人の集まる公園の真ん中で、大声を出して笑うてたが、慣れるまでは結構、辛いものがある。慣れれば、意外にどうということはないがな。

それが出来るかどうかで、このタイプになれるかどうかが分かると思う。なれると思うたらそうすればええし、あかんと思うたら無理することはない。

無理は何でもあかん。無理した自分になるよりも、なれる自分を探した方がええ。この拡張タイプ編というのは、そういう意味合いのもんやからな。

ただ、この天真爛漫に振る舞える役者になれれば、営業は意外に簡単なものやと気付くかも知れんけどな。


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