メールマガジン・ゲンさんの新聞業界裏話・バックナンバー
第408回 ゲンさんの新聞業界裏話
発行日 2016. 4. 1
■新聞復活への試み……その7 勧誘員の減少阻止が最大の新聞復活策になる
ここのところ、毎年のように数十万部から100万部ほど新聞の部数が減り続けている。
つい最近、この10年間で実に800万部以上もの部数減に陥っているというデータが発表された。
その主な理由には、少子高齢化による人口減、長引く不況による経済的な理由での解約増、ネットの影響による新聞離れ、新聞社の不祥事による新聞信頼性の低下、部数の適正値発表、勧誘員の減少などが挙げられる。
『少子高齢化による人口減』については、この10年間で日本の人口は約160万人減少している。
ただ約1億2千800万人からの160万人の減少ということは、1.25%程度にすぎないから、それを理由にするのはどうかといった意見もある。
しかし、当然のことながら高齢者の方ほど死亡率が高い。ここ10年間、約125万人ほどが毎年亡くなられているが、そのうち75歳以上の高齢者の死亡率は全体の7割を超えている。年間90万人弱の計算や。
新聞購読者層で最も多いのが高齢者の方々やから、その高齢者の死亡は新聞業界にとっては痛い。
単純計算で、高齢者の約9割の人が新聞を購読されているという事実からして、毎年約80万人もの部数が減少していることになる。
それが10年で800万人。くしくもこの10年間で実に800万部以上もの部数減に陥っているというデータと符号するが、事はそれほど単純ではない。
すべての高齢者が独身というわけやないさかいな。ご夫婦の場合は、その半分。家族と同居されておられる高齢者がカウントされないケースもあるから、実数はかなり減るものと考えられる。
ただ、高齢者の死亡が新聞部数減少の一因であることには間違いはないがな。
『長引く不況による経済的なでの解約増』というのも結構大きな理由やと思う。
現在、日本では貧困率が増加傾向にあると言われている。特に新聞離れが加速している若者ほど、その傾向が強いと。
案外、ネットの普及による新聞離れよりも経済的な貧困という理由で新聞を読まない、読めない若者の方が多いのやないかな。
それは若者だけやなく、一般人にまで及んでいることやと思う。
昔から家計が苦しくなると、真っ先にカットの対象にされるのが新聞代やった。
日本に限らず、どの国であっても新聞は比較的生活に余裕のある人たちが読むものと相場が決まっている。衣食住と違って人間が生きていく上で、新聞は絶対に必要な物というわけでもないしな。
それからすれば、景気が良くならない限り新聞購読者の減少に歯止めをかけるのは難しいということになる。
特に2014年4月から消費税5%から8%になった年は、実際の値上げ額より増税されたという気分で消費全体が急速に冷え込み、その影響を諸に受けた格好になって、結果としてその頃、新聞は最大の部数減を記録しとるさかいな。
またぞろ、8%から10%になった場合、さらに影響があるものと考えられている。
新聞の場合、再増税時には軽減税率が適用されることが決まっていて、8%に据え置かれるため大した影響がないと楽観的な見方をしている向きもあると聞く。
しかし、景気全体が冷え込めば、新聞代カットを考える人たちが今より確実に増えることが予想されるさかい、さらなる部数減は避けられんやろうと思う。
『ネットの影響による新聞離れ』というのは、なくはないやろうが、現時点では頭打ちになっていると考えてええ。
ネットがあるからという理由で新たに新聞嫌いになる、あるいは購読していた新聞を解約する人の方が圧倒的に少ないはずや。そのピークはすでに過ぎている考えられるさかいな。
ここ10年だけを考えれば多少は、『ネットの影響による新聞離れ』の影響があったと言えるかも知れんが、今後はネットの影響による新聞離れが進むことがあったとしてもそのスピードは、かなり緩やかになるものと考えられる。
現在、新聞を必要としている購読者層と必要としない無読者層の色分けが、はっきりしてきているさかいな。
新聞を必要としている購読者層が離れる原因があるとすれば、それはよほどのことが起きた場合やろうと思う。
『新聞社の不祥事による信頼性の低下』というのは、2008年のM新聞(注1.巻末参考ページ参照)や2014年のA新聞(注2.巻末参考ページ参照)の問題などが挙げられる。
それらの不祥事があった直後は部数の減少に大きな影響があったのは確かやが、そういったものは長続きしない。たいていは時と共に忘れ去られることの方が多い。
それに何があろうと購読を止めないと言われる、熱烈なファンが相当数おられるという事実もある。
はっきり言って新聞は、そういった方々の支えがあって成り立っている、存在しているのやと思う。
ただ、不祥事を理由に嫌気が差して離れた読者を呼び戻すのは簡単なことやないかも知れんがな。
『部数の適正値発表』は、現在、新聞各社がそれまで行っていた発行部数の水増し分を徐々に正しつつあるという意味や。
それには「押し紙」に起因する世間の批判を躱すためと、広告主への信頼回復を目的にしているからだと言われている。
もともと発行部数と実売部数の差、乖離は2割から3割程度あったとされとるから、それを是正すれば当然のことながら、その分、新聞の公表部数が減るわな。
それも新聞部数の減少としてカウントされとるということや。実際にはそれほど減っているわけやないが、部数が是正されることで数字の上では大幅な減少になっていると。
最後の『勧誘員の減少』というのが今回のテーマになるわけやが、これが新聞の部数減にとって一番影響が大きい問題やないかと個人的には思う。
新聞販売店は10年前に2万店舗超あったが、2014年には1万7千店舗になり、実に3千店舗も減っている計算になる。従業員もそれに伴い約6万人少なくなっているという。
新聞販売店の場合は、はっきりとした統計、数字で表れるが新聞拡張団、及び新聞拡張員については、その実数が分かりにくい。
唯一、新聞セールス・インフォメーションセンターでのセールス登録によると10年前には9千500人ほどの拡張員がいたと記録にある。
しかし、その数値は新聞セールス・インフォメーションセンターでのセールス登録をしている全国紙5社と在京の地方紙1社の計6社でのものでしかない。
その他の地方紙やブロック紙の新聞拡張団、拡張員共に、その実数の公表がされていないため新聞業界全体の把握ができない状況にある。
ワシらは、サイトに寄せられてくる様々な情報から、ここ10年の間に新聞拡張団、拡張員は半減しとるのやないかと見ているがな。
いずれにしても、拡張員が激減していることだけは間違いないものと思われる。
なぜ拡張員が激減しているのか?
新聞拡張団での新規の雇い入れの際、経験者を除外する傾向が強いということが理由の一つに挙げられる。それには新聞社の意向が強く働いているという。
経験者は、「喝勧」、「てんぷら(架空契約)」、「爆行為」をして、トラブルを引き起こすと決めつけとるからやろうと思う。
確かに経験者ほど不正に手を染めている人間が多い。それは否定せん。しかし、そんな不正など一切しない真っ当な拡張員がいるのもまた事実や。
悪い面ばかりに目を向けるのやなく、良い面にも光を当てて経験者を活かしていく必要がある。
どんな業界でも、そうやが経験者を除外して、初心者だけを集めて教育しても大した成果は期待できんやろうと思う。
初心者は、仕事のできる経験者の背中を見て育つものやさかいな。その手本となる経験者がおらんのでは話にならんと考えるがな。
初心者が育つ土壌のない業界に未来はない。残念ながら、新聞業界はそうなりつつあると言うしかない。
その他にも拡張員が減少している理由に「稼げない」からだというのもある。
果たして本当に、そうなのか?
このメルマガやサイトには「稼げない」から辞めたいと言われる方からの相談が多い。
まあ、相談とかアドバイスを求めて来られる方は困っているからで、「稼げない」ことを理由にするケースが多くなるのは、ある意味、自然、必然でもあるわけやけどな。
ただ、それに反する意見、情報を送って来られる人もおられる。実は拡張員は儲かる仕事で稼ぐことのできる仕事だと。
そういった方々は、その情報を教えてくれるが、特に困っているわけではないから、相談や質問をされるケースが少ないため目立たんだけの話でな。
ここで、ある方から寄せられた収入の実例を紹介したいと思う。
その方は、関東地区の某新聞拡張団に所属しておられる方や。詳細なカード料、システムなどが明記されているさかい、かなり信憑性の高い情報やと思われる。
もっとも、ここでそのすべてを公開するのは投稿者が特定されることにつながるさかいできんので、その部分は避けて、必要最小限度の記述のみを掲載させて頂くがな。
第404回のメルマガ(注3.巻末参考ページ参照)で『店員も拡張員も相対的に収入が低い』という意味の記述が有りました。
中略。
ご参考までに私の所属する団での拡張報酬データをお知らせします。
収入例で月30枚の場合を計算してみました。20日から22日稼働で30枚はごく普通の揚げ枚数でむしろ少ない方です。
基本カード料 A3ヶ月7千円。B6ヶ月1万2千円。C12ヶ月1万5千円。
カード揚げ枚数例 30枚(A10枚 B17枚 C3枚)とします。
3ヶ月 7,000×10= 70,000円
6ヶ月 12,000×17=204,000円
12ヶ月15,000×3= 45,000円
各種プレミア料 約100,000円
計 419,000円(税込み月収)
但し、各種プレミア料については、団および入店先の販売店の事情等により貰える額に個人差がありますので、平均的な額とさせてもらいました。これ以上貰っている人もいれば、これ以下の人もいます。
これにボーナスが(在籍1年以内 1枚500円 1年以上 1枚1,000円)が加算されます。
在籍1年以上で計算した場合、30枚×12ヶ月×1,000円 =360,000円になります。
年収総額 419,000円×12ヶ月+360,000円=5,388,000円(税込み)
50枚から60枚揚げる人は沢山いますし、100枚を超える人もいます。ですので年収1千万円から2千万円の人も珍しくはありません。
ですから、新聞セールスは決して低い収入では無いと思います。
とのことや。
地域や新聞銘柄、新聞拡張団などによってもかなりの差、開きがあるさかい、あくまでも、この方が所属する団でのものやと断っておく。
ただカード料に関しては新聞社や販売店の人間も、拡張員個人が貰っている報酬までは把握し切れていない。
新聞社は拡張団の自主性を尊重してカード料には立ち入らんし、販売店は拡張団に支払うカード料しか基本的には知らんさかいな。
また販売店には複数の団が出入りしているが、店の人間が積極的に拡張員のカード料を聞いたり他の団のカード料をバラしたりすることなど殆どないということもある。
拡張団同士でも、拡張員の移動を避けたいがためにカード料を教え合うようなことはない。それらは業界の暗黙のルールになっている。
昔、ある販売店の経営者が、入店していたある団員に、他の団のカード料を教えて揉めたことがあった。
バラされた団の団長が販売店の経営者を恐喝して事件になったケースもある。当時、新聞報道もされたさかい、業界としても、そういったことには、よけい神経質になっとるというわけや。
ちなみに、暗黙のルールでは情報を漏らしたことにより拡張員が移動したと分かった場合、その情報漏洩者には一律500万円の罰金が科せられるという。
今回、寄せて頂いた収入事例は関東方面でも好待遇、好条件の部類に属するようや。
こういった類の情報をメルマガやサイトで公開すると、その団に勤めたいと言われる方が時折現れるのやが、その斡旋はしていないと断っておく。
サイトを立ち上げた直後には、無料で「拡張員の募集コーナー」というのを設けて新聞拡張団数社の募集広告を掲載していた時期もあったが、今はしていない。
結果として、その拡張団の方々も、それで得られる人材より業界から受ける不利益の方が大きい感じられたようで、掲載の中止を求めて来られるケースが続出したさかいな。
また、それでなくてもサイトの「拡張員の募集コーナー」を見て応募した人と拡張団との間で「話が違う」、「とんだ食わせ者だった」といったトラブルが相次いだということもある。
その状況をここで話すわけにはいかんが、そういったトラブルは堪忍して欲しいという思いがワシらにもあった。
常のQ&Aと違うて、『雇用契約については双方納得の上で決めて頂きたい』と記述して断っていても、それだけではなかなか収まりがつきにくいケースが多々あったさかいな。
双方がワシやハカセを信用したから「勤めることにした」、「雇った」と言われると当事者として知らんでは済まされんさかいな。
正直、そういったトラブルでかなりの時間を取られたことがあった。
善意であれ、無料であれ、やったことにはそれなりの責任が伴う。それを知らんかったわけやないが、甘かったのは確かやった。
単に双方に良かれと思ってしたことが裏目に出たと。
今回、寄せて頂いた情報を公開したいと考えたのは「拡張の仕事は稼げる」ということを広く知って頂き、もっとこの業界に目を向けて貰いたいと考えたからや。
その意味では、この方の情報は、ええ試金石になると思う。
新聞拡張団は、それこそ千差万別、いろいろある。その多くが経営者の方針、考え方次第で違うてくる。
要するに、経営者が拡張員に儲けさせることで結果として多くの契約をあげさせ団を潤わせようとしているのか、拡張員を使い捨てと考え搾取の対象にしているのかといった違いやと思う。
前者は好待遇、好条件の団になるやろうし、後者はその正反対ということになる。
探せば、この方の所属するような好条件の拡張団も相当数存在すると思うさかい、そのための情報として役立てて頂ければと思う。
掲載している条件に近ければ好待遇、好条件の団と考えてええし、そうでない場合は、劣る団ということになる。
その開きの度合いで勤めるられるかどうかの判断材料にして貰えばええのやないかな。
もっとも、これは関東方面限定での話やから、他の地域や新聞社次第では違うてくるがな。
1枚当たりのカード料は、全国紙の場合、概ねA新聞が最も高く、次にY新聞、M新聞、S新聞の順になっている。
地域の違いということで言えば、同じA新聞、Y新聞でも東京本社管内と大阪本社管内では大阪の方がカード料が安く、また東京本社管内でも北海道などは安く設定されているといった具合や。
地方紙は全国紙に比べて総体的にカード料が安いと言われている。これに各新聞拡張団毎のシステムの違いが加わる。
確かに現在は、新聞拡張員にとって受難の時代や。しかし、裏を返せば、だからこそ、やり方次第では儲けられる可能性が高い仕事やとも言える。
新聞の部数には限りがあり、獲得できるカードにも限度がある。つまり限られたパイの奪い合いしかできんのが拡張の仕事なわけや。
拡張員が多ければ、奪い合えるパイも少ないが、拡張員が少なくなれば例え全体としてパイが減っていたとしても個人レベルで見れば十分多いということになる。
ピンチになっている今こそ大きく稼げるチャンスが広がっているという見方もできるわけや。
普通、こういった状況になれば拡張員が増えるもんやが、そうはなっていないもどかしさがある。
それには、あまりにもネット上にネガティブな情報が溢れているからやと思う。
物事は良い面より悪い面の方が拡がりやすい。悪い噂ほど人は飛びつく。ネタにもされる。そのため新聞拡張員は最悪な仕事やというイメージが定着してしまっている。
そのイメージをどう変えられるか。また新聞業界が、どれだけ積極的に勧誘営業の推進に取り組むことができるかが、新聞復活のポイントになるやろうと思う。
ワシが常に言うてることやが「新聞は売り込まな売れん」という絶対の真理がある。
つまり、新聞を売り込む拡張員が少なくなれば、その分、部数も減らざるを得ないということや。
部数が減れば新聞業界は、益々苦況に立たされる。
こんな時やからこそ、新聞拡張員を増やす努力を業界全体でするべきやと思うが、なぜかそういう流れ、雰囲気になっていない。
もちろん、昔のような「喝勧」、「てんぷら」、「爆行為」、「ひっかけ」といった悪質で不法な行為に手を染めた勧誘営業は論外で排除せなあかんとは思う。
そんなことをせずとも真っ当な方法でカード(契約)をあげる方法はいくらでもあるわけやさかいな。
その方法については、サイトの『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』、当メルマガのシリーズ『続ゲンさんの新聞勧誘営業講座』(注4.巻末参考ページ参照)などで紹介しているので見て頂ければと思う。
また、同じく当メルマガシリーズに『新聞勧誘方法のいろいろ 拡張員編』(注5.巻末参考ページ参照)というのもあるが、これなんかは現役の拡張員の方が実績を上げられた方法を惜しげもなく教えてくれているものやから、参考になるはずや。
その中から、幾つか紹介する。
【拡張は録音で研究】
僕がこの仕事を始めた時は、師匠に言われ、打っている時の自分の声を録音してトークの研究をしました。
何故揚がらないのか、どうすれば拡張材料をそんなに使わず契約できるのか毎晩考えたものです。
勿論今でもトークの研究は常日頃からしています。
僕はどうしたら手っ取り早くカードが揚がるのかと言うよりも、自分の揚がるパターンを早く見つける事がこの業界で食っていくコツだと思っています。
【相手に合わせるトーク】
同じ事を喋って「あがる」「あがらない」の差は何なのだろう?
ある日、団長に呼ばれて一緒に飲む機会がありました。そこで思い切って団長に質問をぶつけてみました。
返ってきた答です。
「確かにみんな契約をくれとお願いしてるのには変わりない。トークも人それぞれ特徴はあるけど、大体は同じ事を喋っとる。おまけにサービス内容も同じやしな」
「何が違うか言うたら、相手(客)が違うねん」
私はまだ理解できませんでした。
「おっちゃん! 新聞取ってぇ〜やぁ〜!! って言うて、しゃぁ〜ないなぁ〜、で書いてくれる客もおる」
「逆にそんな喋り方をしたら一生取ってくれへん客もおる」
「それほどサービスしてくれるんやったら取ってやるって客もおる」
「あんたは真面目そうやから取ってあげるわぁ〜って客もおる」
「相手がどんな客かという事を咄嗟に判断して、それなりに自分も変身できたら今よりはカードにつながると思うで」
私は相手がどんな客かという事はある程度判断できていたつもりでしたが、それに合わせて自分を変身させると言うことまではしていませんでした。
相手がどんな客であっても、自分のスタイルは固定していました。
それからは自分のスタイル、自分のトークというものをやめ、できる限り相手に喋らせて、相手のペースに合わせる(ここは私が重要と思う所で、相手のペースに乗るのではなく「合わせる」である)トークを展開して自然な感じで契約の話へ持って行くというスタイルに変えてみました。
これは成功で以前の自分では考えられない程の成果が上げられるようになりました。
【楽しきかな漫才拡張】
私のやり方は定義するならば、漫才拡張といったようなものです。
豚もおだてれば木に登るの例えのように、ほめ殺しを多く使うやり方です。
拡材に近所の畑で売っていた大根を使ったこともあります。
嘘も方便、様々な時事刻々の話題をちりばめ、私自身の欠点を武器にして笑いを取りながら勧誘しています。
【フェイラーのハンカチとバラの花】
私たちがターゲットにしている人は多くの場合女性なので、女性がよろこぶフェイラーのハンカチを拡材に使っています。
そして訪問するとき3、400円程度で買えるバラの花を持っていきます。
まさか拡張員がバラの花なぞ持って来るとは思いもしないので、ドアミラーからのぞいているお客でも意外と抵抗なく開けてくれるものなのです。
【拡材の工夫】
私の団では割引券のようなセコイものしか扱っていないので、私はヤフオクなどで1枚500円ほどで独自に拡材を仕入れます。
これを6ヶ月の契約でご家族の人数分(4人なら4枚=時価1万6千円相当)をドーンとあげちゃいます。
うちの団では6ヶ月なら1万円の取りなので、2千円の元手で差し引き8千円の利益になります。
販売店によっては店の拡材を使わなければ「千円キャッシュバック」のようなところもあるので、その場合は9千円の利益になります。
契約する側(お客さん)も、6ヶ月の新聞代(約2万2千円)で、1万6千円相当のサービスが受けられると思えば、けっして損な取り引きではないと思ってくれますので、物取りのお客さんでも意外と契約をしてくれます。
それでも煮え切らない場合は、無料拡材のカタログや洗剤、タオル等をプラスします。だいたいはこれでOKです。
これらは、ほんの一部や。他にも役に立ちそうなものが数多くあるさかい見て頂きたい。
拡張の仕事は面白い。やり方次第では高収入を得られ稼げる。この事実を多くの人に知らしめるためにも業界全体で、そういった情報を発信して欲しいと思う。
そうすれば拡張員希望者が増え、新聞業界の活性につながるはずやさかいな。
もっとも、どんな仕事でも、そうやが、ええ加減な気持ちでやってたんでは稼ぐことなんかできんということも伝えとかなあかんがな。
営業の仕事とは、できる者だけが儲かり潤う仕組みになっている。頑張れば報われるのかと言えば、必ずしもそうとは限らないという厳しい現実がある。
人によって違う。ただチャンスは誰にでもある。誰にでもあるが、誰でも稼げるという保証のない仕事でもある。
その辺の説明をどうするかやな。美味しい話をするだけではあかんし、ネガティブな情報を与えすぎるのも良うない。
すべては自己責任と断った上で、誰にでも比較的短期間に高収入を得られる可能性のある仕事やと喧伝することが現時点ではベストやと考える。
いずれにしても新聞勧誘員がいなくなれば、その時こそが、この新聞業界にとっての滅び、終焉を迎えることになるのは間違いないさかいな。
そうならんためにも新聞業界全体で新聞勧誘員の増員と育成を心がけて欲しいと思う。
参考ページ
注1.第8回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■MDN醜聞の波紋
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-8.html
注2.第328回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■報道のあり方 その7 吉田証言、吉田調書に見る誤報報道の真実とは
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-328.html
注3.第404回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■元大物プロ野球選手に見る覚醒剤使用問題……新聞業界は大丈夫か?
http://melma.com/backnumber_174785_6336902/
注4.ゲンさんの勧誘・拡張営業講座
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage9.html
第375回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■続ゲンさんの新聞勧誘営業講座 その1 新聞勧誘の心得
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-375.html
第376回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■続ゲンさんの新聞勧誘営業講座 その2 新聞勧誘営業の基本的な考え方
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-376.html
第377回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■続ゲンさんの新聞勧誘営業講座 その3 新聞勧誘の第一歩
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-377.html
第379回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■続ゲンさんの新聞勧誘営業講座 その4 勧誘時に気をつけたい話し方
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-379.html
第382回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■続ゲンさんの新聞勧誘営業講座 その5 拡材の活用について
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-382.html
第386回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■続ゲンさんの新聞勧誘営業講座 その6 自分を知ることの重要性について
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-386.html
第392回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■続ゲンさんの新聞勧誘営業講座 その7 客層別の勧誘法について
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-392.html
注5.第206回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞勧誘方法のいろいろ 拡張員編 その1
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-206.html
第208回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞勧誘方法のいろいろ 拡張員編 その2
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-208.html
第248回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞勧誘方法のいろいろ 拡張員編その3
http://siratuka.sakura.ne.jp/newpage19-248.html
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