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第422回 ゲンさんの新聞業界裏話


発行日 2016. 7. 8


■新聞各紙より「週刊文春」の方がスクープを連発している理由とは?


かつて、スクープ(特ダネ)記事というのは新聞の十八番(おはこ)とされていた。

新聞各紙の記者たちが、スクープ(特ダネ)記事の掲載に日夜鎬を削っていた時代があった。

それについては、『第31回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■映画「クライマーズ・ハイ」に見る新聞報道の現場 前編』、および『第32回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■映画「クライマーズ・ハイ」に見る新聞報道の現場 後編』(注1.巻末参考ページ参照)を見て頂ければ良く分かると思う。

これは1985年8月12日に発生した乗員乗客合わせて520名もの人命が失われるという世界最大の「日本航空123便墜落事故」で、主人公である全権デスクと呼ばれる地元新聞社の編集者が事故原因についてのスクープ(特ダネ)記事を掲載するか、しないかで苦悩するという話や。

この頃の新聞各社の記者たちにとってスクープ(特ダネ)記事をものにできるか、どうかというのは大きな意味を持っていた。

スクープ(特ダネ)記事を打てば、新聞社から評価され、場合によれば日本新聞協会賞なども取れ、その新聞記者の名が売れる。

しかし、それはあくまでも業界内で評価されるだけであって一般の人には、あまり関係がない。

今から10年前の2006年3月29日、サイトのQ&Aに元新聞記者をされておられた方から寄せられた『NO.241 新聞社が販売店を直轄化するという方向性についてどう思われますか』(注2.巻末参考ページ参照)の中で、質問者の方からスクープ(特ダネ)記事について教えて頂いたことがある。


特ダネは何なのかといえば、「売る」ためにあるのではなく、ジャーナリストの本質に応え、その能力を磨くために求められているという感覚です。

販売に関してはというと、「あまり関心がない」という他ありません。

会社の根幹の部門が、収入面を第一に考えるというのは一般常識であって、「特ダネが売上に直結してると勘違いしてるのではないか」と考えられるのはもっともなわけですが、新聞編集は全く別の次元で動いているといえます。

日々行われる記事作成の主眼は、「紙面を埋めること」「間違えないこと」「他社とのネタ勝負に負けないこと」であって、「売上げを伸ばす=読まれる紙面を作る」という観点が飛んでいるのは否めません。

「特ダネを書かなきゃ紙が売れない」とか、「読者視点の記事の充実」なんて公には言ってますが、現場記者からすれば言い訳みたいなもんで、全く実情が伴っていません。

再販制度と販売の丸投げで上手く回っている以上、それでやっていけたわけです。

ただ、現場の記者(特に若手)はこれに疑問を感じることも少なくありません。

「どうせ仕事をするなら、多くの人に読んでもらいたい」という素朴な思いと、「このままでは紙媒体は廃れる」という危惧感が根底にあるのだと思います。

記者仲間で酒を飲むと時々でてくる言葉があります。それは、「特ダネはオナニーみたいなもんだ」というものです。汗水たらして特ダネを書き上げたとしても、それを読む読者はわずか。

ましてや、それで新聞が売れるわけでもない。残るのは他社に勝ったという自己満足の世界。気持ちいいのは一瞬だけで、次の日からは何事もなかったかのように業務が始まる。

品のよい言葉ではありませんが、一言で言い表そうとしたら、これに尽きるのです。


と言っておられたのが印象的やった。

特に『他社に勝ったという自己満足の世界』だというのを聞いて、そんなものかと思うたのを覚えている。

もっとも、すべての業界が他社との競争に勝つために日々、切磋琢磨していることからすれば、それが当たり前なのやろうという気はする。

何も新聞業界に限ったことではないと。

その意味では、例え実益を伴わないとしてもスクープ(特ダネ)記事を掲載することには、それなりに意味があると言える。

ただ、最近の新聞紙面から、そのスクープ(特ダネ)記事が極端に減ってきているように感じて仕方がない。

新聞各紙に昔ほどの競争意識が失われているように思える。表現や扱いは違えど紙面に載っている記事には殆ど変わりがないしな。

横並びと言えば語弊があるかも知れんが、そんな感じや。

それに比べ、週刊誌、取り分け「週刊文春」のスクープ(特ダネ)記事に目を惹くものが多くなったように思われる。

今や、「週刊文春」と言えば、スクープ(特ダネ)記事の代名詞という感すらあるさかいな。

今年の2016年だけでも、1月14日号『ベッキーがゲスの極み乙女のボーカル川谷絵音と不倫』、

1月21日号『甘利明経済再生担当大臣サイドが、2013年から2015年にかけて独立行政法人都市再生機構の入札に関わる千葉県白井市の建設会社Sから、口利きの見返りとして現金などを受け取っていた』、

2月18日号『自民党衆議院議員宮崎謙介が、妻で自民党衆議院議員の金子恵美が出産のために入院している間、京都市の自宅マンションに女性タレントを招き入れ宿泊した』、

3月8日号『読売ジャイアンツ所属選手による野球賭博問題で、先に処分された3人の他に“第四の選手が参加していた”として高木京介の名を挙げた』、

3月15日号『フジ“新ニュースの顔”ショーンKに学歴詐称疑惑』、

5月5日・12日ゴールデンウィーク特大号では『東京都知事舛添要一が、毎週末に神奈川県足柄下郡湯河原町にある別荘へ「公用車で通っていたこと」』といったスクープ(特ダネ)記事を連発している。

「週刊文春」に掲載された影響は大きく、ベッキーは自身の出演するテレビCM、テレビ番組を全て降板させられ休業に追い込まれた。

甘利明氏は疑惑の責任を取り、経済再生担当大臣を辞任している。宮崎謙介氏は自民党を離党し、衆議院議員を辞職した。

高木京介投手は、高木投手に1年間の失格、巨人に制裁金500万円 の処分が決定し、ショーンK氏は芸能活動の自粛に追い込まれている。

舛添要一東京都知事の件は、当メルマガ『第418回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■桝添東京都知事の弁明で新聞のイメージが悪くなりませんか?』(注3.巻末参考ページ参照)で詳しく話したので、ここでの説明は省かせて頂く。

ちなみに、舛添要一東京都知事も辞任に追い込まれている。

これらの記事は話題性が高いということで、新聞各紙やテレビ各局によって盛んに後追い報道がされたさかい、誰でも知っているものと思う。

今回、ワシらが問題にしているのは、それらの事件の内容やない。

なぜ一週刊誌である「週刊文春」に、新聞各紙やテレビ各局を凌駕するスクープ(特ダネ)をものにし、掲載することができたのかという点や。

この事について、業界の事情に詳しく、以前から懇意にして頂いている元新聞記者の方にハカセが問い合わせて教えて貰ったことがあるので、それを知らせる。


ハカセさん、お久しぶりです。

お問い合わせにあった「週刊文春」についてですが、文春には毎日のように相当数の各界の内部リークや「たれ込み」情報が持ち込まれていると聞き及びます。

文春に情報を寄せると、内容次第という側面はありますが、総じて他誌より高額な情報提供料を支払っていることが、その大きな理由だと思われます。

これは業界内では有名な話ですので、すでにご存知のことと思います。

文春では重要な事件だと判断した場合、10人ほどでチームを組み、金と時間をかけ念入りな取材をします。こんなことをしているのは私の知る限り、文春だけです。

また、「週刊文春」などの出版社系の週刊誌は記者クラブに所属していないことも大きな理由の一つに挙げられます。

正確には加入したくても、既存の記者クラブ加盟新聞社から加入を拒否されているわけですが。

甘利大臣の賄賂疑惑や宮崎謙介自民党衆議院議員の不倫などのスクープは新聞社系の週刊誌で取り上げるのは不可能だったはずです。

ハカセさんも、よくご存知のように記者クラブは権力との癒着が強固ですからね。

しかし、記者クラブを閉め出されている文春などの出版社系の週刊誌には、権力に迎合する必要がないため政治家のスキャンダルを報道することに躊躇などしないのです。

新聞やテレビなどのマスコミは「権力の監視が使命」と言っていますが、大半の記者は記者クラブに入り浸って、お上から垂れ流される情報を報道しているだけですので、実態とは大きくかけ離れています。

これでは文春に新聞やテレビが勝てるはずなどありませんよね。

したがって、ハカセさんがご指摘されているように、現在の新聞各社には昔のようなスクープ(特ダネ)記事を打つことなど、もうないと私も思います。


と。

なるほどと納得するしかない。そういうことなのかと。

特に『文春に情報を寄せると、内容次第という側面はありますが、総じて他誌より高額な情報提供料を支払っていることが、その大きな理由だと思います』という点についてやが、現在、多くの新聞社、テレビ局などに持ち込まれるネタに対しての情報提供料は極力抑えられる傾向にあるのは知っている。

それについては、『第95回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■告発の行方……闇に消えた、ある新聞拡張団の不正疑惑』(注4.巻末参考ページ参照)で話したことがある。

その時、あるテレビ局の番組担当者が「私どもは情報をお金で買うことは一切していません」と言っていたという話を聞いたことがあると。

過去において湯水の如く金を使うことで有名だったテレビ局も、今ではその制作費を極端に削られているのが実態やと。そのため多額の情報提供料を支払うケースなど殆どないと。

この方の話を裏付けるような記事がネット上にあったので、念のため紹介しとく。


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48927 より引用

新聞・テレビが逆立ちしても「週刊文春」に勝てないカンタンな理由

舛添騒動から考えなければいけないこと


新聞記者は何をやっているのか

政治資金や公用車をめぐる一連のスキャンダルの責任をとって、舛添要一東京都知事が辞職する。

新聞やテレビが連日、大報道を続けてきたので読者は食傷気味と思うが、本筋以外の部分で3点ほど指摘しておきたい。騒動は落着しても、問題は終わらない。

1点目は新聞やテレビの報道ぶりである。今回の舛添事件は『週刊文春』が火を点けた。

連休中の4月27日に発売された号で湯河原の別荘通いを報じたのを皮切りに、6月9日発売号の「NHK交響楽団のコンサートや家族での巨人戦観戦も公用車を使っていた」との疑惑まで、6週連続で舛添問題を暴き続けた。まさに独走状態と言っていい。

この間、新聞やテレビは独自報道もあったが、基本的に文春の後追いが中心だった。新聞やテレビがどうにか面目を保ったのは、都議会が舛添問題を取り上げ始めてからだ。

記者クラブにいる大手マスコミは議会が動き始めると取材がしやすいから俄然、有利になる。

文春はこのところ甘利明・前経済財政担当相の政治資金問題や宮崎謙介・元衆院議員の育休不倫など硬派記事でもスクープを連発している。タレントの不倫はともかく、政治スキャンダルでも堂々たる戦果だ。

読者は「組織力を誇る新聞やテレビが、なぜこうまで週刊誌の後塵を拝するのか」と思っているのではないか。

左派リベラルのマスコミは口を開けば「権力の監視が任務」と大見得を切っているのに、文春ならずとも「ちゃんちゃらおかしい」と言わざるをえない。

なぜ新聞やテレビが負けるかといえば、大半の記者は記者クラブにべったりで、とてもじゃないが独自にスキャンダルを発掘するような余裕もなく、そんな取材体制にもなっていないからだ。

経費でも他を圧倒する週刊文春

クラブ詰めの記者がやっているのは毎日の記者発表や事実上、談合の懇談取材をこなしているにすぎない。はっきり言えば、権力の監視ではなくクラブのソファで昼寝である。

昼寝といえば楽そうに聞こえるかもしれないが、実はそれくらい、記者たちは会見や懇談取材の「メモ上げ」で疲れ果てている。

メモ上げというのは、記事にしようがしまいが、デスクや同僚記者たちに取材内容をメモにして流す作業だ。

メモ上げは政治取材ではもともと普通だったが、経済部や社会部でも日常作業化したのは、私の経験だと20年前くらいからではないか。

「チーム取材」という建前の下、コンピュータで簡単に送れる便利さも手伝って広まった。

記者からすると、他の同僚がせっせとメモを出しているのに、自分が出さないと「あいつは手を抜いている」と思われかねない。

それでなんでもかんでも、とりあえずメモを出しておく。こうして、特ダネ競争どころか「メモ出し競争」が記者の日常になってしまった。

その結果、記者会見は肝心の質問よりも相手の発言をひたすらキーボードに打ち込む記者ばかりという状態である。

今回も、読者はテレビ画面で多くの記者たちが発言内容をキーボードに打ち込んでいる姿を見ただろう。

あれが一番重要な仕事なのだから、新聞が文春に勝てないのは当たり前である。

逆に週刊文春はどうかといえば、これまた私の経験で恐縮だが(私はかつて文春を含めて週刊誌でべったり仕事をしていたこともある)、まず取材費が潤沢である。

当時30代後半だった、ある文春の契約記者は「給料が年間1000万円、プラス取材費が年間1000万円だから私は役所の事務次官並み」と自慢気に語っていたものだ。

かつて潤沢な給料と取材費といえばテレビ局というのが通り相場だったが、いまやテレビはどこも経費節減、人件費節減で見る影もない。飲み代どころか、夜のタクシー代さえままならないのがテレビ局である。

あるキー局のデスクは「うちは許される飲み代経費が1人5000円ちょっと。昔は常套手段だった人数ごまかしも一部の個人負担も、いまはまったくできません」と嘆いていた。これに比べれば、文春は圧倒的に自由かつ潤沢である(はずだ)。

「証拠はあるのか」と言われそうだが、ある。私は文春記者と飲むときは一切、払わない(ごちそうさまです。笑)。これは他の週刊誌でもそうだ。

逆にテレビ局の人と飲むときは、相手はカネがないので、私が払わざるを得なくなる。これが実態なのだ。

昼はクラブ取材に追われ、夜は飲み代もタクシー代も出ないとなったら、スキャンダルを追って独自取材などできるわけがない。

新聞やテレビのキャスターや幹部が「権力の監視が仕事」などと大ぼらを吹くヒマがあったら、現場の取材記者たちの領収書をバンバン認めてやったらどうか。

……と思わないではないが、そうしてみたところで、実は仲間同士の内輪飲みが増えるだけだろう。

なぜかといえば、彼らは終身雇用が保証されているからだ。そう頑張らなくても、身分は安泰なのだ。

週刊文春は違う。文春に限らず週刊誌の現場で取材活動をしているのは契約記者たちである。彼らは成果を上げなければ、たちまち将来が危うくなる。

ダメな記者はだいたい40歳過ぎくらいでお払い箱になる。だから、それまでに名を上げて、たとえ契約が更新されなくても、食っていけるだけの実力と評判を勝ち取らなければならない。だから必死で仕事をするのだ。

新聞やテレビが本当にスクープ競争をするようになるためには、終身雇用ではなく契約記者制度にして、実力ある記者を高給で迎えるようにすべきだ。このあたりの話は、いま発売中の『新聞凋落! 10の理由』(別冊宝島)にも書いた。

問題があるのは舛添氏だけではない

2点目。スキャンダルは実は舛添氏だけの話ではない。陰に隠れて見えにくくなっているが、周辺の官僚たちにもおおいに問題がある。

たとえば、舛添知事は昨年10月から11月にかけてロンドン・パリ5泊7日の海外視察旅行に出かけているが、都が公開した資料http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIGAI/SHOUSAI/DATA/151027.pdfによれば、同行した職員は19人、かかった経費は5042万円だったという。

豪華外遊自体も問題だが、その知事に総勢19人もの官僚がくっついて行く必要があったのか。

知事のファーストクラス航空運賃ばかりが目立ったが、官僚のうち7人はビジネスクラスだった。宿泊はみんな高級ホテルである。

いまどき総理じゃあるまいし、たいした用事もないのに、大臣だって19人の同行といったら2の足を踏むだろう。

ずばり言えば、都の官僚たちは知事の豪遊のお相伴にあずかったのだ。百歩譲っても、せいぜい3,4人もいれば十分だ。それが民間感覚である。

本来なら、彼らは知事に「ムダな経費を使うのはやめましょう。私たちは辞退します」と諫言しなければいけないはずだ。

ところが、それも出来ないどころか、逆にホイホイとついて行ってしまう。そんな官僚はいらない。

知事辞職でリセットすべきなのは、知事だけではない。周辺の取り巻き官僚も顔を洗って出直すべきである。

自民党には厳しい風

それから3点目。自民党はだらしなかった。「首相官邸が舛添氏に引導を渡すべきだ」というような話が広がったが本来、これは都の話なのだから、第一義的には自民党都連が判断すべき話だ。

ところが、都連の姿が見えるようになったのは、スキャンダルがいよいよ収まらず、舛添辞任以外に手がないのが誰の目にもあきらかになってからだった。水面下で何をしていたか知らないが、世論の風向きを読み違えたのは明白である。

最後の土壇場になって「共産党に不信任案を出されて賛成するのでは、いくらなんでもみっともない」から自分たちが出すということで辞任の流れが固まったが、有権者の気持ちが分かっていない。

こんな調子では、次の都知事候補がだれになっても、自民党が信頼を得るのはなかなか微妙ではないか。

その影響は前哨戦である6月22日公示の参院選であきらかになるだろう。東京都選挙区の戦いは与党に厳しい。


最後の『その影響は前哨戦である6月22日公示の参院選であきらかになるだろう。東京都選挙区の戦いは与党に厳しい』というのは、ともかく、明後日が、その参院選の投票日やさかい、現在の状況を憂うのであれば、是非、選挙に行って頂きたい。

今後も「週刊文春」によるスクープ(特ダネ)は続いていくやろう。それに対して新聞でのスクープ(特ダネ)記事は減っていく一方やと思う。

この事が意味するのは何か。それは新聞の凋落に他ならないということや。

理由は、いろいろあるが「経費節減」と「記者クラブ」の存在が新聞自身の首を絞めている最たる元凶やと考える。

企業は収益が上がらんようになると、まず「経費節減」に走りがちやが、そんなことをしている企業や職種は、間違いなく衰退している。

良くて延命できるくらいのことで、いつかは滅びる時がくる。時間の問題や。

「経費節減」は、記事を作るための情報収集に金をかけないという形で、すでに表れとる。

新聞の場合、情報収集の大半は「記者クラブ」が担っている。

そうすることで、取材経費をかけずに済むやろうが、それは、お上から与えられた、俗に言う「大本営発表」を垂れ流しているだけにすぎない。

そうなると、最早、新聞ではない。政府、権力側の広報と何ら変わらない。

対して、文春は『文春に情報を寄せると、総じて他誌より高額な情報提供料を支払っている』という現実がある。

取材経費を贅沢に使うからこそ、数多くの情報が入るのやと言える。その情報を掲載することで売れて潤い、さらに情報が多く集まるという好循環になっているわけや。

現在、新聞は大きな岐路に立たされている。今のこの状況を変えない限り、未来はないと言えるところまで追い詰められている。

その事を、どれだけの新聞関係者、業界人が自覚しているやろうか、分かっているのやろうと思う。



参考ページ

注1.第31回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■映画「クライマーズ・ハイ」に見る新聞報道の現場 前編
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-31.html

第32回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■映画「クライマーズ・ハイ」に見る新聞報道の現場 後編
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-32.html

注2.NO.241 新聞社が販売店を直轄化するという方向性についてどう思われますか』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage10-241.html

注3.第418回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■桝添東京都知事の弁明で新聞のイメージが悪くなりませんか?』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-418.html

注4.第95回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■告発の行方……闇に消えた、ある新聞拡張団の不正疑惑』
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-95.html


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