新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.1320 試読について


投稿者 Gさん  投稿日時 2015. 2.10 PM 2:10


いつも拝見しております。これまでに営業ノルマを達成したことのない専業です。

挨拶も抜きで恐縮ですが、営業のできなさで副業になるしかないかもしれないと告げられ、途方に暮れています。

いつも新規の顧客を一件も見つけられないなどあまりに営業ができないため、今回は、試読をしてくれる家を20件見つけてくればそれが顧客になるための勧誘は一緒に行ってやると告げられました。

月のノルマは新規の(または過去の読者が再度契約)読者を一件獲得することなので、試読のうち一件くらい成約しうるからということです。

しかし、新規契約やら試読以前に、そもそも訪問して断られる、粘ろうとするもインターホンの通話が切れる、という経験しかありません。

どこにも職を得られず、最後に新聞屋に拾われたのでほかにいくところもありません。

ノルマはたった一件なのに、とは言われますが、どうしようもないように思えます。

お知恵をお貸しください。


回答者 ゲン


『ノルマはたった一件なのに、とは言われますが、どうしようもないように思えます』ということやが、どんなことにも方法は必ずある。また、それについてのアドバイスはいくらでもできる。

しかし、肝心のあんたに、あきらめの気持ちがあるようやと、どんな方法を教えようが、何をアドバイスしようが無駄や。何の役にも立たん。

最低限度、あんたが、こうしたい、こうなりたいという強い気持ちと意思がなかったら、それこそどうしようもないと思う。

あんたの希望が「営業が上手くなりたい」というのなら、それなりの方法をアドバイスすることも可能やが、どうもあんたは、そうではなさそうや。

『どこにも職を得られず、最後に新聞屋に拾われたのでほかにいくところもありません』というのが、あんたがその販売店で仕事をしている最大の理由のようやな。

それやと、どうしても前向きの思考にはなれん。仕方なく働いているようにしか感じられんさかいな。それでは何をやっても同じや。常に壁に阻まれ挫折してしまうやろうと思う。

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」という有名な言葉がある。

これはどんなにつまらない、面白くないと思える仕事でも与えられた役目を果たすことで認められるようになれ。そうすれば必ず道は切り開かれるという教えや。

実際、それを実践して豊臣秀吉は農民の出でありながら天下を取った。昔の話とはいえ、今でも立派に通用する教えやと思う。豊臣秀吉とまではいかんでも日本の有名企業の創業者には、そういう人たちが多い。

見ている人は、その仕事の成果だけではなく、仕事への取り組み方と情熱、熱意、やる気で評価する。

きついようやが、今のあんたに欠けているのは、そこのところやろうと思う。

『しかし、新規契約やら試読以前に、そもそも訪問して断られる、粘ろうとするもインターホンの通話が切れる、という経験しかありません』というのは、新聞勧誘の宿命と言うてもええ。

すべての新聞勧誘員が経験していることや。それで当然という仕事でもある。

あんたは一体どのくらいの客宅に訪問して『断られる、粘ろうとするもインターホンの通話が切れる、という経験』をしておられるのやろうか。

一般的な新聞勧誘員が1日100軒程度の客宅を訪問しても、玄関口に出て僅かでも話を聞いてくれる人が、よくて10軒から20軒程度が普通や。そのうち1軒の契約が取れれば御の字と言われる世界なんや。

昨今は新聞業界は厳しい状況に置かれとるさかい、勧誘する地域や新聞によれば、それ以下ということも十分考えられる。

そのためできると言われている新聞勧誘員は例外なく、数多くの客宅を訪問している。しかも持てる技術、テクニックを最大限駆使して。それでないと契約数を稼げないと知っているさかいな。

あんたは、おそらくものの5軒から10軒程度、叩いて(訪問)『訪問して断られる、粘ろうとするもインターホンの通話が切れる』と言われておられるのやろうと思う。

それで戦意を喪失して止めてしまう人が多いさかいな。あんたもその口やないかな。

あんたに限らず、戦意を喪失した人間は、頭の中では叩かなあかんと考えていても、実際に門の前に立ってインター・ホンを押す段になると躊躇して尻込みするケースが多い。それで結局、よくて2、3軒程度叩いて止めて帰る。

それにもかかわらず上司には、「一生懸命叩きましたけどダメでした」と言い訳する。

当たり前やが、それでは新規の契約なんかあがるわけがないわな。

あんたには少し厳しすぎる物言いやったかも知れんが、新聞勧誘は簡単なものやないという現実をまず知って欲しいから敢えて言うてることなんや。それは理解して頂きたい。

そして、あんたに本当の意味での熱意とやる気があれば、少々断られようがあきらめずに叩いているはずや。99軒断り続けられても、残りの1軒に希望を持って。

そうすれば必ず1軒くらい契約が取れる。その時になって初めて、たった1軒の契約のために99軒断り続けられたのやということが分かるはずや。その99軒があったからこそ、1軒の契約に辿り着けたのやと。

人は強く願えば、その思いは現実になる。つまり、勧誘営業が上手くなりたいと願えば、そのための方法、道が目の前に現れ希望が持てるようになるということや。

そんなバカなことかあるものかと考えている人は一生涯、そんなチャンスは訪れんやろうと思う。自分でその可能性に蓋をしてしもうとるわけやさかいな。

その点、あんたはまだ救われる可能性がある。それは、ここに相談されたからや。

それも今の現状を何とかしたいという、あんたの思いがワシらのサイトへ誘(いざな)ったのやないかと思う。あんたが、そう考えて行動せんかったら、ワシもこうしてアドバイスをすることもなかったしな。

そう考えれば、強く願えば思いは通じるもんやということが分かって貰えるはずや。

ちなみに、ワシらのサイトには初心者向けの勧誘営業の方法として『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』 というのがあるし、このQ&Aにも『新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A その2.勧誘・拡張の営業についてのQ&A』 というのもある。

また旧メルマガ『メールマガジン・新聞拡張員ゲンさんの裏話・バックナンバー』や新メルマガ『メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話』 にも勧誘営業について話したものが数多くある。

その気になって勉強したければ、その情報は豊富に揃っていると自負している。勉強するか、どうかはあんた次第やが、少なくとも、ここへ相談されたことで、その可能性が広がったことだけは確かやと思う。

多少時間はかかるかも知れんが、それらを見られたら、それなりに勧誘営業のやり方が分かるはずや。実際、それを見て飛躍的に営業成績が伸びたと言われる方も多いさかいな。

ただ、今回は『試読をしてくれる家を20件』探すことが、焦眉(しょうび)の急のようやから、それについてこれから話す。

試読というのは、どの新聞社も1週間の試読サービスを行っているもののことや。これは、その承諾を受けた客だけに行うわけやが、言うほど簡単やない。

『試読をしてくれる家を20件見つけてくればそれが顧客になるための勧誘は一緒に行ってやると告げられました』というのは誰が言うたのかは知らんが、この仕事は『試読をしてくれる家を20件』探すのが最も難しく手間のかかる作業なんや。

それをさも、その客から契約を取ることの方が凄いかのように言うとるが、そんなことはこの業界に携わっている者なら誰にでもできる。それに、そんな客が20軒も確保できるのなら、今まで簡単に契約が取れとるはずや。

ちなみに、その人間に「『試読をしてくれる家を20件』探す方法が分からないので、一緒にやって貰えませんか」と言うてみたらええ。まず一緒にしようとは言わんはずや。というか、おそらくできん。できても、とんでもない時間と日数がかかる。

普通に考えたら分かるが、勧誘のベテランでも1日100軒程度の客宅を訪問しても、玄関口に出て僅かでも話を聞いてくれる人が、よくて10軒から20軒なわけや。

試読サービスを引き受ける客は、タダやからOKするという単純なものやない。というより、大半の人が断るものとして考えてなあかん。

なぜなら、その一週間の期間が過ぎたら断っても、ずっと勧誘に来ると客は考えるさかいな。今まで、それがうっとうしくて新聞を断っている人が大半なのに、その可能性が高い試読サービスを簡単に認めるはずがない。

新聞社でも短期間のうちに『試読をしてくれる家を20件』も探せる者は、できる勧誘員やと評価するはずや。

ちなみに、このQ&Aに『NO.1302 A新聞の無料配布について』 や『NO.1304 Y新聞も無料配布をしています』というのがあるが、これらの試読サービスは客からの断りもなく勝手に投函している。

しかも、それを指示しているのが、それぞれの新聞社なわけや。これはつい最近分かったことで業界内では有名な話や。

つまり、新聞社ですら試読サービスをして貰える客は、そう簡単には見つけられんと考えとるからこそ、そんなことをするわけや。

現在、それをしたがために、ちょっとしたトラブルに販売店も客も巻き込まれとるさかい、そのことを知る客の多い地域やと、「試読サービスをお願いします」と言うだけで拒否反応を起こされ門前払いされるやろうと思う。

余談やが、このサイトの管理人でワシの言葉を文章にしているハカセ(白塚博士)が寄稿した記事が掲載されている情報誌『反日マスコミの真実2015』 というのが、現在、全国の書店で発売されとる。

その書籍のP.30〜33に、『悲鳴を挙げる販売店 新聞販売員が語る「朝日問題」』と題した記事が、そうや。その記事の中に、その試読サービスについて触れている部分がある。

ここでその中身について話せればええのやが、それは著作権の都合でできんさかい、近くの書店に行き買って読んでみられたらええ。ワシの言うてる意味が分かるはずや。

つまり、それだけ難しいということが言いたかったわけや。簡単に『試読をしてくれる家を20件』も探すことなどできんと。

もっとも、まったく手がないのかと言えば、そうでもない。普通に依頼するのは難しいが、半ば強引に実行する方法ならある。あまり勧めたくはないが、あんたには、この方法くらいしか無理やろうと思う。

ターゲットは、その新聞販売店の過去読者がええな。その方が、いくらかマシや。ただ、この方法をするのなら、念のため、その販売店の責任者の許可を得ておいた方がええ。

インターホンに出た客に、「まことに申し訳ありません。近所の○○新聞販売店です。この度、当店では過去にお世話になった、お客様に1週間無料で新聞をお配りすることになりましたので、そのお知らせに来ました」とだけ言う。

「それで、よろしいでしょうか」と、相手にボールを渡すような言葉は絶対に言わない。言えば殆どの人間がノーと言うはずやからな。さも決まり事のように言うわけや。

嫌な客は即座に「新聞を配達されるのは迷惑や。止めてくれ」と言うやろうが、中には断るのが面倒臭くて返事をしない人もいる。本当にタダなら良いかという人もいるが。

それらの人を「承諾して貰った」として数のうちに入れるわけや。それで多少は数が稼げる可能性が高くなる。

ただ、これは完全に承諾をして貰ったわけやないから、後で揉めてトラブルになる場合もあるということは覚悟しておく必要がある。

その場合は謝る準備もしておくことや。その謝り方次第で、その客に気にいられることもあるさかいな。

その細かな方法を言えばキリがないのでここでは省かせて貰うが、要は誠心誠意を尽くすという態度で接することや。それが最終的に客の心を打つ。

やるだけやってみて、どうしてもあかんと思われるのなら、営業抜きの配達だけの仕事に切り替えて貰うのも手や。

『営業のできなさで副業になるしかないかもしれないと告げられ、途方に暮れています』というのは、給料が安くなるという意味なのやろうと思うが、配達だけでも部数を増やして貰えば、そこそこの収入になるはずや。

通勤されておられるのなら、朝刊だけの配達にして貰い、開いた時間にアルバイトか正規の仕事を探すという手もあるしな。

また、その販売店があかんでも、今やったら「配達のみでOK」あるいは「営業なしでも可」という新聞販売店もあるはずやから、そういう所を探すのも方法や。

考えれば方法はいくらでもある。ただ、何度も言うが、そのためには、あんたがこうしたい、こうなりたいという強い気持ちと意思が必要やということや。

その思いが強ければ強いだけ、あんたの望みが叶う日も近くなる。そう信じて行動されることや。

それがワシからのアドバイスということになる。分かって貰えたやろうか。


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