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第395回 ゲンさんの新聞業界裏話


発行日 2016. 1. 1


■ゲンさんの初笑いジョーク集 Part 4


昔から日本人はジョークが苦手だと言われていた。そうかと言って日本人にユーモアや笑いのセンスがないのかと言うと、そうでもない。

テレビには、お笑い番組やバラエティ番組も多く視聴率も高いさかいな。

ただ日本では、落語や演芸を中心に笑いが発展してきたという歴史があるためか、風刺やジョークで笑いを誘うという欧米式のコメディとは少し違う。

日本人の多くは馬鹿馬鹿しくて、くだらないと思えるようなことを芸人たちが体を張って笑わせるという番組が多く、人気も高い。

その典型的なのが昨日の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!『絶対に笑ってはいけない名探偵24時!』」や。

その番組を見て大笑いされた方もおられるやろうと思う。ワシらも毎年楽しみにして見とる番組や。

これは、どちらが良くて劣っているのかという話ではない。単に国民性の違いがあるだけのことや。

そのためか、どうかは分からんが、日本にはジョーク本に関する書籍があまりない。それも今の時代、より顕著になっている。

その証拠に、昔はそこそこあったジョーク本が、今はどこの書店を探しても極端に少なくなっているさかいな。

書店の責任者に訊くと、最近はその手の本は売れないから置いていないのだと言う。

日本人には、直接的に目と耳で入ってくる笑いに慣れているためやないかと、ワシは理解している。一発芸と称されるものなどが、その典型的なものやと。

ただ、その笑いを文章で知らせることは難しい。というか、そういうものを文章で書いても面白くない。

文章で笑いを取るには、やはり風刺やジョークが最も効果的やないかと思う。

そういうわけで、今や恒例となった「ゲンさんの初笑いジョーク集」を今年も始めさせて頂く。


【美女と野獣の関係】

映画「美女と野獣」を見終わった男女二人の会話。

「男なんてみんな野獣よ!」

「女は必ずしもみんな美女じゃないがな」


【率直な疑問】

軍隊の部隊長と部下との会話。

「我々は、例えどんなに勝ち目のない戦いであったとしても、自らの命を捨てて戦わねばならない。なぜだかわかるか」

「お答えいたします、隊長。その件に関しては、私も常々疑問に思っておりました」


【犬と猫の違い】

犬は「この家の人たちは餌をくれ、気持ちのいい暖かい住処を提供してくれるし、よく可愛がってくれる。この家の人たちは神に違いない」と言う。

猫は「この家の人たちは餌をくれ、気持ちのいい暖かい住処を提供してくれるし、よく可愛がってくれる。自分は神に違いない」と信じている。


【2通の手紙】

去りゆく大会社の社長が、次期社長に2通の手紙を渡して言った。

「会社が危機に直面したら1通目の手紙を開けなさい。あなたを助ける方法が書いてあります。それでも駄目なら、2通目を開けなさい。あなたを救う方法が書いてあります」

経営危機に陥った新社長は先代の言葉通り1通目の手紙を開けた。中には『すべてを私のせいにしなさい』と書いてあった。

新社長は手紙の通り、すべてを先代のせいにした。

しかし、会社の経営状態は一向に好転しなかった。困り果てた新社長は、遂に2通目の手紙の封を切った。中には『あなたも2通の手紙を書きなさい』と書いてあった。


【最も偉いのは】

医者と大工と政治家が議論していた。

医者は「神はアダムのあばら骨からイブをつくった。外科手術を施す医者こそ世界最古の職業だ」と主張した。

大工は「いや、神はカオス(混沌)からこの世界を建設した。だから大工が世界最古の職業さ」と自慢した。

政治家は「そのカオス(混沌)を作り出す者は誰かね?」と、述べた。


【信頼できる親友】

「友よ、100万円ほど貸してくれないか?」

「担保は?」

「信頼できる親友の頼みじゃ、だめだって言うのか?」

「いや、もちろんそれで充分さ。だから早くそいつを連れて来いよ」


【それなら一緒に】

貧乏暮らしの男の家に泥棒が入った。物音に気付いた男が目を覚ますと、泥棒が拳銃を頭に突きつけて言った。

「騒ぐんじゃねぇ。俺があんたの金を探している間、騒いだりしたら頭をぶち抜くぜ!」

「何だって! そんなものがあるのなら、俺も一緒に探そう」


【逆走老人】

ある老人が高速道路を運転していた。その時、妻が心配そうな声で彼の携帯に電話をかけてきた。

「あなた、気をつけて。高速道路を逆走している狂った男がいるってラジオで言ってたわよ」

老人は「ああ、知っているわい。でも、狂った男が乗っている車は一台だけじゃないんだ。何百台という車が逆走してるんだ。困ったもんだ」


【ついてない男】

土砂降りの雨の日、一人の死刑囚が死刑執行の時を迎えた。庭の隅にある絞首台までの道のりを歩きながら男は嘆いた。

「俺は何てついてない男なんだ。よりによってこんな土砂降りの日に死ぬなんて」

すると男に連れ添っていた看守が言った。

「お前はまだいい方さ。俺なんてこの土砂降りの中をまた歩いて戻らないといけないんだぜ」


【同じこと】

「俺、船乗りになりたいんだけど、泳げないんだよ」

「そんなこと気にするなよ。俺、パイロットだけど、空飛べないぜ」


【嫌いなやつ】

「嫌いなやつに出会ったら、おまえならどうする?」

「無視するさ」

「おい、どこへ行くんだよ、無視すんなよ!」


【指輪の処置】

「あなたから頂いたこの指輪、お返しします。あなたとは結婚できません。私には他に好きな人ができたのです」

「誰だ、それは?」

「それを聞いてどうするんです。その人に危害を及ぼすつもりですか」

「いや、この指輪を売りたいんだ」


【気象予報士】

「大家さん、私は一体いつまで雨漏りを我慢しなきゃならないんだ?」

「知らんね。わたしは気象予報士じゃないんでね」


【願い事は一つ】

神龍がドラゴンボールを集めた男に言った。

「どんな願いでも、3つ叶えてやろう。願いを言え」

「叶えてもらう願い事は一つだけで十分です」

「良いだろう。お前のたった一つの願い事とやらを言ってみろ。叶えてやる」

「何回でも願い事を叶えられるようにしてください」


【お菊の休日】

9枚しかない皿を夜な夜な数えるというので評判になり、お菊が現れる井戸には見物客が大勢集まっていた。

ただし9枚目を数え終わると近くの人を祟り殺すというので、客は7枚目くらいで逃げていた。

その日も多くの客がお菊を見物していた。7枚目を数えたあたりで逃げようとしたのだが、あまりにも見物客が多くて最前列にいた者は井戸から離れることができない。

そのうち8枚目も数え終わり、とうとう9枚目まで数えてしまった。

殺されると思っていたら、「10枚、11枚……」と、お菊は皿を数え続け、18枚まで数えてから井戸の底に戻ろうとした。

呆れた見物客がお菊に言った。

「ふざけちゃいけねぇよ。なんだって18枚も数えんだ」

するとお菊は答えた。

「倍数えて明日休むんだよ」


【その時間が知りたいだけ】

男が散髪屋のドアから首だけ出して訊いた。

「待ち時間、どれくらいかかる?」

散髪屋は待っている客を見渡して「2時間ってとこだね」と答えると、男は去っていった。

数日後、同じ男がドアから首だけ出して聞いた「どれくらいかかる?」

散髪屋は待っている客を見渡して「2時間ってとこだね」と答えた。男は同じように去っていった。

数週間後、同じ男がドアから首だけ出して「どれくらいかかる?」と訊いた。

散髪屋は待っている客を見渡して「1時間半ってとこだね」と答えた。男はやはり去っていった。

いつも時間だけ訊いて帰る男に気分を悪くした散髪屋の主人は、店にいた友人に「おい、あの男がどこに行くかつけて調べてくれないか」

行く先を突き止め、後でそこへ行って文句を言ってやろうと思ったのである。

しばらく経って、友人が大笑いしながら帰ってきた。

「で、やつはどこに行ってた?」

「おまえの家さ」


【猫の犠牲】

ある有名人が客を大勢招いてホームパーティをやっていた。

妻はお手伝いさんと一緒にはりきって料理を用意し、客をもてなした。

サーモンのマリネを出した後で、お手伝いさんが顔色を変えて妻を呼んだ。

「奥様、残っていたサーモンを猫が食べてしまいました」

「どうせ残り物だから良いわよ」

「でも奥様、食べた後で猫が死んでしまったんです」

「ええっ! それは大変!」

客はもうサーモンを食べてしまっている。夫妻は事情を客に説明し、病院代として、かなりの金額を全員に渡した。

みんな帰った後でお手伝いさんに訊いた。

「死んだ猫はどこ?」

「まだ道路でひかれたままですけど」


【価値ある小説】

天才の書く小説は高級なワインのようだ。味わい深い。

私の書く小説は平凡な水のようだ。しかし、水は誰もが飲むなくてはならないものである。

その意味では私の小説の方が値打ちがあると言えるが、水と同じで誰も、その価値を認めてくれない。


【夫婦喧嘩】

夫婦喧嘩をして、お互いに口など利くものかと心に決めた。

次の日、夫は、仕事で飛行機の早朝便に搭乗するため、どうしても妻に頼んで朝5時に起こしてもらわなければならなかった。

先に沈黙を破りたくなかった夫は、紙切れに「朝5時に起こしてくれ」と書いておいた。

翌朝、夫が目を覚ますと、時計の針は午前8時になっていた。

飛行機に乗りそこねてしまい、激怒した夫は、なぜ起こしてくれなかったのかと文句を言いに行こうとして、枕元の紙切れに気がついた。

それには「朝の5時よ、起きて」と書かれていた。


【日本の行く末】

ついに日本はかねてよりの債務超過になり国債が暴落したため、デフォルトを宣言し、アメリカに多額の経済援助を申し込んだ。

「これから日本はどうなるんだろ」

「日本は小さな星の一つになっちまうのさ。星条旗のね」


【逃げずにはいられない】

「なぜ手術室から逃げたのか、話していただけますか?」

病院側の責任者が患者に尋ねた。

「なぜって、看護婦が『大丈夫、盲腸の手術はとても簡単なのよ』って言い聞かせていたんですよ」

「それは、患者のあなたを安心させるために言ったんでしょう」

「違います。彼女は、メスを持った医者に向かって言ってたんですよ」


【一応の信用】

観光客が国会議事堂の前で車から降りると、近くに立っていた男に向って言った。

「すみませんが、すぐに戻りますから、しばらくの間、車を見ていてもらえますか?」

「何?」相手はむっとして答えた。「私は国会議員なんだよ!」

「それは気がつきませんで」と、観光客。「でも、いいですよ。一応信用しておきますから」


【政治家の定義】

一つの会話の中に、一つのウソを盛り込む事がてきる人を「ウソツキ」。5つのウソを盛り込む事ができる人を「詐欺師」。

そして、10のウソを盛り込む事ができる人を「政治家」と呼ぶ。


【平和と正義の選択】

ある国際政治学者が言った。

「もし、自国を平和に導きたいならアメリカを敵に回さないことだ」

別の政治学者がこうも言った。

「もし、自国が正義を貫きたいと考えるなら、指導者はアメリカの味方をしないことだ」


【怖い脅し】

テロリストグループが与党議員らが集まるホテルを占拠した。彼らの要求は200億円もの身代金だった。

彼らはありきたりの犯行声明文を読みあげて、最後にこう言った。

「我々の要求が呑まれない場合、一時間毎に、ここにいる政治家たちを一人ずつ解放していくぞ」


【質問の行方】

汚職事件の公判中、検事が証人の政治家を厳しく問い詰めていた。

「あなたは本件を左右するために5千万円を受取ったのは、事実ですか?」と、検事は大声で言った。

証人の政治家は、まるで尋ねられたのは自分ではないとでも言うように、じっと天井を見ていた。

「本件を左右するために5千万円を受取ったというのは事実ではないのですか?」と、検事が再度、そう繰り返した。

証人はそれでも黙っていた。

とうとう裁判官が身を乗り出して言った。

「どうか、質問に答えてください」

「えっ、私ですか?」と、証人が驚いたように言った。

「済みません。検事さんはてっきり、あなた(裁判官)に質問しているのだとばかり思っていましたので」


【ものは言いよう】

気の短さと辛らつな物言いで知られた国会議員がある日、会議中に怒鳴り始めた。

「国会議員の半分は臆病者の腐敗した政治屋どもだ!」

他の国会議員たちは「今の発言を撤回しろ」と口々に言って迫った。

仕方なく、腹を立てた議員は発言の撤回を承知した。

「良いでしょう。今の発言は取り消します。国会議員の半分は臆病者の腐敗した政治屋ではありません!」


【街頭インタビュー】

リポーター「今度の選挙では、5人の候補者のうち誰に入れるか決めてますか?」

市民A「私は誰にも投票しません。だって5人ともどんな人か知らないんだから、投票する気なんかおきませんよ」

市民B「私も誰にも投票しません。だって5人ともどんな人か知ってるから、
投票する気なんかおきませんよ」

市民C「私は投票に行きます。だって、皆さんいろいろくれるから行かなきゃ悪いでしょ」


【良い知らせと悪い知らせ その1】

「君に良い知らせと悪い知らせがあるんだ。どちらから訊きたい?」

「じゃあ悪い知らせから」

「実はさっき君の奥さんが交通事故で亡くなったんだ」

「えっ? じゃあ良い知らせってなんだい?」


【良い知らせと悪い知らせ その2】

妻が夫に訊いた。

「あなた今日はいいニュースと悪いニュースの2つあるんだけど、どっちを先に聞きたい?」

「そうだな、やっぱり。良いニュースかな」

「あなたの車のエアーバックは正常に作動したわ」


【良い知らせと悪い知らせ その3】

大統領の乗ったリムジンが、テロリストの手によってバズーカ砲の直撃を受けた。

1時間後、大統領の影武者に政府の要人が言った。

「君に良いニュースと悪いニュースがある」

影武者は、次の言葉を息を呑んで待った。

「良いニュースとは、大統領が奇跡的に命を取り留めたことだ」

これで影武者は失業しなくて済むと安堵した。

「悪いニュースは、大統領が手足を失ったことだ」


【良い知らせと悪い知らせ その4】

誰にも知られていない広大な砂漠を一台の四輪駆動車が走っていた。四輪駆動車には二人の男が乗っていた。

「本当にこんな砂漠の真ん中に埋蔵金があるのか?」

「それは間違いない。ところで良いニュースと悪いニュースがあるんだけど、どちらから先に聞きたい?」

「じゃあ良いニュースから」

「埋蔵金は50キロ先にある」

「そりゃすげえ! これで俺たちは億万長者だぜ! で、悪いニュースってのは何だい?」

「あと5キロでガス欠だ」


【良い知らせと悪い知らせ その5】

ある未開の国で探検ツアーのガイドが、ツアー客に言った。

「これから皆さんが未開のジャングルを歩くに当たって、良いニュースと悪いニュースがありますのでお伝えします」

「良いニュースとは何だい?」

「この国には人食い人種が住んでいますが、先月法律で人食い行為が禁止されました」

「それは良いニュースだ。それで悪いニュースは?」

「この地にはテレビも新聞もないので、人食いの連中には、その事が伝わっていない恐れがあります」


以上や。

正月には例年、お笑い番組が多いので、笑い好きということに関しての心配はないが、外国で日本人がジョークに弱いと思われているのは面白くない。

その気のある人だけでも構わんから、巧いジョークを考えてみて欲しい。

ポイントは最後のオチを、どう持って行くかだけやから、それほど難しくはないはずや。

今回は、その意味を込めて定番とも言える「良い知らせと悪い知らせ」ジョークを多めに掲載してみた。

営業に関わっている人には、こういったジョークは雑談のとっかかりとして役立つはずやから、覚えておいて損はないと思う。



参考ページ

第82回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの初笑いジョーク集
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-82.html

第239回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの初笑いジョーク集 Part 2
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-239.html

第343回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■ゲンさんの初笑いジョーク集 Part 3
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-343.html

第167回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの拡張ジョーク集 Part1
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage13-167.html

第175回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの拡張ジョーク集 Part2
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage13-175.html

第68回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞の勧誘ユーモア&ジョーク集 Part 1
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-68.html


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