メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー
第414回 ゲンさんの新聞業界裏話
発行日 2016. 5.13
■当HP、およびメルマガの認知度と今後について
早いもので、当HP『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』の開設、および新旧メルマガ『新聞拡張員ゲンさんの裏話』、『ゲンさんの新聞業界裏話』を始めてもう12年になる。
その間、加入しているプロバイダーのOCNがホームページ・サービスを廃止したり、利用していたメルマガ・スタンドの『メルマガ天国』が消滅したりと、いろんなことがあったが、今までよく続けられてきたものやと思う。
今回は久しぶりに初心に戻り、過去を振り返ってみたいという気になった。
ワシらに、そう思わせたのは、ある読者からのメールやった。
はじめまして、ミッチーと申します。
サイトを閲覧させてもらい、ゲンさんの人間力、ハカセさんの文才に感服しました。
しかし、惜しむらくは、まだこのサイトを知らない方が多いのではないかということです。
それは、一般的には、”新聞勧誘員”という言葉で認識されているからではないでしょうか。
私がこのサイトを知るきっかけとなったのは、”新聞拡張員”という言葉を検索したからですが、それは、以前、販売店の店長さんと話した時に、”新聞拡張団”のことを聴いていたからです。
それまでは、”新聞拡張団”の存在すら知りませんでした。ですから、一般の人達は”新聞勧誘”で検索していると思われます。
それゆえ、”新聞勧誘”というキーワードでもこのサイトが浮かび上がるように工夫されるべきだと思います。
生意気な意見を言わせて頂きましたが、ゲンさん、ハカセさんには、末永く頑張って頂きたいです。
今後、新聞勧誘において、これ程の含蓄あるサイトは出てこないでしょう。
このサイトが広く後世にまで残ることを、お祈りしています。
『サイトを閲覧させてもらい、ゲンさんの人間力、ハカセさんの文才に感服しました』という過分なお褒めの言葉を頂き、感謝している。本当に有り難いことやと。
もっとも、ワシへの『ゲンさんの人間力』という部分は過大評価しすぎているのやないかと思わんでもないがな。
ただ、身内で褒めるのも何やけど、『ハカセさんの文才に感服しました』というのは、ワシも同感や。
現在の文体を取り入れたことについてハカセ自身が語っているページに『新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A NO.90 こんなマイナ−(ある意味メジャ−!)な職種のHP、反響があるんでしょうか?』(注1.巻末参考ページ参照)というのがあるが、それにハカセの文章に対する考えが、よく込められていると思う。
その部分を抜粋する。
ゲンさんも、当初、Kさんと同じような疑問を持っていました。こういった拡張話なんかは誰も見ないだろうと。
私はゲンさんの話は面白く何より人間的な魅力にあふれた人ですから、上手くその話を伝えることができれば、そこそこの反響は期待できるのではないかとは思っていました。
ただ、私は今までHPの制作というものをしたことがありませんので、素人同然でスタートせざるを得ない状態でした。未だにその域から抜け出せないでいます。
当初、試行錯誤はそれなりに繰り返しました。ネットサーフィンをすること自体は昔から好きでしたから、他のHPを数多く見て来ました。
特に、このHPを作成しようと考えてからは、その関連すべてを見て廻り、それなりに勉強もしたつもりです。
私もある程度、承知していたことではありますが、やはり「拡張員」というテーマで扱ったHPの多くはバッシング的なものばかりでした。擁護とまではいかなくても、その立場に立った見方すらどこにも存在しません。
過去に拡張員をされていた方のHPも2、3ありましたが、いずれも業界の暴露や自虐的な話に終始されていました。
もちろん、それはそれで面白く意義のあることだとは思いますので、批判するつもりはありません。
ただ、私はゲンさんの話を聞いているうちに、それだけで済ませては勿体ないと思うようになりました。ゲンさんの話は必ず人の役に立つと当初から信じていたからです。
しかし、問題は私がそれをどれだけ伝えることができるかです。
私は、しがない物書きで長年食って来ました。つまり、私にできることは、多少の文章が書けるということだけです。
それなりに勉強というか文章修行を積んだこともあります。それで、その程度かと思われても困るのですが。
どこのHPを見渡しても、皆カラフルというか凝っているものばかりが目につきます。いくらゲンさんの話が面白くても、文章だけしか書けない男のHPをどれだけの人が見るのだろうという思いはありました。
見て貰えなければ当然ですが、何も伝わりません。私は、思案した結果、ある答えに辿り着きました。
ゲンさんの普段の会話を極力再現しようということです。それで、関西弁でのHPとすることを思いつきました。
そうは思っても私にとってそれは容易なものではありませんでした。私も関西人ですから、関西弁については今更、それほど勉強しなくても分かります。
ただ、それを文章に書き直すとなると、最初はかなり抵抗があり、難しいと実感しました。書き慣れてない文体というのもそうですし、文法を多少無視しなくてはならないケースもあるからです。
今は、それらにも慣れ、それなり書きこなすことができたと自分では思っています。もちろん、その評価は読者に委ねるしかありませんが。
と。
傍目には、面白おかしく好き放題の事を書いているだけのように見えても、当初は人知れず苦労をしていたわけや。
方言としての関西弁の面白さを重視するか、物書きとして正しい記述、文法に拘るか。ハカセ自身が言うてるように、そこには相当な葛藤があったはずや。
結局、ハカセは、それらを上手く融合させた。それが功を奏したという話も、上記の続きでしとる。
反響は、このHP開設当初からありました。
信じられないことに開設、3日めにして読者からのメールが届きました。その日、アクセス数は800ほどもありました。
後で知ったことですが、Googleの検索サイトに「拡張員」のキーワードで第2位となっていました。おそらくそれが、このサイトの認知につながったと思います。
これに関しては、特別なことは何もしていません。そういう知識や方法も知りませんでしたから。ただ、HPの開設時に誰でもする検索サイトに一度登録しただけです。
その後、約1ヶ月後にYahoo!の新着トピックスに紹介され、いつの間にか、主な検索サイトすべてに掲載されるほどになりました。結果、アクセス数も飛躍的に伸びました。
その中でも、GoogleとYahooに掲載されたことがやはり大きいようです。Googleにはページランクという評価があるのですが、当HPはランクを4と評価されています。人気のあるランクということのようです。
Yahooでは『拡張員』というキーワードで検索すると、登録サイトとして表示されるのは、このHPだけです。これは、大変なことのようで、ある読者からそれについて、こう教えて頂きました。
『Yahooの登録サイトに掲載されるには、相当、他を圧倒する特長がなければなりません。サイトに特殊性(拡張員のことを正面から採り上げているサイトが他にない)があり、なおかつ、コンテンツが濃い、読みやすいという点が、Yahooの担当者にウケたんだと思います。
親しみのある関西弁、親身な態度、格言のような教育的要素、ボリュームが大きいなどなど、ご自分では気づかれないかもしれませんが、それだけ世間から情報価値が高いと認められたということなんです』と。
何をもって反響とするかは、それぞれ意見も異なると思いますが、私は読者から頂くメールの数が一番端的な現れではないかと思っています。
人によれば、アクセス数の多さを上げられるようですが、私はそういうものにはあまり拘りません。もっとも、あまり少なすぎるのも、やはり意味がないとは思いますが。
それよりも、直接的なメールを頂く方が、それなりに反響があるというのを実感出来ます。ですから、ある意味、姑息にすぎるかも知れませんが、全ページにメール・ボックスを設置してメールを頂きやすいようにしているつもりです。
今日(2005年4月11日)現在、開設から9ヶ月余りですが、頂いたメールの総数は579通にもなります。人数にして284名。内訳は、一般読者204名、拡張団、拡張員31名、販売店関係38名、新聞社関係3名、その他(中傷メールなど)8名です。
これは、私にしても想像以上の多さです。そして、これからも確実に増えるものと期待しています。
『惜しむらくは、まだこのサイトを知らない方が多いのではないかということです』というのは、そのとおりかも知れん。
新聞業界では、そこそこ知られた存在やとは思うが、広く一般にまで認知されているのかとなると、その自信はないしな。
ただ、送られてくるメールの多さで反響が大きいという実感はあった。
ハカセが、その当時サイトにメールを寄せて頂いた人たちについて『内訳は、一般読者204名、拡張団、拡張員31名、販売店関係38名、新聞社関係3名』と言っているように、一般読者の方が全体の約7割を占め業界関係者の方たちより、圧倒的に多い。
それは11年前のデータやが、比率は現在もあまり変わっていない。ちなみに、現在までにメールを寄せて頂いた一般読者は3千名以上、新聞業界関係者1千名弱といったところや。比率としては8対2くらいになる。
一見、業界関係者向けのサイトのように思われているかも知れんが、実際に当HPに訪れて来られるのは一般の人が大半を占めているわけや。
もっとも、残り2割の業界関係者から送られてくる業界内のコアな情報提供で充実した内容を維持できているがな。
プラス、一般の素人目線での意見や疑問、情報も加わっている。
それもあり、ミッチーさんも『今後、新聞勧誘において、これ程の含蓄あるサイトは出てこないでしょう』と感じられたのやろうと思う。
けっして、ワシらだけの力で出来上がったサイトやない。多くの人たちに支えられてのものや。
一般的にサイトの人気度を測るにはアクセス数の多さが上げられる。
当サイトは、昨年、プロバイダーのOCNがホームページ・サービスを廃止した際に、他社のホームページ・サービスに移行したのやが、それまでのアクセス・カウンターの継続ができんようになったため、現時点での正確なアクセス数は分からん。
ちなみに、プロバイダーのOCNがホームページ・サービスを廃止して以降、アクセス・カウンターが使えなくなる2015年7月31日までのアクセス数は、1,688,923で、それまで11年間の1日の平均アクセス数は418。
これが多いか少ないかという問題になると意見の分かれるところやとは思うが、個人的には十分多いと考えている。
ただ、人気サイトとして胸を張れる数字かと言われると疑問符がつくのは確かやがな。
次に知名度という点では、どうか。
ネット上で知名度を調べるには、サイト名の『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』というキーワードで検索すれば分かりやすい。
ちなみにYahoo!ジャパンで検索すると約3500件ヒットする。その大半が、他のホームページやブログ、ツイッター、フェイスブックなどのSNSでの当サイトの紹介ページや。
これもワシらにとっては十分すぎるくらい多いと考えている。ただ、「その程度か」と言われれば反論のしようがないがな。
一般的な知名度はメディアなどへの露出の有無が大きいと言われているが、残念ながらテレビメディアで取り上げられたことはない。
正しくは一度だけネットテレビへの出演依頼があったが、とてもオファーと呼べるようなものやなかった。
その時の話は『第261回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■晒す値打ちもない出来事……あるテレビ番組制作会社のお粗末な対応について』(注2.巻末参考ページ参照)でしている。
これについては、単にそんな話があったという程度のもので、取り立てて、ここで話すようなことは何もない。あまり思い出したくもないしな。
サイトが雑誌で取り上げられた、あるいはハカセに原稿依頼が来たケースなら何度かある。
『第83回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■『週間ダイヤモンド』誌への掲載で思うこと』(注3.巻末参考ページ参照)の中で、『週間ダイヤモンド 2006.3.11号』で『特集 大混乱 間違いだらけの個人情報保護 Part3 業種別・混迷の実態』で8業種の中の一つ『新聞販売』として掲載され、当サイトが紹介された時の話をした。
また、『第181回 ゲンさんの新聞業界裏話 増刊 ■オークラ出版のムック・シリーズ『利権マスコミの真実』での執筆記事についてのお知らせ』(注4.巻末参考ページ参照)で、2011年11月29日出版されたムック・シリーズ『利権マスコミの真実』にハカセが『新聞社と販売店の「暗黙の了解」を現役拡張員が語る 配達されないシンブン 「押し紙」の実態』と題して6ページほど寄稿したものがある。
さらには、『第348回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■書籍『韓国呪術と反日』……なぜ韓国は、これほどまでに日本を敵視するのか?』の中に『■情報誌『反日マスコミの真実2015』……ハカセの掲載記事について』(注5.巻末参考ページ参照)というのもある。
2015年1月30日発売の情報誌『反日マスコミの真実2015』のP.30〜33で、『悲鳴を挙げる販売店 新聞販売員が語る「朝日問題」』と題した記事をハカセが執筆している。
ちなみに、これらの雑誌に記事が掲載されて以降、出版社の計らいもありハカセは『新聞勧誘問題研究家』として一部のマスコミ関係者から知られることになり、同時にサイトの知名度も格段に上がった。
そして、2013年9月8日、東京国際フォーラムで『「新聞拡張員ゲンさんの嘆き」オフサイト・セミナー』なるものを、業界関係者の支援を受け開催させて頂いたことも知名度が上がったという点では大きかったと思う。
それについては『第275回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■第1回「新聞拡張員ゲンさんの嘆き」オフサイト・セミナーこぼれ話あれこれ』(注6.巻末参考ページ参照)で話している。
長々と説明してきたが、ワシらとしては、これらのことで知名度は十分上がったと思っている。むしろ、上がりすぎているくらいやと。
『一般の人達は”新聞勧誘”で検索していると思われます。それゆえ、”新聞勧誘”というキーワードでもこのサイトが浮かび上がるように工夫されるべきだと思います』というミッチーさんのご指摘は本当に有り難いし、そのとおりやと思う。
これがサイトの開設当初なら、喜んで飛びついていたはずや。それなら、そうしようと。
誰しも自分の作ったHPの人気や知名度を上げたいと考えるもんやさかいな。もちろんハカセも例外やなかった。
しかし、数年前から、その考えに疑問を持つようになったとハカセは言う。
有名になり知名度が上がるというのは良いことばかりやない。マイナスの面も多々あると。
発信者であるハカセやサイトの知名度高くなるに連れ、当然のようにファンの方も増えてくる。
初めはメールだけの関係であっても、そのうち直接話し、会うようになるケースも多くなる。会えば氏素性を隠すことなどできない。特にハカセは、そうや。それでお互いの付き合いが深まる。
それ自体は悪いことやない。むしろ望むところでもあるとハカセも言う。
ただ、人と人の付き合いは、いつまでも友好的に続くとは限らない。
本人は、それと気づかなくても、また相手を傷つけるつもりはなくても何気ない一言で気分を害し、あっけなく信頼関係が崩れることはザラにあるさかいな。
当サイトは基本的に匿名性を重視している。それがために他では話せないような業界情報が数多く寄せられてくるのやと思う。
万が一、ハカセの素性がネット上で暴露されたら、どうなるか。安心して情報を送ることを躊躇する方もおられるのやないやろうか。
また、ハカセと近いワシの存在も明るみに出やすくなる。そうなれば、ワシらだけやなく、他の人にも迷惑がおよぶかも知れん。
ハカセは、それを恐れると言う。
結論として、ハカセは匿名性を重視する事と知名度を上げる事は両立しない可能性が高いと気づいた。
そのため、今後は知名度を上げるような事は自重しようと。その意味で、今回メールを寄せて頂いたミッチーさんには申し訳ないが、せっかくの有り難い提案を控えさせて頂くと言うしかないわけや。
有名人のブログが炎上するという事態が起きるのは、彼らが有名であるために注目されすぎているからやと思う。
例え同じような発言をしても無名の人間であれば話題にすらならないことも有名であるがために大問題になるケースはいくらでもある。
もちろん、ブログが炎上するような発言をする発信者にも責任はあるが、些細なことで過剰に反応する人たちもどうかと思う。
ワシもハカセも、どちらかと言えば、今のまま無名に近い立場でいたい。その方が自由に発言できて気が楽やしな。
それに先ほどから言うてるように、知名度に関しては今のままで十分すぎると考えている。もっと低くても良いくらいやと。
現在、サイトやメルマガで話した内容は、比較的簡単に検索されるようになっていて、十分に多くの人に知って貰える環境にあるさかい、それ以上望むことは何もない。
また、今となっては『まだこのサイトを知らない方が多いのではないか』と思って貰えることも利点の一つやと考えている。
当サイト、メルマガに他では知り得ない情報が詰まっているにもかかわらず、あまり世に知られていないサイトと知って貰えれば、それだけで訪れた人が「得をした」と思って頂けるしな。
不特定多数の人に知って貰えるより、例え一部の方であっても熱心なファンに愛されるサイトやメルマガであり続けたい、というのが偽らざるワシらの願いや。
『このサイトが広く後世にまで残ることを、お祈りしています』という有り難い言葉を寄せて頂けるよう、ハカセともども頑張り続けたいので、今後とも応援のほどよろしくお願いしたい思う。
参考ページ
注1.NO.90 こんなマイナ−(ある意味メジャ−!)な職種のHP、反響があるんでしょうか?』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage10-90.html
注2.第261回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■晒す値打ちもない出来事……あるテレビ番組制作会社のお粗末な対応について
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-261.html
注3.第83回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■『週間ダイヤモンド』誌への掲載で思うこと
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage13-83.html
注4.第181回 ゲンさんの新聞業界裏話 増刊 ■オークラ出版のムック・シリーズ『利権マスコミの真実』での執筆記事についてのお知らせ
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-181-1.html
注5.第348回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■書籍『韓国呪術と反日』……なぜ韓国は、これほどまでに日本を敵視するのか? ■情報誌『反日マスコミの真実2015』……ハカセの掲載記事について
http://melma.com/backnumber_174785_6161548/
注6.第275回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■第1回「新聞拡張員ゲンさんの嘆き」オフサイト・セミナーこぼれ話あれこれ
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-275.html
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